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Apple Watchなどの心拍数測定可能なウェアラブル機器で85%の精度で糖尿病が診断可能|Cardiogram




■Apple Watchなどの心拍数測定可能なウェアラブル機器で85%の精度で糖尿病が診断可能|Cardiogram

Apple Watchなどの心拍数測定可能なウェアラブル機器で85%の精度で糖尿病が診断可能|Cardiogram
Apple Watchなどの心拍数測定可能なウェアラブル機器で85%の精度で糖尿病が診断可能|Cardiogram

参考画像:Ordinary wearables can flag signs of diabetes, according to new Cardiogram study(2018/2/7、Upbeat)|スクリーンショット

Cardiogramの研究によれば、Apple Watchは糖尿病を85%の精度で検出可能

(2018/2/8、TechCrunch)

Cardiogramの創業者Brandon Ballingerによる最新の臨床研究によれば、Apple Watchは既に糖尿病と診断された人が、糖尿病であることを85%の正確性で診断することができた。

Apple Watchの心拍数記録アプリCardiogramの創業者Brandon Ballingerによる最新の臨床研究によれば、ウェアラブルテクノロジーによって、糖尿病(0.8451)、高コレステロール(0.7441)、高血圧(0.8086)、睡眠時無呼吸(0.8298)の精度で識別することができたそうです。




■まとめ

アメリカ国民の人口の約3分の1に当たる約1億人が糖尿病または糖尿病予備軍|米CDCで紹介したアメリカ疾病管理予防センター(CDC)の報告書によれば、アメリカ国民の人口の約3分の1に当たる約1億人が糖尿病またはその予備軍となっているそうです。

スマートウォッチは病気の早期発見に役立つ|正常値とベースライン値の確立が重要|スタンフォード大で紹介したスタンフォード大学のマイケル・スナイダーの研究によれば、フィットネスモニターや他のウェアラブルバイオセンサーが心拍数、肌の温度などの異常が起きているかを知らせてくれることにより、病気になっていることを伝えてくれるという研究が進められているようですが、今回の研究を活用して糖尿病の兆候を知ることができれば多くの人が糖尿病予備群という早い段階で糖尿病の予防・治療が進められるのではないでしょうか?







【参考リンク】
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SAS(睡眠時無呼吸症候群)の治療を行なうと、ナースコールの回数が減る!?

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【目次】




■睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療を行なうと、ナースコールの回数が減る!?

EMT/Nursing Pediatric Emergency Simulation - April 2013 18

by COD Newsroom(画像:Creative Commons)

ナースコール回数に影響 睡眠時無呼吸症候群SASは患者を重症化?|CIRCL

アメリカのトーマスジェファーソン大学の研究によって、入院患者の睡眠時無呼吸症候群(SAS)を治療するとナースコールの回数が減ることが示された。

 その理由は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療で急激な血圧変化などが改善され、緊急対応が必要な危険な状態が減るためだという

トーマスジェファーソン大学の研究によれば、入院患者の睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療を行なうと、急激な血圧変化などが改善されることによって、ナースコールの回数が減るそうです。

睡眠時無呼吸症候群 高血圧、心疾患の原因にもによれば、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者は眠りが浅く、夜でも日中に働くべき交感神経が活動を続け、体を活性化させるホルモンが分泌された状態が続いているため、血圧が上がり、無呼吸による低酸素状態も重なって、心臓などに負担がかかり、心筋梗塞などのリスクが高まると考えられています。

また、糖尿病や脳血管障害などの合併症も懸念されていて、糖尿病治療と一緒に不眠治療を行うことで、糖尿病が改善し、血管障害を予防できる可能性がある!?|大阪市立大で紹介した大阪市立大の稲葉雅章教授らのグループによれば、糖尿病治療と一緒に不眠治療を行うことで、糖尿病が改善し、血管障害(血糖値・動脈硬化)を予防できる可能性があるそうです。

また、睡眠障害のある患者は、糖尿病・高血圧・動脈硬化になりやすい?によれば、睡眠障害がある患者は、頚動脈の内壁が分厚くなって血管が狭まっており、動脈硬化を進行させるリスクが高まっていることも明らかになっているそうです。

大阪市立大学の稲葉教授らはこれまでの研究で、糖尿病患者の睡眠障害が心筋梗塞や脳卒中を引き起こす早朝の高血圧や血糖値の上昇などにつながることも突き止めているそうです。

