「乳がん」タグアーカイブ

オメガ6脂肪酸の摂取量が多いほど、ホルモン依存性の乳がんリスクが高くなりやすい!




魚、n-3及びn-6不飽和脂肪酸摂取量と乳がんとの関連について(国立がん研究センター)によれば、オメガ6脂肪酸(n-6不飽和脂肪酸)の摂取量が多いほど、ホルモン依存性の乳がんリスクが高くなりやすく、オメガ6の摂取量が最も少ないグループに比べ、最も多いグループの乳がんのリスクは2.94倍高かったそうです。

このメカニズムはわかっていないものの、日本人女性の乳がん罹患率は増加傾向にあり、また乳がんの発生には、女性ホルモン関連のメカニズムが深く関わっていることが知られていますので、オメガ6の摂取量を減らすことは乳がんリスクを防ぐために大事になってくるのではないでしょうか?

→ オメガ6の多い食品 はこちら







出産したことがない女性は乳がんリスクが高くなる!出産回数が多くなるほど乳がんリスクが低く抑えられる!




乳がんのリスク要因によれば、子どもを出産したことがない女性は、出産したことがある女性よりも乳がんリスクが高くなること、また出産回数が多くなるほど乳がんリスクが低く抑えられることが知られていますが、生理・生殖要因と乳がん罹患の関連について(国立がん研究センター)で紹介した多目的コホート研究によれば、出産したことがないグループの乳がんリスクは、出産したことがあるグループに比べ、閉経前女性で1.7倍、閉経後女性で2.2倍、全体では1.9倍高くなり、また、5回以上出産したグループの乳がんリスクは、1回出産したグループに比べ、閉経前・後とも約60%低く抑えられることがわかりました。

乳がんのリスク要因

  1. 初潮が早い(11歳以下)
  2. 閉経が遅い(54歳以上)
  3. 初産年齢が高い(30歳以上)
  4. 妊娠・出産歴がない
  5. 授乳歴がない
  6. 祖母、親、子、姉妹に乳がんの人がいる
  7. 肥満度が高い(閉経後)
  8. 喫煙している
  9. 大量に飲酒する習慣がある
  10. 運動不足

■まとめ

自然閉経の年齢が遅いこと、出産しないこと、出産回数が少ないことは、いずれも閉経後の乳がんリスクを高くする要因となっています。

ピルは女性の生活の質を向上させる?で紹介した英国一般医協会が1968年5月から2010年までのおよそ40年間に、23000人のピル服用女性と同数の非服用女性を追跡調査した結果によれば、ピルを飲むことは女性の生活の質を向上させるということがわかったそうです。

  • 生理痛を軽くする
  • 月経量を少なくする
  • 子宮内膜症や子宮外妊娠、骨粗鬆症や関節リウマチのリスクを軽減する
  • 大腸から子宮や卵巣、乳房にいたるまで、ほとんどすべてのガンについて、ピルを飲んでいる女性の死亡率が低い

月経痛やPMS、がん予防の観点から低用量ピルを活用するということも今後は検討されていくのかもしれません。







閉経前・後ともに肥満になると乳がんリスクが高くなる!




閉経前・後ともに肥満は乳がんのリスクに(2014年10月7日、国立がん研究センター)によれば、閉経前・後ともにBMIが大きくなると乳がんリスクが高くなることがわかりました。

乳がんのリスク要因によれば、閉経後に肥満度が高いことが乳がんリスクを高くすると紹介しましたが、今回の研究によれば、閉経前・後ともに肥満は乳がんのリスクになることがわかりました。

  1. 初潮が早い(11歳以下)
  2. 閉経が遅い(54歳以上)
  3. 初産年齢が高い(30歳以上)
  4. 妊娠・出産歴がない
  5. 授乳歴がない
  6. 祖母、親、子、姉妹に乳がんの人がいる
  7. 肥満度が高い(閉経後)
  8. 喫煙している
  9. 大量に飲酒する習慣がある
  10. 運動不足

