Wiiが脳卒中のリハビリに効果-「Wii療法は素早く効果が現れる」
(2010/3/2、インサイド)
Wiiが脳卒中のリハビリに役立つ、とする調査結果です。
カナダのトロントにある聖ミカエル病院のGustavo Saposnik博士はWiiが脳卒中のリハビリに役立つのではないかと考え、20名の脳卒中患者を対象に調査を行いました。
20名はランダムに二つのグループに分けられました。
片方はカードゲームとジェンガ(ブロックを積み上げるテーブルゲーム)による伝統的な治療を行い、もう片方はWiiのテニスゲームと『クッキングママ』を使いました。
2ヶ月後に腕の運動機能を測定したところ、Wiiで遊んだグループは伝統的な治療法を受けたグループよりも30%も高い成績を修めたとのことです。
Saposnik博士は「伝統的なリハビリは手間がかかるし患者の同意を得にくい。
また、費用や保険の問題からいつでも利用できない場合もあるが、Wii療法は広く利用でき、素早く効果が現れ、高度な集中力を保てる」と賞賛しています。
Wiiが様々なリハビリで活用されていますよね。
- バランスWiiボードは160万円以上する脳卒中リハビリ器具にも使える!
- 「Wii」は健康回復に役立つか-米大学研究プロジェクト
- Wiiでメタボ保健指導
今回興味深いポイントは、伝統的なリハビリよりもWiiを使ったリハビリの方が素早く効果があらわれるというところです。
Wiiの効果が高い理由については、以下の記事に詳しく書かれています。
【追記】
Wiiで脳卒中患者の運動機能を回復、カナダで実証
(2010/2/26、AFPBB)
研究チームは、Wiiの効果が高い理由について、Wiiのゲームで求められる「反復される高負荷な動作」と「脳の再編成にかかわる特殊なニューロンを活性化させる動作」が、脳卒中患者の一般的なリハビリで使われる原理と同じである点を指摘している。
いろんなリハビリ現場でWiiなどのゲームを使ったリハビリ方法が活用されるようになりそうです。
【関連リンク】
「肥満から糖尿病」仕組み解明…神戸大准教授らマウス実験
(2010/2/25、読売新聞)
肥満や高脂血症になると、血糖値を下げるインスリンを分泌する膵臓すいぞうのβ細胞に普段あまりないたんぱく質がたまり、β細胞が死んで糖尿病になることを、神戸大保健学研究科の木戸良明准教授らがマウスの実験で確認した。
メタボリック(内臓脂肪)症候群に関連した糖尿病の発症メカニズムの重要部分を明らかにした研究成果。
このたんぱく質を抑える物質や薬は見つかっており、予防・治療薬に結びつく可能性がある。
米医学誌に発表された。
このたんぱく質は「C/EBPβ」と呼ばれ、肝臓での糖の分解や脂肪細胞の増殖を助けている。
木戸さんらはマウスに脂肪の多い餌を与え、肥満状態にした。
すると糖尿病でない状態でも、このたんぱく質がβ細胞で増え始めた。
神戸大保健学研究科の木戸良明准教授らがマウスの実験によれば、肥満や高脂血症になると、すい臓のβ細胞に「C/EBPβ」がたまることで糖尿病になることがわかったそうです。
糖尿病予防・治療薬の開発につながる可能性があるようです。
今後の研究に期待ですね。
厳格な血糖コントロールと心血管障害リスクとの関連性は未だ不明
(2009/6/18、nikkei net)
2つの大規模糖尿病試験のレビューにより、厳格な血糖コントロール(血糖管理強化療法)と心血管障害リスクとの関連については未だ明確にされていないことが示され、米ニューオーリーンズで開催された米国糖尿病協会(ADA)年次集会で発表された。
ただし、血糖値管理をしなくてよいということではないようです。
体の調子の良い時期から血糖値を管理することは有効だと考えられます。
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by Mark Bonica(画像:Creative Commons)
肥満は脳を萎縮させるらしい!?
(2009/8/28、ライフハッカー)
米紙「U.S.News」によると、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の神経学者・Paul Thompson氏が70代の被験者94名の脳を5年間にわたって調査したところ、肥満の人は標準体型の人に比べて脳細胞が明らかに小さいという研究結果が出たそうです。
肥満の人は16年分、肥満気味の人は8年分、標準体型の人に比べて老化が進んでおり、肥満の人は8%、肥満気味の人は4%、標準体型の脳細胞に比べて小さいことが明らかになったとのこと。
特に、意思決定や記憶をつかさどる前頭部や側頭部での脳の萎縮が顕著だそうです。
米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の神経学者・Paul Thompsonさんの調査によれば、肥満は脳を萎縮させるという研究結果が発表されたそうです。
肥満の人は、標準体型の人よりも脳の老化が進んでいるそうです。
肥満と脳の委縮・老化の関係は分かっていないそうですが、生活習慣病予防のためだけでなく、脳の老化を予防するためにも、ダイエットをして、肥満・メタボリックシンドロームを解消しましょう。
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by Flazingo Photos(画像:Creative Commons)
講演:危険因子の男女別頻度、グラフを交えて解説--富山で天野医師 /富山
(2009/7/28、毎日新聞)
性差医療とは、発症の男女比が圧倒的にどちらかの性に傾いている病気、また発症率が同じ程度でも男女間で臨床的な差がある病気などについて研究し、その結果を診断や治療法などに反映しようという医療改革。
病気の危険因子の男女別頻度を研究することによって、診断や治療法に生かそうとするのが「性差医療」のようです。
例えば、男女で2倍以上の死亡率の差がある疾患として、男性に多い肝疾患やがん、女性に多い痴呆や老衰が挙げられる。
また血圧やコレステロール値、血糖値、肥満度などは平均値に男女差がある。
このような疾患では、性差を考慮した医療の需要が高まっているが、まだまだ国内でも理解や認知度は低いのが現状だ。
なぜ病気の発症に男女差があるのかということを研究すれば、その病気の原因もつかめるかもしれませんし、また、より適切な治療法ができるかもしれません。
記事によれば、この考え方はまだまだ認知度が低いそうなのですが、ぜひ今後の医療に役立ててほしいですね。
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