睡眠時無呼吸症候群とメタボリックシンドロームによれば、睡眠時無呼吸症候群とメタボリックシンドロームとの合併率は高いそうです。

メタボリックの原因は、肥満であり、特におなかにたまる内臓脂肪が危険因子であり、また睡眠時無呼吸症候群の原因も、肥満によって上気道に脂肪がたまることで気道が狭くなり、無呼吸を起こしています。

メタボリックシンドロームは動脈硬化の原因となり、心筋梗塞などの心血管病の危険因子となることが知られています。

そして、睡眠時無呼吸症候群によって、さらに心筋梗塞などのリスクが高くなってしまうのだそうです。




■SAS(睡眠時無呼吸症候群)とは

睡眠時無呼吸症候群 高血圧、心疾患の原因にもによれば、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断基準は、「10秒以上の無呼吸が1時間に5回以上ある」場合なのだそうです。

●SAS(睡眠時無呼吸症候群)の種類

  • 「閉そく型」:首回りに脂肪が付いたり、舌が大きいなどの理由で気道がふさがる。
    ほとんどの患者が閉塞型。
  • 「中枢型」:呼吸中枢に障害があって起こる
  • 「混合型」:閉塞型と中枢型、両者の混合

●睡眠時無呼吸症候群(閉塞型)の症状

(1)大きないびき

(2)眠っている間に呼吸が止まる

(3)日中の眠気

(4)熟睡感がない

(5)起床時に頭痛がする

●SAS(睡眠時無呼吸症候群)の治療法

Apnea del sueño

by COM SALUD Agencia de comunicación(画像:Creative Commons)

重症のSAS患者の治療には、寝るときに呼吸用のマスクを付け、圧力をかけた空気を機械で持続的に送り込む「CPAP療法」が有効とされています。

睡眠時無呼吸症候群とメタボリックシンドロームによれば、CPAP(Continuous Positive Airway Pressure=シーパップ)は、睡眠中に装着した鼻マスクから圧力をかけた空気を送り込み、上気道を開いた状態に保って無呼吸をなくす方法です。

CPAP療法で治療すると無呼吸やいびき、日中の眠気が消失するだけでなく、高血圧や、メタボリックシンドロームのひとつの病態であるインスリンの効きが悪くなるインスリン抵抗性も改善します。

つまり、CPAP療法で睡眠時無呼吸症候群を治療すると、心筋梗塞などのリスクも低下するのです。

●SAS(睡眠時無呼吸症候群)対策

減量・ダイエット

肥満が原因による睡眠時無呼吸症候群の治療・予防するためには、食生活の改善や運動不足の解消など生活習慣の改善が重要となります。

睡眠前の深酒に注意

アルコールは気道周辺の筋肉を弛緩させ、鼻づまりを引き起こしやすいので、いびきをかきやすくなります。

横向きに寝る

軽度のいびきなら、舌が喉に落ち込んで気道を塞がないよう、横向きに寝るようにしましょう。

腰枕

ファスナーを開いて背中にボールを装着できる腰枕を使うことで、横向きの姿勢を保つことができます。

パジャマの背中に袋を縫い付けて、中にテニスボールなどを入れるお手製腰枕もおすすめです。

ベッドの頭側を高くする

体を少し起こした姿勢にしておけば舌が落ち込みにくくなります。

マウスピース

中等症より軽いいびきには、舌や下あごを前に出させる特殊なマウスピースを使うと軽減することもあるそうです。

CPAP療法

中等症以上や重度のSAS患者の治療には、寝るときに呼吸用のマスクを付け、圧力をかけた空気を機械で持続的に送り込む「CPAP療法」が有効とされています。

睡眠時無呼吸症候群とメタボリックシンドロームによれば、「CPAP(Continuous Positive Airway Pressure=シーパップ)」は、睡眠中に装着した鼻マスクから圧力をかけた空気を送り込み、上気道を開いた状態に保って無呼吸をなくす方法です。

CPAP療法で治療すると無呼吸やいびき、日中の眠気が消失するだけでなく、高血圧や、メタボリックシンドロームのひとつの病態であるインスリンの効きが悪くなるインスリン抵抗性も改善します。

つまり、CPAP療法で睡眠時無呼吸症候群を治療すると、心筋梗塞などのリスクも低下します。

→ 睡眠時無呼吸症候群 について詳しくはこちら







【関連記事】
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睡眠時無呼吸症候群(SAS)はメタボリックシンドロームと関係がある!?

