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「赤ワイン健康説」の著名研究者、論文に捏造発覚

Wine

by Wojtek Szkutnik(画像:Creative Commons)




「赤ワイン健康説」の著名研究者、論文の多数に捏造発覚

(2012/1/13、CNN.co.jp)

米コネティカット大学は、赤ワインの健康効果を説いた同大教授の研究にデータの捏造(ねつぞう)があったとする学内の調査結果を発表した。

捏造を指摘されたのは、同大医学校で心臓血管研究所長を務めるディパク・K・ダス教授。

大学の調査委員会が3年がかりで調べた結果、少なくとも145回にわたって研究データが捏造されていたと判断した。

捏造は7年の間に科学誌などに発表された26本の記事に及ぶという。

ダス教授は赤ワインなどに含まれるポリフェノールの一種、レスベラトロールと心臓の健康との関連を調べた研究で有名。

この分野で多数の論文を執筆し、その多くは米国立衛生研究所の助成を受けていた。

赤ワインの健康効果を説き、レスベラトロールと心臓の健康との関連を調べた研究で有名なディパク・K・ダス教授の研究データが捏造されていたことがわかったそうです。

しかし2008年、米当局に匿名情報が寄せられたことをきっかけに、大学側が調査を開始。

ダス教授が実験結果を不正に操作し、一貫したデータが出たように見せかけていたケースがあることが判明したという。

ただし、この操作によって論文の結論が変わったかどうかまでは確認できなかったとした。

ダス教授は委員会の調べに対し、データ操作の事実は知らなかったと弁明したが、委員会は証拠をもとに、同教授の証言は信頼性を欠くと判断。

免職に向けた手続きを開始した。

今回の調査では、実験結果の不正操作によって論文の結論が変わったかどうかまでは確認できなかったそうです。

レスベラトロールをめぐっては、がんや肥満糖尿病、加齢などさまざまな分野の健康効果について世界各国で研究が進められている。

別の大学の研究者は、ダス教授の研究が心臓病の分野のみを対象にしていることから、今回の捏造問題がレスベラトロールの研究全般に影響を及ぼすことはないとの見方を示し、「この分野全体では依然として堅固な根拠に基づいている」と話している。

レスベラトロールは様々な分野の健康効果で注目を集めていますが、今後今回の影響が出るかもしれません。

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レスベラトロールを摂るとカロリーを30%減らしたのと同等の効果があることが確認されており、長寿サプリメントとして注目されています。

ナッツの健康・美容効果|カシューナッツ・ピーナッツ・アーモンド・ピスタチオ・クルミ・マカダミアナッツ|#世界一受けたい授業

ピーナッツの薄皮には、抗酸化力があるポリフェノールがたくさん含まれている。

特に、レスベラトロールという種類のポリフェノールが含まれている。

レスベラトロールは、ぶどうの皮やピーナッツの皮に多く含まれている。

そのため、ピーナッツは薄皮も一緒に食べると、非常に抗酸化力が上がると考えられる。

赤ワイン含有成分まねた薬、肥満などに効果ある可能性=研究







仏政府、破裂やガンの原因となる恐れのあるPIP社豊胸シリコンの摘出に助成

フランス政府、PIP社豊胸シリコンの摘出に助成 がんとの関連指摘で

(2011/12/21、CNN.co.jp)

フランス厚生省は21日、豊胸手術や乳房再建手術で埋め込まれたシリコン製のインプラントががんの原因になる恐れがあるとして、インプラント摘出手術の費用を助成すると発表した。

問題になっているのは、ポリ・アンプラン・プロテーズ(PIP)という企業が豊胸手術に使っていたインプラント。

英国の美容整形外科学会によれば、PIPは医療用に適していないマットレス用のシリコンを豊胸手術に使っていたとされる。

CNNによれば、フランスのポリ・アンプラン・プロテーズ(PIP)という企業の豊胸用シリコンに破裂の恐れやガンの原因となる恐れがあるとして、フランス政府は摘出費用の助成を行うと発表したそうです。

しかし、このニュースはフランスだけにとどまらず、他国でも販売されていたとして、更に影響を与えています。

破裂恐れの仏社製豊胸材、オランダ企業が別ブランドで販売

(2011/12/27、ロイター)

世界で約30万人が使用する仏企業ポリ・アンプラン・プロテーズ(PIP)社製の豊胸用シリコーンに破裂の恐れがあることが判明。

これに関連し、オランダ保健当局は25日、同国内でPIPの製品が別名で約1000人に販売されていたことが分かったと明らかにした。

PIPは豊胸材メーカーとして世界3位だったが、医療用ではなく安価な産業用シリコーンを使用していたことが発覚。

仏政府 豊胸用シリコン除去を勧告

(2011/12/24、NHK)

この製品はヨーロッパのほかの国や南米にも輸出され、フランスのAFP通信は日本を含む65か国以上に輸出されたと伝えていますが、パリにある日本大使館では日本に輸出されたケースはいまのことろ確認されていないとしています。

一方、この製品を輸入しているイギリスの政府機関は23日に声明を出し、「がんとの関連や体内で破れる危険性が高いという証拠はない」として、取り除くことは必要ないという見解を示しました。

NHKの記事によれば、世界各国で販売されており、各国によってその対応は分かれているようです。

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ビタミンEのサプリメントで前立腺がんリスクが増加|米研究

