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他人への「敵対心」や「意地の悪い感情」で脳卒中リスクが2倍になる!?

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■他人への「敵対心」や「意地の悪い感情」で脳卒中リスクが2倍になる!?

Hate?

by Cristian May(画像:Creative Commons)

人への「敵対心」で脳卒中リスク2倍に、米研究

(2014/7/11、AFPBB)

他人に対して敵対心や意地の悪い感情を抱くと、後の人生で脳卒中リスクが倍増する可能性があるとした研究論文が、10日の米国心臓協会(American Heart Association)の学術誌「脳卒中(Stroke: Journal of the American Heart Association)」に発表された。論文によると、抑うつや高ストレスによっても、脳卒中リスクが増加することが明らかになったという。

米ミネソタ大学の研究論文によれば、他人に対して敵対心を抱くと、のちの人生において脳卒中リスクが倍増するそうです。

論文の主執筆者で、ミネソタ大のスーザン・エバーソン・ローズ(Susan Everson-Rose)准教授(医学)は、「コレステロール値、血圧、喫煙などの従来のリスク因子への注目度があまりにも高く、確かにこれらは全て非常に重要だが、今回のような研究により、心理的特徴も同等に重要であることが明らかになっている」

脳卒中のリスク因子として、コレステロール値、血圧、喫煙などの因子も重要ですが、心理的特徴も重要だということですね。

この記事を読んで興味深いと思ったのは、この部分。

怒りの感情は脳卒中を増加させるリスクとの関連性は存在しなかった。

心理的特徴が脳卒中に関わるのであれば、怒りの感情こそ脳卒中のリスク因子となりそうですが、今回の実験によれば、関連性はなかったそうです。

ただ、「怒り」が死につながる可能性=米研究によれば、怒りの感情は心臓には影響があるということなので気をつけたいですね。

→ 脳卒中の症状・前兆・原因・予防 について詳しくはこちら







P.S.

自分の周りの人を幸せにすること=自分が幸せになる方法で紹介した「スタンフォードの自分を変える教室」(著:ケリー・マクゴニガル)によれば、自分が大事と思っている人は、「自分」の中に含まれているのだそうです。

スタンフォードの自分を変える教室 (だいわ文庫)

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私たちが愛情や尊敬や親しみを抱いている人たちのことを考えるときは、私たちの脳はその人たちのことを「自分とは違うもの」としてとらえるのではなく、自分と同じものとみなします。

この本によれば、愛情や尊敬や親しみを抱いている人たちは自分と同じものとみなすということですが、もしかすると、敵対心を抱くということも同様に、何かしら自分と似たものを嫌うという感情が自分の体の健康にも影響を与えているのかもしれません。

やる気と線条体の関係|エッチな動画を見過ぎると脳の線条体が小さくなる!?

2014年6月25日放送予定のNHKためしてガッテンでは、やる気と脳の関係について取り上げるということから、少し調べてみたところ、やる気には脳の「線条体」が深く関わっているそうです。

 

【男性注意】官能的な映像ばかり見ていると脳が小さくなるかもしれないとの研究結果

(2014/6/3、ロケットニュース24)

するとポルノを頻繁に見る人の脳は、やる気と深い関わりがある “線条体” という部位が小さいことが判明したのである。そして線条体が小さいと性的刺激を感じづらく、ポルノ映像を見ている時、線条体の活動が鈍くなっていたことも確認された。

またポルノ鑑賞量が多い人は、線条体だけでなく、決断力と行動力をつかさどる前頭前皮質の活動も減少していたのだ。この研究でポルノの見過ぎは、脳サイズと性的刺激に対する脳活動の減少に関連することが初めて明らかになったのである。

記事によれば、ドイツのマックス・プランク人間発達研究所のシモーン・クーン氏率いる研究チームが調査したところによると、「ポルノを頻繁に見る人は、脳の線条体が小さく活動が鈍い」ということがわかったそうです。

 

エロ動画を見過ぎたオトコの脳内はかなりヤバいことになっている!? 