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■睡眠時無呼吸症候群(SAS)はメタボリックシンドロームと関係がある!?

Man sleeping

by Timothy Krause(画像:Creative Commons)

健康常識のウソ・ホント:睡眠時無呼吸症候群はメタボリックシンドロームとも関係?

(2008/10/23、毎日新聞)

いびきをかいて、急に呼吸が止まる--。そんな睡眠時無呼吸症候群(SAS)とメタボリックシンドロームが密接に関係することが分かってきました。メタボリックシンドロームといえば、心筋梗塞など心血管病の危険因子。SASの人も心血管病での死亡率が高いことが判明しているので注意が必要です。

睡眠時無呼吸症候群メタボリックの合併率は高いそうです。

睡眠時無呼吸症候群とメタボリックシンドロームの合併率は高く、睡眠時無呼吸症候群が重症になるほどメタボリックシンドロームの合併頻度も上がります。重症者では約半数もが合併しているのです。

では、なぜ睡眠時無呼吸症候群とメタボの合併率は高いのでしょうか。

記事によると、メタボリックの原因は、肥満であり、特におなかにたまる内臓脂肪が危険因子であり、また睡眠時無呼吸症候群の原因も、肥満によって上気道に脂肪がたまることで気道が狭くなり、無呼吸を起こしています。

つまり、肥満によって脂肪がたまっているということが、睡眠時無呼吸症候群とメタボの共通点であり、それが合併率を高くしている要因だと考えられます。

睡眠時無呼吸症候群とメタボの合併率は高いことはさらに恐ろしい病気の引き金となりかねません。

メタボリックシンドロームは動脈硬化の原因となり、心筋梗塞などの心血管病の危険因子となることが知られています。困ったことに、両者が合併することでメタボリックシンドロームのリスクは増強され、さらに心筋梗塞などのリスクが高くなってしまうのだそうです。

しかし、睡眠時無呼吸症候群は太っている人がなりやすいのは確かなのですが、太っていなくても起こるそうです。

それほど太っていなくても、あごの小さな人も危険です。あごが小さい人や後退している人などは骨格の影響から、気道が狭くなりやすいのです。日本人の骨格の特徴として、短く平らな顔やあごが小さい人はけっこう多いものです。実際、調査によると、日本人の睡眠時無呼吸症候群患者の約30%は非肥満者です。

睡眠時無呼吸症候群を治療・予防するためには、食生活など生活習慣の改善が重要となります。ただし、生活習慣を改善しても、睡眠時無呼吸症候群が改善しない場合には、CPAP療法が有効だそうです。

CPAP(Continuous Positive Airway Pressure=シーパップ)は、睡眠中に装着した鼻マスクから圧力をかけた空気を送り込み、上気道を開いた状態に保って無呼吸をなくす方法です。

<中略>

CPAP療法で治療すると無呼吸やいびき、日中の眠気が消失するだけでなく、高血圧や、メタボリックシンドロームのひとつの病態であるインスリンの効きが悪くなるインスリン抵抗性も改善します。つまり、一番怖い心筋梗塞などのリスクも低下するのです。

■睡眠時無呼吸症候群の症状の例

  • 夜いびきをかく
  • 朝起きたときに頭が重い
  • 昼間の居眠りが多い

上記の症状に当てはまる人は、ぜひ一度睡眠時無呼吸症候群の検査を受けてみてください。

メタボの人は睡眠時無呼吸症候群を合併している可能性が高く、心筋梗塞などになるリスクがありますので、ぜひ生活習慣を改善しましょう。

→ 睡眠時無呼吸症候群 について詳しくはこちら







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睡眠時無呼吸症候群(SAS) 高血圧、心疾患の原因にも

健康・美容チェック > 睡眠 > 睡眠時無呼吸症候群 > 睡眠時無呼吸症候群(SAS) 高血圧、心疾患の原因にも

就業中の事故や、交通事故の原因として注目された睡眠時無呼吸症候群(SAS)に関する記事がありましたので、ご紹介します。

日中に強い眠気に襲われたりする人やいびきがうるさくて、呼吸が時々止まると言われる人は、ぜひ一度ご覧になってみてください。

【目次】




■睡眠時無呼吸症候群の診断基準

生活・しずおか:睡眠時無呼吸症候群 高血圧、心疾患の原因にも /静岡

(2009/3/7、毎日新聞)

