「がん」カテゴリーアーカイブ

手術時にがんだけを光らせるスプレーが開発される|東大

Medical/Surgical Operative Photography

by Phalinn Ooi(画像:Creative Commons)




手術中にがんだけを光らせるスプレー、東大が開発

(2015/3/16、日経デジタルヘルス)

東京大学大学院 医学系研究科・薬学系研究科 教授の浦野泰照氏らは、手術時にがんが疑われる部分にスプレーを噴霧するだけで、がん部位を光らせて周辺組織と区別できる蛍光試薬を開発した。同氏らのグループが従来開発した試薬に比べて、多くのタイプのがんに対応できる。

肝がん細胞を光らせる新検出法開発という記事で、従来発見できなかった微小ながん化部分を特殊なカメラで光らせて発見する新しい検出法というものを紹介しましたが、東京大学大学院 医学系研究科・薬学系研究科の浦野泰照教授はがんの部位だけを光らせるスプレーを開発したそうです。

微小ながんの見逃しが少なくなり、また、より精度の高い手術になっていくことが期待されます。







坂東三津五郎さん死去|病気はすい臓がん

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坂東三津五郎さん死去 59歳、すい臓がん

(2015/2/22、スポーツ報知)

歌舞伎俳優の坂東三津五郎(ばんどう・みつごろう、本名・守田寿=もりた・ひさし)さんが21日にすい臓がんのため都内の病院で死去していたことが、22日わかった。59歳だった。

坂東三津五郎さんがすい臓がんでなくなったそうです。

→ すい臓がん について詳しくはこちら

59歳でした。

2013年9月にすい臓がんの摘出手術を受けたが、療養後の昨年4月に舞台復帰。だが、9月には12月に控えていた主演舞台の降板を発表。復帰を目指し、闘病を続けていたが、再び舞台に立つことはかなわなかった。

以前すい臓がんの手術を受けられていて、その後舞台復帰をされていましたが、舞台を降板されていたので、心配していましたが、復帰することは叶いませんでした。

ご冥福をお祈りいたします。

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がん免疫療法の開発促進へ 治験の手引案

book

by Dean Hochman(画像:Creative Commons)




がん免疫療法の開発促進へ 検討委が治験の手引案

(2015/1/25、朝日新聞デジタル)

免疫の力を利用してがんを攻撃する免疫療法の開発を進めようと、専門家による検討委員会が臨床試験(治験)の手引案をまとめた。免疫療法は腫瘍(しゅよう)が小さくならなくても生存期間が延びる場合があるなど、その特性に合わせた有効性や安全性の評価の指針を示した。厚生労働省はこの手引案をもとに国の指針をつくり、実用化を促す。

外科、抗がん剤、放射線といった治療法に次ぐ“第4のがん治療法”として期待されているがんペプチドワクチンによる免疫療法ですが、今まで科学的でないと批判を浴びてきていました。

しかし、科学的な検証が可能として免疫療法が注目を集めているようで、厚生労働省もがん免疫療法の有効性や安全評価の指針をつくり、実用化を促していくようになったようです。







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新たな胃がん治療法を発見|がん細胞自身からがん抑制因子の合成を促進する治療法|大阪市立大

Soybean Research in a Lab

by United Soybean Board(画像:Creative Commons)

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■新たな胃がん治療法を発見|がん細胞自身からがん抑制因子の合成を促進する治療法|大阪市立大

大阪市立大、新たな胃がん治療法を発見

(2014/12/26、財経新聞)

大阪市立大学医学研究科 腫瘍外科学の平川弘聖(ひらかわ こうせい)教授、八代正和(やしろ まさかず)准教授らのグループは25日、がん抑制物質のひとつである「プロスタグランジンD2」(※)の合成を促進する酵素の投与により、動物実験レベルで胃がん治療に成功したと発表した。

