タグ別アーカイブ: 糖尿病腎症

ヘルスケア分野におけるソーシャル・インパクト・ボンド(SBI)とは?|福岡県大川市の認知症予防の実証実験|神戸市の糖尿病性腎症等の重症化予防事業|八王子市における大腸がん検診受診率・精密検査受診率向上事業

参考画像:地方公共団体向けヘルスケア領域におけるソーシャルインパクトボンド導入ノウハウ集(平成29年12月、経済産業省 平成29年度健康寿命延伸産業創出推進事業)|スクリーンショット

■社会的インパクト投資(ソーシャルインパクトボンド)とは?

「社会的インパクト投資(ソーシャルインパクトボンド、SIB)」とは、障がい者支援や低所得者(貧困)支援、難民、失業、引きこもりの人の就労支援などの社会問題の解決と収益の両立を目指す社会貢献型の投資のことです。

『サードウェーブ 世界経済を変える「第三の波」が来る』(著:スティーブ・ケース)では、インパクト投資についてこのように書かれています。

インパクト投資は、従来のビジネスとフィランソロピー(慈善活動のひとつで、困っている人を出さないようにする仕組みを作る)、そして投資収益とソーシャルグッド(社会貢献に類する活動を支援・促進するソーシャルサービスを含む社会的善行)をつなぐ架け橋である。

通常、新しい企業に投資をするときは、資金を最終的に回収したうえに、さらなる利益を手にすることを期待する。それに対して、非営利組織に資金を提供するときは、金銭的な利益は求めず、その資金でよいことが行なわれることだけを期待する。

インパクト投資は、その両方の良いところを与えてくれる。

つまり、ソーシャルインパクトボンドは、金銭的利益と社会貢献の両方を実現できる仕組みなのです。

【参考リンク】

社会的インパクト投資がヘルスケアの分野でも行われるようになっているそうです。




■福岡県大川市における認知症予防の実証実験

社会的インパクト投資(ソーシャルインパクトボンド)とヘルスケア分野(認知症・がん)の可能性|#サキドリ↑(NHK)では、福岡県大川市の高齢者施設では、学習教材を使っての認知症予防への取り組みに社会的インパクト投資が使えるのかの実証実験を紹介しました。

福岡県大川市の高齢者施設では、学習教材を使っての認知症予防への取り組みに社会的インパクト投資が使えるのかの実証実験として、高齢者100人が参加して、5か月間実験したそうです。

実験に参加した多くの高齢者の要介護度が下がり、公的介護費用が削減するという結果になったそうです。

■神戸市における糖尿病性腎症等の重症化予防事業

地方公共団体向けヘルスケア領域におけるソーシャルインパクトボンド導入ノウハウ集(平成29年12月、経済産業省 平成29年度健康寿命延伸産業創出推進事業)を参考にして、まとめてみたいと思います。

●テーマの抽出

  • 糖尿病腎症は第5期に至ると人工透析が必要となり、年間500~600万円の医療費を要する。
  • 神戸市における国保人工透析患者の年間医療費は約40億円であり、当該患者の約4割(約350人)が糖尿病性腎症。
  • よって、糖尿病性腎症の重症化予防は神戸市にとって重要な政策課題。従前より予防に取り組んでおり、成果の向上を目指してSIB導入を検討。

●成果と行政コストの因果関係の考え方

  • 腎症第5期の医療費が約500万円/人・年であるのに対して、第4期の医療費は約50万円/人・年。
  • 第5期への移行を抑制することによって、大幅な医療費削減(約450万円/人・年)が見込まれる。

●成果と成果指標の事例

参考画像:地方公共団体向けヘルスケア領域におけるソーシャルインパクトボンド導入ノウハウ集(平成29年12月、経済産業省 平成29年度健康寿命延伸産業創出推進事業)|スクリーンショット

●資金調達手法に関する事例

参考画像:地方公共団体向けヘルスケア領域におけるソーシャルインパクトボンド導入ノウハウ集(平成29年12月、経済産業省 平成29年度健康寿命延伸産業創出推進事業)|スクリーンショット