日本睡眠学会の認定医で、SASを専門に治療する「静岡睡眠メディカルクリニック」(静岡市葵区)の松下兼弘院長によると、「10秒以上の無呼吸が1時間に5回以上ある」場合にSASと診断される。

睡眠時無呼吸症候群の診断基準は、「10秒以上の無呼吸が1時間に5回以上ある」場合なのだそうです。

■睡眠時無呼吸症候群の種類

首回りに脂肪が付いたり、舌が大きいなどの理由で気道がふさがる「閉そく型」と、呼吸中枢に障害があって起こる「中枢型」、その両者の「混合型」があるが、ほとんどの患者が閉そく型だという。

  • 「閉そく型」:首回りに脂肪が付いたり、舌が大きいなどの理由で気道がふさがる。
    ほとんどの患者が閉塞型。
  • 「中枢型」:呼吸中枢に障害があって起こる
  • 「混合型」:閉塞型と中枢型、両者の混合

■睡眠時無呼吸症候群の症状

sleeping

by Andrea Allen(画像:Creative Commons)

 ◇睡眠時無呼吸症候群(閉そく型)の主な症状

(1)大きないびき
(2)眠っている間に呼吸が止まる
(3)日中の眠気
(4)熟睡感がない
(5)起床時に頭痛がする

=静岡睡眠メディカルクリニックのパンフレットより

睡眠時無呼吸症候群になると、以上のような日中の眠気、いびき、睡眠中の呼吸停止、熟睡感がない―などの症状に加えて、さらに健康に影響を与えるようです。

SASの患者は眠りが浅く、夜でも日中に働くべき交感神経が活動を続け、体を活性化させるホルモンが分泌された状態が続いているという。

その結果、血圧が上がり、無呼吸による低酸素状態も重なって、心臓などに負担がかかり、心筋こうそくなどのリスクが高まるという。

睡眠時無呼吸症候群のままでいると、高血圧や心筋梗塞などの心疾患も引き起こす可能性があるそうです。

→ 高血圧とは|高血圧の症状・食事・予防・原因・対策 について詳しくはこちら




■睡眠時無呼吸症候群の治療法

いびきの改善は「まず医師による生活指導から」と池田さんは言う。運動と食事療法による肥満の解消は非常に重要だ。睡眠前の深酒にも気をつけたい。「アルコールは気道周辺の筋肉を弛緩(しかん)させ鼻づまりを引き起こしやすいので、いびきをかきやすくなります」と池田さん。軽度のいびきなら、舌が喉に落ち込んで気道を塞がないよう、横向きに寝るのもいい。「横向きの姿勢を保つためパジャマなどの背中に袋を縫い付け、中にテニスボールなどを入れておくのは有効です。ファスナーを開いて背中にボールを装着できる専用の腰枕も市販されています」

 同様に、体を少し起こした姿勢にしておけば舌が落ち込みにくくなるので、ベッドの頭側を高くしておくのも効果がある。

 SASの程度が中等症より軽いいびきには、舌や下あごを前に出させる特殊なマウスピースを使うと軽減することもある。

睡眠時無呼吸症候群の治療法についてまとめてみます。

  • 運動と食事療法による肥満の解消
  • 睡眠前の深酒に注意
    アルコールは気道周辺の筋肉を弛緩させ、鼻づまりを引き起こしやすいので、いびきをかきやすくなる。
  • 横向きに寝る
    軽度のいびきなら、舌が喉に落ち込んで気道を塞がないよう、横向きに寝る。
  • 腰枕
    ファスナーを開いて背中にボールを装着できる腰枕を使うことで、横向きの姿勢を保つことができる。
    パジャマの背中に袋を縫い付けて、中にテニスボールなどを入れるお手製腰枕もおすすめ。
  • ベッドの頭側を高くする
    体を少し起こした姿勢にしておけば舌が落ち込みにくくなる。
  • マウスピース
    中等症より軽いいびきには、舌や下あごを前に出させる特殊なマウスピースを使うと軽減することもある。

