ダイエットを成功させる方法を投資のやり方に活かそう!





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by Elvin Lucero(画像:Creative Commons)

■ダイエットを成功させる方法を投資のやり方に活かそう!

ダイエット成功のため悪循環から抜け出そうでは、ダイエットを成功させる方法を5つのステップに分けて書きましたが、この考え方が生かせるのではないかと思い、ダイエットを成功させる方法を投資のやり方について比べてみました。

STEP1 ダイエット失敗の原因について考える

●ダイエットの目的・目標が明確でない

「あなたのダイエットの目的は何ですか?」

もし、そう尋ねられたら、あなたなら何と答えるでしょうか。

ここで、しっかりとした答えが出せる方なら、おそらく大丈夫だと思います。

あいまいな目標ほど目標達成が難しいものはありません。

例えば、「○○さんのようにスタイル抜群になりたい」と憧れの有名人を目標にするのもいいと思います。

そして、あなた自身の体型をどのようなスタイルにしたいのか、明確な目標を立てていくのです。

ダイエットをするのが目的ではないはずです。

ダイエットをした上で、どうなりたいか、どう見られたいかが目的です。

投資も同様に、なぜ投資をしたいのか?その目的を明らかにすることが大事です。

その目的を明確にしておけば、自分がどれくらいのリスクをとる必要があるのかがわかりやすいですよね。

●次々と新しいダイエット方法に目移りしてしまう

テレビや雑誌などでも様々なダイエット方法が紹介されています。

それを見た人は、

「このダイエットならやせられるかな」

「このダイエットやってみたい」

とすぐに新しいダイエットを始めてしまいます。

まだ結果も出ていないうちに、飽きてしまい、また次のダイエットへ…。

そして、常に新しいダイエットをしなければならないと考えてしまう悪循環にはまってしまうのです。

投資も同じように、「隣の芝生は青く見える」ということわざにあるような行動をとってしまって、もっと儲かる投資方法がないかと探すうちに悪循環にはまるケースもあるのではないでしょうか。

このときも、自分がとれるリスクと投資の目的が明確になっていれば、悪循環にはまることなく、自分のペースで投資ができるはずです。(もちろんよい投資先があれば移るのもよいことでしょう。)

STEP2 ダイエットの”本当の目的”を考える

●○kgやせたからといって、キレイとは限らない

ダイエットをした後、どうなりたいか、どう見られたいかを意識すると、よりダイエットの目的・やり方が明確になると思います。

ダイエットの目的をはっきりさせましょう。

ダイエットの目的がはっきりすると、どんなダイエットに取り組んだらいいのか、わかってきます。

もし、健康的できれいになるためにダイエットしたいと考えるのであれば、栄養バランスの良い食事をとり、代謝の良い体を作るために、運動をしようとするはずです。

そう考えると、あなた自身にあったダイエット方法がきっと見つかるはずです。

投資も同じように、本来はお金を持つことが目的ではなく、そのお金で何をするかが本当の目的のはずです。

将来の老後資産を作るために投資したいと考えれば、老後資産にいくらのお金が必要かを調べ、そのために必要な投資方法を調べながら、実践していくとよいでしょう。

STEP3 ダイエットの基礎知識を知る

ダイエットの基礎知識を勉強するとなると、面倒くさいと思う人もいるかもしれません。

ただ、ここできちんとしたダイエットの基礎知識・カラダの知識を知れば、半永久的に使える知識になります。

性別(男性・女性)・年齢階級別にみる悩みやストレスの原因からわかることで紹介した厚生労働省の平成13年国民生活基礎調査の概況|によれば、男性は15歳のころから84歳に至るまで、女性は15歳のころから74歳に至るまで、「収入・家計・借金」や「将来・老後の収入」についての悩みがあることからお金に関する悩みは尽きないということが分かります。

お金に対する悩みが尽きない理由は金融・保険・投資などお金に対する知識不足が原因!?では、老後に対する不安の原因には、金融や保険、投資などお金に関する知識不足があるのではないかと紹介しました。

金融リテラシーが低い人は老後の不安が多い!2つの理由|健康・お金のことを学ぶことが幸せな老後の秘訣|広島大学で紹介した広島大学大学院社会科学研究科の角谷快彦准教授とムスタファ・サイドゥ・ラヒム・カン研究助手が、大阪大学が約4,500人を対象としてアンケート調査から、複利や金利、リスク回避、国債などの質問の正答率で算出される金融リテラシーが、被験者の老後の生活不安の度合いにどのような影響を及ぼしているかを分析したところ、金融に詳しい人は老後に対する心配が少ない傾向があることがわかったそうです。

逆に考えると、金融に詳しくない人は老後に対する不安が多いということが言えそうです。

「平成28年度 生活保障に関する調査(速報版)」

(2016/9/20、生命保険文化センター)

今回調査では、自分自身の金融や保険に関する知識がどの程度かを尋ねたが、「詳しい」の割合は、「金融に関する知識」で9.3%、「保険に関する知識」で9.2%となっており、いずれの知識についても「詳しくない」が7割強となっている。

