「PNPLA3」遺伝子に変異があると肥満でなくても脂肪肝・腎機能低下リスクが高くなる


UFV - Student Research Day

by University of the Fraser Valley(画像:Creative Commons)




肥満なしでも脂肪肝リスク 熊本大チーム発見、予防に道

(2015/10/21、産経ニュース)

肝臓で脂肪の分解などに関わる「PNPLA3」という遺伝子。これに変異があると脂肪肝になりやすいことや、日本人の約2割が変異を持っていることが過去の研究で分かっていたが、太っていない場合にはどのような影響があるのかは不明だった。

<中略>

肥満でない人に着目すると、遺伝子変異がある人はない人に比べ、脂肪肝になるリスクが3・06倍高いことが分かった。腎機能もやや低かった。

脂肪肝は、食べ過ぎや飲みすぎなどによる肥満が原因で、肝臓中性脂肪コレステロールが溜まった状態をいいますが、熊本大の研究によれば、「PNPLA3」という遺伝子に変異があると太っていなくても脂肪肝になるリスクが高くなるそうです。

また、腎機能もやや低かったそうです。

脂肪肝は、そのまま放っておくと肝炎肝硬変に進行する恐れがあり、また、糖尿病など生活習慣病の発症リスクも高めると考えられています。

今回の研究をもとにすれば、PNPLA3遺伝子が変異があるかどうかの検査を受けることで、変異がある人は脂肪肝や腎機能低下に注意が必要だということになるので、予防医療につながるのではないでしょうか。

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