中等症以上や重度になると、CPAP療法などの本格的な治療を受けたほうが良いようです。

重症のSAS患者の治療には、寝るときに呼吸用のマスクを付け、圧力をかけた空気を機械で持続的に送り込む「CPAP療法」が有効とされる。

閉そくした気道を空気圧で広げて、睡眠時の呼吸を確保する方法だ。

CPAP療法は、あくまで対症療法であるので、根本から治療するには、ダイエットする必要があるそうです。

睡眠時無呼吸症候群は合併症も懸念されています。

松下院長は「SASかどうかを調べるには検査が必要。

日本人では潜在的な患者も含めると200万人以上はいるはずだが、SASを病気と認識している人は少ない。

糖尿病や脳血管障害などの合併症も懸念されている。

睡眠時無呼吸症候群かどうかを調べるには、検査が必要なのだそうで、睡眠時無呼吸症候群かもしれないという人は、ぜひ検査を受けてみましょう。

→ 睡眠時無呼吸症候群 について詳しくはこちら







【関連記事】
続きを読む 睡眠時無呼吸症候群(SAS) 高血圧、心疾患の原因にも

ウェアラブルIoTブランドhamon®を展開するミツフジが朝日ラバー・埼玉大学と着るだけで呼吸波形が計測でき睡眠時無呼吸症候群(SAS)のスクリーニングができる着衣型ウェアラブルデバイス開発をスタート

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■睡眠時無呼吸症候群(SAS)の早期発見に期待!着衣型ウェアラブルデバイスの開発がスタート

Sleeping Beauty

by Diego F. Garcia P.(画像:Creative Commons)

ミツフジ、朝日ラバー、埼玉大学で呼吸波形を計測できるウェアラブルシャツを共同開発~簡易睡眠ポリグラフ検査システムへの応用および慢性閉そく肺疾患の常時モニタリングを目指す~

(2017/6/19、ミツフジ株式会社プレスリリース PR TIMES)

着るだけで呼吸波形を計測できる着衣型ウェアラブルデバイスを共同開発いたします。正確に、そして簡易に呼吸波形を計測するため、導電繊維を用いた着心地の良いウェアに、胸やお腹のふくらみに密着させて身体の動きによる伸縮などの変位に対応できるゆがみセンサーを取り付けます。簡易的にPSG検査が可能なウェアを目指し、SASをスクリーニングできる製品への応用を目指します。

ミツフジ株式会社は、株式会社朝日ラバーと国立大学法人埼玉大学と共同で、SAS(睡眠時無呼吸症候群)をスクリーニングできる製品への応用を目指して、呼吸波形を計測できる着衣型ウェアラブルデバイスの開発を始めるそうです。

【追記(2017/8/1)】

心拍や呼吸数を計るタンクトップ「hamon」を制作、ミツフジが総額30億円を調達

(2017/7/31、TechCrunch)

本日ミツフジは第三者割当増資と融資により、総額30億円の資金調達を実施した。引受先はカジナイロン、電通、前田建設工業、南都銀行、京銀輝く未来応援ファンド投資事業有限責任組合、三菱UFJキャピタルと他数社が含まれている。

ミツフジが開発する「hamon」は、着用者の心電、心拍、筋電 、呼吸数、加速度、ジャイロ、温度、湿度などの情報を収集できるIoTウェアだ。収集した情報はトランスミッターからBluetoothを経由してスマートフォンで確認することができる。

着衣型ウェアラブルデバイスの開発を始めたというニュースを取り上げたミツフジは30億円を調達し、導電性繊維とウェアの量産体制の整備を行なっていくそうです。

【参考リンク】

■睡眠時無呼吸症候群とは?

睡眠時無呼吸症候群は、簡単に言うと、眠っている間に呼吸が何度も止まってしまう病気のことを言います。

睡眠時無呼吸症候群の診断基準は、「10秒以上の無呼吸が1時間に5回以上ある」場合です。

睡眠時無呼吸症候群は、「SAS(Sleep Apnea Syndrome)」とも呼ばれます。

睡眠時無呼吸症候群の自覚症状としては、日中の眠気ですが、周囲からはいびきがうるさいといわれることがあります。

  • 大きないびき(いびきがうるさいと言われる)
  • 眠っている間に呼吸が止まる
  • 日中の眠気
  • 熟睡感がない(よく眠れた感じがしない)
  • 起床時に頭痛やだるさを感じる
  • 睡眠中に何度も目が覚める

