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降圧剤だけじゃない!?高血圧治療の新しい治療法「ROX Coupler」とは?

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■降圧剤だけじゃない!?高血圧治療の新しい治療法「ROX Coupler」とは?

rox coupler

参考画像:YouTubeスクリーンショット

高血圧に速攻で効く!? 血管に「小型装置」を埋め込んでしまうとは

(2015/2/9、FUTURUS)

しかし、薬の効き目が不十分だった患者にも効き、しかも即効性がある方法を、アメリカのROX Medicalという企業が開発した。そして、ロンドン大学クイーン・メアリーの研究で、その効果が確認されたという。

この『ROX Coupler』、ペーパークリップぐらいの器具だ。これを太もも上部の動脈と静脈の間に両者をつなげる形で埋め込む。手術は局所麻酔で十分で、小一時間でできるという。

高血圧の治療としては、降圧剤によるものだけと思っていましたが、全く新しいアプローチによる治療法が開発されたそうです。

研究チームのMelvin Lobo博士は、

「従来の薬による治療はホルモンや神経による血圧の調整に、また、腎デナベーションは腎臓の神経システムに焦点を当てたものでした。しかし、この『ROX Coupler』は、循環器系のメカニカルな側面をターゲットにしたもので、血圧を調整するまったく新しいアプローチだといえます」

のだそうです。

ポイントをまとめてみます。

従来の薬による治療:ホルモンや神経による血圧の調整からのアプローチ

腎デナベーション:腎臓の神経システムからのアプローチ

ROX Coupler:循環器系のメカニカルな側面からのアプローチ

どういった視点から考えるかによってこれほど治療へのアプローチが違ってくるんですね。

この『ROX Coupler』による治療は、高血圧が引き起こす動脈硬化に対しても効果を示している。

この治療法は、高血圧が引き起こす動脈硬化に対しても効果を示しているそうですが、問題点もあります。

この治療を受けた患者の約29%に下肢の腫脹がみられ、簡単な手術(たいていは静脈を広げるためのステント治療)を受けなければいけなかったという。

研究例が少なく、人体への影響についてもまだまだ調査していく必要がありますが、薬による治療で効果が出ていない場合の新しい治療法として今後注目されていくかもしれません。

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アメリカ人は摂取するカロリーの約6割、砂糖の9割を「超加工食品」から摂取している!?




■アメリカ人は摂取するカロリーの約6割、砂糖の9割を「超加工食品」から摂取している!?

Meth donuts

by Samat Jain(画像:Creative Commons)

米国人の摂取カロリー、6割が「超加工食品」からと判明 調査結果

(2016/3/15、Forbes Japan)

調査結果によると、米国人は摂取するカロリーの58%、砂糖の90%を清涼飲料水やシリアル、袋詰めされたパンや焼き菓子、袋入りのスナック類、その他の菓子類、デザート類、再構成肉(チキンナゲットなどの材料)、即席めん類、スープなどの「超加工食品」から取っていた。

英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)の調査結果によれば、アメリカ人は摂取するカロリーの約6割、砂糖に至っては9割を「超加工食品」から摂取していることがわかったそうです。

■超加工食品とは?

米全国健康・栄養調査(NHANES)の2009~10年のデータに基づき、米国人9,000人以上が摂取している超加工食品とそれらが及ぼす影響について調べたブラジル・サンパウロ大学の研究チームは、これらの加工食品を「塩、砂糖、油脂に加え、料理には使用されない物質を含み、工業的に形成されたもの」と定義した。




■砂糖

●砂糖と健康の関係

砂糖の過度の摂取は、肥満や2型糖尿病の原因となり、心臓病や脳卒中を招くリスクを高める。そのほか、高血圧中性脂肪の増加、HDL(善玉)コレステロールの減少、インスリン抵抗性の発症とも関連している。最近では、添加された砂糖の摂取と非アルコール性脂肪肝疾患の関連性に関する研究も進められている。

砂糖入り飲料を習慣的に飲むと糖尿病リスクが上昇する!?によれば、英・ケンブリッジ大学の今村文昭氏らの大規模な調査によれば、砂糖入り飲料を習慣的に飲むことで糖尿病のリスクが高くなることがわかったそうです。

徳島県が糖尿病死亡率最下位脱出|徳島県はどんな糖尿病対策を行なったのか?で紹介した徳島大学大学院心臓血管病態医学分野の島袋充生特任教授によれば、徳島県が糖尿病死亡率が高い理由として、「肥満」と「糖質摂取」を挙げており、食習慣として、ご飯に砂糖をかけて食べたり、饅頭のあんこの量が全国的にも多いなど「甘党」であることが関係しているようです。