■八王子市における大腸がん検診受診率・精密検査受診率向上事業

●テーマの抽出

  • がん(悪性新生物)は、国内の死亡要因第一位であり、年々増加傾向。医療費増大の大きな要因。
  • 大腸がんは、がんによる女性の死亡原因の第一位。
  • 八王子市の国民健康保険が負担する大腸がん(確定診断後)の年間医療費は約6.5億円。(国民健康保険レセプトデータより。疑い例は除く。)
  • これに対し、八王子市はがん対策で全国的にも先進的な取組(有効性の確立したがん検診による早期発見)を実施しているものの、受診率の伸び悩みが課題。
  • 更なる成果の向上を目指してSIB導入を検討。

●成果と行政コストの因果関係の考え方

  • 早期以外のがん患者の医療費が約252万円/人・年であるのに対して、早期がん患者の医療費は約65万円/人・年。
  • 早期がんのステージ進行を抑制することによって、大幅な医療費削減(約187万円/人・年)が見込まれる。

●成果と成果指標の事例

参考画像:地方公共団体向けヘルスケア領域におけるソーシャルインパクトボンド導入ノウハウ集(平成29年12月、経済産業省 平成29年度健康寿命延伸産業創出推進事業)|スクリーンショット

●資金調達手法に関する事例

参考画像:地方公共団体向けヘルスケア領域におけるソーシャルインパクトボンド導入ノウハウ集(平成29年12月、経済産業省 平成29年度健康寿命延伸産業創出推進事業)|スクリーンショット




■まとめ

医療費、初の40兆円超え|予防医療に力を入れて医療費を削減しようによれば、高齢化や医療技術の高度化を背景に、平成25年度の国民医療費は40兆610億円と、7年連続で過去最高を更新し、初めて40兆円を超えました。

【関連記事】

健康保険組合の4分の1超が2025年度に解散危機を迎える試算ー健保連|改善するために必要な2つのプランによれば、健康保険組合連合会(健保連)は、2025年度に団塊の世代が全て75歳以上となり、健保組合が高齢者医療に拠出するお金が急増するため、健康保険組合の4分の1超が解散危機を迎えるという試算を発表しました。

国民皆保険による医療、医師の半数「持続不能」|「#健康格差」を広げないために私たちができることで紹介した日本経済新聞社などが実施したアンケート調査によれば、医師の半数が国民皆保険による医療が「持続不能」と答えているそうです。

参考画像:不安な個人、立ちすくむ国家~モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか~|経済産業省PDF

厚生労働省「人口動態調査」, 「医療給付実態調査報告」, OECD Health Data 2014 OECD Stat Extractsによれば、国全体医療費の23%(9.2兆円)が80歳以上の医療費であり、その多くを入院費用が占めているそうです。

つまり、高齢化は今後も進んでいき、医療費の増大が見込まれることから、国や健康保険組合の財政が悪化していく傾向は変わりないでしょう。

この状況を変えるためにも、大きく舵を切る必要があるのではないでしょうか?

参考画像:「新産業構造ビジョン」(2017/5/29、経済産業省)|スクリーンショット

がん検診といった予防医療・予防医学に取り組んでいくことは医療費の削減するためにも今後重要になっていくと考えられますし、また、QOL(生活の質)の向上といった間接的なコスト削減も期待できると考えられます。

『サードウェーブ 世界経済を変える「第三の波」が来る』(著:スティーブ・ケース)では、第三の波(あらゆるモノのインターネット)によって、あらゆるモノ・ヒト・場所が接続可能となり、従来の基幹産業を変革していく中で、企業や政府とのパートナーシップが重要になると書かれています。

サードウェーブ 世界経済を変える「第三の波」が来る (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)

第二の波では、インターネットとスマートフォンの急速な普及によってソーシャルメディアが激増し、盛況なアプリ経済が誕生した。その中でもっとも成功を収めたスナップチャットやツイッターのような企業は、小規模なエンジニアリング・チームからスタートして一夜にして有名になり、第一の波の特徴であったパートナーシップをまったく必要としなかった。しかし、こうしたモデルは現在がピークであり、新たな時代は第二の波とはまったく違う―そして最初の波とよく似た―ものになることを示す証拠が増えている

この第三の波には「インパクト投資」も含まれているそうです。

「IoT」や「インパクト投資」といった「第三の波」で社会は大きく変化をしていきますが、社会問題を解決する手段として、一人の力ではなく、これからますますいろんな人たちとのパートナーシップが重要になってくるでしょう。

P.S.