睡眠時無呼吸症候群になると、心筋梗塞糖尿病メタボリックシンドロームになるリスクが高くなるといわれています。

→ 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状・原因・検査・治療法 について詳しくはこちら




■背景

寝ている間の無呼吸になかなか気付くことができないために、検査・治療を受けていない多くの潜在患者がいると推計されていることから、睡眠ポリグラフ(PSG)検査の早期受診が奨励されていますが、医療機関での検査は泊りがけであることや高額な検査費用がかかるなどの課題があります。この解決方法として現在の技術においては、簡易的に検査できるパルスオキシメトリ法(※1)やフローセンサ法(※2)によるスクリーニング検査がありますが、データ収集の精度などに課題があります。

睡眠時無呼吸症候群として行うPSG検査は、医療機関で泊りがけで検査をすることや高額な検査費用がかかるなどの課題があります。

睡眠時無呼吸症候群の検査として紹介されているのは、簡易検査とPSG検査です。

●簡易検査

簡易検査とは、自宅でできる方法で、体内の酸素飽和度を測定する機器を指先に装着し、腕に小型の機器をはめて一晩休み、検査メーカーに郵送して、検査をしてもらう方法です。

●ポリソムノグラフィー(PSG)

簡易検査で陽性となった場合は、さらに詳しく診断を行なうために、「ポリソムノグラフィー(PSG)」という本検査を行ないます。

ポリソムノグラフィー(PSG)とは、指先につける機器だけではなく、心電図や脳波、鼻や口の気流測定、いびき音の測定、腹部の動きなどを見るセンサーなどを装着して、一晩休むという検査方法です。

そこで、今回開発するのが、銀メッキ導電性繊維の技術「AGposs®」を活用し、呼吸運動を計測するためのゆがみセンサーを組み込んだ着衣型ウェアラブルシャツです。

着るだけで呼吸波形を計測できる着衣型ウェアラブルデバイスを共同開発いたします。正確に、そして簡易に呼吸波形を計測するため、導電繊維を用いた着心地の良いウェアに、胸やお腹のふくらみに密着させて身体の動きによる伸縮などの変位に対応できるゆがみセンサーを取り付けます。簡易的にPSG検査が可能なウェアを目指し、SASをスクリーニングできる製品への応用を目指します。

■伝導性繊維に注目!

●ソックスの生地に温度センサーを織り込む

siren care
siren care

参考画像:[500 STARTUPS DEMO DAY 2016] BATCH 18, Siren Care|スクリーンショット

SIREN CARE|糖尿病患者の足の炎症や傷害を温度センサーでリアルタイムに見つけるスマートソックスでは、温度センサーをソックスに織り込み、糖尿病患者が炎症や傷害をリアルタイムで検出するスマートソックス(靴下)を紹介しました。

●Project Jacquard|伝導性繊維をあらゆるファッションアイテムに織り込むプロジェクト

Project Jacquard: Making the Jacket

グーグル・Project Jacquardの「衣服ハック」

(2016/1/13、wired)

プーピレフのアイデアの正式名称は「Project Jacquard」(プロジェクト・ジャカード。その名称は伝統的な機械織りの技法にちなんでいる)。その目標は、伝導性繊維を地球上のすべての衣類と布に織り込んで、タッチセンサーや触覚フィードバックなどの機能を、ジーンズからクルマのシート、カーテンに至るまで、あらゆるものに搭載することだ。

「センサーを素材として生地に織り込むことができれば」とプーピレフは言う。「それはエレクトロニクスからの解放を意味する。身の回りにあるベーシックな素材をインタラクティヴにできるのだ」

グーグルの先進技術プロジェクト部門、ATAP(Advanced Technology and Projects)が取り組んでいるのが「Project Jacquard」という伝導性繊維をあらゆるファッションアイテムに搭載できるような技術の開発です。

伝導性繊維をあらゆるファッションアイテムに搭載できるようになるとどうなるでしょうか?

プーピレフはそれが意味することを想像し始める。着替えていることを電話が認識し、蝶ネクタイを結ぶと同時にUberでクルマを呼んでくれたらどうだろう? ランニングシューズを履くと同時に、自動的に運動記録が開始するとしたら? あるいは服の袖を一度軽くスワイプしただけで通話ができ、相手の声も聞こえるとしたら?

