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羽生結弦選手、金メダルでオリンピック連覇達成!|どのようなトレーニングをしているの?|フィギュアスケート男子【動画】




■羽生結弦選手、金メダルでオリンピック連覇達成!|フィギュアスケート男子【動画】

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by Special Olympics 2017(画像:Creative Commons)

【NHK】【ノーカット実況なし】飛んだ!ほえた!泣いた!羽生結弦、金メダル!<ピョンチャン>

【NHK】【ノーカット実況なし】羽生結弦 ショートプログラム<ピョンチャン>

平昌冬季オリンピックフィギュアスケート男子で金メダルを獲得した羽生結弦選手が大きなけがをして以降どんなリハビリやトレーニングをしていたのかわかりませんが、羽生結弦選手から学ぶ!基礎(土台)を鍛える重要性とはで紹介したインタビューによれば、基礎を大事にすることを心がけていましたので、ケガをきっかけに改めて基礎を磨いたのではないでしょうか。




■「絶対に勝ってやる!羽生結弦 自分への挑戦」

2018年1月14日に放送されたNNNドキュメント「絶対に勝ってやる!羽生結弦 自分への挑戦」(日本テレビ系)ではケガをする前からの羽生結弦選手への挑戦を密着していました。

●人間工学

羽生結弦選手はスケートに打ち込むために、大学は早稲田大学(人間情報科学)の通信課程を選び、人間工学に興味を持ち、動きに対してどういう数式で表されるか、例えば、「自分が例えば(4回転)トーループでトー(つまさき)をついたときにどういう力がどう加わってどこに力が作用してどう衝撃があるのかを具体的になんとなく数値化して見える」というように勉強をスケートに活かしている姿が印象的です。(この番組はラプラス変換を羽生君が勉強していたということで話題になっています)

●イメージトレーニング

2014年8月(当時19歳)の映像では、寝る前や練習の前にジャンプの映像を見てイメージトレーニング(飛ぶ時の感覚がわからなくなったら映像を見てタイミングをそのままコピーする)をしていたり、鏡や窓の前でイメージトレーニングを行なっている姿が紹介されています。

内村航平選手「金」!漫画に触発された「空中感覚」によれば、体操の内村航平選手は、自ら一流選手の体操ワザを分析し、コマ送りしたイラストを描いていたそうで、着地を止める秘訣を聞かれた際には「理想の景色通りに体を合わせていけば勝手に止まる」と答えたことが印象的です。

●4回転の種類・本数を増やす

平昌オリンピックの2年半前に”4回転時代の到来”を予感させるコメントをしています。

そこで取り組んだのが「4回転ループ」で2016年NHK杯で成功し、平昌オリンピックの10ケ月前の2017年4月の世界選手権で優勝を果たします。

しかし、このころ難しい4回転ジャンプを次々と飛ぶ下の世代の選手が現れてきます。

金博洋選手(中国)は難易度が最も高い4回転ルッツを連続ジャンプで成功させ、宇野昌磨選手(日本)は2番目に難しい4回転フリップを成功させ、ネイサン・チェン選手(アメリカ)は4回転ルッツと4回転フリップを成功させています。

●スケートノート

ジャンプの注意点を書いたり、ジャンプの調子の波もわかり、試合にピークを合わせる時に役立つそうです。

●フリーの音楽(SEIMEI)は羽生結弦選手自身が映画のサウンドトラックから編集

プログラムの曲にあった演技(ジャンプ・スピン・ステップ)をしなければ意味がないとコメントしています。

プログラムの冒頭に「スー」(1秒)という自分の呼吸を入れることで、緊張していても何しても、呼吸を整えるのによいとコメントしています。

●4回転ジャンプがもたらす衝撃はケガのリスクと隣り合わせ

2017年9月(オータムクラシック)右ひざに違和感を感じ、この違和感は2013年(当時18歳)世界選手権でも感じた違和感であり、その時には2か月半ほどスケートを滑れない経験をしたため、(オリンピックが一番重要で)それを避けるためにジャンプに対して少し臆病になっているとコメントしています。

●難しいことを思い切ってやることが一番のモチベーション

「難しいことを思い切ってやることが一番のモチベーション」であったのに、ジャンプの難易度を下げたことに対してそういうことをしていいのか疑問も感じていて、改めて挑戦することを考え、2017年10月ロステレコム杯では4回転ルッツに挑戦をして成功します。

【参考リンク】

PCS(演技構成点(表現力など))はほぼマックスの上限なので、ベースバリュー(ジャンプなどの基礎点)を上げていかないと、その差が縮まってくるので、4回転ルッツを入れることで、ベースバリューでも戦えるようになるそうです。

●2017年11月NHK杯での前日練習でケガ(右足関節外側靭帯損傷)

試合前日の練習で4回転ルッツを飛びに行ったときに、着地に失敗し転倒し、右足首を痛め(病名:右足関節外側靭帯損傷)、NHK杯を欠場することになります。







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羽生結弦選手から学ぶ!基礎(土台)を鍛える重要性とは




■羽生結弦選手から学ぶ!基礎(土台)を鍛える重要性とは

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by Willy Verhulst(画像:Creative Commons)