最後にこの言葉をご紹介したいと思います。(アフリカのことわざなのだそうです)

別所哲也(俳優)|有名人の英語ライフ|TOEIC SQUARE

「If you go fast, go alone. If you go further, go together. (早く行きたければ、一人で行きなさい。より遠くへ行きたいのであれば、みんなで行きなさい)」







尿が泡立つ|なぜ腎機能が低下するとおしっこの泡立ちがなかなか消えなくなるのか?|腎臓病の症状

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by Virginie Moerenhout(画像:Creative Commons)

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腎臓の機能が低下し、腎臓の病気になると、「尿が泡立つ」という症状が現れますが、なぜ腎機能が低下するとおしっこの泡立ちがなかなか消えなくなるのでしょうか。

【目次】




■なぜ腎機能が低下するとおしっこの泡立ちがなかなか消えなくなるのか?

尿は、異常がない場合にも、尿の色が濃くなるとおしっこは泡立ちますが、しばらくすると泡が消えています。

注意したいケースは、排尿時に毎回泡立ちがあり、きめ細かいクリーミーな泡で、その泡がなかなか消えない場合です。

その場合には、腎臓のフィルター機能がうまく機能していないため、泡立つ性質を持つたんぱく質が出ている可能性があり、尿に蛋白(たんぱく)が混ざっているおそれがあり(いわゆる蛋白尿)、糖尿病性腎症などの腎臓の病気の可能性があるため、一度検査を受けてみることをおすすめします。

→ 糖尿病腎症の症状・原因・治療 について詳しくはこちら

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■腎臓の病気を予防する方法

腎臓の機能が60%未満に低下した状態の病気を慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)と呼びますが、CKDのリスク要因は、加齢、血尿、高血圧糖尿病高血糖)、脂質異常症、肥満と喫煙なのだそうです。

そのため、次のようなことが腎臓病の予防に欠かせません。

  • カロリーや脂質を摂り過ぎないバランスのとれた食事
  • 運動
  • ダイエット(肥満解消)
  • 塩分少なめの食事
  • 水分補給
  • 禁煙

糖尿病の人は、高血圧になる可能性が高いともいわれます。

それは、糖尿病と高血圧の危険因子が同じだからだと考えられています。

その他にも、脂質異常症高脂血症)もリスク要因が重なる部分が多いため、注意が必要です。

→ 慢性腎臓病(CKD)の症状・原因 について詳しくはこちら

■まとめ

腎機能が低下するとおしっこの泡立ちがなかなか消えなくなる理由は、腎臓のフィルター機能がうまく機能していないため、泡立つ性質を持つたんぱく質が出ている可能性があるため、尿の泡立ちが消えなくなるそうです。

尿が泡立つ(または泡立ちがなかなか消えない)以外に、むくみ・体がだるい・疲れやすい・多尿(尿の量が多くなった)・頻尿(おしっこの回数が増えた)といった症状がある場合には、腎機能の低下が疑われるので、一度病院でチェックしてみましょう。

→ 腎臓の病気|腎臓病の症状・種類・原因・食事・検査 について詳しくはこちら

→ 腎臓の数値|尿たんぱく・クレアチニン・糸球体ろ過量(eGFR) について詳しくはこちら







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大阪医大・近畿大、骨粗しょう症が進むと生じやすい「大腿骨骨折」は西日本が高い|【仮説】西日本では血液透析患者が多いため大腿骨を骨折する人が多い?

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by Phalinn Ooi(画像:Creative Commons)

> 病気・症状 > 骨粗しょう症 > 大阪医大・近畿大、骨粗しょう症が進むと生じやすい「大腿骨骨折」は西日本が高い|大阪医大・近畿大、骨粗しょう症が進むと生じやすい「大腿骨骨折」は西日本が高い|【仮説】西日本では血液透析患者が多いため大腿骨を骨折する人が多い?