■まとめ

乳がんは初潮が早い、閉経が遅い、妊娠・出産歴がないという人は、女性ホルモンにさらされる期間が長くなるため、乳がんリスクが高くなると考えられているという前提。

閉経前の女性は、過体重や肥満の女性は無排卵やエストロゲンレベルが低いなどの傾向があることから、欧米ではBMI30以上の群では乳がんリスクが低いのですが、アジア人女性の場合は極端に太っている人が少ないことから、予防的な効果はないのではと考えられる。

閉経後の女性では、性ホルモン関連のメカニズムをもとに考えると、肥満になると卵巣よりもむしろ脂肪組織が主なエストロゲン供給源になるため、乳がんリスクが高くなる。







【トリセツショー】肝臓のトリセツ/脂肪肝になると病気になるリスクが高くなる!/ALTの数値をチェック/肝臓エクササイズ(ヘパトサイズ)のカギはマイオカイン!?




Threadsで見る

2024年12月5日のNHK「トリセツショー」のテーマは「肝臓のトリセツ」。

✅現代人の“宿命”脂肪肝の対策。

脂肪肝を放っておくと、肝硬変肝がんになる恐れがあり、また心筋梗塞脳梗塞などの心血管疾患になるリスクは約1.6倍、乳がん大腸がんのリスクも約2倍になるそうです。

【参考リンク】

  • 肥満と肝がんリスク|国立がん研究センターによれば、日本人においては、肥満・過体重は原発性肝がんのリスクを上昇させることは「ほぼ確実」という結論になっています。

ALTの数値が肝臓の数値の目安。

ALT(GPT)は、肝臓の細胞が障害を受けると、血液中に酵素が流れ出すことで、ALT(GPT)の数値が上がります。

ALT(GPT)…30IU/L単位以下が正常値の目安です。

✅肝臓についた脂肪は痩せやすい。

【ガッテン】100キロカロリーカードを活用した1日50gダイエットのやり方!肝臓の脂肪から分泌される「ヘパトカイン」がメタボの原因になる!によれば、肝臓につく脂肪は「つきやすく落ちやすい」という性質があり、わずかな減量をするだけでも肝臓につく脂肪が落ちてしまうそうです。

✅肝臓エクササイズ(ヘパトサイズ)。

マイオカイン(運動すると分泌されるホルモン)を効率よく出すには太ももやお尻、ふくらはぎなど大きい筋肉を鍛える筋トレをする。

マイオカイン(血糖値を下げるホルモン)で糖尿病・脂肪肝を予防!簡単マイオカイン分泌法|#たけしの家庭の医学によれば、マイオカインというホルモンを分泌→肝臓の脂肪を分解し脂肪肝の改善ができるそうです。

また、筋トレと有酸素運動を組み合わせることによって通常よりも多くのマイオカインの分泌が期待できるそうです。







お酒飲むほど乳がん高リスク|閉経後の女性が1週間に日本酒換算で7合以上飲むと、発症率は全く飲まない人の1.74倍

健康・美容チェック > 乳がん > お酒飲むほど乳がん高リスク|閉経後の女性が1週間に日本酒換算で7合以上飲むと、発症率は全く飲まない人の1.74倍




■お酒飲むほど乳がん高リスク|閉経後の女性が1週間に日本酒換算で7合以上飲むと、発症率は全く飲まない人の1.74倍

Santa Beer

by Mark Mitchell(画像:Creative Commons)

お酒飲むほど乳がん高リスク 50歳前後の閉経後女性

(2009/10/6、産経新聞)

