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加工肉、加糖飲料、トランス脂肪酸の習慣的な摂取が2型糖尿病、虚血性心疾患、大腸がんのリスクを高める!




科学誌ネイチャー・メディシンに発表された研究によれば、加工肉、加糖飲料、トランス脂肪酸の習慣的な摂取が2型糖尿病、虚血性心疾患、大腸がんのリスクを高めることがわかりました。

■結果

●加工肉(ソーセージ、ベーコン、ハムなど):摂取量:1日0.6~57g(例:ホットドッグ1個程度)
影響:摂取しない人に比べ、2型糖尿病のリスクが少なくとも11%増加、大腸がんのリスクが7%増加。
ポイント:加工肉に含まれる亜硝酸塩が胃で発がん物質(ニトロソアミン)に変化し、がんリスクを高める可能性がある。

●加糖飲料(SSB:清涼飲料水やエナジードリンク):摂取量:1日1.5~390g(例:清涼飲料水1缶、約350ml)
影響:2型糖尿病のリスクが8%以上増加、虚血性心疾患のリスクが2%増加。
ポイント:大量の糖分が体重増加や代謝異常を引き起こし、心臓病や糖尿病のリスクを高める。

●トランス脂肪酸(TFA:マーガリンやスナック菓子に含まれる脂肪):摂取量:1日のエネルギー摂取量の0.25~2.56%
影響:虚血性心疾患のリスクが3%以上増加。
ポイント:トランス脂肪酸は善玉コレステロールを減らし、悪玉コレステロールを増やすため、心臓病リスクを高める。

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■重要なポイント

「安全な量」は存在しない:特に加工肉は、少量でもリスクが増加し、「この量なら大丈夫」という安全な閾値はないとされています。
炎症との関連:加工肉や加糖飲料は、体内で炎症を悪化させ、慢性疾患の原因になる可能性がある(ハーバード公衆衛生大学院)。
専門家の推奨:健康を守るためには、加工肉、加糖飲料、トランス脂肪酸の摂取を避けるか、最小限に抑えるべき(ケンブリッジ大学専門家)。

【参考リンク】

■まとめ

加工肉、加糖飲料、トランス脂肪酸の習慣的な摂取が2型糖尿病、虚血性心疾患、大腸がんのリスクを高めることを示しました。

P.S.

大腸がん予防方法・大腸がんの危険度チェック|たけしの健康エンターテイメント!みんなの家庭の医学によれば、大腸がんのリスク要因には「加工肉」があったのですが、具体的に何の要素が悪いのかわかっていませんでした。

今回の記事では、「英レディング大学の専門家によれば、加工肉に使用されることの多い亜硝酸塩は、胃の中で発がん物質のニトロソアミンに変化する。」と紹介されていて、加工肉と言っても無添加のハム・ソーセージがあるので、ひとくくりにはできないかもしれませんね。







超加工食品の摂取量が多いほどがんの発症、男性の大腸がん、女性の卵巣がんのリスクがアップする!




Threadsを見てて「添加物に気を使った食生活をしている人の方が健康で長生きしているという裏付けのあるデータはあるのか?」という投稿があったので調べてみました。

日本ではあまり聞きなじみのない言葉ですが、海外の健康や食品に関するニュースを見ていると「超加工食品(ultra-processed foods;UPFs)」が取り上げられています。

超加工食品には、出来合いのスープやソース、冷凍ピザ、調理済み食品、ホットドッグ、ソーセージ、フライドポテト、ソーダ、市販のクッキー、ケーキ、キャンディー、ドーナツ、アイスクリームなどが含まれています。

世界的な食生活は、比較的安価で、非常に美味しく、すぐに食べられる超加工食品(UPF)がますます主流になりつつあり、アメリカ人は摂取するカロリーの約6割、砂糖の9割を「超加工食品」から摂取している!?で紹介した英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)の調査結果によれば、米国人は摂取するカロリーの58%、砂糖の90%を清涼飲料水やシリアル、袋詰めされたパンや焼き菓子、袋入りのスナック類、その他の菓子類、デザート類、再構成肉(チキンナゲットなどの材料)、即席めん類、スープなどの「超加工食品」から摂取していることがわかったそうです。

私たちは食品添加物単体で摂取することはないので、色や香り、食感を加えたり賞味期限を長引かせたりする目的で食品添加物が使われることが多い超加工食品を摂ることによってどれくらい健康に影響があるかについて調べることが参考になるかと思い、こちらに関する論文を紹介したいと思います。