■骨粗しょう症が進むと生じやすい「大腿骨骨折」は西日本が高い|大阪医大・近畿大

大腿骨骨折 西日本で高率 地域差最大2倍 食習慣影響か 近大などまとめ

(2017/10/3、毎日新聞)

骨の密度が下がる病気「骨粗しょう症」が進むと生じやすい「大腿(だいたい)骨骨折」の人口10万人当たりの発生率を都道府県別に集計すると、中部から九州にかけての西日本で高かったとの調査結果を、大阪医大や近畿大の研究グループがまとめた。地域差は最大で2倍程度。食習慣の違いが影響している可能性があるといい、研究グループは要因分析を進める。

先日黒柳徹子さんが自身のインスタグラムで大腿骨を骨折していたことを明かしていましたが、大阪医大や近畿大の研究グループの調査結果によれば、骨粗しょう症が進むと生じやすい「大腿骨骨折」が西日本が高いということがわかったそうです。

今回の研究によれば、食習慣の違いが影響しているのではないかとのことでしたが、その他に原因となるものはないのでしょうか?

■西日本では血液透析患者が多いため、大腿骨骨折する人が多いのではないか?

例えば、日本透析医学会が発表している血液透析患者の大腿骨頸部骨折発症率の地域分布と一般住民と比較した血液透析患者の大腿骨頚部骨折発症率を見ると、次のような結果が出ています。

わが国の血液透析患者における大腿骨頸部骨折発症の地域分布|日本透析医学会

血液透析患者の標準化大腿骨頸部骨折発症率比は、男性0.71 ~ 1.29、女性0.49 ~ 1.36と地域により大きく異なり、男女とも、西日本で標準化骨折発症率比は高く、東日本で低いという一般住民と同様の地域分布を認めた。

一般住民と比較した血液透析患者の大腿骨頚部骨折発症率|日本透析医学会

血液透析患者の大腿骨頚部骨折発症率は、千人年あたり男性7.57、女性17.43と、一般住民と比べて男性は6.2倍(95%信頼区間5.7-6.8)、女性は4.9倍(4.6-5.3)高い。

【参考リンク】

  • Wakasugi M, Kazama JJ, Taniguchi M, Wada A, Iseki K, Tsubakihara Y, Narita I. Increased risk of hip fracture among Japanese hemodialysis patients. J Bone Miner Metab. 2013 May;31(3):315-21. doi: 10.1007/s00774-012-0411-z. Epub 2013 Jan 6.
  • この結果を単純にまとめると、血液透析患者は大腿骨頸部骨折発症リスクが高く、血液透析患者の大腿骨頸部骨折発症率は西日本が多い、となります。

    このデータを参考にすると、こういう仮説は立てられないでしょうか?

    「西日本では血液透析患者が多いため、大腿骨骨折する人が多いのではないか?」

    透析人口は32万448人|糖尿病腎症・慢性糸球体腎炎で全体の7割を占める|日本透析医学会によれば、2014年末現在の日本の透析人口は32万448人で、このうち透析の原因となる病気は糖尿病腎症が11万8,081人と最も多く、その次に慢性糸球体腎炎が9万6,970人と続き、糖尿病腎症と慢性糸球体腎炎の2つの疾患で透析人口の全体の7割を占める結果となっています。

    参考画像:疾病と食事、地域の関係をみる|厚生労働省スクリーンショット

    都道府県別糖尿病腎症患者数(人口10万対)や 都道府県別新規透析導入患者数(人口10万対)そのうち糖尿病腎症による新規透析導入患者数の割合をみると、西日本の地域が上位を占めています。

    → 糖尿病腎症とは|糖尿病性腎症の症状(初期症状)・原因・治療・食事 について詳しくはこちら

    糖尿病患者は糖尿病でない人と比べると骨密度が10年程度早く低下する傾向がある|奥羽大で紹介した奥羽大薬学部の衛藤雅昭教授、斉藤美恵子非常勤講師らの研究チームによる臨床研究によれば、糖尿病患者は糖尿病でない人と比べると骨密度が10年程度早く低下する傾向があることがわかったそうです。

    糖尿病と骨粗鬆症の関係について

    (2013/4、T-Friends)

    糖尿病はインスリンの作用不足によって起こりますが、インスリンが作用しないと骨を作り出す細胞を減らしてしまうことなどから、糖尿病になると骨粗鬆症のリスクが高まります。

    特に、合併症の一つである腎症が進むと、骨の材料になる、カルシウムの吸収を助けるビタミンDの働きが低下して、骨量が減りやすくなります。

    インスリンが作用しなくなると、骨を作り出す細胞が減ってしまい、骨粗鬆症になるリスクが高まります。

    また、糖尿病腎症になると、カルシウムの吸収を助けるビタミンDの働きが低下して、骨量が減りやすくなるそうです。

    ビタミンDとカルシウム摂取で糖尿病の発症のリスクを「低減させ得る」|厚労省研究班によれば、カルシウム・ビタミンDともに糖尿病の発症に関連している可能性が考えられ、カルシウムとビタミンDを摂取することにより、糖尿病の発症リスクが低くなったと考えられます。