●砂糖の摂取量

米農務省(USDA)と保健福祉省(HHS)が5年に一度公表する「米国人のための食生活指針」(2015年版)と世界保健機関(WHO)は、添加された砂糖の摂取量は、成人の1日当たりのカロリー摂取量の10%未満にとどめるべきだとしている。子供も含め、ティースプーン12.5杯以下にすべきだということだ。

「一日の砂糖25グラムまで」|肥満・虫歯・慢性疾患の予防―WHO新指針によれば、WHOは成人が1日に取る砂糖をティースプーン6杯分の25グラム程度に抑えることを奨励する砂糖摂取の新指針を発表しました。

アメリカの炭酸飲料離れ 10年連続で販売量減|健康志向の高まり(2015/3/30)によれば、健康志向の高まりが影響しているのでしょうか、アメリカでの炭酸飲料の販売量が10年連続で減少しているそうです。

アメリカの2〜5歳の子供の肥満率が低下によれば、子供の肥満率が減少した理由として、CDCは、理由は明確ではないとしながらも、食生活の改善や運動、糖分の多い飲料を控える傾向などが寄与しているとの見方を示しています。

■まとめ

この問題の背景にあるのは経済格差(貧困)です。

肥満と生活保護・貧困との関係-米によれば、肥満率が高い州は南部に多く、またフードスタンプ(日本で言えば生活保護のようなもの)の受給者も南部に偏っているということから肥満と貧困には相関関係があるのではないかと考えられます。

低収入ほど野菜不足-厚労省栄養調査によれば、厚生労働省が発表した2011年の国民健康・栄養調査によれば、低収入ほど野菜の摂取量が不足しているという結果が出たそうです。

低所得者ほど生活習慣に問題=野菜食べず、運動しないという記事によれば、低所得者ほど野菜を食べる量が少なかったり、運動の習慣がなかったりと、生活習慣に問題がある傾向があることがわかったそうです。

アメリカ人の食生活が1日3食からスナック(軽食)を頻繁に食べる食習慣に移行している!?によれば、単身世帯、子供が独立したベビーブーマー世代、それに慌ただしい生活の共働き世帯が増えていることによって、食事の計画や買い物、料理の時間はもとより、食事をする時間さえ確保することが困難になり、アメリカ人の食生活が1日3食という食習慣からスナック(軽食)を頻繁に食べる食習慣へと移行しつつあるそうです。

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だからといって、アメリカ全体が食に対していい加減というわけではなく、アメリカは健康に対する個人の意識・関心の高さの差が大きいによれば、ベジタリアンやヴィーガン、グルテンフリーという食事があるように個人間での食に対する意識・関心の差が大きいようです。

「所得と生活習慣等に関する状況」のグラフから見えてくるものー厚生労働省調査でも、年収が高い人ほどよい生活習慣を持っている(よい生活習慣を持っている人ほど年収が高い)傾向にあります。

健康格差とは健康格差は、収入・学歴などが要因?でも取り上げましたが、社会的・経済的な格差が健康の格差を生んでいるということがWHOでも一つの問題として注目されているようです。

超加工食品の摂取を減らすことが砂糖やカロリーを減らすことにつながるというのは実にシンプルな対策です。

『スイッチ!「変われない」を変える方法』(著:チップ・ハース&ダン・ハース)によれば、アメリカ人に健康的な生活をさせる方法として次のような提案をしていました。

スイッチ! ──「変われない」を変える方法 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

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「もっと健康的に行動しよう」と訴えるのではなく、「次にスーパーの乳製品コーナーに立ち寄ったら、ホールミルクではなく低脂肪乳に手を伸ばしなさい」というべきなのだ。

飲食行動を変える必要でなく、購入行動を変える。

「もっと健康的に行動しよう」と伝えても、具体的な行動が示されていないと、人は行動に移れないものです。

ですから、超加工食品ではなくて、別の食品を手に取ろうとうながすことによって、飲食行動を変えるのではなく、購入行動に変化を与え、結果的に健康的な行動につながるのです。

人々がそのような行動をとると、自然と会社側もそうした食品を販売するようになるはずなので、より健康的な食品を選択するようになるのではないでしょうか。







【参考リンク】
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「ソーダ税」を導入した米バークレー、清涼飲料の消費量が21%減少|フィラデルフィア、炭酸飲料の消費4割減少|砂糖の摂取量減少による健康効果は得られるか?




【目次】

■「ソーダ税」を導入した米バークレー、清涼飲料の消費量が21%減少|砂糖の摂取量減少による健康効果は得られるか?

