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日本人女性のカルシウム不足は「日本人は乳糖不耐症である」ことの自覚が影響している?




骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」とは、骨がスカスカになり、骨折しやすくなる病気です。

骨粗しょう症は、転倒から骨折、寝たきりになる危険性が高まることで知られていますが、自覚症状に乏しく、骨折してはじめて病気に気づく人も少なくありません。

60代女性の3人に1人がかかるとされる骨粗鬆症であり、骨粗鬆症の潜在患者は1千万人以上といわれるそうですが、自覚症状に乏しいため、実際に治療を受けている人は1割程度なのだそうです。

こういう事情がありながらも、牛乳などの乳製品に含まれるカルシウムが健康に良いということは多くの方はしっているのですが、女性の99%がカルシウム不足であるのはなぜなのでしょうか?

その一つの理由に日本人は乳糖不耐症(牛乳や母乳に含まれる乳糖を消化・吸収する酵素のラクターゼが不足しているために、下痢や腹痛などの症状を引き起こす病気。)であるといわれていることが影響しているのではないでしょうか?

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その前にまず知っておく必要があるのが牛乳が苦手な人の中には「乳糖不耐症」と「牛乳アレルギー」があるということ。

どちらも腹痛や下痢といった症状が出るのは同じですが、そのメカニズムが違います。

乳糖不耐症は、乳糖(ラクトース)を消化吸収のため分解するラクターゼという消化酵素が不足するために起きる病気です。

牛乳アレルギーは、カゼインやβラクトグロブリンなどのタンパク質が原因でアレルギー反応を起こす食物アレルギーです。

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【参考リンク】

改めて「日本人は乳糖不耐症である」ということについて考えてみます。

ウワサ16 日本人のほとんどは、牛乳を飲むとおなかをこわす|Jミルクを参考にすると意外な事実がありました。

1)乳糖の摂取量と下痢発生に関するヒト試験(※1)によれば、乳糖を60g(1,200mL)摂取のグループでは50%以上の割合で下痢が起こりましたが、30g(牛乳700mL相当)摂取したグループでも下痢は起こりませんでした。

2)15歳以上の男女10,000人を対象とした調査(※2)では、牛乳を飲んでお腹がゆるくなったり、ゴロゴロしたり、張ったりする症状の自覚を持つ人について、「いつもそうなる」人は7%、「いつでもではないがなる」は13%、「たまになる」は29%でした。

【参考資料】

  • ※1 奥恒行, ヒトにおける乳糖の一過性下痢に対する最大無作用量とそれに及ぼす食べ方に関する研究, 牛乳栄養学術研究会委託研究報告書, 2001, 123-141.
  • ※2 一般社団法人J ミルク, 牛乳乳製品に関する食生活動向調査2013.

この2つを参考にすると、牛乳1,200mLを飲むと50%以上の割合で下痢が起こったものの、一度に1.2リットルの牛乳を飲むことはほとんどなく、また牛乳を飲んだからと言って、常にお腹がゆるくなったり、ゴロゴロしたり、張ったりする症状があるわけではないということです。

「飲み方・飲む量によって乳糖不耐症の症状に違いが出ることがあるの?」「乳糖不耐症の症状には個人差があるの?」「乳糖不耐症であっても常に症状が出るわけではないの?」といった疑問が出てきますよね。

この疑問を解決するヒントの一つに「腸内細菌叢」があります。

乳糖が小腸で分解されない場合でも、大腸に存在する乳酸菌やビフィズス菌などの有用腸内細菌が多い人では、乳糖が良く分解されて、不快症状が出にくいことが近年の研究により明らかになってきました。