    また、血糖値を下げる方法|血糖値を抑える食べ方|たけしの家庭の医学では「糖尿病による脆弱性骨折」を紹介していました。

    骨の成分は、カルシウムとコラーゲンで構成されています。

    カルシウムとコラーゲンが働くことで骨の強度は保たれています。

    しかし、血糖値が高くなると、糖がアミノ酸と結びつき、ペントシジンが血液中に増加。

    ペントシジンという物質が、血管を通り、骨の内部に入ると、コラーゲンの質を悪化させてしまうと考えられるそうです。

    コラーゲンは、鉄筋コンクリートでいう鉄筋の役割を果たせなくなり、いつ骨折してもおかしくない状態になってしまうそうです。

    近年、骨密度が高くても骨折してしまう例が数多く見られているそうです。

    西日本独自に糖尿病になりやすいような食習慣(例えば、炭水化物の重ね食べ)が関係しているのか、それとも東日本には糖尿病になりにくい食習慣、食べ物があるのか、それとも全く他の原因があるのか、気になるところです。

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    骨粗鬆症、早期発見で骨折予防

    骨粗鬆症の予防にはどのようなことをすればよいのでしょうか。

    加齢による骨量の低下は避けられないが、カルシウムやビタミンDを多く含む食品の摂取、毎日の適度な運動で予防を心がけることが大切だ。

    森部長は「閉経後の女性に限らず、骨粗鬆症が原因で骨折した家族がいる人や、喫煙・飲酒の習慣がある人はリスクが高い。50歳を過ぎたら早めに検査を受けてほしい」と呼びかける。

    骨粗鬆症の予防には、

    • カルシウムやビタミンDを多く含む食品の摂取
    • 毎日の適度な運動
    • 早期発見のため、検査を受ける

    骨粗鬆症を病気だと認識している人も少ないでしょうし、また、骨粗鬆症の検査が行われていること自体知らないという方も多いと思います。

    骨粗鬆症を予防するためにも、カルシウムやビタミンDを多く含む食品の摂取、毎日の適度な運動を行い、早期発見のため、検査を受けるようにしてくださいね。

    【骨粗鬆症とは】

    骨粗鬆症は、骨量が減少して若年成人(20~44歳)の平均値の7割未満に落ち込んだ状態。骨がスカスカになり、骨折しやすくなる病気だ。

    骨量は男女とも20~30代をピークに加齢とともに減少する。

    特に閉経後の女性の場合、女性ホルモンの分泌が低下して骨量が急激に減るため、発症率は60代で3人に1人、70代では2人に1人といわれている。

    → 骨粗しょう症の症状・原因・予防・食事 についてはこちら

    ■まとめ

    今回は「大腿骨骨折が西日本が高い」というニュースから「西日本では血液透析患者が多いため、大腿骨骨折する人が多いのではないか?」という仮説を立ててみましたが、実際にはどうなのでしょうか?

    慢性腎臓病と脆弱性骨折|日本内科学会

    ミネラル代謝は1つの臓器ではなく,いくつかの臓器がフィードバックによる制御を受け合うネットワークを形成し,そのネットワーク単位で営まれている.

    このミネラル代謝ネットワークの重要な交差点に位置しているのが腎臓である.

    腎臓は『心腎連関』『脳腎連関』『肺腎連関』『肝腎連関』など臓器同士が連携するネットワークの要|#NHKスペシャルによれば、腎臓は臓器同士が連携するネットワークの要となっていて、骨を守るうえでも重要な役割を果たしています。

    慢性腎臓病と脆弱性骨折|日本内科学会

    いずれにせよ,少なくとも透析患者においては大腿骨近位部骨折の発症リスクが著しく高い.その多くは脆弱性骨折であろう.CKD患者に骨粗鬆症が多いと考えて間違いはあるまい.

    透析患者には大腿骨骨折の発症リスクが高く、慢性腎臓病(CKD)患者に骨粗しょう症が多いということから、今回の仮説は一度検討してみるだけの価値はあるのではないでしょうか?







