2026年5月21日放送のテレビ朝日系「モーニングショー」のテーマは「足閉塞(下肢閉塞性動脈硬化症)」です。
■「足閉塞(下肢閉塞性動脈硬化症)」
足へ行く血管が動脈硬化を起こして詰まってくる病気を、下肢閉塞性動脈硬化症と呼んでいます。
足への血流が徐々に減少してくると、安静にしていても痛みが起こり、足の指の色が悪くなって、ひどい場合は壊死(えし)を起こして、指を切断しないといけなくなります。
壊死した部分にばい菌が感染すると、赤く腫れたり、ウミが出たりして指や下腿部を切断しないといけなくなります。
閉塞性動脈硬化症を引き起こす因子としては、高血糖以外に高血圧、高脂血症、喫煙などがあります。
糖尿病の方は、高血糖・高血圧・高脂血症・喫煙などの危険因子に注意し、できるだけ早く治療をする必要があるようです。
■カルーセル麻紀さんのケース
カルーセルさんは68歳の頃にパリ旅行中、ふくらはぎに異変を感じ、ズキズキした痛みで歩けなくなったそうです。
その後、ふくらはぎがベロンベロンとだらんと垂れ下がり、足の先に水虫のようなものができたが、それは足に血が行っていなかったそうです。
病院での診断には、右足付け根付近の血管が詰まり、切断寸前の状態で緊急入院で手術を受けたそうです。
●2011年頃(60代後半)に右足の痛みなどで下肢閉塞性動脈硬化症と診断され、また脳梗塞(2020年)も経験しています。
下肢閉塞性動脈硬化症の治療を受け、患部をバルーン(風船)で広げた後に、ステント(金属製の筒)を留置して血流を回復させるカテーテル手術を行いました。
手術後、左右交互に動脈硬化が再発し、約15年間で10回の手術(カテーテル治療など)を経験。
2020年:脳梗塞、黄斑浮腫(目の血管関連)も経験しています。
●カルーセル麻紀さんの生活習慣は、1日2箱程度の長年の喫煙(ヘビースモーカー)によって、血管壁のプラーク形成を進め、足の動脈硬化や脳梗塞のリスクを高めたと考えられます。また、偏った食生活、運動不足も関係しているものと考えられます。
2022年放送の徹子の部屋に出演した際には、1日合計では2500~3000歩を歩いたり、草むしりなどを行っているそうです。
●麻紀さんの当時の生活習慣
喫煙:1日60本(約2箱)。
食事:1日1回(夕食のみ)。
睡眠:約3時間。
飲酒:毎日。
これらが重なり、動脈硬化を進行させた要因とされています。
【参考リンク】
- [タレント カルーセル麻紀さん]血管の病気(2)医師から告げられた病名は…治療をしても再発 ネックは喫煙(2022年7月23日、読売新聞)
- 20年に脳梗塞発症のカルーセル麻紀「次の日に行ったら多分ダメだった」緊急搬送とその後を語る(2022年11月21日、日刊スポーツ)
■足梗塞予備軍チェックリスト
東信良 旭川医科大学教授(専門医)が解説
高得点項目(各4点程度):糖尿病、喫煙歴、透析中、65歳以上
中得点項目(各2〜3点):高コレステロール、高血圧、腎臓病(非透析)
低得点項目:50歳以上など
生活習慣病の有無や年齢・喫煙歴が大きく影響します。
●足首の血圧が腕の血圧の9割以下(0.9未満)なら足梗塞の可能性が高い。
●自宅でできるセルフチェック
1)足上げテスト(血色確認)
横になって両足を心臓より高く約1分間上げて、足先の色を確認。血色が悪くなり白っぽくなったら足梗塞の可能性あり。
2)歩行テスト(間欠性跛行チェック)
約1km歩いて、いつも同じくらいの距離でふくらはぎ・太ももなどに痛み・だるさ・締め付け感が出る場合、足梗塞の可能性あり。休憩すると回復する「間欠性跛行」が特徴。痛みが出る距離が短いほど進行の目安。
3)傷の治り具合
足に2週間以上治らない傷がある場合、血流不足・足梗塞の可能性がある。特に足先・爪周り。
その他の目安として、足の冷え・しびれ・むくみ(特に片側や左右差)、足の毛が薄くなる、爪の成長が遅い、皮膚の色が変わる、脈が触れにくいなど。
■まとめ
下肢閉塞性動脈硬化症は一般的な認知度が低いために「足閉塞」という名前(仮なのだそうです)で知ってもらおうとしているそうです。
日本では、「閉塞性動脈硬化症(Arteriosclerosis Obliterans;ASO)」と呼ばれている疾患ですが、海外では、「末梢動脈疾患(Peripheral Arterial Disease;PAD)」という疾患名が一般的です。
<初期症状>
- 手足に冷えやしびれを感じる
<症状が進行>
- 歩行時に痛みが出るが、休むと治る
<症状が重くなる>
- 安静時でも痛みを感じる
- 皮膚が壊死したり、潰瘍ができたりして足を切断することもある
足の動脈硬化(閉塞性動脈硬化症)、「知っている」は3割未満によれば、進行すれば心筋梗塞や脳梗塞などの引き金になる可能性がある足や首、腎臓などに起こる動脈硬化を知っている人が3割に満たないそうです。
PADになると、足の痛みのため歩かなくなることで、高血圧や糖尿病などが悪化し、その結果、動脈硬化が進み、心筋梗塞などの病気を引き起こす恐れがあります。
予防のポイントは1)禁煙、2)バランスの取れた食事、3)運動、4)生活習慣病の管理(血圧・血糖・コレステロール)、5)足の痛みや冷えといったサインがあれば受診、です。
「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」
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