有用腸内細菌が多い人は小腸で分解されなかった乳糖を大腸で分解することにより不快症状が出にくいということがあるそうです。

この研究を参考にすれば、腸内環境が改善されれば乳糖不耐症の症状は出にくいということなんですね。

牛乳摂取習慣と乳糖不耐症

「牛乳による不快な症状を自覚しやすい人は牛乳など乳製品を取らない、すると乳糖を摂取する機会がないために乳糖分解を助ける腸内細菌叢が形成されない、細菌による乳糖分解の助けもないために牛乳をのむと益々乳糖不耐症の症状が自覚されやすい。」という循環が成り立ってしまうためである。

乳糖不耐症を自覚している人は牛乳を避ける

→牛乳を避けることで乳糖分解を助ける腸内細菌叢が形成されない

→今回飲むと大丈夫かなと思って牛乳を飲むとやっぱり乳糖不耐症の症状があらわれる

腸内環境が改善されれば、正確に言えば、乳糖分解を助ける腸内細菌叢が形成されれば、乳糖不耐症の症状が軽減されるにもかかわらず、このループによって乳糖不耐症の人は症状が軽減されないままになってしまうということなんですね。

乳糖不耐症の人が牛乳などの乳製品を避けるだけであれば何も問題がないように見えるのですが、ある調査によれば、乳糖不耐症を自覚する人はカルシウム摂取量が低いため骨密度も低いという結果が出ているそうです。

ここで問題になることは、乳糖不耐症を自覚する集団は、乳糖不耐症を自覚しない集団に比較して、カルシウム摂取量が低いため骨密度もまた低い、という疫学調査の結果が得られていることである。

そう考えると乳糖不耐症の症状を軽減するために腸内環境を改善=乳糖分解を助ける腸内細菌叢を作りたいところです。

そこで考えられる一つの方法が「毎日飲み続けること」!

乳糖は消化に時間のかかる難消化性オリゴ糖の一種であり、腸内細菌叢に影響します。毎日飲み続けることで、乳糖分解性の腸内細菌が増加して腸内環境が改善され、乳糖の分解や代謝を増進できることが期待できます。

牛乳を毎日飲み続けることで乳糖分解性の腸内細菌が増加して腸内環境が改善され、乳糖の分解や代謝を増進できることが期待できるそうです。

ただ牛乳を毎日飲み続けるには抵抗がある人も多いでしょうが、飲み方を工夫することで少しずつ腸内環境を変えていくことができるそうです。

●数回に分けてゆっくり飲む

一度にたくさん飲むことで乳糖不耐症の症状が出やすくなるので、乳糖が分解しやすくなるように少しずつ数回に分けて飲むとよいそうです。

●温めたり、混ぜたりして飲む

牛乳を温めると消化酵素ラクターゼの働きも盛んになるそうです。コーヒーや紅茶、ココアにして飲む、料理に加えるのもよいそうです。

●牛乳にこだわらずヨーグルトやチーズを食べる

ヨーグルトは乳酸菌の発行によって乳糖が分解され減少しており、またチーズは乳糖のほとんどが製造工程の中でホエーに移って取り除かれているので、乳糖不耐が起こりやすい食品です。

■まとめ

1)牛乳を毎日飲み続けることで乳糖分解性の腸内細菌が増加して腸内環境が改善され、乳糖の分解や代謝を増進できることが期待できる。

2)数回に分けてゆっくり飲む、温めたり混ぜたりして飲む、牛乳にこだわらずヨーグルトやチーズを食べるなど工夫する。







広田レオナさんの血管年齢は90歳!足首骨折・変形性股関節症のために歩けない場合、どのように血管年齢若返りに取り組んだらいいの?




