2011年1月12日放送のためしてガッテンでは、緑茶の健康パワーを取り上げました。
【目次】
■がん予防と緑茶
by ajari(画像:Creative Commons)
がんの死亡率が低い町の特徴として、緑茶の生産地が多いという特徴があるそうです。
※緑茶のがん予防効果については、効果ありという研究と、効果無しという研究があり、まだはっきりしていません。
ただし、お茶をたくさん飲む掛川市でがん死亡率が日本一低いことは事実です。
現在、研究が続けられている掛川市での大規模調査でお茶にがん予防効果があることが明らかになるのではと、期待されています。
現時点では、緑茶にがん予防効果があるかどうかはまだはっきりしていないそうです。
しかし、緑茶の生産地にがんの死亡率が低い街が多いのは事実なのだそうで、今後の研究に期待したいですね。
■悪玉コレステロール値改善!メタボ対策!
3ヶ月間協力してもらい、お茶の濃厚エキスの入ったカプセルと、でんぷんなどが入ったニセモノのカプセルを飲み続けてもらい、体にどんな変化があるのか調べました。
すると、本物のカプセルを飲んだグループは悪玉コレステロール値が平均9.02減少。ウェストも平均1.86センチ低下しました。
ニセモノのカプセルを飲んでいたグループには大きな変化は見られませんでした。
お茶の濃厚エキスには悪玉コレステロール値改善効果があるという結果が出たそうです。
そして、この結果からお茶がメタボや動脈硬化の改善・予防に効果があることが期待できそうです。
→ 悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事 について詳しくはこちら
2018年10月23日放送の「林修の今でしょ講座」によれば、緑茶に含まれる主な4つのカテキンのうち「エピガロカテキンガレート」は小腸から吸収されるコレステロールを減らし、体外への排出を促すことにより、血管内の悪玉コレステロールを減らしてくれることから、血管の詰まりに良い作用が期待できるそうです。
■腸内環境改善に緑茶
ガッテンでは、理化学研究所の辨野義己(べんの・よしみ)先生の力を借りて、お茶と腸内細菌の関係を大実験してみました。
普段、緑茶を飲む習慣のない人々10人に集まってもらい、10日間お茶を飲み続けてもらいました。
お茶を飲み始める前の善玉菌の割合は、10人の平均で16.6パーセントでした。
それが、10日間お茶を飲み続けてもらったところ、10人全員で善玉菌の割合が向上。平均で26.1パーセントに改善しました。
便秘など、おなかの悩みが改善された人も多くいました。
お茶を飲み続けたことで、善玉菌の割合が向上し、便秘が改善した人もいたそうです。
ところが、その後、お茶を飲むのを1週間やめてもらったところ、善玉菌の割合はなんと飲み始める前とほぼ同じ値の17.4パーセントにまで下がってしまったのです。
継続して飲み続けることが大事だということですね。
■掛川のお茶の特徴
掛川で一般に飲まれているのは「深蒸し」と呼ばれる製法で作られたお茶です。色が濃く、細かい浮遊物がたくさん含まれているのが特徴です。
この浮遊物を分析してもらったところ、普通のお茶にはほとんど含まれない成分が見つかりました。
βカロテンには抗酸化作用、ビタミンEには血行促進作用や免疫機能改善効果、クロロフィルには腸内環境を整える働きがあると言われています。
掛川のお茶は深蒸しと呼ばれる製法でつくられたお茶で、普通のお茶にはほとんど含まれないβカロテンやビタミンE、クロロフィルといった成分が含まれているそうです。
●深蒸し製法の特徴
長時間蒸すことで茶葉の組織がぼろぼろになり、様々な成分が出やすくなります。
渋み成分カテキンと、細胞のかけらがくっつきあうことで、渋みを感じにくく、飲みやすいお茶になるのです。
■すり鉢茶
深蒸し茶と同様の効果が得られるお茶の作り方が紹介されました。
まず、すり鉢にお茶の葉を2グラム弱入れ、熱湯を小さじ1杯ほど足し、すりこぎで1分ほどすります。
ペースト状になったお茶の葉に、熱湯を200ミリリットルほど加えて1分ほど置き、茶こしでこすだけで完成です。
お茶好きの方は試してみてくださいね。
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