「ID」タグアーカイブ

クレジットカードを持つのが怖いという人に「なぜ怖いのか?」をインタビューしてみました|クレカの使い過ぎは怖いけど、ドコモのケータイ払いなら大丈夫!?




■#クレジットカード を持つのが怖いという人に「なぜ怖いのか?」をインタビューしてみました

private label credit card

by Tina Franklin(画像:Creative Commons)

ひょんなことから「クレジットカード」の話になり、その中で「クレジットカードを持つのは怖い」という話が出てきたので、質問してみました。

なぜ「クレジットカードを持つ・使うことが怖い」のでしょうか?

その理由は「あったらあった分だけ使ってしまいそうで、使いすぎてしまうのが怖い」から。

クレジットカードを持つと、自分の収入以上のお金を使えるために、使いすぎてしまうと考えているために、クレジットカードを持たないようにしているということでした。

今回尋ねた人は様々な事情があってクレカの審査に通らないという方ではなくて、普通に仕事をしている方たちだったのですが、現金で払わずにクレジットカードで支払いをすると、使っているという感覚がなく、ドンドン使ってしまいそうになるため、自分で制限をかけている人たちでした。

必要以上にクレジットカードを持つことを怖がっている理由としては、両親や周りの人に、クレジットカードで使ったお金は「借金」であると教えられてきたことも関係しているのかもしれません。

もう一つ現金主義(クレジットカードではなく現金を使う)である理由としては、「現金」に対する信用が高いことやクレジットカードがなくて困る場面がないからということが挙げられます。

アメックスから見た、日本人がクレジットカードを使わない理由

(2017/7/10、Newsweek)

ひとことで言ってしまうと、実は、あまり理由はないのではないかと考えています。つまり、結果として”まだ”現金が主流なだけではないか、と。

日本は今、現金からクレジットカードへ移行しようとしているわけですが、欧米の場合、その間に小切手(パーソナル・チェック)がありました。カードに移る前に現金からの脱却を体験しているわけです。小切手は現金よりもカードに近く、したがってカード移行のスタートが早かったと言えます。

アメリカン・エキスプレス・インターナショナル 日本社長の清原正治さんは、「どうして日本人はなかなかカードを使いたがらないのか」という質問に対して、特に理由がなく、日本では現金が主流であるだけで、アメリカ・ヨーロッパでは小切手があり、カードに移行しやすかったのではないかと語っています。

確かに、日本でクレジットカードが困るのは手持ちがない時に高額な商品を購入したいときや有料道路のETCカードを作るのが面倒でETC割引を受けられないとかであり、海外旅行をしたときでもないとなくて困るものではないというのも持たない理由として大きいのではないでしょうか。

→ 【未来予測】子供向けスマホ+デビットカードの組み合わせでお金について教育しよう!|バンドルカードでマネー教育 について詳しくはこちら




■クレジットカードを持つ意味|ポイントを貯める・お金の見える化・「返済の履歴」によって信用力を築く

クレジットカードには、現金にはないメリットがあります。

1.ポイント(マイル)を貯められる

2.お金の可視化(見える化)ができる

3.返済履歴によって信用力を築く

買い物や公共料金などの支払いでポイントが貯まる(マイル系クレジットカードの場合はマイルが貯まる)、お金をいつ・どこで・いくら使ったという見える化ができることでお金を管理できるというメリットもありますので、その点をあわせてクレジットカードを持つ、持たないを選ぶといいのではないでしょうか?

アメックスから見た、日本人がクレジットカードを使わない理由

(2017/7/10、Newsweek)

日本では、カード履歴というと「借金の履歴」という捉え方をされることが多く、そのせいでクレジットカード利用にネガティブな感情を抱いている人が多いのかもしれません。でも実は、ちゃんと期日までに返しています、という「返済の履歴」でもあるわけです。

日本ではクレジットカードと聞くとなぜかネガティブなイメージで語られることが多いように感じます。

それはクレジットカードが「借金」というイメージを持っているからなのでしょう。

Newsweekの記事によれば、カード履歴は「借金の履歴」ではなく「返済の履歴」であり、借りたお金をきちんと期日までに支払うという「信用履歴(クレジットヒストリー」を作っているともいえるのです。

自分自身がローンの貸付を行う企業・銀行だと考えるとわかりやすいのですが、仮に若い時にクレカで返済の履歴を作っていないと、家や車を購入する際に住宅ローンや自動車ローンを申し込まれたとして、「信用履歴」がなければ、何を判断材料にお金を貸すかの判断をすればよいのかわからないですよね。

だからこそ、借りたお金をきちんと期日までに支払うという「返済の履歴」によって信用力を築くことが将来お金を借りるかもしれない時に役立つのです。

クレジットカードの審査に落ちるという人は、それまでに返済が遅れたり、返済ができなかったりして、クレジットスコアが傷ついてしまっていて、将来のリスクを抱えてしまうことがあるため、注意喚起は必要だと思います。

■クレジットカードの使い過ぎは怖いけど、#ドコモ の #ケータイ払い なら大丈夫!?