【参考リンク】

医学誌に掲載された論文によれば、超加工食品の摂取量が多いほどがんの発症、特に女性の卵巣がんのリスクが増大するということがわかりました。

ただ難しいのはこれが超加工食品だけの影響によるものかわからないという点です。

超加工食品の摂取、がん発症・死亡リスク増大と関係 英研究(2023年2月1日、CNN)でコメントしている英アストン医学校のデュアン・メラーさんによれば、

超加工食品の摂取量が多い人は、紅茶やコーヒーよりも炭酸飲料を多く飲み、野菜など健康な食生活に関連した食品の摂取量が少ない傾向がある。このためがんのリスク増大は超加工食品のみの影響ではなく、健康的な食品の摂取量が少ないことの影響を反映している可能性がある

そうです。

例えば超加工食品の摂取量が多い人は野菜の摂取量が少ない傾向にあるといったように、いろんな要素が入ってしまい、健康への影響が超加工食品によるものなのかがはっきりとわからないんですね。

「所得」「地域」「雇用形態」「家族構成」の4つが「#健康格差」の要因|#NHKスペシャルによれば、所得が少ないと炭水化物中心の食事になり、カルシウムやビタミンなどの摂取量が少なくなることが指摘されています。

栄養バランスが崩れることは健康にも影響を与え、低所得者は高所得者に比べ、精神疾患へのなりやすさが3.4倍、肥満と脳卒中の罹患(りかん)リスクが約1.5倍、骨粗しょう症へのなりやすさが約1.4倍にまで膨らむとのデータもあるそうです。

つまり、超加工食品をよく摂取している人は、好んで摂取しているとは限らず、所得が少ないから超加工食品を選ばざるを得ない人がいますし、またそういう食生活をしている人は不健康な生活習慣を摂ってしまう傾向にあったりするため、一概に超加工食品が原因だと決めつけることができません。

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ただ今回紹介した研究によれば、超加工食品の摂取量が10%増えるとがんの発症が2%増え、特に卵巣がんと診断されるリスクは19%上昇することがわかったため、明確な因果関係があるとまでは言えないものの、健康のために超加工食品を減らして、健康的な食品を選ぶことは大事なんですね。

また超加工食品と大腸がんのリスクの関係に関する研究によれば、超加工食品を多く食べる男性は摂取量が少ないグループと比べると大腸がんを発症するリスクが29%高いことがわかっています。

ちなみに、この研究ではヨーグルトなどの摂取量が多いと、女性の大腸がんリスクが低下するという結果が出ています。

【参考リンク】

なぜ超加工食品は健康にとって悪いのかについて、Ultraprocessed foods linked to cancer and early death, studies find(2022年9月1日、CNN)でコメントしているタフツ大学フリードマン栄養科学政策大学院のファン・ファン・チャンさんによれば、「食品から抽出された成分や研究室で合成された成分で作られ、そのまま食べたり温めたりできる工業製品であり、自然食品はほとんど、あるいは全く含まれていない」と語っており、超加工食品には添加糖や塩分が多く、食物繊維が少なく、人工着色料、香料、安定剤などの化学添加物がたっぷり含まれていることが多いからだとしています。

そのため「添加物に気を使った食生活をしている人の方が健康で長生きしているという裏付けのあるデータはあるのか?」という質問について、超加工食品による健康への影響はあるが原因が解明していないので明確に答えることができないのが現状です。

大事なことは添加物が悪いというよりも超加工食品を積極的に摂ることは自然と添加物が多くなってしまうということであり、新鮮で健康的な食品を摂れる方が体にいいことは理解できるかと思います。

添加物をゼロにするのは現実的ではないですが、フレッシュな食品を選んで超加工食品を減らすことができれば、結果的に食品添加物の摂取量を減らしていくというのはいい考え方ですよね。

→ 大腸がんの症状(初期症状)チェック・原因・予防 について詳しくはこちら







大腸がん患者の再発リスクを下げるのは「運動」!死亡リスクが37%低くなる!




ある研究によれば、運動が大腸がん患者の予後(病気経過や生存率)を改善できることを科学的に証明されました。

【参考リンク】

  • Courneya KS, Vardy JL, O’Callaghan CJ, Gill S, Friedenreich CM, Wong RKS, Dhillon HM, Coyle V, Chua NS, Jonker DJ, Beale PJ, Haider K, Tang PA, Bonaventura T, Wong R, Lim HJ, Burge ME, Hubay S, Sanatani M, Campbell KL, Arthuso FZ, Turner J, Meyer RM, Brundage M, O’Brien P, Tu D, Booth CM; CHALLENGE Investigators. Structured Exercise after Adjuvant Chemotherapy for Colon Cancer. N Engl J Med. 2025 Jun 1. doi: 10.1056/NEJMoa2502760. Epub ahead of print. PMID: 40450658.

