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指先から簡単採血で歯周病判定
(2008/11/7、山陽新聞)
岡山大大学院医歯薬学総合研究科の高柴正悟教授(歯周病態学)らの研究グループは、指先から採った微量の血液で歯周病菌感染の度合いを調べる検査方法を確立。
歯科医院向けの採血キットをサンスター(大阪府高槻市)などと共同開発した。
岡山大大学院医歯薬学総合研究科の高柴正悟教授らの研究グループは、微量な血液から歯周病を判定できる検査方法を確立し、サンスターなど共に歯科医院向けの採血キットを開発したそうです。
指尖毛細血管採血による血漿抗体価測定を用いた歯周病細菌感染度の判定法の研究|KAKEN
我々は, 歯周病検査法としての歯周病原細菌に対する血漿IgG抗体価検査の有用性を検討した。P. gingivalis(Pg)などの4菌株を標的とした。また対象は慢性歯周炎患者549名とした。「BOP陽性率」および「4mm以上の歯周ポケットの割合」を各々3群に分類して各群の抗体価の有意差を調べた結果, Pgに対する血漿IgG抗体価は歯周病の悪化に相応して高値を示した。また「歯周基本治療後」群の抗体価(N=377)は, 「初診時」群の値と比較して4菌株すべての抗原において有意に減少した。すなわち, 本検査法は歯周病病態を評価し得る検査であると考える
最近では、歯周病は、メタボリックシンドロームや糖尿病などの生活習慣病との関係が注目されています。
この方法で歯周病の判定ができるのであれば、学校や企業の健診の際に、一緒に行なうこともできるので、早期の治療・予防につながりそうです。
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