ただ、意外な発見もありました。

それは、NTTドコモの「ケータイ払い」のような月々のケータイ料金と一緒に支払えるサービスやauウォレットプリペイドカードでチャージした金額の範囲内でクレジットカードのように決済ができるプリペイド式電子マネーカード、「iD(アイディ)」のようなスマホやカードをかざしてお支払い(「ポストペイ(後払い)」「プリペイド」、「デビット」にも対応)ができるサービスを使いこなしている点です。

つまり、クレジットカードを持たなくても、「ケータイ払い」や「iD」で同じようなことができているということです。

そのため、わざわざクレジットカードを持たなくてもいいというように自然となるんだなと感じました。

もしかすると、クレジットカード会社のライバルとなるのは、ケータイ払いを提供している会社になるのかもしれませんね。

→ スマホ決済サービス「d払い」|バーコードやQRコードを使って、買い物代金を毎月の携帯電話料金と合算した支払いが可能になり「dポイント」も貯まる!|NTTドコモ について詳しくはこちら







【キャッシュレス 関連記事】
続きを読む クレジットカードを持つのが怖いという人に「なぜ怖いのか?」をインタビューしてみました|クレカの使い過ぎは怖いけど、ドコモのケータイ払いなら大丈夫!?

「ポスト・プラットフォームの時代」を「便利レイヤーと意味レイヤー」「IDとIP」「自由の意味合い」で読み解く!




「ポスト・プラットフォームの時代」を「便利レイヤーと意味レイヤー」「IDとIP」「自由の意味合い」で読み解く!
「ポスト・プラットフォームの時代」を「便利レイヤーと意味レイヤー」「IDとIP」「自由の意味合い」で読み解く!

Helena Lopes|unsplash

今回気になったのはけんすう@kensuuさんがツイートで書いた「ポスト・プラットフォームの時代」という考え方です。

本題に入る前にまずは「アフターデジタル」の著者である藤井保文さんのこちらの記事を紹介したいと思います。

ポイントとなるのは3つ。

1)日本と中国では自由の意味合いが異なり、「日本人には個にユニバースがある」という考え方が世界に感じてもらえるようになると面白いポジショニングがとれるようにあるんじゃないかという部分。

2)便利レイヤーと意味レイヤー

役に立つという意味での「便利」のレイヤーとライフスタイルやブランドに寄与する「意味」のレイヤーがあるという考え方です。

3)IDとIP

固有のIDに全てのデータが紐づくことで、情報の透明性が高くなり、便利さが生まれ、その土台の上に、IP(知的財産)が乗ってくるイメージです。

では本題に戻ります。

自分なりに解釈すると(違っていたらごめんなさい)、現在、企業にとってのキーワードが「DX」になっていますが、本当はプラットフォームによる富の独占に対する反発から、プラットフォームに依存しない生き方を模索する「ポスト・プラットフォームの時代」が来ているのではないかというもの。

heyやLayerX、Cluster、GREE、C CHANNEL、stand.fmの動きはそこにつながるんじゃないのかな?というのがけんすうさんの意見だとおもいます。

この考え方を先ほどの「アフターデジタル」の著者である藤井保文さんの記事にある「日本人には個にユニバースがある」「便利レイヤーと意味レイヤー」「IDとIP」で掛け合わせるとより理解が深まるのではないかと思うのです。

同じようにDXを進める必要性があるとはいっても、それぞれの企業の特徴が違っていて、例えば便利レイヤーでID的な、世界の土台となるインフラのデジタル化をしている企業もあれば、意味レイヤーでIP的な、自分を自由に表現できるアバターや居場所を作るVR空間を作り上げる企業もあります。

『アフターデジタル』主著者 藤井保文と考えるこれからの10年|オフライン消滅後の世界を占う中国最新事例

(2019/8/21、キャリアハック)