    【骨粗しょう症関連記事】

    糖尿病性腎症の発症メカニズム解明|サーチュインの働きを高めて、糖尿病性腎症の発症を防ぐ|慶應義塾大学・米MIT

    Dialysis Nursing

    by Steve Davis(画像:Creative Commons)

    病気・症状 > 糖尿病 > 糖尿病の合併症 > 糖尿病性腎症 > 糖尿病性腎症の発症メカニズム解明|サーチュインの働きを高めて、糖尿病性腎症の発症を防ぐ




    ■糖尿病性腎症の発症メカニズム解明|サーチュインの働きを高めて、糖尿病性腎症の発症を防ぐ|慶應義塾大学・米MIT

    糖尿病性腎症、仕組み解明…早期診断に道

    (2013/10/21、読売新聞)

    慶應義塾大学の伊藤裕教授らのグループが糖尿病性腎症(糖尿病腎臓の機能が低下する病気)の発症メカニズムを解明したそうです。

    【参考リンク】




    ■糖尿病性腎症とは?

    糖尿病の患者数は推計1000万人で、人工透析の最大の原因になっている。

    腎臓で血液を濾過ろかする糸球体という部分が傷つき、尿に微量のたんぱく質が漏れ出すのが、糖尿病性腎症の第1段階と考えられていた。

    糖尿病の合併症の一つが糖尿病性腎症です。

    腎臓の機能として最も大事なのが、体の中に溜まった老廃物などをろ過する機能ですが、腎臓機能が低下し、ろ過できなくなると、人工透析をする必要があります。

    腎臓が突然ダメになる 急増!沈黙の新現代病|#ためしてガッテン(#NHK)

    血液をいったん体の外に出し「人工腎臓」と呼ばれる機器でろ過をする人工透析が必要になります。

    人工腎臓の中には、細い管が約1万本入っています。

    その管1本1本の壁にはミクロの穴が無数に開いていて、分子の大きさで、老廃物と体に必要な糖やたんぱく質などを選り分けることができるのです。

    腎臓でこのろ過を担当するのは「糸球体」と言う毛細血管の塊です。

    糸球体は片方の腎臓に約100万個、両方で約200万個あると言われています。

    ※人工透析には機器で血液をろ過する「血液透析」と、自分の腹膜を利用する「腹膜透析」があります。

    ■今回解明された糖尿病性腎症の発症メカニズムとは?

    研究グループはマウスの実験で、糖尿病になると糸球体が傷つく前に、尿を作る尿細管から糸球体に放出される「ニコチン酸モノヌクレオチド(NMN)」という物質の量が減ることを発見した。サーチュインという遺伝子の働きが、糖尿病で悪くなることが原因で、遺伝子改変で、糖尿病のマウスのサーチュインの働きを高めると、糖尿病性腎症の発症を防げた。

    サーチュイン遺伝子といえば、長寿遺伝子とも言われ、カロリー制限をすることで、活性化することができれば、長生きにつながると言われています。

    今回の実験では、そのサーチュイン遺伝子の働きが糖尿病によって悪化することが原因で、尿を作る尿細管から糸球体に放出される「ニコチン酸モノヌクレオチド(NMN)」という物質の量が減ることがわかり、サーチュインの働きを高めると、糖尿病性腎症の発症を防ぐことに成功したそうです。

    → 糖尿病性腎症の症状・原因・治療 について詳しくはこちら

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    → 不老長寿物質NMNでサーチュインを老化を食い止める!サーチュインを活性化させる方法 について詳しくはこちら




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    人工知能(AI)で糖尿病患者の電子カルテを分析|糖尿病性腎症の発症を予測するシステムを開発|日本IBMと藤田保健衛生大学など

    Tablets and phones

    by Zak Mensah(画像:Creative Commons)

    病気・症状 > 糖尿病 > 人工知能(AI)で糖尿病患者の電子カルテを分析|糖尿病性腎症の発症を予測するシステムを開発|日本IBMと藤田保健衛生大学など




    ■人工知能(AI)で糖尿病患者の電子カルテを分析|日本IBMと藤田保健衛生大学など

    人工知能:糖尿病分析 電子カルテで病状把握へ

    (2016/7/14、毎日新聞)