(2014/6/23、All About)

線条体は、脳の真ん中にある神経の塊で、運動の調節や姿勢、筋肉の緊張を調整する大脳基底核の1つです。線条体には、脳全体の情報、つまり、みなさんが実際にしている行動と心に思い描ける行動の情報が集まってきます。

人間は、脳が興奮したときに出る「ドーパミン」が線条体に分泌され、刺激を起こし、その線条体に集まる情報に応じて行動します。私たちの行動の動機付けはある意味、ドーパミンが左右しているといっても過言ではありません。

AVの見過ぎで線条体の体積が小さくなると、ドーパミンが出にくくなってしまいます。すると、ドーパミンが得にくくなる私たちはやる気が失われたり、満足感を得られなくなってしまうかもしれません。

このような現象を、心理学的には「馴化(じゅんか)」といいます。

この記事の仮説では、AVを見過ぎると、刺激がなくなり、飽きてしまうという馴化が起きているのではないかというものです。

そして、線条体が小さくなると、ドーパミンが出にくくなり、やる気が失われるのではないか、と。

ここで心配なことがひとつ。

線条体は、やる気と深い関わりがあることから、最近良く言われるやる気が感じられない人が多いというのは、もしかするとこのことが関係しているのかもしれません。

ただ、クーン氏によれば、そう単純なことではないようです。

ポルノを見過ぎて線条体が縮小するのか、生まれつき線条体が小さい人がポルノをたくさん見るのか、どちらが先なのか明確ではないという。

記事の中でも、「鶏が先か卵が先か」という表現をしていますが、まだまださらなる研究が必要なようです。

クーン氏も

「頻繁に繰り返す行動が、人間の脳構造や機能を作るのです」

というようにいっていることからも、人間は習慣によって脳の構造は変わると言われています。

だからこそ、ポルノを見るから線条体が小さくなるのか、それとも線条体が小さいからポルノを見るのかについては長期的な研究が必要なのですね。

【線条体 関連記事】

人は集団になると非倫理的になることがある!?

Shibuya Crossing

by Dick Thomas Johnson(画像:Creative Commons)




人はなぜ集団では非倫理的になるのか?

(2014/6/18、WIRED)

なぜ人間は集団で行動すると、恐ろしい行為に走りやすいのだろうか。

集団になると、一人ではありえないような行動をしてしまうということがあります。

この疑問に答える説は大きく3つに分けられるそうです。

第1は、「われわれ」の利益のために「彼ら」を犠牲にして行動するのは「合理的」だから、という説明。

第2は、集団のなかに入ると、人間は匿名的な存在になり、個人の責任がごまかしやすいから、という説明。

第3は、集団になると、個としての自己意識や、自分なりの道徳観念が薄れるから、という説明だ。

<中略>

マサチューセッツ工科大学(MIT)、カリフォルニア大学バークレー校、カーネギーメロン大学のチームはこのほど、この第3の説についてもう少し詳しく見ることにした。その結果、われわれは集団になると、「倫理と関係する脳の領域」の活動が鈍るらしいことが明らかになった。

今回紹介した記事によれば、集団になると倫理と関係する脳領域の活動が鈍ってしまうそうです。

集団で行動すると、恐ろしい行為に走りやすいのはなぜかの説明には当たりませんが、「服従実験とは何だったのか スタンレー・ミルグラムの生涯と遺産」(著: トーマス・ブラス)で書かれている有名な服従実験によれば、権力が社会的圧力を加えているような状況では、私達が持っている道徳概念などはたやすく踏みにじられてしまうということがわかります。

常日頃は、悪意もなく異常でもない人が、権威のある人に命じられたり、社会的圧力があるときには、非道徳的で非人間的な行為を行うことがありうるのです。

もう一つ、「服従実験とは何だったのか スタンレー・ミルグラムの生涯と遺産」(著: トーマス・ブラス)で書かれた実験の中には、集団という存在がどのようにして強力な社会的な磁石になっていくかという実験が紹介されています。