もし、今いる環境に生きにくさを覚えているとして、モバイルを通じて生きやすい人たちとつながっている状態が作れると、世界の見え方は変わるはずです。身体はここにあるけれど心は別のところにある、自分の生きやすい世界がブーストされていく、ともいえますね。

それをアフターデジタル的に捉えるならば、「人々が同じ部屋に集っていても、映し出されている壁紙の柄が全員で異なる」といった状況をつくることも可能なはずです。至るところに、IPから生まれた「自分の好きな世界」が貼り付けられるようなイメージです。

デジタル化によって便利な世界が生み出されたとしても、ありのままの自分を受け入れてもらえない環境であったり、なりたい自分になろうと思ってもできなかったり、つながりたい人とつながっていなかったりすれば、それはどんなに便利であっても生き辛い世界です。

stand.fmの方のインタビューによれば、新型コロナで孤独を感じていた人がいたり、暖かい場所を作ろうと思っていたりと、過去からは明らかに便利な世界になっているはずなのに、生き辛いという人が多いということがわかります。

つまり、求められているのは日本が求める「自由」の世界です。

私達に必要なのは次々と変わるプラットフォームではなく、私たちがありのままの自分、もしくはなりたい自分で生きることができる世界です。

「西の魔女が死んだ」にはこんな文章があります。

「サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きる方を選んだからといって、だれがシロクマを責めますか。」

今いる環境が自分が望まない環境であることを知ったら、生きる場所を変えていいということを伝えています。

つまり、自分の心が落ち着く場所で生きていいということです。

ただ今はそれをSNSとよんだり、コミュニティと呼んでいますが、実はもっと適切な名称があるような気がします。

そして、その「モノ」に適切な名前がつき、その欲望が顕在化され、メディアが介在することで供給が刺激されると、新しい業界が作り出されることでしょう。







一番面白い形はプラットフォーマーが想定していない形でプラットフォームを使って遊ぶこと。

#ライフスタイル認証|IDやパスワードに頼らず #IoT #ビッグデータ を活用し個人の生活習慣で認証する技術|#東京大学

coffee shop-8020001

by jseliger2(画像:Creative Commons)




■ライフスタイル認証|IDやパスワードに頼らずIoT・ビッグデータを活用し個人の生活習慣で認証する技術|東京大学

東京大学、次世代個人認証技術の大規模実証実験を開始 ビッグデータ、IoT 社会に適用するライフスタイル認証の実証が目的

(2017/1/19、東京大学 ソーシャルICT研究センター)

2017年1月から、次世代個人認証技術の実用性を検証するため、複数の民間企業からの協力を得て、被験者50,000人規模の大規模な実証実験を開始いたします。凸版印刷 Shufoo! 及び、小学館マンガワンなど各企業の人気商用サービスにて、次世代認証技術を利用する形で実験を行います。

東京大学大学院情報理工学系研究科 ソーシャルICT研究センターでは、ライフスタイル個人認証に関する5万人規模の大規模実証実験を行ないました。

「ライフスタイル認証」とはどのようなものなのでしょうか?

ライフスタイル認証による安全快適な社会の実現|東京大学 ソーシャルICT研究センター

ライフスタイル認証は、ライフログデータを用いて認証を行います。
ライフログとは、スマートフォンなど様々なICT技術を使った個人ごとの利用履歴を指します。
このライフログを活用し、個人の生活習慣で認証することをライフスタイル認証と呼びます。

ライフスタイル認証とは、スマホなどから収集されたデータ(スマホの端末情報、位置情報やWi-Fi情報、買い物履歴、ウェアラブル端末のセンサー情報など)であるライフログを基に個人の生活習慣で認証する個人認証技術です。

例えば、スマホの位置情報を用いて、いつもと違う行動をしていないかを判定することで認証を行うそうです。

これまでにも、指紋認証や虹彩認証、耳の穴の形状(耳の穴で反響した音の違い)で生体認証する技術、歩容認証など個人認証についていくつか取り上げてきました。

【関連記事】

個人認証技術に注目が集まっているのには、現在の認証技術の限界が背景にあるようです。

ライフスタイル認証による安全快適な社会の実現|東京大学 ソーシャルICT研究センター

現状の認証技術の課題として「ほとんどのウェブサイトがIDとパスワードに頼っていること」「ユーザーが同じパスワードを使いがちなこと」があります。
こうした問題に対応するため、ワンタイムパスワードやICカード、SMSによる2段階認証など、多様な認証方法が提案されてきましたが、導入が進んでいないのが現状です。

スマホを多くの人がもつようになった現在でも、新しい認証方法が提案されてきましたが、個人認証技術は主にID・パスワードで支えられており、同じパスワードの使いまわしや推測されやすいパスワードを使用するなどによるリスクを抱えています。

ポイントは「”完全な””完璧な”セキュリティを目指さない」というところにあるのではないでしょうか?