夢のように痩せたい(2025年1月20日、広田レオナさんオフィシャルブログ)によれば、血管年齢が90歳と診断されたそうです。

運動不足と肥満(別の日のブログによれば、体脂肪率38.3%)が原因のようですが、足首の骨折がまだ治っておらず、変形性股関節症のため、運動”https://ameblo.jp/leonahirota/entry-12883113116.html”>夢のように痩せたい(2025年1月20日、広田レオナさんオフィシャルブログ)によれば、血管年齢が90歳と診断されたそうです。

運動不足と肥満(別の日のブログによれば、体脂肪率38.3%)が原因のようですが、足首の骨折がまだ治っておらず、変形性股関節症のため、運動ができないそうで、エアロバイクを漕いでいるのだそうです。

血管年齢を若くする方法|血管年齢を下げる食べ物・飲み物・運動【血管若返り】

●血糖値を下げAGEをためない

「AGE」が血管・骨・肌・内臓を早く老化させる原因|たけしのみんなの家庭の医学の実験で柔軟性年齢と血管年齢を調べたところ、見た目が老けている人ほど体の中まで老化が進んでいる=血管年齢が高いという結果がでました。

■食後の血糖値を下げAGEをためない3つの方法

  1. 一日一食はAGEが低い調理法を選ぶ
  2. 野菜から先に食べる
  3. 食後すぐに10分ほど体を動かす

→ 糖化 について詳しくはこちら

●有酸素運動

有酸素運動をすると、血管の内側の内皮細胞が整列して血流が良くなるそうです。

すると、血管を広げる作用がある「NO(一酸化窒素)」という物質がより多く出るようになって広がりやすさがアップすると考えられています。

血管が広がりやすくなれば、血圧が安定して血管を傷つけにくいので、動脈硬化になりにくいのです。

鼻歌ウォーキングを 1日30分週3回行なうと、3週間で血管弾力15%UPしたそうです。

運動でも血流が良くなるので一酸化窒素による血管若返りが期待できるそうです。

●ストレッチ

血管年齢が若い人と老けている人の差は体の柔らかさ。

番組の実験によれば、一週間ストレッチをすると血管年齢は2.5歳若返るという結果になった。

●オメガ3

→ オメガ3脂肪酸|オメガ3の効能・効果・食べ物・オメガ3ダイエット について詳しくはこちら

→ エゴマ油の健康効果 について詳しくはこちら

●握力を鍛える

【たけしの家庭の医学】握力を鍛えて血管年齢若返り|NO分泌入浴法のやり方によれば、かたい瓶のふたを開けられない人(開けるのに時間がかかった人)=握力を維持できていない人は、手と腕の筋肉が衰えていて、血管年齢が高い可能性があるそうです。

【補足】

NO分泌入浴法とは、和温療法とハンドグリップ法を組み合わせたものといえそうですね。

●和温療法とは

熱ショックタンパク質(ヒートショックプロテイン)の効果|体温アップする方法|#ためしてガッテン

鹿児島大学医学部 鄭忠和教授

「心臓の筋肉にかなりのダメージが来てもう元に戻らない患者さんもいるんです。」

慢性心不全の人の心臓を見ると健康な人の心臓に比べて動きが小さい。

血液循環が滞ってしまい、症状が重くなると、心臓移植が必要になることも。

しかし、和温療法を継続することで日常生活を普通にできるそうです。

【和温療法の方法】

60度のサウナに入り体温を約1度上昇させたあと、保温30分

和温療法の目的は心臓の完治ではなく、血流を良くして症状を改善すること

血管若返り=血管が柔らかくなること

血管が硬くなると、高血圧になり、心筋梗塞や脳梗塞の危険があるそうです。

→ 血圧を下げる方法(食べ物・サプリメント・運動) について詳しくはこちら

●血管が若返る仕組み

体を温めて深部体温が上がると、熱を逃がそうとして血流が良くなります。

この時血管の内壁からNO(一酸化窒素)という物質が出てきます。

この一酸化窒素には血管を広げようとする働きがあります。

このことによって、内部の筋肉がほぐれて、血管が柔らかくなる、つまり血管が若返るそうです。

●和温療法と同じ+1℃はお風呂では何分くらいかかる?