羽生弓弦選手インタビュー − キャノン・ワールドフィギュアスケートウェブ

——オーサーコーチの方針で基礎からやり直していますね。

まだ全部やり切れていないです。でも今までと違って、毎日スケーティングしたいな、と自分から思うようになりました。ターンとかストローク(前に滑る)だけでも、受けている風の感触とか、氷を押している感じが心地良いんです。あとグッと伸びる瞬間とかも出てきました。それにジャンプに余裕が出てきたのも、基礎の影響です。重心がしっかりしていれば助走が安定して、ジャンプの安定につながっている。それは自分にとって大きなメリットです。だからしっかり練習して感覚を身に付けたいです。

基礎がしっかりしているからこそ、その他のいろんな技術にも良い影響をもたらすことができ、また自分の能力の限界を伸ばすことにもつなげることが出来るということがわかります。

——基礎の練習時間が少なかったのでしょうか?

今まで(仙台)は足りなかったと思います。以前はジャンプの練習に終始してて、ジャンプは目に見えて成長するのでトントン拍子にここまで来ちゃったんです。でも今になって、自分の上限を伸ばすために、基礎を鍛え直している。ブライアン(コーチ)に『ファンデーション、ファンデーション』って毎日言われます。でも僕としてはまだ化粧水の段階って感じ。化粧水があって、乳液があって、やっとファンデーションにたどり着く……という感じ。

基礎のもっと手前の部分(記事の中の例えでは、火山でいうマグマが溜まるコアの部分と表現していますが)を鍛えていって、そして基礎を鍛えていくことで、その先のいろんなジャンプの技術につながっていくのですね。

いろんなことにもつながりますが、最初はセンスだけでうまくいっていても、途中から基礎をしっかりしていた人に追い抜かれてしまうということがありますよね。

センスだけで見える世界と基礎+センスで見える世界は違うのだと思います。

foundation

by Paul Goyette(画像:Creative Commons)

「安藤忠雄 建築を語る」(著:東京大学出版会)の中で、建築家の安藤忠雄さんも基礎の重要性について語っています。

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一般に、基礎が半分、上が半分と言って、基礎工事には予想以上に長い時間が必要になります。だから、基礎工事が済めば半分できたも同然なのです。

<中略>

そして、これは建築を勉強する上でも同様で、基礎を学ぶことは極めて重要です。表面的なことや流行などは簡単に学べますが、学生の間に基礎をしっかり学んでおかなければ、後で上にはいけないのです。

基礎をしっかりと作るためには時間がかかります。

最初のうちはそのことがわかりませんので、基礎をないがしろにしがちです。

ただ、基礎をしっかりと学ばないと、上には行けないということがわかってきます。

そのことを理解し、ちゃんと基礎を学ぶことを選択することが出来るのが才能を伸ばせる人なのでしょう。




■ファンデーション

Make up

by Juanedc.com(画像:Creative Commons)

ブライアン(コーチ)に『ファンデーション、ファンデーション』って毎日言われます。でも僕としてはまだ化粧水の段階って感じ。化粧水があって、乳液があって、やっとファンデーションにたどり着く……という感じ。

羽生選手のコーチもファンデーションを合い言葉にしているように、メイクにおいても基礎化粧が重要だといいます。

基礎化粧をしっかりとしている人は肌の質もよくて、化粧ののりが違うといいますよね。

基礎ができていないと、どんなに優れた技術でメイクしてもすぐに崩れてしまいます。

何事も基礎が大事なんですね。

P.P.S.

また、技術の分野でも、基礎技術の研究なくして、応用技術は生まれていないのだから、応用技術の人は基礎技術の研究の人に感謝を忘れてはならないという話を聞いたことがあります。

基礎を忘れてはならないのですね。

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【追記(2015/12/17)】

羽生、勝利のルーティンは「ワンオクロックさん」

(2015/12/15、日刊スポーツ)

羽生が曲名を上げたのは「完全感覚Dreamer」と「キミシダイ列車」。「とにかく歌詞もそうですが、自分がモチベーション上がっていけるように、過去といまの違いというか、過去があるからいまがあると、感じながらやれたと思うので、それはすごく聞いてました」とした。

キミシダイ列車の歌詞には

過去の自分が今僕の土台となる

というフレーズがあります。

基礎をしっかりとやり直したからこそ、今の輝きがあるのではないでしょうか。

羽生結弦選手の病気は尿膜管遺残症

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by Sam D(画像:Creative Commons)




羽生 尿膜管遺残症で手術 2週間入院治療と1カ月安静 世界選手権出場に影響か

(2014/12/30、デイリースポーツ)

【尿膜管遺残症】生まれた後には消えてなくなるはずの、胎児期の尿膜管という器官が残っている、へその病気。痛みや発熱のほか、へそから分泌物や膿(うみ)が出たり腹部の腫瘤(しゅりゅう)として発症、また汚れた尿が出ることもある。治療は、排膿切開と抗菌薬の投与が一般的。適切な排膿処置を行わずにいると腹膜炎になることもある。

羽生結弦選手が腹痛のため検査入院をしていましたが、その病名は尿膜管遺残症というへその病気だったことがわかったそうです。

その状況で優勝したのですからすごい選手ですね。







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