まずはこの研究の理解を高めるためにこちらのストーリーをどうぞ。

大腸がんを乗り越えたアキラの物語:運動が変えた未来

第1章:診断と闘い

アキラは45歳の会社員。ある日、突然の腹痛で病院を訪れた彼は、大腸がんと診断された。ショックだったが、家族の支えと前向きな気持ちで治療に臨むことを決意。手術を受け、補助化学療法(再発を防ぐための薬物治療)を半年間続けた。化学療法の副作用で体は疲れ果て、未来への不安も募っていた。
「これからどうなるんだろう…再発したらどうしよう?」アキラは夜な夜なそんなことを考えていた。

第2章:二つの道

化学療法を終えたアキラは、病院で一つの提案を受けた。医師がこう言った。「アキラさん、研究に参加してみませんか?運動が大腸がんの再発や生存にどう影響するかを調べるものです。」
アキラは迷った。運動なんて、中学の体育以来ほとんどしていない。それでも、医師から詳しく話を聞くと、55の病院で889人の患者が参加する大規模な研究だとわかった。参加者はランダムに二つのグループに分けられる:
運動群:3年間、計画的な運動プログラムに参加する。

健康教育群:運動はせず、健康に関する資料を受け取るだけ。

アキラはくじ引きで「運動群」に選ばれた。「よし、やってみるか!」と自分を奮い立たせた。

第3章:新しい一歩

運動プログラムが始まった。最初は週に数回のウォーキングからスタート。トレーナーが「無理せず、でも継続が大事」と教えてくれた。アキラは最初、30分の散歩でも息が切れた。化学療法の影響で体力が落ちていたのだ。でも、仲間と一緒に歩くうちに、だんだん体が軽くなっていくのを感じた。
数か月後、ウォーキングに加えて軽い筋トレやストレッチも始めた。時には筋肉痛で「うっ」とうめいたが、トレーナーの励ましと、同じプログラムに参加する仲間たちの笑顔に支えられた。「みんなも頑張ってる。俺も負けないぞ!」アキラの心に火がついた。

第4章:7年後の奇跡

プログラムは3年間続いたが、アキラはその後も運動を習慣にしていた。7年後のある日、病院での定期検診で驚くべき結果を聞いた。医師が笑顔で言った。「アキラさん、素晴らしい結果です。病気の再発もなく、非常に健康な状態です。」
実は、この研究の結果がまとまったばかりだった。889人の参加者のデータを分析したところ、運動群にいたアキラのような人たちは、健康教育群に比べて病気再発や死亡のリスクが28%低く、5年後の無病生存率は80.3%(健康教育群は73.9%)。さらに、死亡リスクは37%低く、8年後の生存率は90.3%(健康教育群は83.2%)だった。
「運動のおかげかもしれないね」と医師が言うと、アキラは照れ笑いした。「あのとき、運動を始めてよかった…。」

第5章:小さな副作用と大きな希望

運動はアキラに多くの恩恵をもたらしたが、完璧ではなかった。筋トレのしすぎで肩を痛めたこともあったし、仲間の中には膝を痛めた人もいた。研究でも、運動群の18.5%が筋骨格系のトラブルを経験し、健康教育群(11.5%)より少し多かった。でも、アキラにとってその痛みは「生きている証」。運動を続けることで、体も心も強くなったと感じていた。

第6章:未来へのメッセージ

アキラは今、毎朝のウォーキングを欠かさない。公園で汗を流しながら、家族との時間や新しい趣味を楽しんでいる。研究に参加したことで、彼はただ生き延びただけでなく、人生をより豊かに生きる方法を見つけた。
「運動は大変だけど、やってみる価値はあるよ」とアキラは友人に語る。「がんを乗り越えただけじゃない。新しい自分に出会えたんだ。」

物語の教訓

この物語は、科学的な研究(PMID: 40450658)を基にしたフィクションですが、運動が大腸がん患者の再発リスクを下げ、生存期間を延ばす可能性を示した実際の研究結果を反映しています。

大腸がんの補助化学療法後の計画的運動

それでは改めて、この研究についてまとめます。

背景

この論文では、大腸がんの手術と補助化学療法(手術後の再発予防のための化学療法)を受けた患者に対して、運動が病気の再発や生存期間にどのような影響を与えるかを調べた研究を紹介します。過去の研究では、運動ががん患者の健康を改善する可能性が示唆されていましたが、確固たる科学的証拠(レベル1のエビデンス)は不足していました。この研究は、そのギャップを埋めるために行われました。