「平成28年度 生活保障に関する調査(速報版)」によれば、金融・保険に関するいずれの知識についても「詳しくない」と答えた人が7割強となっています。

つまり、老後に対する不安を減らすためには、金融・保険・投資といったお金に対する知識を若いうちから学んでいくことが重要になるということです。

STEP4 ダイエット方法を選ぶ

まずは、投資の目的について考えた後、そのプランを実現するためには、どれくらいの投資を行う必要があるのかを考えましょう。

「新産業構造ビジョン」(2017/5/29、経済産業省)によれば、⽼後の資産形成に向けた個⼈型確定拠出年⾦(iDeCo)や積⽴NISAなどの個人年金の仕組みを活⽤していくことが提案されていますので、今のご自分の状況を把握し、自分の性格・収入の状況に合わせたプランをお金のプロに相談をするのも一つの手段です。

そして、そのプランに合わせて実行していきましょう。

→ iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)とは?わかりやすく簡単に!|申し込みまでの流れ・金融機関の選び方・運用商品の種類・運用商品の選び方をアニメ動画でチェック! について詳しくはこちら

→ NISA(ニーサ)・つみたてNISAとは?簡単にわかりやすく!|NISAのメリット・NISA開設までの流れ・一般NISAとつみたてNISAの特徴 について詳しくはこちら

→ ロボアドバイザー(投資・資産運用アドバイスサービス)とは?簡単にわかりやすく!|#FINTECH について詳しくはこちら

STEP5 モチベーションを維持する仕組みを活用する

新年(2018年)の目標を達成するにはどうしたらいいの?|新しい習慣作りには「きっかけ」と「報酬」が重要!|毎日の人の行動の40%がその場の決定ではなく習慣!によれば、「習慣の力」(著:チャールズ・デュヒッグ)によれば、

デューク大学の学者が2006年に発表した論文によると、毎日の人の行動の、じつに40%がその場の決定ではなく習慣

なのだそうです。

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また、「スイッチ 変われないを変える方法」(著:チップ・ハース ダン・ハース)によれば、セルフ・コントロールは消耗資源であり、例が挙げられています。

スイッチ! ──「変われない」を変える方法 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

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例:ウェディングレジストリ(アメリカで結婚時に新郎新婦が作る結婚祝儀のほしいものリスト)の作成やコンピュータの購入など複雑な選択や検討をさせられた人々はさせられていない人々よりも集中力や問題解決能力が落ちる事が分かっている。

例:ある研究によると、感情を抑えるように支持された被験者は、自由に涙を流した被験者と比べて、その後の身体持久力が低下することがわかった。

私たちはあらゆる場面でセルフ・コントロールを消耗するものであり、一つ一つの行動をいちいち決定してしまうと疲れてしまうため、人は習慣として自動化された行動をしてしまうのです。

つまり、反対に考えると、変化を起こしたいときには、自動化された行動=習慣を変えなくてはならないのです。

では、どのようにすれば習慣を変えることができるのでしょうか?

「習慣の力」(著:チャールズ・デュヒッグ)によれば、人間の心理には、2つの基本原則があるそうです。

1.シンプルでわかりやすいきっかけを見つけること

2.具体的な報酬を設定すること

新しい習慣作りには、「きっかけ」と「報酬」が重要です。

「習慣の力」(著:チャールズ・デュヒッグ)では、「きっかけ」と「報酬」についての具体的な例が紹介されています。

新しい運動習慣を身につけるのに成功した人々の研究では、職場から帰宅した直後にジョギングに行くといった特定のきっかけと、罪悪感から解放された夜のテレビ鑑賞やビールといった具体的な報酬を設定した人のほうが続きやすいことがわかっている。

食餌療法についての研究では、挫折せずに新しい食習慣をつくり上げるのには、前もってメニューを作成しておくなど、事前にきっかけを決め、シンプルな報酬を設定する必要が有ることも判明した。

あるグループでは、92%の人が、気持ちが良いから習慣的に運動すると話している。運動で分泌されるエンドルフィン等の神経伝達物質を期待し、求めるようになるのだ。

毎朝、走りたければ、シンプルなきっかけと明確な報酬を選ぶ必要がある。

しかし、その後の無数の研究によって、きっかけと報酬そのものには新しい習慣を長続きさせる力はないとわかった。脳が報酬を期待するようになってはじめて、つまりエンドルフィンや達成感を求めるようになってはじめて、毎朝、ジョギングシューズのヒモを無意識のうちに結ぶようになるのだ。きっかけはルーチンを生み出すだけでなく、その先の報酬への欲求を生み出すものでなくてはならない。

「きっかけ」と「報酬」は新しい習慣を作るうえで欠かせないものですが、「きっかけ」と「報酬」そのものには新しい習慣を長続きさせる力はなく、「〇〇したい」「〇〇がほしい」というような明確な欲求が習慣のための原動力となるのです。

投資も同じことで、「きっかけ」と「報酬」で投資できる新しい習慣を作っていきましょう。







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