わかりやすいのが、私たちが使っている「クレジットカード」です。

ライフスタイル認証による安全快適な社会の実現|東京大学 ソーシャルICT研究センター

クレジットカードの流れで考えてみると、ユーザに明細を送り後で不正を発見する、という枠組みを利用しています。
不正に対して「後から保証する」ことで、利用時のセキュリティについてはある程度重視するものの、完全なものを求めてはいません。
我々は「不正を完全になくす」というよりは「不正を減らしていく」技術の研究を進めていく必要性があると考えています。

カードが第三者によって不正利用されたという連絡を受けた方もいらっしゃると思いますが、これはクレジットカードも日ごろのお金の使い方(金額・場所)とは違ったときに、つまりお買い物行動というライフスタイルでチェックしているということであり、また不正を予め発見するために強固なセキュリティを用いるというよりも後から保証するというものになっているのがポイントです。

買い物行動からどれくらいのことがわかるのかといえば、例えば、「クレジットカード情報で健康状態を予想するシステム」がアメリカで始まっている!?で紹介した病院の中には、消費者の購買データと予測モデルを使用して健康状態を予測するというやり方が始まっているようです。

また、買い物パターンからお店の方が父親よりも前に娘の妊娠がわかったというケースもあるそうです。

「#Noom」|人工知能(AI)と専門コーチが行動変容をサポートするヘルスケアアプリ|特定保健指導プログラムも開始によれば、私たちはあらゆる場面でセルフ・コントロールを消耗するものであり、一つ一つの行動をいちいち決定してしまうと疲れてしまうため、人は習慣として自動化された行動をしてしまうのです。

つまり、人間は習慣の生き物なのです。

その性質を利用したのが、「ライフスタイル認証」です。

安全快適な社会を実現させる『ライフスタイル認証』

動画によれば、ライフスタイル認証の特徴は自動的にデータが収集できるため、パスワードや指紋認証のように認証するときにパスワードを入力しなければならないというようなユーザーからのアクションが必要になりますが、ライフスタイル認証ではユーザーは何もしなくても裏では計算されて認証されながらまるで認証されていないような行動をとることができるようになるそうです。

Introducing Amazon Go and the world’s most advanced shopping technology

以前Amazon Goのケースを紹介しましたが、このライフスタイル認証が実用化されれば、Amazon Goのようなお店のスタイルが珍しいものではなく、一般的なものになっていくのではないでしょうか。




■まとめ

参考画像:Society5.0・Connected Industriesを実現する「新産業構造ビジョン」(2017/5/30、経済産業省)|スクリーンショット

参考画像:Society5.0・Connected Industriesを実現する「新産業構造ビジョン」(2017/5/30、経済産業省)|スクリーンショット

Society5.0・Connected Industriesを実現する「新産業構造ビジョン」(2017/5/30、経済産業省)

「必要なもの・サービスを、必要な人に、必要な時に、必要なだけ提供し、社会の様々なニーズにきめ細かに対応でき、あらゆる人が質の⾼いサービスを受けられ、年齢、性別、地域、⾔語といった様々な違いを乗り越え、活き活きと快適に暮らすことのできる社会。」(第5期科学技術基本計画)

【SoftBank World 2017】特別講演 落合 陽一 氏

「人間社会から計算機自然へ」MOA大学特別講義Vol.2落合陽一先生

(2017/8/27、MOA大学メディア)

つまり、あれだけ多様性があっても、どうやったらコンピューターで、多様性のある人間のままいけるかっていうのが次の時代の勝負なんじゃないかなと僕は思ってます。

それってつまり、一人一人がわりと好きな方向に向いててもまあ社会が成立するようになってきたのかなと。

これまでの社会は、あらゆるものを標準化することによって、人間がその標準化された社会に合わせて生活をすることで問題を解決してきましたが、Society5.0では、多様な違いを持ったままで、必要なサービスを、必要な時に、必要な分だけ提供される社会になっていくことを目指しています。

みんなが自由に行動していても社会が成立するようになるようなテクノロジーが生まれてきており、ライフスタイル認証のような認証されていないようで裏では認証されているような個人認証技術の向上はこの分野に役立てられるようになるのではないでしょうか。







【関連記事】