研究の方法

大腸がんの手術を受け、補助化学療法を終えた889人の患者を2つのグループにランダムに分けられました。

運動群(445人):3年間、計画的な運動プログラムに参加。

健康教育群(444人):運動プログラムは行わず、健康教育の資料のみ提供。

結果

無病生存率(病気再発、新たながんの発生、または死亡が起こらない期間):運動群は健康教育群に比べて、病気再発や死亡のリスクが28%低い(ハザード比0.72、P=0.02)。5年後の無病生存率は、運動群で80.3%、健康教育群で73.9%(差6.4%)。

全生存率:運動群は健康教育群に比べて死亡リスクが37%低い(ハザード比0.63)。8年後の全生存率は、運動群で90.3%、健康教育群で83.2%(差7.1%)。

副作用:運動群では筋骨格系(筋肉や骨)の問題が18.5%で発生し、健康教育群(11.5%)よりやや多かった。

結論

大腸がんの手術と化学療法を受けた患者が、3年間の計画的な運動プログラムに参加することで、病気の再発を抑え、生存期間を延ばす可能性があることがわかりました。

■まとめ

大腸がん予防方法・大腸がんの危険度チェック|たけしの健康エンターテイメント!みんなの家庭の医学によれば、大腸がんの危険度チェックの項目の一つに運動不足があり、毎日合計60分歩く程度の運動をしていない方が該当します。

→たとえば、ほとんど座って仕事をしている人なら、ほぼ毎日合計60分程度の歩行などの適度な身体活動に加えて、週に1回程度は活発な運動(60分程度の早歩きや30分程度のランニングなど)を加えましょう。

がんになっても長生きできる生活習慣|#たけしの家庭の医学では、がんリスクを下げる条件として、「週2回以上息がはずむ程度の運動をしている」が挙げられており、運動は大腸ガン・乳癌(閉経後)・子宮体がんのリスクを下げると紹介されています。

今回の研究によれば、大腸がんの再発を抑えるには運動が効果的ということで、大腸がんの予防のためにも、再発リスクを下げるために、きちんと運動をしていきましょう!

→ 大腸がんの症状(初期症状)チェック・原因・予防 について詳しくはこちら







なぜ大腸がんになると血便が出るのか?|大腸がんの血便と痔(ぢ)の血便の色の違い

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大腸がんの症状には「血便(便に鮮血または黒色の血液が混じる)」がありますが、なぜ大腸がんになると「血便」という症状が起こるのでしょうか?




【目次】

■なぜ大腸がんになると血便という症状が起こるのか?

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by Wilson Hui(画像:Creative Commons)

シンプルに書くと、大腸がんになると、がんの中心が潰瘍となり、出血が起こるため、血便という症状が起こります。

「潰瘍(かいよう)」とは、皮膚や粘膜などの表面の組織がただれて崩れ落ちてしまい、深部にまで及ぶほどえぐられた状態です。

大腸がんや大腸ポリープなどによって体内で出血が起きると、貧血を起こすことがあるそうです。

→ 大腸がんとは|大腸がんの症状・初期症状・原因・予防 について詳しくはこちら

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■大腸がんによる血便の3つの特徴

がんによる血便の特徴は主に3つ。

  • 肛門痛がない
  • 暗赤色の血液が便に混じる
  • ときに黒い血塊が出る

→ 大腸がんとは|大腸がんの症状・初期症状・原因・予防 について詳しくはこちら

■大腸がんの血便と痔(ぢ)の血便の違い

また、血便が出る場合としては、「痔(ぢ)」が原因となることもありますが、その出血の量や色に大きな違いがあります。

大腸がん

肛門から遠い位置で発生し、血が酸化しているため、血の色が「暗赤色(どす黒い赤い色)」です。

痔(ぢ)

肛門から出血しているため、血の色が鮮やかな赤色です。

出血の量は紙に少量の血が付く程度です。

ただし、血便が気になる場合には、自身だけで判断せずに、病院で診てもらいましょう。

また、定期的に検査を受けるようにしましょう!

