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肝臓がんのゲノム(全遺伝情報)初解読|国立がん研究センター研究所など

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by Mike Towber(画像:Creative Commons)

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■肝臓がんのゲノム(全遺伝情報)初解読

肝臓がんのゲノム初解読=遺伝子変異多数―国立センターなど

(2011/4/19、時事通信)

肝臓がん細胞の全遺伝情報(ゲノム)を世界で初めて解読し、がんを抑える遺伝子の機能喪失や働きの低下につながる変異を多数発見したと、国立がん研究センター研究所や東京大などの研究チームが19日発表した。

国立がん研究センター研究所や東京大などの研究チームによれば、肝臓がんの全遺伝情報(ゲノム)を世界で初めて解読したそうです。

今後新たな治療法につながることが期待されます。

解読対象は、日本人の肝臓がん患者の8割を占めるC型肝炎ウイルス(HCV)感染による肝臓がん。

詳細に解析できたのは70代の男性患者1人だが、さらに多くの患者について解析中。

同研究所の中釜斉所長は「肝臓がんは複雑で、いろんなタイプが混在しているらしいことが分かった。

研究が進めば、患者ごとに効果が高い治療戦略を立てられるようになる」と話した。

記事によれば、肝臓がんには色々なタイプが混在しているため、今回の研究によって、より効果が高い治療方針がたてられるようになるかもしれないとのことです。

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<肝臓がんワースト返上>肝炎センターを新設し、ICTを活用した病院間のネットワークを整備、肝炎ウイルス検査データを一元化|佐賀県

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■<肝臓がんワースト返上>肝炎センターを新設し、ICTを活用した病院間のネットワークを整備、肝炎ウイルス検査データを一元化|佐賀県

肝臓がんワースト返上 センター設けネット化 佐賀県

(2011/1/1、佐賀新聞)

佐賀県が新年度、死亡率全国ワーストワンが続く肝臓がん対策の強化に乗り出す。

肝炎センター」を新設し、情報通信技術(ICT)を活用した病院間のネットワークを整備、肝炎ウイルス検査データを一元化する。

データなどをもとに患者の状態に応じた診療レベルを提示し、安心できめ細かな治療体制づくりを進める。

センターは肝疾患診療連携拠点病院の佐賀大学医学部付属病院への設置が有力。

県は治療体制と同時に肝炎ウイルス検査の受診率向上による予防に力を入れ、早期発見・治療を目指す。

佐賀県が、死亡率全国ワーストワンを返上すべく、肝臓がん対策の強化を行うそうです。

これまで糖尿病予防のためにこうした対策をおこなっていましたが、その肝臓病(肝臓がん)版というものになりそうです。

構想では肝炎センターは各病院、診療所と連携するネットワークの中核を担う。

患者の同意を得て肝炎ウイルスの検査結果をデータベース化して一元管理。

検査結果から状態に応じて診療レベルを判断し、かかりつけ医▽専門医がいる病院▽センターに振り分け、県内のどこで検査や診療を受けても、適正で必要な治療に結びつける。

医療従事者の研修の充実にも取り組む。

県は既に糖尿病の予防や治療情報を提供する事業で、重症化や二重投薬・検査の防止にもつながる疫学データベースを構築中で、それをモデルに「肝炎版」を整備する。

肝がん予防では、各市町の保健師を肝炎コーディネーターとして養成する。

検診受診率が高い市町の事例を他市町へも広げ、受診を勧奨し感染者・患者の掘り起こしを進める。

受診でウイルス感染が判明しても精密検査を受けず、インターフェロンなど有効な治療に結びついていないケースの解消も目指す。

大学病院など高度医療ができる病院を中心に、地域の病院や診療所、かかりつけ医といかにネットワークを作ることができるのかが大事になりそうです。

がんの種類によって病院ごとに治療の役割分担を進めるべきか?|肺がんや肝臓がんの場合、患者の数が多い病院ほど治療成績がいいで紹介した大阪府立成人病センターのグループによれば、5年生存率分析した結果、一般的に治療が難しいとされる肺がんや肝臓がんでは、年間数人しか治療していない病院の患者が死亡するリスクは、患者の多い病院で治療を受けた場合に比べ、2倍近くになっていたのに対して、胃がんや大腸がん、乳がんでは、年間20人以上治療している場合、病院による治療成績の差はほとんどなかったそうです。

つまり、より治療の成果を上げるためには、患者数が多く、治療技術が広まっている胃がんなどのがんについては、一般の病院で、治療が難しい肝臓ガンなどはがんセンターなどで治療するように役割分担が必要ではないかということのようです。