In TEXT Form

by Guian Bolisay(画像:Creative Commons)

米バークレーの「ソーダ税」に予想以上の効果、課税の力が立証される

(2016/9/1、Forbes)

カリフォルニア州バークレーは2015年、いわゆる「ソーダ税」を導入した。8月23日に発表された研究報告によれば、清涼飲料1オンス(約28.5ml)当たり1セント(約1円)の税が課されるこの制度により、低所得世帯による清涼飲料の消費量が21%減少した。

清涼飲料水に課税するいわゆる「ソーダ税」を導入したカリフォルニア州バークレーでは、低所得世帯による清涼飲料の消費量が21%減少したそうです。

ダイエットには食べ物より飲み物を見直す方がいい?によれば、ジョンズ・ホプキンス大学などによる研究によれば、食べ物(固形物)によるカロリー摂取よりも飲み物(液体)によるカロリー摂取の方が体重に与える影響は大きいといわれるので、清涼飲料の消費量の減少に伴い、肥満の人が減少するようになると、目標を達成することになりますが、どうなのでしょうか?

世界各国で健康問題の解決と税収アップのために、ジャンクフードやソフトドリンクに対して税金をかける動きが広がっていますが、今回の結果を受けて、いろんなところで導入を検討するところが増えていくかもしれません。

■「ソーダ税」で炭酸飲料の消費4割減少|ペンシルベニア州フィラデルフィア市

【追記(2018/4/29)】

「ソーダ税」で消費4割減=肥満対策でやり玉―米研究チーム

(2018/4/29、時事通信)

税の導入から約2カ月で炭酸飲料の消費は40%、エナジードリンクは64%減少した。逆にボトル入り飲料水は58%増え、「課税を機に、糖分を加えた飲料の代わりに水を飲む傾向が顕著に確認された」という。

米ドレクセル大学(ペンシルベニア州)の研究チームの調査によれば、ペンシルベニア州フィラデルフィア市による税(ソーダ税)の導入から、炭酸飲料の消費が4割減少したそうです。




【参考リンク】

■砂糖と健康問題

WHOが体重の増加による肥満の数が増加傾向にあることや虫歯など健康上のリスクを防ぐため「一日の糖類25グラムまで」とする新指針を2015年に正式決定しました。

【関連記事】

世界全体で肥満の数は増加しており、また肥満は、糖尿病脂肪肝高血圧などの生活習慣病だけでなく、脳卒中、心疾患、そして腰痛などのケガの原因になっています。

そして、医療費もそれに合わせて増加しています。

砂糖入り飲料を習慣的に飲むと糖尿病リスクが上昇する!?によれば、英・ケンブリッジ大学の今村文昭氏らの大規模な調査によれば、砂糖入り飲料を習慣的に飲むことで糖尿病のリスクが高くなることがわかったそうです。

徳島県が糖尿病死亡率最下位脱出|徳島県はどんな糖尿病対策を行なったのか?で紹介した徳島大学大学院心臓血管病態医学分野の島袋充生特任教授によれば、徳島県が糖尿病死亡率が高い理由として、「肥満」と「糖質摂取」を挙げており、食習慣として、ご飯に砂糖をかけて食べたり、饅頭のあんこの量が全国的にも多いなど「甘党」であることが関係しているようです。

アメリカの炭酸飲料離れ 10年連続で販売量減|健康志向の高まり(2015/3/30)によれば、健康志向の高まりが影響しているのでしょうか、アメリカでの炭酸飲料の販売量が10年連続で減少しているそうです。

アメリカの2〜5歳の子供の肥満率が低下によれば、子供の肥満率が減少した理由として、CDCは、理由は明確ではないとしながらも、食生活の改善や運動、糖分の多い飲料を控える傾向などが寄与しているとの見方を示しています。

■まとめ

アメリカ人は摂取するカロリーの約6割、砂糖の9割を「超加工食品」から摂取している!?で紹介した英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)の調査結果によれば、アメリカ人は砂糖の9割を「超加工食品」から摂取していることがわかったそうです。

「ソーダ税」をかけることで、低所得世帯による清涼飲料の消費量が減少したことにより、砂糖の量が減少していると考えられます。

消費者が摂取する砂糖の量が減少することによって、どれほどの健康効果が得られるのかに、今後注目ですね。







【肥満税 関連記事】
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被災のストレスで血圧が上がる「災害高血圧」

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■被災のストレスで血圧が上がる「災害高血圧」

365-12 - Just a number right?

by Sean(画像:Creative Commons)

被災のストレス「災害高血圧」に注意 脳卒中の引き金に

(2018/7/21、朝日新聞デジタル)

自治医科大の苅尾七臣(かずおみ)教授(循環器内科)によると、「災害高血圧」は被災直後から起こり、生活環境や生活習慣が安定するまで続く。被災のストレスや、普段していた活動ができないこと、食生活の変化による塩分摂取の増加などが原因だ。特に、家族の死亡や家屋の全壊などで大きなストレスがかかった人▽75歳以上の人▽高血圧や糖尿病、心不全などの循環器疾患の既往がある人――は高リスクとされる。

