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歩いてトークン稼ぐGameFi「STEPN」が人気!?プレーに必要なNFTスニーカーが高騰している事態に!




歩いてトークン稼ぐGameFi「STEPN」が人気!?プレーに必要なNFTスニーカーが高騰している事態に!
歩いてトークン稼ぐGameFi「STEPN」が人気!?プレーに必要なNFTスニーカーが高騰している事態に!

Dave Goudreau|unsplash

歩いてトークン稼ぐSTEPN、プレーに必要なNFTスニーカーが高騰──1足最低14万円(2022/4/21、コインデスク)によれば、歩いてトークン稼ぐGameFi「STEPN」が人気なのだそうです。

GameFi:ゲーム(Game)と金融(Finance)を掛け合わせた用語。特に、ゲームをプレーすることでトークンや金銭などを獲得できるものをPlay to Earn(プレー・ツー・アーン、P2E)と呼ぶ。

ゲームのモバイルアプリで暗号資産ソラナ(SOL)をNFTのスニーカーと交換し、歩数に応じて暗号通貨で報酬が得られる仕組みになっているそうです。

歩くと仮想通貨が稼げるゲーム「ビットハンターズ」|歩いて健康になった分だけ、医療費負担を軽減したことで、トークンが支給される!?で紹介したゲームと近い考え方ですね。

これからは人が楽しんでプレイできる遊びや競争といったゲーム的な要素や考え方をゲーム以外の分野に応用する「ゲーミフィケーション」を活かしたものが増えてくるのではないでしょうか?

例えば、「広告医学」とは?|なぜ「広告医学」が必要なの?|「広告医学」の例では、医療・医学情報と、デザインやコピーライティングなどの広告的視点を組み合わせることで、より自然に動機付けして、人々の行動変容を促すことにより、健康を実現していくことを目指す「広告医学」という概念を紹介しましたが、歩くことはどんなに健康にいいとわかっていても実際に歩くのが億劫だったり、歩く習慣をつけようと実際に歩き始めても途中でやめてしまったりと人間の行動・習慣を変えるのは一筋縄ではいきません。

「習慣の力」(著:チャールズ・デュヒッグ)によれば、人間の心理には、2つの基本原則があるそうです。

習慣の力 The Power of Habit

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1.シンプルでわかりやすいきっかけを見つけること

2.具体的な報酬を設定すること

新しい習慣作りには、「きっかけ」と「報酬」が重要です。

「習慣の力」(著:チャールズ・デュヒッグ)では、「きっかけ」と「報酬」についての具体的な例が紹介されています。

新しい運動習慣を身につけるのに成功した人々の研究では、職場から帰宅した直後にジョギングに行くといった特定のきっかけと、罪悪感から解放された夜のテレビ鑑賞やビールといった具体的な報酬を設定した人のほうが続きやすいことがわかっている。

食餌療法についての研究では、挫折せずに新しい食習慣をつくり上げるのには、前もってメニューを作成しておくなど、事前にきっかけを決め、シンプルな報酬を設定する必要が有ることも判明した。

あるグループでは、92%の人が、気持ちが良いから習慣的に運動すると話している。運動で分泌されるエンドルフィン等の神経伝達物質を期待し、求めるようになるのだ。

毎朝、走りたければ、シンプルなきっかけと明確な報酬を選ぶ必要がある。

しかし、その後の無数の研究によって、きっかけと報酬そのものには新しい習慣を長続きさせる力はないとわかった。脳が報酬を期待するようになってはじめて、つまりエンドルフィンや達成感を求めるようになってはじめて、毎朝、ジョギングシューズのヒモを無意識のうちに結ぶようになるのだ。きっかけはルーチンを生み出すだけでなく、その先の報酬への欲求を生み出すものでなくてはならない。

「きっかけ」と「報酬」は新しい習慣を作るうえで欠かせないものですが、「きっかけ」と「報酬」そのものには新しい習慣を長続きさせる力はなく、「〇〇したい」「〇〇がほしい」というような明確な欲求が習慣のための原動力となるのです。

また、なぜSNS上で変な絡み方の人に反応することが『報酬』になるのか?|世の中は「報酬系」で回ってる!?で紹介した「『無意識』があなたの一生を決める 人生の科学」(著:デイヴィッド・ブルックス)では「報酬系」について取り上げました。