    藤田保健衛生大学病院が2004年以降の患者約98万人分の検査データなどを匿名化して提供。文脈や単語を解読できる日本IBMのAI「ワトソン」を活用することで、電子カルテの自由記述欄に書かれた「2日前から足がだるい」「寝起きに頭が重い」など通常のコンピューターでは統計処理が難しい言葉も分析する。

    日本IBMと藤田保健衛生大学、第一生命保険が共同で、人工知能(AI)で生活習慣病患者の電子カルテを分析し、医療や保険に応用する研究を始めるそうです。

    先日、過去の糖尿病患者のビッグデータを用いて、新たな患者の症状の進行や薬の効果を予測するシステムを開発|国立病院機構長崎川棚医療センターと富士通などでは、国立病院機構長崎川棚医療センターと富士通などが、過去の糖尿病患者の治療経過を集めたビッグデータを用いて、新たな患者の症状の進行や薬の効果を予測するシステムを開発したと紹介しましたが、アイデアとしては近いものといえそうです。

    IBMの「WATSON」によってがん治療がスピードアップする!?によれば、Watsonは膨大な量の医療データや論文などのデータベースが格納されており、患者のデータを高速で解析し、医療データを照らし合わせることで、患者に最も最適と思われる治療方針を提案することで、医師や患者が意思決定の支援をするシステムです。

    このシステムを糖尿病に応用し、AIによってカルテの分析を行ない、適切な食事や運動によって、病気の悪化を防ぐことを目指していくのではないでしょうか。

    【追記(2017/9/21)】

    AIで糖尿病の合併症の発症を予測

    (2017/9/20、NHK)

    藤田保健衛生大学と第一生命の研究グループは、糖尿病患者などおよそ13万人の電子カルテのデータの推移や2500万本を超える論文などを人工知能に学習させ、糖尿病の合併症として知られ、心筋梗塞などのリスクを高める「糖尿病性腎症」の発症を予測するシステムを開発しました。

    藤田保健衛生大学と第一生命のグループは、糖尿病患者の電子カルテのデータや2500万本を超える論文をIBM Watsonに深層学習(ディープラーニング)させ、糖尿病の合併症として知られる「糖尿病腎症」の発症リスクを予測するシステムを開発したそうです。

    どのようなデータを分析したのでしょうか?

    糖尿病の合併症、AIで予測 藤田保健衛生大など

    (2017/9/20、中日新聞)

    腎機能を示す検査データ「eGFR」値や血糖値はもちろん、因果関係が薄いとされがちな検査データも含め24項目の数値を分析。時間経過による変化や既往症の有無も踏まえた。その結果、現時点では腎症の予兆がない初期の糖尿病患者でも、近い将来の見通しとして180日後に発症するかどうか、高い精度で予測することができるようになったという。




    ■スタッフが患者の治療への取り組みをほめた際に、患者の血糖値の改善傾向が強まる

    今回このニュースで気になったポイントはこちら。

    糖尿病の合併症、AIで予測 藤田保健衛生大など

    (2017/9/20、中日新聞)

    「ワトソン」は数値化されたデータだけでなく、電子カルテに記載された医療スタッフと患者とのやりとりなども解読できる。スタッフが患者の治療への取り組みを「褒めた」場合、患者の血糖値の改善傾向が強まることも分かり、心理面での治療支援にも活用できる可能性が出てきた。

    「ワトソン」は電子カルテに記載されたスタッフと患者とのやり取りを解読し、スタッフが患者の治療への取り組みをほめた際に、患者の血糖値の改善傾向が強まることがわかったそうです。

    糖尿病患者の治療継続は半数にとどまる|なぜ治療が続けられないのか?によれば、糖尿病の合併症に不安を感じ、糖尿病の治療の重要性を認識していても、治療を継続できている人は半数なのだそうです。

    その理由としては、治療に伴う経済的な負担や治療継続へのストレスから治療を続けていくことができないないことが主な理由でしたが、その他の理由としては、継続するのが面倒という人もいるのではないでしょうか。

    治療の継続を促す意味で、声をかけ続けることが重要であることがわかってきています。

    糖尿病予備軍に電話で予防のアドバイスを続けることで発症率が4割下がる|国立病院機構京都医療センターで紹介した国立病院機構京都医療センターによれば、糖尿病予備軍の人に電話で予防のアドバイスを続けることで、発症率が4割下がったそうです。

