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40代から定期的に眼科ドックを受けて、目の病気を早期発見・予防しよう!

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【目次】

■40代から定期的に眼科ドックを受けて、目の病気を早期発見・予防しよう!

Go Plaid Team!

by Karen(画像:Creative Commons)

<医療>失明危機防ぐ40代からの「眼科ドック」人気

(2015/7/12、毎日新聞)

緑内障は、40歳以上の17人に1人がかかる身近な目の病気であり、早期発見、早期治療が大切なので、40歳前後の方は、一度眼科での検査(眼科ドック)をおすすめしています。

→ 緑内障とは|緑内障の症状・原因・眼圧・予防 について詳しくはこちら

その他にも、加齢黄斑変性飛蚊症など加齢が原因となる目の病気もあるので、定期的に診てもらいましょう。

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■眼科ドックで分かるのは、目の病気だけではない!

実は眼科ドックで分かることは、目の病気だけに限りません。網膜は、体の中で実際に血管を肉眼視できる唯一の場所です。その血管から脳や心臓の状態を推測でき、脳梗塞(こうそく)や心筋梗塞、糖尿病などのリスクが分かるのです。

網膜は、体の中で実際に血管を肉眼で見ることができる唯一の場所であるため、この血管から脳梗塞心筋梗塞糖尿病高血圧などのリスクがわかるそうです。

最近では、眼底検査によって全身疾患の発症を予測する可能性を示唆するような研究も報告されています。

眼底検査で糖尿病や高血圧、緑内障、加齢黄斑変性などの病気の予測ができるによれば、次のような研究結果が出ているそうです。

  • 血圧が正常であっても眼底検査の結果、「網膜細動脈」と呼ばれる、血管のサイズが細い人の方が太い人に比べて、5年後に高血圧を発症するリスクが高い。
  • 「加齢黄斑変性症」も、その重症度と、脳卒中や心疾患、認知症の発症率との間に関連がある
  • 脳卒中の場合では、より重症の新生血管を伴う加齢黄斑変性症は発症リスクが約2倍高い

眼底検査が様々な病気の発症リスクの判断基準の一つになるようになりそうですね。

40歳を過ぎたら、ぜひ眼の検査(眼底検査)を受けましょう。

■眼底検査とは?

眼底検査で糖尿病や高血圧、緑内障、加齢黄斑変性などの病気の予測ができるによれば、眼底検査は、目に光を当ててレンズを使って眼科医が直接のぞきこむ方法と、専用の眼底カメラで撮影して結果を分析する方法の2種類があります。

いずれの場合でも瞳の奥にある網膜や血管、網膜の外側の脈絡膜などの様子をチェックします。

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目の病気

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Eyemate|緑内障患者がインプラントとデバイスで眼圧を簡単に測ることができるシステム

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■Eyemate|緑内障患者がインプラントとデバイスで眼圧を簡単に測ることができるシステム

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by PACAF(画像:Creative Commons)

眼圧を簡単に測定できるようになる緑内障向けインプラント「Eyemate」が欧州で商品化(2018/8/6、Techable)で紹介されている「Eyemate」は、虹彩の後ろにリング状のインプラントを埋め込み、デバイスで眼圧を測るというシステムです。

眼圧を自分で測り、そのデータを医師と共有できることでその後の治療に活かせることが期待されます。

EYEMATE for improved management of glaucoma

Eyemate von Implandata: Imagevideo

インプラントと聞くと「歯」を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、眼にも利用されています。

現在白内障の手術では、日常生活に支障が出るほど視力が低下すると、水晶体を取り除き、代わりに、眼内レンズをはめ込む手術が行われています。

目のインプラントが珍しくない世の中になってきたように感じます。

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■緑内障治療の現状

緑内障とは、目が正常な機能を保てる「適正な眼圧」以上の眼圧のために、視神経が障害され、視野が欠けてくる病気です。

→ 緑内障とは|緑内障の症状・原因・眼圧・予防 について詳しくはこちら

緑内障の原因としては、前房内の房水が隅角からうまく排出されず、眼球内の圧力が高くなることにあります。

緑内障は視神経の障害により、徐々に視野が狭くなっていく疾患で、眼圧上昇が主な原因とされ、治療には眼圧を下げるための薬剤や手術が用いられる。角膜を切開し、房水を外に出す「線維柱帯切除術」は、侵襲性が高いうえ、術後管理に時間がかかるといわれる。

緑内障の治療にあたっては、目薬で眼圧を下げる方法(プロスタグランジン関連薬・交感神経β受容体遮断薬)によって緑内障の進行を抑える方法や手術によって治療する方法がありますが、まだ確実な治療法はでてきていません。