■佐賀県の肝臓がん死亡率

2009年の人口10万人に対する肝がん死亡率は、全国平均26・0人に対し、佐賀県は45・7人で全国最悪。

ワーストワンは11年連続となった。

県内は、肝がんの9割を占めるB、C型肝炎ウイルス感染者が多いとされる。

ウイルス感染者の多くは自覚症状がなく、放置すれば肝硬変、肝がんへと進行するため、発症前の早期治療が重要とされる。

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非アルコール性脂肪肝にビタミンEが効果的

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非アルコール性脂肪肝にビタミンEが効果的

(2010/5/15、HBR)

米国・コロンビア大学Joel Lavine博士らの研究チームが4月28日のオンライン版“New England Journal of Medicine”に発表した研究によると、非アルコール性脂肪肝の治療にビタミンEが効果を持つことが確認されたということです

コロンビア大学の研究によれば、非アルコール性脂肪肝の治療にビタミンEが効果的なのだそうです。

非アルコール性脂肪肝は、肥満に伴って生じることが多い慢性疾患で、肝硬変肝臓がんに進んでしまう可能性もある病気。

2型糖尿病や循環器疾患とも関連しているといわれています。

脂肪肝・NASHには、ビタミンEを含む食べ物が良い!?で紹介した米オハイオ州のケース・ウェスタン・リザーブ大学医学部のDanny Manor医師の研究によれば、肥満によって引き起こされた脂肪肝・NASHには、ビタミンEが多く含まれる食べ物が良いそうです。

NASH(非アルコール性脂肪肝炎)を予防するにはによれば、病院では、脂肪肝に対して、肝臓保護の目的でビタミンEや大豆の成分でもあるリン脂質、糖尿病や脂質異常症の治療薬などが処方されているそうです。

以上の記事はビタミンEを摂取することがNASHに対して効果的だという記事でしたが、「アスタキサンチン」に非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の予防・抑制作用があることを発見|金沢大学の研究グループで紹介した金沢大学の研究によれば、ビタミンEよりもアスタキサンチンのほうがNASHの予防に効果的なのだそうです。

サケやカニ由来の赤い色素「アスタキサンチン」にNASHの予防・抑制作用があることを発見!

(2015/11/26、金沢大学)

本研究では,NASHの発症予防および抑制作用をビタミンEと比較検討し,アスタキサンチンにはビタミンEに比べ優れた,強いNASHの予防・抑制効果があることが明らかとなりました。

医薬保健研究域附属脳・肝インターフェースメディシン研究センターの太田嗣人准教授の研究グループによれば、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の予防・抑制に、サケやカニに含まれる赤い色素「アスタキサンチン」が有効であることがわかったそうです。

NASHの予防のためにも、ビタミンEやアスタキサンチンを含む食べ物が不足していないかチェックしてみましょう。

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ヒトの皮膚細胞から作った幹細胞を肝細胞に成長させることに成功|ケンブリッジ大

Naval Medical Research Center labs support Operation United Assistance

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ヒトの皮膚細胞から肝細胞を作製、英ケンブリッジ大

(2010/9/1、AFPBB)

英ケンブリッジ大学(Cambridge University)の研究チームが、ヒトの皮膚細胞から作った幹細胞を肝細胞に成長させることに成功した。

肝硬変や肝臓がんで障害を起こした肝臓の修復への応用が期待されている。

医学誌「Journal of Clinical Investigation」に25日発表された。

英ケンブリッジ大学の研究チームによれば、人の皮膚細胞から作った幹細胞から肝細胞を作ることに成功したそうです。

これによって、肝硬変肝臓がんといった肝臓の病気の治療や治療法の研究や肝臓以外の臓器への応用も考えられるそうです。







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新たながん患者1270万人=08年に世界で|国際がん研究機関(IARC)推計




新たながん患者1270万人=08年に世界で-WHO機関推計

(2010/6/1、時事通信)

世界保健機関(WHO)の専門組織、国際がん研究機関(IARC)が1日発表したがんに関する統計によれば、2008年の1年間で新たにがんと診断された患者は推計で1270万人に上った。

がんによる死者は760万人だった。

新規の患者をがんの部位別に見ると、肺が161万人で最も多く、胸部が138万人、大腸が123万人だった。

死因でも肺が138万人と最も多く、以下胃(74万人)、肝臓(69万人)と続いた。

IARCはまた、30年時点で、新規のがん患者が08年に比べ約70%増加して2140万人になり、死者も同70%増の1320万人に達すると予想した。

国際がん研究機関(IARC)によれば、2008年の一年間で新たにガンと診断された患者は1270万人と推計されるそうです。

部位別に見ると、

肺 161万人

胸部 138万人

大腸 123万人

だったそうです。

 

また、がんによる死者は760万人だったそうです。

死因を見ると、

肺がん 138万人

胃がん 74万人

肝臓ガン 69万人

だったようです。

日本では、大腸がんが多いというイメージがあるのですが、実際は、世界のがんに関する統計と日本とではどのような違いがあるのか気になるところです。