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7月28日は「World Hepatitis Day(世界肝炎デー)」「日本肝炎デー」|知って、肝炎プロジェクト

Medical Readiness and Training Exercise 15-3

by US Army Africa(画像:Creative Commons)

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■7月28日は「World Hepatitis Day(世界肝炎デー)」「日本肝炎デー」|知って、肝炎プロジェクト

世界肝炎デーについて|日本肝炎デー

世界肝炎デーは、世界的レベルでのウイルス性肝炎のまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消や感染予防の推進を図ることを目的として2010年のWHO総会で決定し、昨年から実施されている新しい記念日です。

日本肝炎デーについて|日本肝炎デー

我が国では肝炎対策基本法に基づき平成23年5月に制定された肝炎対策基本指針において、5月の肝臓週間を7月28日を含む週の月曜日から日曜日に変更して、世界との連携を強化し、ウイルス肝炎をはじめ肝疾患の啓発活動を推進するべく、日本肝炎デーの設定が定められており、2011年WHOが開始した「世界肝炎デー」と同日である7月28日を平成24年度から日本肝炎デーと定め、肝炎ウイルス検査の受検観奨、新たな感染予防のため、全ての国民に対して、予防、治療に係る正しい理解が進むよう普及啓発及び情報提供を推進しています。

7月28日は「世界肝炎デー」であり「日本肝炎デー」なのだそうです。

「世界肝炎デー」「日本肝炎デー」では、肝炎ウイルス検査を受けることによって、早期発見・早期治療を呼びかけています。

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■【補足】B型肝炎・C型肝炎

参考画像:B型肝炎及びC型肝炎について|平成28年版厚生白書|スクリーンショット

肝臓がんの原因は肝硬変であり、そしてその肝硬変の原因はウイルス性肝炎(B型肝炎・C型肝炎)であり、肝臓の検査・エゴマで肝臓がん予防・肝臓がん治療(泉並木)|#世界一受けたい授業によれば、肝臓がんの原因は8割がウイルス(B型肝炎ウイルス15%、C型肝炎ウイルス65%)といわれています。

しかし、ウイルス感染の予防対策が効果を上げ、C型肝炎が原因の肝臓がんが激減しているによれば、C型肝炎が原因による肝臓ガンは減少しているそうです。

肝臓がんを予防するためにもまずは血液検査で肝炎ウイルス検査を受け、もし陽性の場合には現在は劇的に進歩した治療薬があるので、しっかりと治療を行なっていきましょう。

→ 肝炎とは|肝炎(B型・C型・アルコール性)の症状・原因・チェック について詳しくはこちら







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「TTC39B」の機能を阻害でコレステロールの吸収・蓄積を抑制 動脈硬化とNASHの両方に有効な革新的治療開発に期待|大阪大

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■「TTC39B」の機能を阻害でコレステロールの吸収・蓄積を抑制 動脈硬化とNASHの両方に有効な革新的治療開発に期待|大阪大

Oooh Baby !

by Emilio Labrador(画像:Creative Commons)

特定たんぱく質の阻害でコレステロールを抑制

(2016/7/14、ニュースイッチ)

TTC39Bを無効化したマウスを用いて実験した。NASHを誘発するように餌を与えても、コレステロールの蓄積などが抑制された。動脈硬化モデルのマウスでも、病変の進展や脂肪肝が抑制された。

大阪大学大学院医学系研究科の小関正博助教らによれば、特定のたんぱく質「TTC39B」の機能を阻害すると、コレステロールの吸収や蓄積が抑えられることを発見したそうです。

TTC39Bは、脂質代謝(血清中LDLコレステロール値と総コレステロール値)との関連が指摘されていたものの、その機能についてはわかっていなかったそうです。

肝臓に異所性脂肪が蓄積した状態である非アルコール性脂肪肝炎(NASH)肝硬変肝がんの原因の一つとして注目されていますが、今後、TTC39B阻害によるNASH(非アルコール性脂肪肝炎)や動脈硬化症の両方に有効な治療薬の開発に応用されることが期待されるそうです。

→ NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の症状・食事・改善方法 について詳しくはこちら

→ 動脈硬化とは|動脈硬化の症状・原因・改善方法・予防 について詳しくはこちら







【参考リンク】
続きを読む 「TTC39B」の機能を阻害でコレステロールの吸収・蓄積を抑制 動脈硬化とNASHの両方に有効な革新的治療開発に期待|大阪大

ミニ肝臓のヒト肝細胞は生体内の肝細胞により近い状態に分化することを確認|横浜市立大学

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■ミニ肝臓のヒト肝細胞は生体内の肝細胞により近い状態に分化することを確認|横浜市立大学

Army scientists energize battery research

by U.S. Army RDECOM(画像:Creative Commons)

iPS細胞を用いてヒト肝臓発生の複雑なメカニズムを解明

(2017/6/15、横浜市立大学・科学技術振興機構)

生体内のヒト肝細胞、平面培養したヒト肝細胞、ミニ肝臓内のヒト肝細胞を比較したところ、平面培養で分化誘導した肝細胞に比べて、ミニ肝臓内の肝細胞は生体内の肝細胞により高い相関を持つことが明らかとなりました。これが、平面培養した肝細胞に比べ、ミニ肝臓の方が肝障害に対する高い治療効果が得られることの理由のひとつではないかと考えられます。

横浜市立大学の関根圭輔助教、武部貴則准教授、谷口英樹教授らの研究グループは、ドイツ・マックスプランク研究所のBarbara Treutlein、シンシナティ小児病院と共同で行なった研究によれば、ミニ肝臓の肝細胞は、平面培養により分化誘導した肝細胞に比べて、生体内のヒト肝細胞により近い状態に分化することがわかり、このことがミニ肝臓が肝障害に高い治療効果が得られる理由の一つであると考えられるそうです。

ミニ肝臓における生体肝臓シグニチャー
ミニ肝臓における生体肝臓シグニチャー

参考画像:iPS細胞を用いてヒト肝臓発生の複雑なメカニズムを解明(2017/6/15、横浜市立大学・科学技術振興機構)|スクリーンショット




■まとめ|ミニ肝臓とは?

ミニ肝臓とは、どういうものでしょうか?

iPS細胞を用いてヒト肝臓発生の複雑なメカニズムを解明

(2017/6/15、横浜市立大学)

ヒトiPS細胞から分化誘導した肝内胚葉細胞と、血管内皮細胞、間葉系細胞を最適な比率で混ぜ合わせることで、in vitro培養条件下で自律的に創出した肝臓の基となる立体的な肝芽(ミニ肝臓)のこと(Nature 499(7459): 481-4, 2013; Nature Protocol 9(2): 396-409, 2014)。さらに、この革新的な3次元培養技術(器官原基法)を他器官の作製に応用し、肝臓のみならず、膵臓、腎臓、腸、肺、心臓、脳から分離した細胞から3次元的な器官原基を創出することを報告している。創出された3次元器官原基は、移植後すみやかに血流を有する血管網を再構成し、機能的な組織を自律的に形成することができる(Cell Stem Cell. 16(5): 556-65, 2015)。

移植医療に朗報!「臓器製造システム」の実力

(2015/2/3、東洋経済オンライン)

iPS細胞から肝細胞になる手前の前駆細胞を作り、そこへ血管のもととなる内皮細胞、接着剤の役割を担う間葉系細胞の2種類の細胞を混ぜて培養。すると、すべての細胞が48~72時間でボール状に集まってきた。これが網目状の血管構造を持つミニ肝臓だ。

今回の研究によって、ミニ肝臓の作製技術は、再生医療にとっての重要な技術であることが有効であることがわかっただけでなく、臓器の発生プロセスを解明するツールになることが期待されます。

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献血の廃棄基準、肝機能の値「ALT(GPT)」を大幅に緩和|日本赤十字

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■献血の廃棄基準、肝機能の値「ALT(GPT)」を大幅に緩和|日本赤十字

Drawing blood for tests

by Thirteen Of Clubs(画像:Creative Commons)

献血の廃棄基準、肝機能値を緩和 10万人分が利用可に

(2016/2/25、朝日新聞)

