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バナナマンのバナナムーンGOLDで定期的に取り上げられるのが「日村さんの隠れ食い」。
奥様の神田愛花さんが日村さんの健康を気遣って食事制限をしている中に、どうしても食べたくなった日村さんが隠れて食べてしまう「隠れ食い」エピソード(食事制限を解放するエピソードの中で「爆食神」という異名がつくほど)は実に面白いんですけど、2022年2月18日放送分では食事制限によるストレスで隠れ食いをすることによって反対に太ってきているのではないかということが取り上げられていました。
このことについて考えてみたいと思います。
ポイントとなるのは5つ。
1)食べすぎ
シンプルに食べ過ぎは太りやすくなりやすいというのは皆さんご存じですよね。
2)早食い
満腹になったと感じるのは、食べた量ではなく、血糖値が上がったことで満腹と感じるそうです。
つまり、早食いの人は、それだけ食べる量が増えてしまうというわけです。
早食いの人は肥満になるリスクが4.4倍|岡山大が学生追跡調査によれば、岡山大学の調査によれば、肥満でなかった人も、早食いを続けるうちに肥満になっていくということが確認されたそうで、早食いの人と早食いでない人を比較すると、早食いの人は肥満になるリスクが4.4倍もあるそうです。
満腹になるまで早食いをする人は、そうでない人に比べ3倍、太り過ぎになりやすい|大阪大で取り上げた大阪大の磯博康さんの研究チームによれば、満腹になるまで早食いをする人は、そうでない人に比べ3倍、太り過ぎになりやすいそうです。
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3)ストレス
あなたを太らせている14の悪習慣とは!?の中には「食事で感情コントロールする」ことがあります。
ストレス解消のために食べ過ぎたり、お酒の量が増えてしまうことによって、太ってしまうのです。
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→ ストレスがメタボと同様に糖代謝異常などの発病に関与することを解明|名大 について詳しくはこちら
4)加齢
加齢と共に基礎代謝は低下するのですから、若いころと同じように食べていては、エネルギーが消費されず、体にたまってしまいます。
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5)運動の過大評価
運動を過大評価して、食べ過ぎていませんか?
運動をすると、頑張った気がして、実際運動で消費しているカロリーよりも多く消費していると思いがちですが、運動によってカロリーを消費するのはすごく大変です。
また、運動はダイエットに向いてない?という記事によれば、運動は空腹をもたらしてしまうことがあり、そのため、運動以上のカロリーの食事をしてしまうとかえって太ってしまうそうです。
■日村さんに提案する新しい食事制限方法とは?
そこで、このブログで提案するのは「咀嚼回数を決める」こと。
設楽さんもいっていたように、美味しいものをよく噛んでゆっくり食事をすることが反対に食事制限になるのではないかと考えられます。
噛む(咀嚼)ことによる3つの健康効果(唾液を多く出す・食べ過ぎを防ぐ・脳への刺激を増やす)
和洋女子大学の柳沢幸江教授によれば、噛むことには「唾液(だえき)を多く出す、食べ過ぎを防ぐ、脳への刺激を増やす」という3つの効用があるようなのです。
- 唾液を多く出す。
- 食べすぎを防ぐ。
- 脳への刺激を増やす。
1. 唾液を多く出す
噛んだ回数に比例して唾液は分泌されるそうですが、その唾液には消化吸収を助ける成分が含まれています。
2. 食べすぎを防ぐ
咀嚼(そしゃく)することで脳にある満腹中枢を刺激し、食べ過ぎを防ぎ、肥満を防いでくれる。
ヒスチジンを含む食品をよく噛んで脳内ヒスタミンを増やし食欲を抑える|ためしてガッテン(NHK)
◯食事の前に10分間ガムを噛んだ
噛むという刺激が咀嚼中枢を通って結節乳頭核という部分に届きます。
実はここがヒスタミンを作っているところ。
そうして、満腹中枢をヒスタミンが刺激するために、満腹感を感じるようになる。
また、ヒスタミンは、交感神経も刺激して、その信号は直接内臓脂肪まで届いて、内臓脂肪を減らしてもくれる。
つまり、噛むという行為自体が満腹感を高めてくれるということがわかった。
病気の治療には型に入れるということが大事で、30回噛むということをきっちりと守るようにする。
30回で飲み込める量を口に入れるようにする事が大事。
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中島滋 文教大学健康栄養学部教授
◯ヒスチジン
ヒスチジンはアミノ酸の一種でヒスタミンの原料。
ヒスチジンは脳内でヒスタミンに変化するので、ヒスチジンを多く含む食品を摂ることで、食欲をコントロールすることができるそうです。
ヒスチジンが多く含まれる食品は、本マグロ、かつお、ぶり、さばなど赤身魚や青魚に多い。
ヒスチジンが多く含まれる食品をよくかんで食べるようにする。
●ヒスチジン摂取のポイント
- タンパク質を十分に取る
- 赤身魚や背の青い魚を多く取り入れる
- 生やだしなどとして食べるといい
3. 脳への刺激を増やす
よくかむことで、脳の血流がよくなって、記憶力や集中力も高まるそうです。
つまり、食事の量を制限するのではなく、咀嚼回数を決めることで、食事に対する満足感がありながら自然と食べる量を防ぐというのがポイント。
こうすることで、ストレスなく食事の量を減らすことができるのではないでしょうか?
このことがバナナマンのバナナムーンGOLDに伝わりますように。