線維柱帯切除術には、緑内障用デバイス”MicroShunt”を開発する米国InnFocus社の買収について(2016/8/2、参天製薬)によれば、侵襲性が高い、患者さんの50%は短期もしくは長期にわたる重篤な術後合併症を患う、線維柱帯切除術の30%は術後24ヶ月以内に十分な効果が得られなくなる、患者の術後管理に10 – 20時間を費やすというような課題があり、限定的な利用にとどまっていたそうです。

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■緑内障市場の成長

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参考画像:緑内障用デバイス”MicroShunt”を開発する米国InnFocus社の買収について|参天製薬スクリーンショット

緑内障の発症リスクを高める要因|2050年までに緑内障を発症する米国人が約2倍になるで紹介した米国眼科学会(AAO)によれば、米国の緑内障患者は約270万人で、2050年までに630万人の米国人が緑内障を発症する、つまり、2050年までに緑内障を発症するアメリカ人が約2倍になると予測しています。

緑内障の原因によれば、緑内障のリスク要因はいくつか挙げられます。

●血縁者に緑内障の人がいる。(遺伝性要因)

家族歴:ある研究によると、親または兄弟に緑内障患者がいると、発症リスクは9倍高い。

緑内障には遺伝的要因があると考えられます。

●加齢

岐阜県多治見市で行われた疫学調査によれば、40歳以上の20人に1人が緑内障だったそうです。

そのため、40歳ごろから定期的に眼科検診を受けることをお勧めします。

●強度の近視

近視はその程度が高いほど、緑内障になるリスクが高いといわれます。

近視の人の目は眼球が歪んでおり、正常の眼球が23mmであるのに対し、近視の眼球は最大28mmになり、眼圧が高くなくても、圧力を受けてしまっているようです。

2050年までに50億人が近視(近眼)になると予想されている!?で紹介した豪州のニューサウスウェールズ大学のBrien Holden研究所によれば、2050年までに50億人が近視になっていると予想されるそうです。

→ 近視 について詳しくはこちら

近視になると緑内障になるリスクが高く、これから近視になる人が増加するという予想が立てられていることから、ますます緑内障の患者が増加することが予想されます。

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●糖尿病

米国眼科学会(AAO)のアドバイスによれば、糖尿病によって、糖尿病網膜症、緑内障、白内障といった目の病気になりやすく、失明を予防するためにも血糖値コントロールと定期的な眼科検診が重要なのだそうです。

世界の糖尿病患者4億2200万人 成人の8・5%|WHOで紹介したWHOの報告書によれば、2014年の世界糖尿病患者は4億2200万人になっています。

また、糖尿病が世界で急増、4億人に迫る 中国、インド、アフリカでも(2014/9/3)で紹介した国際糖尿病連合(IDF)によれば、2013年の世界の糖尿病人口(20~79歳)は3億8200万人となっており、35年には5億9200万人に達する見込みなのだそうです。

糖尿病が緑内障のリスク要因であり、糖尿病人口がこれからも増加する傾向にあることから、緑内障患者が増加することが予想されます。

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つまり、緑内障の治療法を確立することは、失明になる人を少なくするためにも世界が取り組まなくてはならない問題なのです。

■まとめ

緑内障の治療に関しては、緑内障の診断を助ける緑内障のリスク要因に応じて自動で分類する機器や治療用デバイス、再生医療などの様々な分野で研究が進んでいます。

緑内障で失明してしまうというようなことも近い将来なくなっていく期待感がありますね。

ただ、緑内障のリスク要因を4つの類型に自動で分類する手法を開発|東北大・トプコンによれば、緑内障のリスク要因としては、眼圧の上昇による視神経の障害が主な要因ですが、その他にも、血流障害、近視、血管の痙攣(スパスム)なども緑内障の悪化に関わっており、どの要因が影響しているかによって治療法も異なってきますので、まだまだ解決すべきことはありそうです。







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パンケーキの表面構造の理解が、緑内障の治療に役立つ!?

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■パンケーキの表面構造の理解が、緑内障の治療に役立つ!?