日本赤十字社は、献血された血液を廃棄する際の基準に使われている肝機能の値「ALT(GPT)」を大幅に緩和することを決めた。現在は採血後に廃棄されている年間約10万人分の血液(献血全体の約2%)が早ければ4月から使えるようになる。

献血された血液を廃棄する際の基準に使われていた肝機能の値「ALT(GPT)」を大幅に緩和することにより、現在廃棄されていた年間10万人分の血液が使えるようになったそうです。

この背景には2つのポイントが隠されています。

1.少子高齢化により献血量が減少している

献血者数は1994年の662万人から2013年は516万人へと減少傾向

少子高齢化は「献血」にも影響を与えているで紹介した東京都の年代別輸血状況調査によると、輸血用血液製剤の約85%は50歳以上の方々に使われています。

一方、献血に協力している方の年齢層を見ると約78%が50歳未満(その内の約27%が16-29歳)と、健康な若い世代が高齢者医療の多くを支えている現状があります。

医学・技術進歩で非開腹手術が普及し、また輸血必要量の予測が適正化されたため、血液自体の需要は低下しているそうですが、現在の献血者比率がこのまま推移していくと仮定すると、供給量の低下を十分に補えるかは厳しいようです。

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2.肝炎ウイルスの感染自体を検査できるようになった

ALTは主として肝臓で働く酵素の一種で、脂肪肝などの肝機能障害があると数値が上昇する。日赤によると、現在は血清1リットル当たり61IU(国際単位)以上になるとC型肝炎などのウイルス感染が疑われるとして廃棄されている。一方、現在は肝炎ウイルスの感染自体を検査できるようになり、欧米のほとんどの国では基準から外されている。

ALT(GPT)の数値が高いと脂肪肝などの肝機能障害の疑いがあり、日本赤十字社によれば、現在血清1リットル当たり61IU(国際単位)以上になるとC型肝炎などのウイルス感染が疑われるとして廃棄しているそうです。

【補足】

ALT(GPT)の基準値|ALTが高い原因|肝臓(肝機能)の血液検査

●ALT(GPT)・AST(GOT)が100以下(40IU/L単位以上で)の場合には、慢性肝炎肝硬変脂肪肝などが考えられます。

●ALT(GPT)・AST(GOT)が100以上と数値が高い場合は、ウイルス性肝炎の疑いがあります。

しかし、肝炎ウイルス自体を検査することができるようになったことから、ALTの値が高くても感染していなければ輸血することができるという判断になったようです。

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■まとめ

少子高齢化に伴い、献血量が減少しています。

現在の献血者比率がこのまま推移していくと仮定すると、輸血に必要な供給量を満たすことができなくなるため、将来的には人工血液のような医学・技術進歩が求められるかもしれません。







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オルニチンは肝機能改善・美肌効果・脂肪燃焼・筋肉増強にも期待できる!?

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■オルニチンは肝機能改善・美肌効果・脂肪燃焼・筋肉増強にも期待できる!?

Linguine alle Vongole

by Michele Ursino(画像:Creative Commons)

ヘルシーリポート:健康インフォメーション オルニチン、肝臓をサポート

(2010/4/28、毎日新聞)

欧州では医薬品として使われるアミノ酸の一種、オルニチン。

シジミのほか、キハダマグロ、チーズなどにも含まれるが、足りない場合はサプリメント(栄養補助食品)での補給も有用だ。

オルニチンは有毒なアンモニアを肝臓内で解毒する回路で重要な働きをする。

約20年間にわたり人や動物を対象に数多くの試験が行われ、肝機能を改善することが分かってきた。

過食や飲酒、心身のストレスで肝臓が疲れがちな現代人には心強いパートナーだ。

肌の改善や筋肉の増強など美容、スポーツ分野でも研究報告がある。

まだ動物実験の段階だが、免疫細胞を活性化する作用についても研究されている。

オルニチンは、疲労軽減、肝機能改善、ストレス軽減などの効果があるとして、様々なテレビやネットなどのニュースで取り上げられています。

オルニチン についてはコチラ。

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今回の記事によれば、肌の改善や筋肉の増強にも研究が進んでいるそうです。

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