<中略>

※プロスタグランジン:生体膜構成成分のアラキドン酸から合成される脂質系の生理活性物質

がん増殖抑制物質(プロスタグランジンD2)合成促進酵素を用いた 新たな胃がん治療法を発見

(2014/12/25、大阪市立大学)

我々は、PGD合成酵素が胃がん細胞の内因性PGD2を増加させ、胃がん増殖を抑制することを見出しました。さらに、このPGD合成酵素を胃がんマウスに投与すると、非投与のマウスに比べ腫瘍サイズが有意に抑制されることを発見しました(図1)。

大阪市立大学医学研究科の平川弘聖教授、八代正和准教授らのグループが行なった動物実験によれば、「プロスタグランジンD2」の合成を促進する酵素を投与することにより胃がんの治療に成功したそうです。

がん増殖抑制物質(プロスタグランジンD2)合成促進酵素を用いた 新たな胃がん治療法を発見

(2014/12/25、大阪市立大学)

PPARγ(ペルオキシソーム増殖因子活性受容体γ)発現が多い胃がん細胞に対して、PGD合成酵素が増殖抑制効果を示すことをも見出しました。すなわち、PGD合成酵素投与により、がん細胞の内因性PGD2を増加させ、PPARγを介してがん細胞自身が抑制されることを発見しました(図3)。このように、がん細胞自身からのがん抑制因子産生を促す方法は、今までにない新しいがん治療法です。

<中略>

PGD合成酵素はPPARγの発現量が多い消化器がんに対して優れた治療効果を示すので、がん細胞のPPARγを予め測定しておくことによってPGD合成酵素の投与が有効ながん患者を選別し、より確実ながん治療を行うことが期待されます。

今回のがん治療法は、がん細胞自身からがん抑制因子の合成を促進する治療法なのだそうです。

PGD合成酵素はPPARγの発現量が多いがんに対して治療効果を表すので、がん細胞のPPARγを測定しておくことによって、この治療法が効果的ながん患者を選んで治療を行うことが期待されます。

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大腸がん転移が「Trio」の変化で予測可能になる!?|京都大学

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by Susan Sermoneta(画像:Creative Commons)

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大腸がん悪化の「目印」特定 転移予測の実用化目指す

(2014/12/4、朝日新聞デジタル)

大腸がん悪化の目印となる分子を京都大などのグループが見つけ、3日発表した。この分子に特定の化学変化が起きていると、がん細胞が別の場所に移って転移しやすくなり生存率が低かった。

<中略>

グループはマウスを使って転移を起こす大腸がんの細胞を研究。「Trio(トリオ)」というたんぱく質の特定の部位に化学変化が起きていると、がん細胞の運動を促す分子を活性化させることがわかった。

大腸がん転移、たんぱく質で予測 京大が発見

(201/12/4、日本経済新聞)

大腸がん悪性化の機構を解明 -新規治療法・予後予測マーカー開発へ期待-

(2014/12/4、京都大学)

2681番目のチロシン残基がAblによってリン酸化されたTrio(Trio(pY2681))は、RhoGEF活性によってRhoタンパクの活性化を招来し、大腸がん細胞の浸潤・転移を促進する。

Trio(pY2681)は、大腸がん患者の予後(術後生存率)と強い負の相関を示す。

京都大学大学院医学研究科の武藤誠名誉教授(現国際高等教育院特定教授)、園下将大准教授らの研究グループによれば、転移を起こす大腸がんの細胞を研究したところ、「Trio」というたんぱく質の特定の部位に化学変化が起きていると、がん細胞が転移しやすくなることが分かったそうです。

「Trio」の一部の構造に変異がある場合には、ほかの臓器に転移しやすく、5年後の生存率が下がってしまうそうです。

大腸がん悪化の「目印」特定 転移予測の実用化目指す

(2014/12/4、朝日新聞デジタル)

大腸がんの死亡率は男性では肺、胃に次ぎ3番目、女性では最も高い。死亡するケースの大半は転移が原因だ。

この研究によって、大腸がんの転移を予測する診断法の確立につながるかもしれません。

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