クルミ

毎日30〜60gのくるみを習慣的に摂取することは、慢性的な低度炎症を抑え、心臓病リスクの低下が期待できる

ロマ・リンダ大学(米国)とバルセロナ病院クリニック(スペイン)が共同で行った研究(WAHA研究)では、健康な高齢者(63〜79歳)600人以上を対象に、1日30〜60gのくるみ(殻なしハーフで約1/4〜1/2カップ、エネルギー摂取量の約15%)を日常の食事に加えるグループと、くるみを食べない対照グループに分け、2年間追跡調査しました。

■結果

血液中の10種類の炎症マーカーのうち、6つが有意に低下しました。

最大で約11.5%の減少が見られ(GM-CSFなど)、特に強力な炎症促進物質であるIL-1βも有意に減少しています。

この慢性的な低度炎症(「Inflammaging」=老化に伴う炎症)の軽減は、心臓病リスク低下のメカニズムの一つと考えられており、コレステロール低下以外の効果としても注目されています。

また、同じ研究の一部で調べられた白血球テロメア長(生物学的老化のマーカー)については、くるみを摂取したグループでテロメア短縮の速度が遅くなる傾向が見られました(統計的にほぼ有意、p=0.079程度)。

ただし「確実に遅らせる」とまでは言えず、「傾向がある」レベルです。

■まとめ

毎日30〜60gのくるみを習慣的に摂取することは、慢性的な低度炎症を抑え、心臓病リスクの低下が期待できる方法の一つです。

くるみはオメガ3(ALA)、ポリフェノール、食物繊維などが豊富です。カロリーは高めですが、適量なら食事に取り入れやすい「長寿食」の一つなので、ぜひ食習慣の一つとして取り入れてみてはいかがでしょうか。

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