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■<肝臓がん>青魚やウナギでリスクが約4割低下する!?|国立がん研究センター
by Ippei Suzuki(画像:Creative Commons)
肝臓がん:青魚やウナギでリスク4割低下
(2012/6/7、毎日新聞)
青魚やウナギなどをよく食べる人は、あまり食べない人に比べて肝臓がんになるリスクが約4割低下するとの研究結果を、国立がん研究センターが7日発表した。魚の油に含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)などの不飽和脂肪酸を多く取っているグループほどリスクが低下。
国立がん研究センターによれば、青魚やうなぎをよく食べる人は肝臓がんになるリスクが約4割低下するそうです。
魚油に含まれるDHAなどの不飽和脂肪酸を多く取っているグループほどリスクが低下していたそうです。
どのような理由が考えられるのでしょうか。
肝臓がんの多くはB型、C型肝炎ウイルスの感染による慢性肝炎を経て発症する。同センターの沢田典絵研究員は「DHAなどの不飽和脂肪酸には抗炎症作用があり、肝炎ががんに移行するのを抑えているのではないか」と話している。
国立がん研究センターの研究員のコメントによれば、DHAなどの不飽和脂肪酸には抗炎症作用があり、肝炎が肝臓がんに移行するのを抑えているということが考えられるそうです。
【追記】
“魚を毎日1匹”肝臓がんリスク低下
(2012/6/7、NHK)
サンマなどの魚を毎日1匹食べる人は、1週間に1匹しか食べない人に比べ肝臓がんになるリスクが3分の1程度低くなるという研究結果を国立がん研究センターなどの研究班がまとめました。
<中略>
DHAやEPAといった不飽和脂肪酸は、サンマのほかアジやサケ、タイなどの脂肪に含まれ、最も摂取量が多いグループはサンマなどの中型の魚を毎日1匹、最も少ないグループは1週間に1匹程度食べていた計算になるということです。
毎日1匹ほどの青魚を食べた人が肝臓がんになるリスクが低くなるようです。
また、肝臓がんの原因となるB型やC型の肝炎ウイルスに感染している人に限ってみた場合でも、魚を食べる量が最も多いグループはリスクが低くなる傾向が見られました。
肝がんの原因となるC型肝炎やB型肝炎ウイルスに感染している人に限って調べた場合でも魚を食べる量が多いグループのほうがリスクが低くなったようです。
【追記(2022/10/14)】
魚、n-3不飽和脂肪酸摂取量と肝がんとの関連について|国立がん研究センターによれば、オメガ3の多い魚およびオメガ3摂取量が多いグループの肝がんリスクは低いことがわかったそうです。
なぜオメガ3が肝臓がんのリスクを下げると考えられるのでしょうか?
オメガ3には抗炎症作用があることが報告されており、肝臓がんの多くは肝炎ウイルスによる慢性肝炎を経て発症するため、オメガ3の抗炎症作用により肝臓がんの発症を抑えてくれているのではないかと考えられます。
また、オメガ3にはインスリン抵抗性を改善する作用があることも報告されていること、近年の疫学研究で糖尿病や肥満が肝臓がんのリスクを上げることが報告されていることから、インスリン抵抗性は肝がんのリスクと考えられていることを総合すると、オメガ3によるインスリン抵抗性の改善が肝臓がんリスクを下げることにつながっているのではないかと考えられます。
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