湯温40度の状態(安全な温度)

さら湯の場合、+1℃になるまでに13分

入浴剤を入れた場合、+1℃になるまでに9分半、

※炭酸が肌から吸収されると血管が広がってその結果温まりやすくなると考えられるそうです。

※個人差があります。

●ハンドグリップ法

”#血圧サージ”が危ない~命を縮める血圧の高波~|タオルグリップ法(ハンドグリップ法)|#NHKスペシャル #ガッテンで取り上げたカナダ・マクマスター大学の研究者によれば、8週間のアイソメトリックハンドグリップ(IHG)トレーニングをしてもらったところ、血圧が低下し、動脈の拡張能力が増加することがわかったそうです。

高血圧の代替療法として効果的なのはウォーキングなどの「有酸素運動」と「ハンドグリップ法」であるとして、その理由として、有酸素運動やハンドグリップ法をすると、血管の内皮細胞から血管の壁を柔らかくして血管を広げる作用がある一酸化窒素が出てくるためと紹介されています。

これまでにも、一酸化窒素によって動脈硬化を予防するという記事をいくつか紹介してきました。

血栓の原因は心房細動や動脈硬化でフィブリンが固まってしまうことにあった!?|#ためしてガッテン(#NHK)によれば、有酸素運動をすると、血管の内側の内皮細胞が整列して血流が良くなり、血管を広げる作用がある「NO(一酸化窒素)」という物質がより多く出るようになって広がりやすさがアップすると考えられているそうです。

●亜鉛を含む食品

【#たけしの家庭の医学】亜鉛を含む食品(卵・粉チーズ・ゴマ)で血管年齢改善!血管の老化防止で動脈硬化予防!で紹介した東京慈恵会医科大学の柳澤裕之先生によれば、亜鉛は動脈硬化を進める活性酸素を除去することに役立ち、不足すると血圧が上昇し、動脈硬化が進行してしまうそうです。

血管年齢が高い人に亜鉛が多く含まれている3つの食材を食べてもらったところ、実年齢60歳に対して血管年齢71歳だった人が1週間で49歳にまで改善しました。

今回選んだ食材は「たまご」と「粉チーズ(パルメザンチーズ」+「ゴマ」。

→ 牡蠣(カキ)の栄養 について詳しくはこちら

→ ごま(ゴマ)の栄養・健康効果(効能) について詳しくはこちら

■まとめ

血管年齢を若くする方法は、よい食生活や運動が必要ですが、広田さんの場合は、歩く運動ができない状況にあるので、エアロバイクで有酸素運動をするというのはいいアプローチなんでしょうね。

他にもNO分泌入浴法や和温療法のようにお風呂に入ることもよいそうです。

食事の面でいえば、オメガ3や亜鉛を摂ることも血管年齢若返りに良いのでぜひ食事を見直してみてほしいですね。







【続】ばあちゃん(母)、泌尿器科へ行く!/筋力(骨盤底筋)不足による尿漏れ




以前ばあちゃん(母)は泌尿器科に通っていたのですが、薬を飲んでも改善されなかったため、通院をしなくなりました。

以前のブログはこちら→ばあちゃん(母)、泌尿器科へ行く!/溢流性(いつりゅうせい)尿失禁とは?

しかし、最近は尿漏れが何度も起こり、おねしょをすることが増えてきました。(布団がびっしょりと濡れてしまうほど)

これでは普通の生活ができなくなってしまうので、改めて別の泌尿器科で診てもらうことにしました。

検査の結果、前回同様に膀胱に尿がたまっている状態であることがわかったのですが、もう一つ分かったのは筋力不足。

通常お腹に腹圧がかかると骨盤底筋という筋肉が尿道を支えることで尿道を占めて、尿漏れを防ぐのですが、肥満、加齢などが原因で骨盤底筋が弱くなると、尿道がうまく締められなくなって尿漏れが起きます。

先日整形外科で検査を受けた際に先生から言われたのが、「背中の筋肉が全然ないよ。背中の筋肉がないということは腹筋もないと考えられるからしっかりと腹式呼吸で鍛えていきましょう」というアドバイスでした。

