> 健康・美容チェック > 心筋梗塞 > タウリン > タウリンは心筋梗塞から身を守る「毛細血管」の機能をアップさせる栄養素|たけしの家庭の医学
2018年4月24日放送の「たけしの家庭の医学」では、「心臓を守る栄養素」について取り上げました。
また、心臓の機能をチェックする「爪の色戻りチェック」のやり方も紹介されました。
【目次】
- 心筋梗塞と毛細血管の関係
- 爪の色戻りチェック
- タウリンは心筋梗塞から身を守る「毛細血管」の機能をアップさせる栄養素
- 【補足】健康と長寿に深く関与する2大栄養素は、タウリンとマグネシウム
- タウリンを含む食品を食べましょう!
■心筋梗塞と毛細血管の関係
動脈硬化や血管内のプラークと呼ばれる脂肪などの固まりが破れて血栓ができ、冠動脈が完全に詰まって心筋に血液が行かなくなった状態を心筋梗塞と呼びます。
しかし、最近の研究によれば、心筋梗塞になって、心臓の冠動脈が詰まっても、命が助かる人と心臓が止まってしまう人がいるということがわかったそうです。
その違いは毛細血管の働き。
毛細血管は全血管の約99%を占めており、特に心臓は多くの酸素を必要とするため、他の臓器よりも多くの毛細血管があると考えられています。
毛細血管には、残念な点とすごい点があります。
残念な点とは、加齢とともに機能が衰えてしまい、血液が通らなくなったり、毛細血管自体がなくなってしまうことがあることです。
すごい点は、新しく作られる(修復・新生)こと。
心臓の筋肉に血液を送る冠動脈の片方が詰まってしまっても、もう片方の冠動脈から毛細血管が作られることで、血液を送り届けることがあるそうです。
つまり、毛細血管の機能が保たれていれば、心筋梗塞になってもリスクを軽減する可能性が高まるということです。
毛細血管の機能をチェックする方法として番組が紹介したのが、「爪の色戻りチェック」です。
■爪の色戻りチェック
- 片方の人差し指の爪の部分をもう片方の手で5秒間圧迫します。
- 指を離し、爪の色が何秒で戻るかチェックします。
圧迫する前の爪の色に戻る時間が2秒未満であればよいそうです。
■タウリンは心筋梗塞から身を守る「毛細血管」の機能をアップさせる栄養素
心筋梗塞から身を守る「毛細血管」の機能をアップさせる栄養素とは「タウリン」!
※タウリンは水に溶けやすい性質を持っています。
【補足】
食肉の成分に心臓病予防効果|財団法人日本食肉消費総合センター
WHOは、1985年から心臓病などの循環器疾患の世界的な疫学調査を行っていますが、その調査から食肉や魚介類、内臓などに多く含まれているタウリンの摂取量が多い地域で、心臓病などによる死亡率が男女を問わず、低いことがわかりました。
タウリンは、メチオニンなどと同様に硫黄を含むアミノ酸の仲間で、含硫アミノ酸と呼ばれており、食肉類では心臓や肝臓や舌に多く含まれています。
WHOの報告によれば、タウリンとマグネシウムを摂取することによって、循環器疾患・心血管疾患の進展が抑制されることがわかっているそうです。
(2013/10/30、日経メディカル)
タウリンやマグネシウムの摂取することによって、酸化ストレスを抑制され、血管内皮前駆細胞(EPC)機能の向上をもたらすと考えられることから、タウリンやマグネシウムを含む食品を積極的な摂取することにより、血管内皮修復機能が高まることで、心血管疾患が抑制され、長生きにつながることが期待できそうです。
【補足】健康と長寿に深く関与する2大栄養素は、タウリンとマグネシウム
affインタビュー 第44回|農林水産省
「タウリンは魚介類に含まれるアミノ酸の一種です。タウリンを摂取すると、交感神経の働きが抑えられて血圧が下がり、血管に脂肪がつきにくくなることが分かりました。
マグネシウムは塩分の排出に重要な役割を果たし、血糖値を調節するインスリンの働きを助け、また最近では動脈硬化の予防にも役立つことが分かってきました。私たちの体内のマグネシウムは加齢とともに減っていくので、食事で補わなくてはいけません。マグネシウムが足りなくなると、血管の壁にナトリウムがたまって水分で壁が厚くなり、血圧が上がりやすくなるからです」
家森幸男(京都大学名誉教授)さんは人が1日に排泄した尿を調べることで栄養評価をする方法を考案し、WHO(世界保健機関)の協力を得て、25年間に25カ国61地域の人々の尿を採取しデータを分析し、食事と栄養、病気との関係を解明する調査を行なった結果出た結論は、健康と長寿に深く関与する2大栄養素は、タウリンとマグネシウムだったそうです。
→ マグネシウムとタウリンを多く摂取している人は、高血圧・高脂血症・糖尿病・肥満が少ない?|#世界一受けたい授業 について詳しくはこちら
■タウリンを含む食品を食べましょう!
参考画像:水産物の消費動向|水産庁(スクリーンショット)
水産庁による国民一人当たりの魚介類と肉類の摂取量推移によれば、平成18年には初めて肉類の摂取量が魚介類を上回り、21年には肉類と魚介類の摂取量が上回り、その差が拡大しているそうです。
イカ、タコ、シジミ、アサリ、ホタテ、カキなどの魚介類にはタウリンが含まれていますので、魚介類を食べるきっかけになるといいですね。
→ タウリンを含む食品 については詳しくはこちら
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【参考リンク(論文・エビデンス)】
- SHRにおけるタウリンとマグネシウム負荷が血管内皮前駆細胞(EPC)機能改善に及ぼす効果|SHR等疾患モデル研究会
- Zulli A. Taurine in cardiovascular disease. Curr Opin Clin Nutr Metab Care. 2011 Jan;14(1):57-60. doi: 10.1097/MCO.0b013e328340d863.
- Yan-Jun Xu, Amarjit S Arneja, Paramjit S Tappia and Naranjan S Dhalla The potential health benefits of taurine in cardiovascular disease Exp Clin Cardiol. 2008 Summer; 13(2): 57–65.
- Ito T, Schaffer S, Azuma J. The effect of taurine on chronic heart failure: actions of taurine against catecholamine and angiotensin II. Amino Acids. 2014 Jan;46(1):111-9. doi: 10.1007/s00726-013-1507-z. Epub 2013 May 31.
- Yamori Y, Liu L, Ikeda K, Miura A, Mizushima S, Miki T, Nara Y; WHO-Cardiovascular Disease and Alimentary Comprarison (CARDIAC) Study Group. Distribution of twenty-four hour urinary taurine excretion and association with ischemic heart disease mortality in 24 populations of 16 countries: results from the WHO-CARDIAC study. Hypertens Res. 2001 Jul;24(4):453-7.