→ 痔の3つの種類(いぼ痔・切れ痔・あな痔)|痔になりにくい生活習慣で予防しよう! について詳しくはこちら




■大腸がんの予防

●葉酸

大腸がん、予防に「葉酸」が効果 愛知がんセンターによれば、葉酸を多く摂って、飲酒しない人程、大腸がんになりにくいそうです。

【みんなの家庭の医学】大腸がん予防に葉酸の多い海苔|10月20日によれば、大腸がんのリスクを高める大腸ポリープのできやすさと葉酸の濃度には関係があるといわれ、血液中の葉酸濃度の値が8ng/ml(ナノグラム)以上あれば、女性なら大腸ポリープの頻度が約2割減、男性なら約5割減するそうです。

→ 葉酸の多い食品 について詳しくはこちら

→ 葉酸の効果|妊娠初期・うつ・動脈硬化・大腸がん について詳しくはこちら

●ラクトフェリン

国立がんセンターと森永乳業の研究によれば、ラクトフェリンに大腸ポリープの成長を抑える作用があることがわかったそうです。

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●メトホルミン

大腸がん予防に期待 糖尿病薬メトホルミンに大腸ポリープの再発を防ぐ効果|横浜市立大

横浜市立大の中島淳教授によれば、糖尿病薬として使われているメトホルミンに大腸がんの恐れのあるポリープの再発を抑制する効果があることがわかったそうです。

糖尿病治療薬「メトホルミン」にがん細胞を破壊するキラーT細胞を活性化する作用があることが判明‐岡山大研究グループによれば、糖尿病治療薬「メトホルミン」にがん細胞を破壊するキラーT細胞を活性化させる作用があることがわかったそうです。

→ 大腸がんとは|大腸がんの症状・初期症状・原因・予防 について詳しくはこちら

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●定期的な検査

一般的には自覚症状がないため、無症状の時期に発見することが重要となります。

大腸内視鏡検査や便潜血検査などで定期的な検査を受けることにより、早期発見・早期治療につながります。

●便潜血検査キット

先端で便をほんの少し採取し、便にがんからの出血が混ざっていないかチェックします。

出血があった場合は、内視鏡でがんの有無チェックします。

※出血があっても、必ずがんがあるわけではありません。

●大腸がんになりやすい生活習慣を改善する

1 運動不足

2 お酒をよく飲む

3 肉やハム、ソーセージをよく食べる

4 肥満

5 喫煙

※3つ以上リスクがある方は特に注意が必要。

→ 大腸がん危険度チェック について詳しくはこちら

■まとめ

大腸がんになると、がんの中心が潰瘍となり、出血が起こるため、「血便」という症状が起こります。

ただ、血便は大腸がん以外にも原因があるので、血便が出た場合には、血便という症状を体からのサインだと考えて、一度病院でチェックしてもらいましょう。

→ 大腸がんとは|大腸がんの症状・初期症状・原因・予防 について詳しくはこちら







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大腸がんの発症リスクを下げる食品・栄養素とは?




先日大腸がん予防に役立つ食べ物は乳製品(カルシウム)!で紹介した研究では、他にも大腸がんの発症リスクを増やす食品(栄養素)とを紹介しています。

大腸がんの発症リスクを減らす食品・栄養素は次の通り。

  • 乳製品
  • ヨーグルト
  • リボフラビン(ビタミンB2とも呼ばれる水溶性のビタミン)
  • マグネシウム
  • リン
  • カリウム
  • 朝食用シリアル
  • 果物
  • 全粒穀物
  • 炭水化物
  • 食物繊維
  • 総糖類
  • 葉酸
  • ビタミンC

〇乳製品

→ 大腸がん予防に役立つ食べ物は乳製品(カルシウム)! について詳しくはこちら

〇マグネシウム

がんリスクを下げる抗ガン食材とはどんな食べ物なの?によれば、男性では、マグネシウム摂取量が高いほど大腸がんリスクは、低くなる傾向が見られました。この傾向は結腸のがんでよりはっきりしていました。

→ マグネシウムの多い食品 について詳しくはこちら

〇食物繊維

大腸がんの予防法としては、野菜類、豆類、果物、穀類、海草類、きのこ類、ビタミンC・Eは大腸がんの危険度を下げる効果があるといわれています。

食物繊維摂取と大腸がん罹患との関連について(国立がん研究センター)によれば、食物繊維摂取量の非常に少ない人で大腸がんリスクが高くなる可能性があるそうです。

食物繊維を多く含んだ食事を摂ることは便通を整え、発がん物質と腸粘膜の接触時間を短くし、大腸がんの予防になると考えられるため、積極的に取り入れたいものです。

→ 食物繊維の多い食品 について詳しくはこちら

〇カルシウム・全粒穀物

全粒穀物とカルシウムの摂取量が増えると、大腸がんの全死亡率が低下するという研究があります。

【参考リンク】

〇葉酸

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