ばあちゃん(母)は転倒したり骨折してからというもの、歩く機会がほとんどなくなり、家でじっとする機会が増え、家事もできなくなり、ただ食欲は旺盛なため、太ってしまいました。

「運動不足によって筋力がなくなり、尿漏れを起こしてしまう。」

つまり、すべてはつながっているんですね。

もちろん前回の病院で診てもらったように、「溢流性(いつりゅうせい)尿失禁」のために、尿を出し切ることができないためトイレに行く回数が増えたり、眠っている時に漏れてしまうことも関係しているとは思いますが、大事なことはできる範囲で体を動かすこと。

例えば、腹筋運動とはいっても体を起こすわけではなく、腹式呼吸をすることでも腹筋は鍛えられるそうです。

あまり運動ができない高齢者がお腹や腰回りの筋力を維持するには○○をするといい!によれば、「ドローイン」とは、「腹式呼吸でお腹を最大限にへこませた状態」のこと。

ドローインのやり方のコツは、まずは仰向けになって寝た状態になり、両ひざを閉じた状態で立たせて、鼻から大きく息を吸いながら、お腹を思い切り膨らませ、最大限まで膨らませたら、お尻を締め、口から息を吐きながら、お腹をへこませます。

ちゃんとできているかをチェックするには、両手をへその上に軽くのせて、お腹の動きを確認すること。

他にも今回は尿道、膣、肛門を閉める力を鍛える体操「骨盤底筋訓練」も紹介されました。

1)仰向けになって、両足を少し開いて膝を立てた姿勢をとる。
2)尿道・肛門・膣をキュッと閉めたり緩めたりして、これを2-3回繰り返す。
3)尿道・肛門・膣をぎゅうっと閉めて3秒ほど静止し、そのあとゆっくりと緩める。これを2-3回繰り返す。少しずつ引き締める時間を延ばしていくのがポイント。

はじめは1日5分ほどから始め、徐々に10分、20分と時間を延ばしていきます。

この「骨盤底筋訓練」は生活の中でもできます。

例)朝・晩に布団の中で、膝を床につき、肘をクッションに乗せて頭を支えて行う。
例)テーブルを支えにした姿勢で、両足を肩幅に開いて立ち、手を机の上にのせて、骨盤底筋訓練をする。
例)テレビを見ながらなど椅子に座った姿勢で、両足を肩幅に開いて、足の裏の全面を床につけて、骨盤底筋訓練を行う。

■まとめ

介護をしている人にとっても介護をされる側にとっても難しいのが下周りのお世話です。

大人用紙オムツの売上が子供用オムツの売上を追い抜いた!?|日本の紙おむつが国際規格化|高齢化社会がビジネスチャンスに変わる!?によれば、高齢化社会の日本ではすでに排泄トラブルは珍しいことではなく、4人に1人が排泄トラブルを経験したことがあるそうで、誰しもが経験する可能性があります。

厚生労働省の13年のまとめによると、尿失禁の経験者は約153万人で、このうち65歳以上は121万人と全体の約8割を占めています。

尿もれ、便漏れといった軽失禁商品の市場は前年比110%の伸びを見せ、団塊世代が後期高齢者となる2025年にはもっと多くの人が排泄トラブルを経験することが予想されます。

しかし、排泄トラブルを抱えているにもかかわらず、その対処をしていない人が46.3%いるという結果が出ています。

排泄トラブルを抱えている人は、根本的な対処をすることができずに、外出を控えたり(運動不足の可能性)、水分補給を控えたり(熱中症リスクが高まる可能性)といった健康にとってリスクある行動を選びがちになってしまうようです。

排泄ケアに取り組むことは高齢化社会の真っただ中にいる私たちにとって考える必要のある問題なのです。

→ 約1300万人が過活動膀胱に悩む!一番の悩みは「夜間頻尿」/男性は「チョイ漏れ」、女性は「力み漏れ」、高齢者は「腹圧性尿失禁」に悩み について詳しくはこちら

早めに筋トレを行っていきましょう!