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by rob_rob2001(画像:Creative Commons)

Understanding the physics of pancakes to save sight

完璧なパンケーキの物理(は、目の治療にも役立つ)

(2016/2/24、Wired)

科学者たちは、水分が粉〈100〉に対して練り粉〈120〉の場合が、下側の表面に不規則なクレーターのあるパンケーキをつくる傾向があることに気付いた。水分含有率が上げると、パンケーキはより色が濃くなり、その表面には黒い点がたくさん現れる(練り粉から逃げ出す水蒸気の痕跡だ)。

緑内障に苦しむ人の目の中では、よく似た現象が起きている。特に、この病気は水分の蓄積が特徴だ。外に出ることができず、視神経を圧迫して、これを損傷させ、失明に至らしめる。

ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)の科学者(数学者、および眼科医たち)は、パンケーキの表面構造の理解が、緑内障の治療に役立つかもしれないと研究を行なっているそうです。

緑内障の新治療法!?眼圧を一定に保つ「埋め込み式マイクロポンプシステム」を開発中によれば、現在、眼圧を一定に保つための埋め込み式のマイクロポンプシステムが開発中なのだそうです。

これは、目に本来備わっている供給・排出のための通路を活用して、眼内液の供給・排出を行なうことで、眼圧を調整するというものです。

この仕組みにセンサーを連動させれば、自動的に眼圧の調整をできるようになることが期待されています。

パンケーキの物理を解明することが緑内障の治療に役立つとは想像もつきませんが、悩んでいる人のためにもぜひとも頑張ってほしいですね。

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緑内障の進行スピードが検査データを基に短期間で予測できる仕組みの開発|金沢大

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緑内障の進行スピードが検査データを基に短期間で予測できる仕組みの開発|金沢大

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by USAG- Humphreys(画像:Creative Commons)

緑内障、将来の見え方予測可能に 検査データから導く「式」を確立

(2016/12/22、福井新聞)

金沢大の学外臨床教授も務める新田部長と杉山教授ら6人は、09~15年の間に県済生会病院で治療した312例498眼の緑内障に関する検査データを基に、進行のスピードを短期間で予測できる仕組みの開発を進めた。緑内障に関するさまざまな項目の中から、眼圧がどの程度下がったか、視神経の傷み具合など、進行スピードに影響する四つの項目を使えば予測できることを見いだし、予測式を完成させた。

 患者の検査データを式に当てはめることで、将来の見え方の変化をある程度予測することができるようになる。通常、進行のスピードを判断するには3~5年の経過観察が必要だが、半年から1年にわたる数回の診察で可能になり、早期治療につなげられる。眼圧を下げる治療をした場合としない場合の予測も可能になるという。今後は予測式の検証を重ね、より精度を高めていく。

福井県済生会病院の新田耕治眼科部長、金沢大医学系眼科学の杉山和久教授らでつくる研究チームは、検査データを基に、眼圧がどの程度下がったか、視神経の傷み具合など、進行スピードに影響する四つの項目を使って緑内障患者の将来の見え方を予測する方法を確立したそうです。

この予測方法により早期治療につなげられると考えられるそうです。

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ピルを3年以上使用したことがある女性は緑内障にかかるリスクが2倍になる!?その理由とは?

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■ピルを3年以上使用したことがある女性は緑内障にかかるリスクが2倍になる!?その理由とは?

El secreto de sus ojos

by Dani Vázquez(画像:Creative Commons)

ピルで緑内障に、3年以上服用でリスク2倍―米調査

(2016/5/11、読売新聞)

経口避妊薬(一般的な飲むタイプのピル)を3年以上使用したことがある女性は、ピルを使用したことがない女性に比べて緑内障にかかるリスクが約2倍に高まっていたとする調査結果が、4月発行の米国眼科学会誌「Ophthalmology」( 2016;123:729-36 )に掲載された。

以前取り上げたピル(経口避妊薬)の長期使用、緑内障リスク増の恐れ(2013/11/21)によれば、米国眼科学会によれば、ピルを3年以上使用したことがある女性は緑内障にかかるリスクが、そうでない人に比べて2倍になるという研究結果がでているそうです。

研究グループによると、その中で女性ホルモンの一つであるエストロゲンには視神経を守る働きがある可能性が浮上。一方、閉経するとエストロゲンが急激に減少するが、閉経が遅い女性に比べ早い女性では緑内障の危険性が高いとの調査結果も報告されているという。

エストロゲンには視神経を守る働きがある可能性があり、低用量ピルを服用すると血液中のエストロゲン量が少なくなる働きがあるため、緑内障にかかるリスクが高まる可能性があるようです。

ピルは女性の生活の質を向上させる?によれば、ピルには避妊以外にも、生理痛を軽くしたり、月経量を少なくしたり、また子宮内膜症や子宮外妊娠、骨粗鬆症や関節リウマチのリスクを軽減することが証明されているため、そうした目的のために処方されることもあるそうです。

しかし、今回の研究によれば、緑内障にかかるリスクが高くなるおそれがあるため、使用には注意が必要になってくるかもしれません。

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