Popping E (57/365)

by John Liu(画像:Creative Commons)




ビタミンEのサプリメントで前立腺がんリスクが増加、米研究

(2011/10/12、AFPBB)

ビタミンEのサプリメントの摂取と前立腺がんリスクの17%の上昇の間に強い相関性が見られたとする研究結果が、11日の米国医師会雑誌(Journal of the American Medical Association、JAMA)に発表された。

セレンやビタミンEの摂取による前立腺がんの予防効果を調べる「Selenium and Vitamin E Cancer Prevention Trial(SELECT)」は2001年から、米国立がん研究所(US National Cancer Institute)などの資金提供により、米国、カナダ、プエルトリコの男性3万5000人以上を対象にランダム化比較試験を行った。

これは、ブラジルナッツやマグロ、牛肉に含まれる微量ミネラルのセレンおよびビタミンEには前立腺がんリスクを下げる効果がありそうだとの研究結果を受けたもの。

男性を「セレンを摂取する」「ビタミンEを毎日400 IU(国際単位)摂取する」「両方摂取する」「プラシーボ(偽薬)を摂取する」の4グループに分けて追跡調査した。

2008年に発表された中間報告によると、前立腺がんの発症はビタミンEを摂取したグループでやや多かったが、統計的に有意な差ではなかった。

ただしその後、ビタミンEによる前立腺がんリスクが統計的に有意な域に近づいていったため、SELECTは2008年に中止された。

今年7月にまとめられた10年間の追跡調査の結果、前立腺がんを発症したのはビタミンEのグループで620人と、突出して多かった。

この間の発症者はセレンだけを摂取したグループで575人、セレンとビタミンEの両方を摂取したグループで555人、プラシーボを摂取したグループで529人だった。

研究は、ビタミンEが前立腺がんリスクを押し上げる生物学的な理由は不明だとしながらも、ビタミンEサプリメントのこうした効果は摂取をやめたあとも継続する可能性があると注意を促している。

ビタミンEには前立腺がんリスクを下げる効果がありそうだという研究結果を受け研究した結果、ビタミンEサプリメントで前立腺がんリスクが上昇したという研究結果が出たそうです。

ただ、その理由は不明ということみたいです。







肝臓がん、血液検査で早期診断…発見率3倍に|千葉大

blood tubes

by keepingtime_ca(画像:Creative Commons)

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■肝臓がん、血液検査で早期診断…発見率3倍に|千葉大

肝臓がん、血液検査で早期診断…発見率3倍に

(2011/12/7、読売新聞)

肝臓がんを血液検査で早期診断できる技術を、千葉大学の野村文夫教授(臨床検査医学)らが開発した。

肝臓にがん細胞ができると体内で作られる免疫物質(抗体)を検出する方法で、血液検査による発見率は従来の20%から60%に向上する。

すでに国際特許を取得しており、5年以内の実用化を見込んでいる。

千葉大学の野村文夫教授が肝臓がんを血液検査で早期発見できる技術を開発したそうです。

血液検査による発見率は従来の20%から60%に向上するそうです。

野村教授らは、がん細胞に多い「Ku86」というたんぱく質に着目。

これを攻撃するために作られる抗体を診断の目印(腫瘍マーカー)として血液を分析したところ、早期がんの60%以上が陽性を示した。がんでないのに反応してしまう偽陽性は10%以下だった。

肝臓がんのマーカーはこれまでもあったが、腫瘍の大きさが2センチ以下という早期の場合、陽性率が20%程度と低かった。

早期発見は、超音波検査やコンピューター断層撮影法(CT)、磁気共鳴画像(MRI)など、熟練を要する高価な診断法に頼っている。

肝臓がんの早期発見には、超音波検査やCT、MRIなどの高価な診断法に頼らざるを得ませんでしたが、今回の研究が進めば、より容易に検査ができるようになることが期待されます。

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<犬のがん>発症率1番はゴールデンレトリバー、2位はパグ

Kevin & Eleonora

by Franco Vannini(画像:Creative Commons)




<犬のがん>発症率1番はゴールデン、2位はパグ

(2011/11/4、毎日新聞)

08年度に契約した0~10歳の犬21万7150頭のうち、皮膚がん、乳がん、悪性リンパ腫など腫瘍ができる病気(良性を含む)の治療で保険金請求のあった7463頭を調べた。

その結果、犬種別でゴールデンレトリバー(15.4%)が最も発症率が高く、パグ(11.8%)、ラブラドルレトリバー(11.6%)、ミニチュアシュナウザー(9.1%)、ウェルシュコーギーペンブローク(8.3%)が続いた。

発症年齢は、人で40代後半に相当する7歳で10.1%、10歳では6頭に1頭に当たる17.5%。犬は人より若いうちから発症しやすい傾向がみられた。

ペット保険大手のアニコム損害保険の調査によれば、犬の種類によってがんのなりやすさが異なることがわかったそうです。

その理由としては、

犬種が作られる過程でがんになりやすい遺伝子を持つようになった可能性がある

ということでした。

同社の井上舞獣医師は「早期発見できれば、長生きすることも可能だ。腫れたところの有無、食欲の変化、下痢や血便に注意してほしい」と話す。

早期発見のためにも、犬のこと(変化)をしっかりと見ないといけませんね。