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男性は乳製品摂取量が多いと全死亡・循環器疾患の死亡リスクが低い!ペプチド・カルシウム・カリウムが血圧を下げてくれる!




乳製品摂取と死亡のリスクとの関連について(国立がん研究センター)によれば、男性では乳製品摂取量が多いと全死亡・循環器疾患の死亡リスクが低いことがわかったそうです。

乳製品由来の活性ペプチドは、血圧の上昇に働く酵素を阻害することによって血圧を下げる働きがあります。また、乳製品はカルシウムやリン、カリウムなどのミネラルも多く含んでおり、これらの栄養素も血圧低下に働きます。

牛乳には、カルシウム、カリウムなどのミネラルを含んでおり、これらの栄養素は、ナトリウムの排泄を促し、血圧を下げる作用があります。

■ペプチド

乳製品に含まれるペプチドには、血圧を下げる効果があるものがあります。

ペプチドMKP:森永乳業が開発した牛乳由来のペプチドで、血圧を上昇させるアンジオテンシン変換酵素(ACE)を阻害する効果があります。
ラクトトリペプチド:アサヒグループ食品がカルピス酸乳の研究から発見したペプチドで、ACEを阻害する効果や血管内皮機能改善の働きがあります。
トリペプチドMKP:森永乳業が発見したカゼインペプチドの一種で、血圧が高めな人の収縮期血圧と拡張期血圧のいずれも低下させる効果があります。

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■カルシウム

乳製品からのカルシウム摂取量が多いと脳卒中のリスクが低下する可能性がある!?で紹介したカルシウム摂取と循環器疾患の関連について(国立がん研究センター)によれば、総カルシウム摂取量の最も多いグループでは最も少ないグループに比べて脳卒中の発症リスクが0.70倍と低いことがわかったそうです。

→ 脳卒中の症状・前兆・原因・予防 について詳しくはこちら

また、乳製品からのカルシウム摂取量が最も多いグループでは最も少ないグループに比べて、脳卒中の発症リスクが0.69倍と低いことがわかったそうです。

日本人では総カルシウム摂取量や乳製品からのカルシウム摂取量が多い人は少ない人に比べて血圧値が低いことがこれまでの研究により明らかとなっています。また、血圧値だけでなく、カルシウム摂取は血小板の凝集やコレステロールの吸収を抑えることも報告されています。

カルシウム摂取量が多い人は血圧が低いことがわかっており、また、カルシウム摂取にはコレステロールの吸収を抑える働きがあるため、脳卒中を予防するのではないかと考えられます。

→ カルシウムを多く含む食品について詳しくはこちら

■カリウム

高血圧を予防・改善する食事療法「DASH(ダッシュ)食」とは?増やす食品・減らす食べ物によれば、DASH食とは、米国立保健研究所などが提唱している高血圧患者のための食事療法のことで、簡単に言えば、1 野菜・果物・低脂肪の乳製品を充分摂る、2 肉類および砂糖を減らす、という食事をすることです。

カリウム・カルシウム・マグネシウム食物繊維には、増えすぎた塩分を効率よく体外へ排出させる効果があります。

カリウムは、血液での濾過装置である腎臓に作用すると考えられており、余分な塩分をより多く体外へ排出すると考えられています。

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これらの栄養素の働きにより、乳製品を摂取するグループの死亡リスクが低くなった可能性が考えられます。

⇒ 高血圧の症状・食事・数値・予防・原因・対策 について詳しくはこちら







喫煙者は非喫煙者より脂肪肝リスクが14%高い!そのメカニズムとは?