酒を多く飲む女性ほど乳がんになりやすい傾向にあることを、愛知県がんセンター研究所疫学・予防部の川瀬孝和主任研究員らが確かめた。

閉経後の女性では、1週間に日本酒換算で7合以上飲んでいると、発症率は全く飲まない人の1・74倍だった。

愛知県がんセンター研究所疫学・予防部の川瀬孝和主任研究員らによれば、酒を多く飲む女性ほど乳がんになりやすい傾向にあることがわかったそうです。

また、閉経後の女性では、1週間に日本酒換算で7合以上飲んでいると、発症率は全く飲まない人の1.74倍だったそうです。

<乳がん>飲酒量多い女性は注意を 厚労省調査(2009/12/25)によれば、毎日ビール大瓶を1本以上飲むような飲酒量の多い女性は乳がんになりやすいそうです。

飲酒と乳がん罹患との関係について|多目的コホート研究|国立がん研究センター

飲酒量が多い、つまり「エタノ-ル換算で週150gより多く飲酒」するグル-プでは、「飲んだことがない」グル-プに比べて、乳がんリスクが1.75倍(約75%)高いことがわかりました(図1)。

<中略>

対象者を閉経前と閉経後に分けて調べたところ、閉経前では、飲んだことのないグループと比べて、飲酒量の最も多いグループで1.78倍の乳がんリスク上昇が統計的有意に認められました。閉経後では、グループごとのリスクの高さは明確ではありませんでしたが、飲酒量が増えるにつれて統計学的に有意なリスク上昇の傾向が認められました。

国立がん研究センターの多目的コホート研究によれば、飲酒量が多い(エタノール換算で週150gより多く飲酒)グループは、飲んだことがないグループに比べて、乳がんリスクが高くなることがわかっています。

また、閉経前、閉経後にかかわらず、飲酒によって乳がんリスクが高くなることも分かっています。

飲酒はがんの原因なのか?|肝臓がん・大腸がん・食道がん・乳癌(閉経後)・口腔がんのリスクが高くなるによれば、国際的な評価では、アルコールが直接触れる消化管(口腔・咽頭・喉頭・食道)、アルコールを代謝する肝臓、そして女性ホルモンの影響が大きい乳房のがん、大腸がんのリスクが確実に高くなるとされています。

ただ、欧米の研究では飲酒によって乳がんリスクは確実に高くなるという結果が出ていますが、日本人の女性の場合には科学的根拠が不十分という理由で飲酒と乳がんとの関係に結論は出ていません。

飲酒と乳がんリスク|科学的根拠に基づく発がん性・がん予防効果の評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究|国立がん研究センター

日本人女性の乳がんに飲酒がどの程度影響しているのかはわかっていません。

【関連記事】

飲酒によってなぜ乳がんリスクが高くなるのでしょうか?

飲酒と乳がん罹患との関係について|多目的コホート研究|国立がん研究センター

生物学的機序として、お酒に含まれているエタノールが分解されてできるアセトアルデヒドがもつ発がん性、アセトアルデヒドによるDNA合成・修復に必要とされている葉酸の破壊、また、アルコールによる乳がんリスク要因である女性ホルモンなどへ影響、などの可能性があげられますが、はっきりとわかっておらず今後の研究が必要とされています。

国立がん研究センターによれば、アセトアルデヒドの持つ発がん性やアセトアルデヒドによる葉酸の破壊、アルコールによる女性ホルモンの影響など乳がんリスクを高くする理由として挙げられていますが、はっきりとはわかっていないのが現状なのだそうです。

■まとめ

日本人女性への飲酒による乳がんリスクの影響についてははっきりとはわかっていないものの、欧米の研究では飲酒によって乳がんリスクは確実に高くなるという結果が出ていますので、乳がんを予防するためにも、大酒を控えるようにしてくださいね。

→ 乳がんの症状・原因・ステージ分類・検査・予防法 について詳しくはこちら







【関連記事】
続きを読む お酒飲むほど乳がん高リスク|閉経後の女性が1週間に日本酒換算で7合以上飲むと、発症率は全く飲まない人の1.74倍