人生の科学: 「無意識」があなたの一生を決める

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報酬系とは、欲求が満たされた時に活性化し、快感をもたらす神経系のことである。快感が得られるのは、ドーパミンという物質が放出されるためだ。報酬系の働きにより、私たちは何か一つのことに集中することもあるし、何かに強く憧れ、それをひたすら追い求めることもある。強く、狂おしいまでの欲望に駆られることもある。報酬を獲得し、欲望が満たされれば、ドーパミンが放出されて快感が得られるため、私たちは報酬を求めて行動するようになるのだ。報酬が特定の行動を促すわけである。

今回紹介した「STEPN」のように、お金を稼げるというご褒美があることによって、歩くようになり、結果的に健康的な人が増えれば、社会的には医療費が少なくなることにつながっていくというのはいいことですよね。

ただ健康的な人が増えていくとなればいいのでしょうが、歩くことでお金を稼ぐということのみが中心となると話が違ってきます。

STEPNはレンタル機能の導入を計画している。スニーカーを所有していないユーザーは、他のプレーヤーのスニーカーをほぼ無料で借り、ランニングで得た収益を一定割合を提供する。

お金を持っている人がNFTスニーカーを購入し、それを変えないユーザーがレンタル機能で借り、歩いたり、ランニングで得た収入を提供するようになれば、お金を増やす投資にはなっても、健康にはつながらない仕組みになってしまいます。

もし健康増進を促進したいと考えるのであれば、NFTスニーカーを購入して実際に歩いた人にしかトークンが得られない仕組みにしないと意味がないものになっていくでしょうね。







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子どもの教育に取り入れてほしいものは?1位「プログラミング教育」2位「アダプティブラーニング」3位「デジタル教科書」




■子どもの教育に取り入れてほしいものは?1位「プログラミング教育」2位「アダプティブラーニング」3位「デジタル教科書」

教育の分野で導入が期待されているものや、教育の分野で強化すべきものとして注目されているものについて、子どもの教育に取り入れてほしいと思うもの
教育の分野で導入が期待されているものや、教育の分野で強化すべきものとして注目されているものについて、子どもの教育に取り入れてほしいと思うもの

参考画像:子どもの教育資金に関する調査2018(2018/1/25、ソニー生命)|スクリーンショット

子どもの教育資金に関する調査2018

(2018/1/25、ソニー生命)

1位の「プログラミング教育」は、2020年度から小学校で必修化されることが決定しており、親にとっても差し迫った話題として、関心が高まっているのではないでしょうか。また、2位の「アダプティブラーニング」は、生徒一人ひとりに最適化された学習内容を提供する仕組みで、民間の教育サービス等では既に導入を進めているところもあり、注目されているようです。

ソニー生命が、2017年11月24日~11月27日の4日間、大学生以下の子どもがいる20~59歳の男女1000名に対して行なった「子どもの教育資金に関する調査」によれば、子どもの教育に取り入れてほしいと思う技術やプログラムなどがある親(548名)に、何を取り入れてほしいか聞いたところ、最も多かったのは「プログラミング教育」(48.9%)、「アダプティブラーニング」(43.2%)、「デジタル教科書」(31.0%)、「ディープラーニング」(25.0%)、「AR(拡張現実)」(21.7%)となりました。

初心者だからこそわかる!プログラミング教育を通じて学ぶことができる5つのこと・能力とは?によれば、2020年度から小学校で「プログラミング」が必修になることを受け、すでにプログラミングに関する教室も始まっています。

ICTを効果的に活用した授業の実現
ICTを効果的に活用した授業の実現

参考画像:教育の情報化について―現状と課題―|2020年代に向けた教育の情報化に関する懇談会(2016/4/8、文部科学省)|スクリーンショット

また、アダプティブラーニング(個々の子供の習熟度等に応じた学習)にも注目が集まっているようです。

・プログラミング教育…プログラミングに必要な知識、技能の習得を目的とした教育プログラムの導入
・アダプティブラーニング…それぞれの生徒に合わせて学習内容を提供する仕組み
・デジタル教科書…タブレット端末などで映像や音声などを盛り込んだコンテンツを配信する教科書
・ディープラーニング…学習のログを用いて、学習者それぞれに最適な問題の提示やカリキュラムの作成をする仕組み
・AR(拡張現実)…教科書の内容と映像を組み合わせることで理解の促進などを図る技術
・STEM教育…科学、技術、工学、数学を土台とした教育プログラム
・VR(仮想現実)…3Dメガネと専用のペンを用いることで、立体的な理解や体験などを可能にする技術
・ゲーミフィケーション…学習をゲーム形式にすることで、ゲームの没頭力を学習に活かす仕組み
・ソーシャルラーニング…SNSを介した学習







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