服従実験とは何だったのか―スタンレー・ミルグラムの生涯と遺産

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何人かの人がビルの窓を見上げている。

すると通行人が真似して窓を見上げる。

そして、それは、刺激となる集団のメンバーが多くなるにつれて、真似する人も増える。

この実験は単純なものだが、人の本質や社会的生活とは何かということについての基本的な真実を明らかにしてくれている。

それは、複雑な私達の世界を切り抜けていくために、他者の行動が情報源となっているということである。

ここでミルグラムが行った屋外実験の目的は、人がレミングのように盲従して行動するということを示すところにあるのではない。

そうではなくて、こうした模倣が合理的なプロセスであり得るということを示すのが目的である。

この実験では、他者の行動を情報源にし、模倣をすることが合理的なプロセスであることを示しています。

こうした意見を参考にすれば、人は集団という社会的圧力により、または集団の行動を模倣してしまうことによって、非道徳的な行動をとってしまうことがあるのではないでしょうか。







マウスの脳を透明化し、細胞1つ1つのレベルで観察する新技術を理研が開発

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参考画像:ITmediaニュース(処理で透明化した脳=理研のニュースリリースより)




マウスの脳を完全に透明化、細胞1つ1つのレベルで観察する新技術、理研が開発

(2014/4/18、ITmediaニュース)

マウスの生体の脳を試薬を使ってほぼ完全に透明化する技術を開発したと理化学研究所が4月18日、発表した。透明化により脳全体の3次元イメージを細胞1つ1つのレベルで容易に取得できるようになり、脳活動の解析に役立つとしている。成果は「Cell」(4月24日号)に掲載される。

脳の透明化する技術は脳活動の解析に役立つと考えられます。

新技術を使い、マウスが光を受けて活動する脳の領域を網羅的に同定することに成功した。新技術は「CUBIC」と名付けた。







P.S.

どんなにすごい技術だと思っても、バイアスがかかってしまって疑いやすくなってしまいます。

食べ物の写真を大量に見続けると食欲が抑えられる!?

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by Michael Stern(画像:Creative Commons)




食べ物の写真を大量に見続けると食欲が失せてくることが判明 ダイエットにも利用できるかも?:米研究

(2013/10/5、IRORIO)

研究者によれば、塩気のある物の写真をさんざん見た被験者は、その知覚体験により、実際に塩気のある物を食べたときに「この感覚はすでに味わった、もう飽きた」と感じていると考えられる。したがって、甘い物や塩分の多いジャンクフードがやめられないという人は、食べる前に写真をたくさん見ることで、そういう食べ物に対する食欲を抑えられる可能性がある。

米ユタ州ブリガムヤング大学Ryan Elder教授らの研究チームの実験によれば、食べる前に大量の写真を見ることで食欲を抑えられる可能性があるそうです。

「美女ウォッチング」でダイエット?で紹介した実験によれば、スタイル抜群で美しい女性の画像を見ていたグループのほうが、チョコレートを食べる数が少なくなったそうです。

それは、女性の場合は、スタイルのいい女性と自分自身を比較することで、食欲を抑えるのに対して、男性は食べることよりも見ることに時間をつかうために、食べる量が減るようです。

つまり、何かを見ることによって、食欲は左右されることがあるということですよね。

しかし、以前紹介したラットによる実験によれば、好物を目にすると脳の「新線条体」という部分から「エンケファリン」という物質が増え、早く食べたいという衝動にかられてしまうそうです。(好物を目の前にすると脳内麻薬が出て食べたい衝動に駆られてしまうことが判明!

また、「別腹」という言葉がありますが、脳が美味しいものと認識するとオレキシンが分泌され、胃や腸が活発に動くことで、胃に余裕が生まれるということもあるそうです。(ダイエットの天敵?「別腹」つくる脳の分泌物質「オレキシン」とは?

今回紹介した記事では、塩気のあるものの写真を何十枚も見ることで飽きてしまうようでしたが、脳が美味しいものと認識した場合は、かえって食欲が増してしまうこともあるのではないでしょうか。







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