    オンライン診療と対面治療の組み合わせによる禁煙治療の治療継続効果は1.5倍にで紹介したDoes telemedicine improve treatment outcomes for diabetes? A meta-analysis of results from 55 randomized controlled trials.によれば、オンライン診療を受けた糖尿病患者のほうが血糖値(HbA1c)の改善効果があったという成果もえられているそうです。

    【参考リンク】

    また、AIで糖尿病患者の症状が悪化する原因の一つである「受診中断」を予測するシステムを開発|NTT・東大では、NTTと東京大学は共同で、NTTグループのAI技術(corevo™)を活用し、約900名の糖尿病患者の電子カルテデータを利用して、糖尿病患者の症状が悪化する原因の一つである患者行動「受診中断」を予測するシステムを開発したというニュースを取り上げましたが、治療の継続をしてもらうためにも、こうしたシステムを活用して、治療をやめてしまう可能性がある方にアプローチをして呼び掛けるということが一つの手段として考えられます。

    女性医師の治療を受けた患者は生存率が高い!?|医師の患者に対する共感・コミュニケーションが重要な役割を果たしている?では、医療における医師と患者のコミュニケーションの重要性は高まっていることを紹介しましたが、人の行動変容を促すには根気強いコミュニケーションが必要ですので、今後一層病気の治療のためのコミュニケーションが重要になってきているのではないでしょうか?

    → 糖尿病の症状・初期症状 について詳しくはこちら

    → 糖尿病危険度チェック について詳しくはこちら

    ■健康データを活用して糖尿病予防をするアイデア

    【糖尿病予防】ウェアラブルデバイスで健康データを記録し生活習慣を改善するモデル事業|経済産業省(2016/6/22)によれば、ヘモグロビンA1c値が高いが腎機能障害がない糖尿病一歩手前の人にウェアラブルデバイスをつけてもらい、心拍数・歩数・消費カロリー・睡眠の深さ・興奮・リラックス状況などのデータを計測し、そして血圧・体重・食事内容などを半年間記録してもらい、状態が悪化すると警告が出て、医師や看護師、管理栄養士が情報を提供し、生活習慣を改善するモデル事業が行われるそうです。

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    「GLUCONOTE」|東大とドコモ、RESEARCHKITで糖尿病と生活習慣の関連性を研究するアプリを開発(2016/3/15)によれば、東京大学とNTTドコモが、Appleの「ResearchKit」を活用し、2型糖尿病患者と糖尿病予備群を対象としたアプリ「GlucoNote」を開発し、糖尿病と生活習慣の関連性を検証するそうです。

    ■まとめ

    これらの研究が進めば、糖尿病の重症化予防につながることが期待されます。

    世界的にも糖尿病患者が増えていますので、これらの研究が成功するといいですね。

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    【参考リンク】

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    ■糖尿病の予防

    亜鉛

    糖尿病の人はインスリンの作用が十分でないため、細胞が十分な量のブドウ糖を血液中から取り込むことができません。

    その結果、体のエネルギーが不足し、疲れやすくなります。

    すい臓でインスリンを作る際には、亜鉛が欠かせません。

    亜鉛にはインスリンの働きを持続させる働きもあります。

    → 亜鉛を含む食品 についてはこちら

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    タウリン

    タウリンには、すい臓機能を高め、インスリンの分泌を良くする働きがあると言われ、糖尿病の予防に良いとされています。

    マグネシウムとタウリンを多く摂取している人は、高血圧高脂血症・糖尿病・肥満が少ないそうです。

    → タウリンを含む食品 についてはこちら

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    糖尿病関連ワード

    糖尿病の症状・初期症状|糖尿病とは

    糖尿病の診断基準(血糖値・HbA1c)

    糖尿病改善・予防する方法(食べ物・運動)

    糖尿病危険度チェック

    糖尿病の原因(生活習慣)|女性・男性

    薬局でもできる糖尿病の検査|検尿(尿糖検査)と採血による血糖検査

    糖尿病の合併症|網膜症・腎症・神経障害

    糖尿病の食事(食事療法)|血糖値を抑える食べ方

    糖尿病の運動(運動療法)|筋トレ・有酸素運動

    インスリン

    血糖値(正常値・食後血糖値・空腹時血糖値)・血糖値を下げる食品