いま私たちが使っているスマホやウェアラブルデバイスの操作を服に触れるだけでできるようになるのです。

しかし、伝導性繊維を開発しても問題になるのは、現実の製造工程に組み込めるのかどうかです。

製造の現場に飛び込んだイヴァン・プーピレフはその製造工程の過酷さ(伝導性繊維にとっての)を目の当たりにします。

「飛び出た余分な糸の繊維を除去するために、直火にかけるなどというプロセスすらあった」と彼は言い、その荒々しさに首を振る。「そんなことが行われているとは知らなかったが、それはほんの一例に過ぎない。伸ばして水に漬け、ホットプレスにかけ圧縮する。布の種類によっては金属の爪で引き裂くことすらある。電子部品(を組み込む)とすれば、致命的だ」

製造工程では火にかけたり、水につけたり、圧縮したりするなど電子部品を組み込んだ電導性素材にとっては様々な課題が見つかりましたが、編み込みの技術や製造工程に取り入れる方法について解決していったそうです。

プーピレフは、服の袖を全面液晶ディスプレー化するという自分の夢を笑いつつ、それを本当に実現するのに関心をもつ誰かと協力することの重要性を熱っぽく語った。

脈拍数や血液中の酸素濃度などを表示し、肌に貼れる有機ELディスプレイを開発|東大で紹介した東京大学の染谷隆夫教授らの研究グループは、センサーで検知した脈拍数や血液中の酸素濃度を表示できる、肌にフィットして貼っていることに気付かないほど違和感なく装着できる有機ELディスプレイを開発したそうですので、服の袖を全面液晶ディスプレイ化するのもそう遠くない未来かもしれません。

ファッション×テクノロジーは面白い研究が多く、着用するだけで心拍・心電位などの生体情報を取得できる機能素材があったり、バイオロジーを活用したトレーニングスーツ・ランニングシューズなどの研究が進んでいます。

●着用するだけで心拍・心電位などの生体情報を取得できる機能素材がある

着るだけで心拍数を測れる新素材 NTT・東レが開発によれば、NTTと東レは、心電計や脈拍計の電極の代わりに使える衣料用の新素材を共同開発していますし、心拍・心電位などの生体情報を取得できる機能素材「HITOE」を使ったウェア「C3FIT IN-PULSE」を活用して不整脈の臨床研究|東大病院・ドコモによれば、潜在的な不整脈検知が有効であるかを検証することを目的として、着用するだけで心拍・心電位などの生体情報を取得できる機能素材「hitoe」を活用したウェア「C3fit IN-pulse(シースリーフィットインパルス)」を活用し、長時間にわたる心拍と心電位計測を行う研究も行なうそうです。

■まとめ

「#睡眠負債(SLEEP DEBT)」|わずかな睡眠不足の影響が脳のパフォーマンスの低下・病気のリスクを高める|#NHKスペシャルによれば、わずかな睡眠不足の影響が、まるで借金のように積み重なることで、知らず知らずのうちに脳のパフォーマンスを低下させたり、病気のリスクを高める恐れがあるそうです。

FITBITの睡眠データ分析により7時間以上の睡眠は健康に良い影響を与えることが判明によれば、睡眠データの分析によって、睡眠が7時間以下になると深い睡眠とレム睡眠を十分に得られない可能性があり、睡眠時間7~8時間の際に深い睡眠とレム睡眠の割合が最も高くなることがわかったことから、7時間睡眠が健康に良いという一つの裏付けができたといえそうです。

このように睡眠の重要性に注目が集まる中、睡眠時無呼吸症候群になると、日中の眠気があったり、よく眠れた感じがしないだけでなく、心筋梗塞糖尿病メタボリックシンドロームになるリスクが高くなるといわれています。

ただ、寝ている間の無呼吸になかなか気付くことができないことから、検査・治療を受けていない多くの潜在患者がいるのではないかと考えられています。

そこで、今回、睡眠時無呼吸症候群がより簡単に検査ができるようにと、着衣型ウェアラブルシャツの開発がすすめられています。

こうした製品によって睡眠時無呼吸症候群の早期発見ができ、病気の人が少なくなるといいですね。

→ 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状・原因・検査・治療法 について詳しくはこちら







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