「血管の病気」カテゴリーアーカイブ

脳卒中や心筋梗塞など循環器疾患の予防にはメタボ対策より高血圧対策が重要

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by Jasleen Kaur(画像:Creative Commons)

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メタボより高血圧対策が重要

(2009/4/23、読売新聞)

脳卒中や心筋梗塞(こうそく)など循環器疾患の予防には、肥満に重点を置いたメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群、メタボ)対策よりも高血圧対策が重要であることが、厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)の大規模調査で分かった。

厚生労働省研究班の大規模調査によれば、脳卒中心筋梗塞など循環器疾患の予防には、メタボリックシンドローム対策よりも高血圧対策が重要であることがわかったそうです。

→ 高血圧とは|高血圧の症状・食事・予防・原因・対策 について詳しくはこちら







女性の脱メタボには体重の8~13%のダイエットが必要|筑波大

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by Gareth Williams(画像:Creative Commons)




メタボ女性の減量目標「体重の8~13%が妥当」…筑波大

(2009/4/15、読売新聞)

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の日本人女性が、腹部肥満や高血糖などの症状を改善するには、体重の8~13%の減量が望ましいことを筑波大の研究チームが割り出し、15日発表した。

筑波大の研究チームによれば、メタボリックシンドロームの日本人女性が、腹部肥満や高血糖などの症状を改善するには、体重の8~13%の減量が望ましいそうです。

この研究では、メタボリックシンドロームの指標である〈1〉腹部肥満〈2〉高血糖〈3〉高血圧〈4〉脂質異常の改善と、減量率との関係を詳しく調べたそうです。

平均減量率は11・9%で、全体の72・8%(225人)が何らかの症状の改善に成功。減量率8・1%を境に、成功率に大差が生じることも分かった。

個別症状をみると、腹部肥満は減量率13%、高血糖は同13・2%で成功率が高まった。

高血圧と脂質異常は、減量率との関連は薄かった。

その結果、メタボ指標の改善には、ダイエット目標を「体重の8%から13%」とすることにしたそうです。

体重70キロの人だと約6~9キロの減量にあたる。

この数値を目安にメタボリックシンドロームの改善に取り組んでみましょう。







女性は記憶障害に強い?=エストロゲンが脳血流改善|理研




女性は記憶障害に強い?=ホルモンが脳血流改善-理研

(2009/4/10、時事通信)

女性ホルモンのエストロゲンが脳血管を拡張し、記憶障害を改善する機能を持つことが、理化学研究所の研究チームによるマウスを使った実験で明らかになった。

老化や動脈硬化による記憶障害を予防したり、改善したりする薬の開発に役立つことが期待される。

理化学研究所の研究チームによるマウスを使った実験によれば、女性ホルモンのエストロゲンには、記憶障害を改善する機能があるそうです。

このことにより、記憶障害の予防・改善に役立つ薬の開発が期待されます。







膵臓:甘み感知 糖尿病の新薬開発に道|群馬大が解明




膵臓:甘み感知 糖尿病の新薬開発に道--群馬大が解明

(2009/4/9、毎日新聞)

膵臓(すいぞう)のベータ細胞が舌と同じように甘みを感じ取ることを、群馬大生体調節研究所がマウス実験で突き止めた。

糖分を含まない人工甘味料にも反応してインスリンを分泌するため、糖尿病の新薬開発につながると期待される。

8日付の米科学誌「プロスワン」(電子版)に掲載された。

記事の内容をまとめてみます。

膵臓はインスリンを分泌することで、血糖量を調節しています。

しかし、すい臓のベータ細胞の数が減ったり、働きが落ちてインスリン分泌量に問題が起きると、血糖値が高い状態が続くようになってしまいます。

これが糖尿病の状態です。

今回の研究では、すい臓のベータ細胞に甘みを感じ取る甘味受容体があることがわかり、その甘味受容体に人工甘味料で刺激を与えると、インスリン分泌を促すことに成功したそうです。

研究チームは、マウスから取り出したベータ細胞に甘みを感じ取る甘味受容体があることを発見。

人工甘味料を加えると、カルシウムとともにインスリン分泌を促すサイクリックAMPという物質が増加し、インスリンを分泌したという。

すい臓のベータ細胞に甘みを感じ取る甘味受容体を刺激するために、人口甘味料をベータ細胞に届ける方法が分かれば、糖尿病の新薬開発につながると期待されている。

今後の研究に期待したいですね。







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「脱メタボ」大作戦、町民2割参加で半数減量|宮崎県美郷町

River / 川(かわ)

by TANAKA Juuyoh (田中十洋)(画像:Creative Commons)




「脱メタボ」大作戦、町民2割参加で半数減量…宮崎・美郷

(2009/4/4、読売新聞)

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)予防のため、市町村で「メタボ健診」が始まって1年。宮崎県美郷町では健診の前から、町ぐるみで“脱肥満”を目指す「脱みさとメタボリック大作戦!」に取り組み、多くの住民が減量に成功している。

宮崎県美郷町では町ぐるみでのメタボ対策に取り組み、多くの住民がダイエットに成功しているそうです。

“作戦”は3か月間、毎日朝夜の2回、自宅で体重を計測して、毎週月曜の体重と腹囲の記録を町に提出するというシンプルなもの。

記録することで体重を意識させ、「住民の健康維持」と「町の医療費削減」の一石二鳥効果を狙う。

これまで、2007年度と08年度に行い、全町民の約2割に当たる1274人が参加。

糖尿病など生活習慣病が気になる50~70歳代が約8割を占めた。

このダイエット方法は、体重を計測した記録をするだけという簡単な方法です。

このようにすることで、体重増減への意識を高まり、ダイエット効果を生んだのかもしれませんね。

参加をしたのは全町民の2割だったそうですが、この結果を知り、もっと多くの人が試してみたいと感じた方もいるかもしれませんね。