■女性の気持ちを理解していない人ほど、セクハラを犯す傾向が高い!
by Don Sambandaraksa(画像:Creative Commons)
セクハラを起こしやすい男の傾向とは?
(2011/10/6、R25)
「セクハラというのは、相手の気持ちやその場の空気を読めない人がやりがちなこと。OK/NGの明確なラインがあるわけではなく、相手との関係によるところが大きいため、難しいんです」
そう語るのは、心理学者の内藤誼人先生である。
セクハラにせよパワハラにせよ、冗談のつもりでいった言葉が、相手にとてつもない不快感を与えているケースは多そうだ。
つまりは互いの距離感や感覚をはかり間違えると、ハラスメントが起こりやすくなるのだと内藤先生は解説する。
「これは心理学的な調査でも実証されているんです。米サウスダコタ大学の心理学者ウィリアム・シュエインル氏が、80人の男性を対象に、読心スキルを調査するテストとセクハラ傾向テストの両方を行い、結果の相関関係を調べました。読心スキルは、80人の被験者に女性視点のムービーを見せ、シーンごとに“この時、この女性はどのような気持ちか?”という質問をして、その回答を採点したものです。結果、女性の気持ちを正しく理解していない人ほど、セクハラを犯す傾向が高いことが判明したのです」
米サウスダコタ大学の心理学者ウィリアム・シュエインルが読心スキルを調べるテストとセクハラ傾向テストを行ったところ、女性の気持ちを正しく理解していない人ほど、セクハラを犯す傾向が高いことがわかったそうです。
まぁ当然の結果といえば当然の結果ですよね。
しかし、問題は、読心スキルをいかに鍛えるかという点です。
「読心スキルとはコミュニケーション能力。つまり、経験してきた人間関係の総量に比例します。ですから、とにかく多くの人と積極的に交流を持ち、様々な対話を積み重ねることが、何よりのトレーニングになるんです。脳は年齢に関係なく発達しますから、今からでも決して遅くはないですよ」
読心スキル=コミュニケーション能力を高めるには、多くの人と積極的にコミュニケーションをとることがトレーニングになるようです。
ただ難しいと思うのは、はじめの一歩であり、そして、それを継続していくことですね。
現代はコミュニケーションツールがあるので、コミュニケーションをとっているように感じますが、実際は、直接コミュニケーションをとる機会があまりないのかもしれません。
直接顔を見たりしないと、相手が今どんな気持ちなのかはわかりませんよね。
※会っていてもわからないことも多いですが。
ただ、そのコミュニケーションを何度も何度も積み重ねることで、コミュニケーション能力は高まっていくのだと思います。
相手に不快感を与えるような言葉や行動をしないようにするためにも、多くの人と積極的に交流を持つようにしていきたいものです。
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