「医学」カテゴリーアーカイブ

徳島の医療観光(メディカルツーリズム)スタート 上海から第1弾

Medizinisches Großgerät - Tomotherapy Hi Art

by digital cat(画像:Creative Commons)




徳島の医療観光スタート 上海から第1弾

(2010/5/23、朝日新聞)

医療観光は、県が糖尿病死亡率全国ワースト1位を逆手に取り、中国で増えつつある糖尿病患者や予備軍を呼び込むことで新たな対策を考えようと企画。

3月の体験ツアーに参加した上海市内の旅行会社が採用し、今回初めて商品化された。

徳島県による医療観光が注目を集めているようですが、今後海外向けの医療観光ビジネスが人気になる予感がします。

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中国からの健診受け入れを決定-千葉でも取り上げましたが、千葉県の病院でも、中国からの健診希望者を受け入れるようになったそうです。

もしかしたら、日本の切り札的ビジネスになるのではないかと、密かに期待しています。







喫煙、高血圧、高コレステロールで寿命は10年程度短くなる、英研究報告

Shinagawa Station – Japan

by William Cho(画像:Creative Commons)




喫煙、高血圧、高コレステロールで寿命は10年程度短くなる、英研究報告

(2009/9/18、AFPBB)

喫煙、高血圧、高コレステロール――心臓病リスクを高めるこれらの要因を持つ中高年の男性は、そうでない人と比べて寿命が10年程度短くなる傾向があるという研究結果が、18日の英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(British Medical Journal、BMJ)」に掲載された。

今回の研究は、

英オックスフォード大学(Oxford University)の研究チームは約1万9000人の男性公務員を対象に調査を実施した。

そうで、最初の調査時に、喫煙・高血圧・高コレステロールの3つの要因を持っていた被験者は、そうでない人に比べて、心疾患の病気で死亡する確率が2~3倍高く、10年ほど寿命が短かったそうです。

喫煙・高血圧・高コレステロールが健康上のリスク要因であるので、元気で長生きしたい方は、ぜひ禁煙を行い、食事の改善を行いましょう。







「騒音はストレスレベルを上げてしまう」という研究結果

Loud

by EsotericSapience(画像:Creative Commons)




■「騒音はストレスレベルを上げてしまう」という研究結果

How does background noise affect our concentration?

(2010/1/1、Scientific American)

Several studies have indicated that stress resulting from ongoing white noise can induce the release of cortisol, a hormone that helps to restore homeostasis in the body after a bad experience. Excess cortisol impairs function in the prefrontal cortex—an emotional learning center that helps to regulate “executive” functions such as planning, reasoning and impulse control. Some recent evidence indicates that the prefrontal cortex also stores short-term memories. Changes to this region, therefore, may disrupt a person’s capacity to think clearly and to retain information.

「騒音はストレスレベルを上げてしまう」という研究結果

(2010/1/10、ライフハッカー)

米誌「Scientific American」の記事によると周りの騒音によりストレス負荷が高くなる人は結構いるそう。

外から騒音の刺激を受けるとストレスで副腎皮質ホルモンのコルチゾールが分泌され、過剰なコルチゾールの分泌がプランニングや論理分析といった前頭の働きを阻害するとのこと。

これにより、明確な思考や情報の記憶に悪影響を与え集中力を損なわせてしまうことが多いそうです。

外から騒音の刺激を受けると、ストレスで副腎皮質ホルモンのコルチゾールが分泌され、過剰なコルチゾールの分泌がプランニングや論理分析といった前頭の働きを阻害し、集中力を損なわせてしまうという研究結果が発表されたそうです。

実感として、騒音により、ストレスを感じることはよくあります。

研究でも、

騒音 ⇒ ストレス ⇒ 過剰なコルチゾールの分泌 ⇒ 脳の働きを阻害 ⇒ 集中力を損なう

という結果になりました。

仕事の生産性向上のためにも、騒音対策をした方が良いようです。







パパイア葉に著しい抗がん特性、日米共同研究

Papaya

by Dinesh Valke(画像:Creative Commons)




パパイアに著しい抗がん特性、日米共同研究

(2010/3/10、AFPBB)

米フロリダ大(University of Florida)は9日、パパイアの葉のエキスと葉茶に著しい抗がん特性を認めたとする研究結果を発表した。

頸部(けいぶ)がん、乳がん肝臓がん肺がんすい臓がんで抗がん効果が確認されたという。

米フロリダ大の研究によれば、パパイア葉エキスに著しい抗がん特性があるそうです。

研究者らは、パパイア葉エキスがTh1型サイトカインと呼ばれるシグナリング分子の生産を促すことで、免疫系の調節を助けているためではないかと見ている。

このエキスは正常な細胞には危害を加えず、現行のがん治療における一般的な副作用を防げることも明らかになったため、免疫系に働きかけてがんを退治する新たな治療法への応用が期待されるという。

パパイア葉エキスは、副作用を防げることから、新たな治療法への応用が期待されるとのことです。







がんペプチドワクチン療法 「高度医療」に認定 第4の治療法、高まる期待

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by Ben Freedman(画像:Creative Commons)




がんワクチン療法 「高度医療」に認定 第4の治療法、高まる期待

(2010/5/19、産経新聞)

外科、抗がん剤、放射線といった治療法に次ぐ“第4のがん治療法”として期待されている「がんペプチドワクチン療法」について、厚生労働省の先進医療専門家会議が18日、健康保険法に基づく「高度医療」に認定した。

がんペプチドワクチン療法について、国が一定の有効性を評価したもので、国民病であるがんの新たな治療法確立へ期待が高まりそうだ。

久留米大(福岡県久留米市)などが開発、申請していた。

がんペプチドワクチン療法が高度医療に認定され、第4の治療法として期待されるようです。

この治療法は、がん細胞を攻撃する免疫細胞が、がん細胞の表面にあるペプチド(タンパクの断片)を攻撃する性質を利用。

ペプチドそのものには害がないため、ペプチドをワクチンとして体内に大量に注射することで、免疫細胞を増殖・活性化させ、がん細胞への攻撃を促進させる。

現在の技術ではがん細胞を減らすことは難しいが、がん細胞の増殖は抑えられるとされている。

副作用も少なく、抗がん剤が使えなくなった末期がん患者などに対する、延命治療などへの応用が期待されている。

今回、高度医療に認定された対象は、ホルモン療法が使えない再発した前立腺がん患者。

久留米大が約50人を対象に比較試験を行った結果、生存期間の平均が12カ月から24カ月へと2倍に延びた。

同大によると、この技術はほかのがんにも応用が可能で、脳腫瘍(しゅよう)や肺がん、肝がん、膀胱(ぼうこう)がんについても臨床試験を行っているという。

がんの増殖を抑えることができ、副作用が少ないため、延命治療への応用が期待されているそうです。

 

【補足】 高度医療

「高度医療」は、保険適用されるほどの有効性が確認されたわけではないが、一定の効果が期待できる先進的な医療技術(自由診療)に、保険診療との併用を認める制度。通常は「保険診療」と「自由診療」を併用した場合、すべてが自己負担となってしまう。







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