「喫煙者は非喫煙者より脂肪肝リスクが14%高い」…韓国の研究チームが研究発表(2025年1月24日、KOREA WAVE)によれば、喫煙者は非喫煙者に比べて脂肪肝の発生リスクが14%高いことがわかったそうです。

喫煙で全身の血管での動脈硬化のリスクが高くなる|滋賀医科大で紹介した国立がん研究センターの多目的コホート研究によれば、タバコを吸っているグループでは、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患リスクが高くなることがわかっています。

たばこを吸うことで、血液をドロドロにする血中成分の増加や善玉(HDL)コレステロールが減少することで動脈硬化が促進されて、虚血性心疾患の発症リスクが増加したと考えられます。

今回の研究では喫煙が脂肪肝リスクを高めるメカニズムとして別の理由が紹介されている点が興味深いところです。

喫煙は肝細胞で脂肪蓄積を促進する物質を活性化し、正常に分泌されたインスリンの機能を低下させ、血糖調節を妨げるインスリン抵抗性を引き起こす。また、たばこの主成分であるニコチンが脂肪分解を促進し、脂肪酸を増加させることで肝臓への再循環を引き起こし、脂肪肝を誘発する可能性がある。

肝臓に蓄積した脂肪が多いほど、他の臓器におけるインスリン抵抗性が強い!?|金沢大学(2014/3/28)で紹介した金大医薬保健研究域の篁俊成教授と金子周一教授らの研究グループは、肝臓に付いた脂肪が、血糖値を下げるインスリンの働きを、筋肉など肝臓以外の部位でも妨げることを確認しています。

この研究のポイントは、肝臓に蓄積した脂肪が多いほど、肝臓と離れた場所に存在する骨格筋でインスリン抵抗性が強いということです。

※インスリン抵抗性とは、肝臓や筋肉、脂肪などでのインスリンの働きが低下する状態で、インスリン抵抗性が強いと、糖尿病脂肪肝メタボリックシンドローム高血圧脂質異常症高脂血症)・動脈硬化を招く原因となります。

つまり、肝臓についた脂肪がインスリンの働きを妨げるのですが、喫煙が肝細胞で脂肪蓄積を促進する物質を活性化することから、喫煙者のほうが脂肪肝リスクが高くなるというのが第1の理由。

もう一つの理由は少し複雑です。

タバコを吸うと「痩せる」のは本当か

ニコチンは脳の視床下部のニューロン(Pro-opiomelanocortin、POMC)に作用し、食欲を減退させる(※3)。また、ニコチンがエネルギー代謝を活性化させ、脂肪分解を刺激し、エネルギー消費を増加させることも知られている(※4)。

※3-1:Hui Chen, et al., “Cigarette Smoke Exposure Reprograms the Hypothalamic Neuropeptide Y Axis to Promote Weight Loss.” American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine, Vol.173, No.11, 2006

※3-2:Yann S. Mineur, et al., “Nicotine Decreases Food Intake Through Activation of POMC Neurons.” Science, Vol.332, Issue6035, 1330-1332, 2011

※4-1:Angela Hofstetter, et al., “Increased 24-Hour Energy Expenditure in Cigarette Smokers.” The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE, Vol.314, 79-82, 1986

※4-2:K Anderson, P Arner, “Systemic nicotine stimulates human adipose tissue lipolysis through local cholinergic and catecholaminergic receptors.” International Journal of Obesity, Vol.25, 1225-1232, 2001

※4-3:J Audrain-McGovern, NL Benewitz, “Cigarette Smoking, Nicotine, and Body Weight.” Clinical Pharmacology & Therapeutics, Vol.90(1), 164-168, 2011

ニコチンには食欲減退効果があったり、脂肪代謝を刺激して脂肪の分解を促進する作用があるそうです。

このメカニズムの仮説のポイントは、ニコチンが脂肪分解を促進し、脂肪酸を増加させることで肝臓への再循環を引き起こし、脂肪肝を誘発する可能性があるのかどうか?

この部分に関してはこれから研究が進んでいくと思われます。

喫煙が脂肪肝リスクを高めるメカニズムについてははっきりしていないものの、喫煙が脂肪肝リスクを高めること、脂肪肝はそのほかの病気のリスクを高くすることは間違いないので、禁煙をお勧めします!

脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・治し方 について詳しくはコチラ

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