自治医科大の苅尾七臣教授によれば、被災によるストレスなど血圧が上がる「災害高血圧」は生活環境が安定するまで続くそうです。

●ストレスと高血圧

仮面高血圧(職場高血圧)とは?健診では正常、職場では高血圧によれば、ストレスに直面すると闘争・逃走神経である交感神経が血圧を上げます。

また、身体活動量、喫煙、飲酒、及び震災時の自宅被害は、メタボリックシンドロームと有意な関連がある|東日本大震災の被災地の健康状態のコホート調査|東北大・岩手医科大によれば、高血圧等の治療中断率が、内陸部と比べ沿岸部で高く、高血圧治療中断者の収縮期血圧は、通院中の者に比べて高かったので、「災害高血圧」のリスクはさらに高まることが予想されます。

●食生活の変化による塩分摂取の増加と高血圧

避難所の食事は糖尿病が悪化しやすい!?医療チームが糖尿病悪化を防ぐ指導|熊本地震によれば、被災して避難所での生活をしていると、炭水化物の割合が多くなりがちであるため、血糖値が上下動しやすいことが考えられます。

このように避難所の生活では高血圧のリスクが高い人であっても塩分摂取を気をつける食生活ができないため、高血圧のリスクが高まると考えられます。

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●睡眠と高血圧

 苅尾教授は「予防には、20分以上の歩行などで体を意識的に動かすことや、6時間以上の睡眠が大事。水やお茶で水分を」と話す。

また、睡眠障害のある患者は、糖尿病・高血圧・動脈硬化になりやすい?によれば、睡眠障害が、動脈硬化高血圧、血糖値の上昇につながる可能性があるそうです。

メタボリックシンドローム予防には睡眠の改善が必要で紹介した日大医学部の兼坂佳孝講師が2万2000人を対象に睡眠時間とメタボの関係を調べた調査によれば、睡眠7~8時間の人のメタボリスクが最も低く、これを超えても未満でも、糖尿病のリスクが3~5倍に上がったそうです。

■高血圧を予防するためには血圧測定が重要

上(収縮期)の血圧が140を超えることが続くなら、災害高血圧の可能性がある。一方で、上の血圧が100を切り、心拍数が通常よりも20以上多いようなら、脱水や熱中症のサインとなる。

高血圧を予防するためには、血圧測定をすることが重要です。

→ 血圧の測り方|高血圧や動脈硬化を発見するためにも血圧測定方法のポイントをマスターしよう! について詳しくはこちら

ただ、収縮期血圧が100を切り、心拍数が通常よりも20以上多いようなら、脱水や熱中症のサインだということで、夏の暑い時期は熱中症の恐れもあり、塩分摂取をしなければいけないといわれていたりして、自己判断は難しいかもしれません。

→ 高血圧とは|高血圧の症状・食事・予防・原因・対策 について詳しくはこちら

→ 血圧を下げる方法(食べ物・サプリメント・運動) について詳しくはこちら

■まとめ

日常では病気をコントロール出来ていても、被災して避難所の生活を強いられている場合には、病気をコントロールすることができずに、様々な症状が現れますので、体調の違和感を感じたら、医師や看護師などに相談するようにしてほしいですね。

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心房細動患者の脳梗塞リスクを計算する方法

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■心房細動患者の脳梗塞リスクを計算する方法

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by Danilo Vidovic(画像:Creative Commons)

脳梗塞の原因として増えているのが、不整脈の一種である『心房細動』による脳梗塞です。

通常心臓は一定のリズムで一分間に60から100回拍動しますが、心房細動になると、心臓は不規則に300回以上拍動します。

心房細動が起きると、心臓の中の血がよどんで血のかたまり(血栓)ができやすくなり、それが血流にのって、脳の血管に詰まると脳梗塞を引き起こします。

高齢化で急増、脳梗塞を引き起こす「心房細動」

(2015/2/2、日本経済新聞)

危険因子 点数 例.75歳で高血圧・糖尿病がある場合
高血圧 1点 1点
年齢が75歳以上 1点 1点
糖尿病 1点 1点
心不全 1点 0点
脳梗塞にかかったことがある 2点 2点
合計 計0~6点 計3点

この表はCHADS2(チャッズ・ツー)スコアと呼ばれ、心房細動患者が脳梗塞を発症する危険度を知るための指標として使われており(Gage BF, et al.JAMA. 2001; 285:2864-2870.)、心房細動患者の脳梗塞リスクを算出する方法によれば、点数が大きいほど脳梗塞のリスクが高いそうです。

合計点の約2倍の値が、一年間に脳梗塞を発症する頻度の目安となり、例として、75歳で高血圧・糖尿病がある人の場合は、合計3点となり、この2倍の値は6点となり、一年間に6%の割合で脳梗塞を発症する恐れがあるということになるそうです。

脳梗塞リスク因子は、加齢・高血圧糖尿病・心不全ということですので、しっかりと生活習慣を見直していきましょう。

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