2014年6月25日放送予定のNHKためしてガッテンでは、やる気と脳の関係について取り上げるということから、少し調べてみたところ、やる気には脳の「線条体」が深く関わっているそうです。
【男性注意】官能的な映像ばかり見ていると脳が小さくなるかもしれないとの研究結果
(2014/6/3、ロケットニュース24)
するとポルノを頻繁に見る人の脳は、やる気と深い関わりがある “線条体” という部位が小さいことが判明したのである。そして線条体が小さいと性的刺激を感じづらく、ポルノ映像を見ている時、線条体の活動が鈍くなっていたことも確認された。
またポルノ鑑賞量が多い人は、線条体だけでなく、決断力と行動力をつかさどる前頭前皮質の活動も減少していたのだ。この研究でポルノの見過ぎは、脳サイズと性的刺激に対する脳活動の減少に関連することが初めて明らかになったのである。
記事によれば、ドイツのマックス・プランク人間発達研究所のシモーン・クーン氏率いる研究チームが調査したところによると、「ポルノを頻繁に見る人は、脳の線条体が小さく活動が鈍い」ということがわかったそうです。
エロ動画を見過ぎたオトコの脳内はかなりヤバいことになっている!?
(2014/6/23、All About)
線条体は、脳の真ん中にある神経の塊で、運動の調節や姿勢、筋肉の緊張を調整する大脳基底核の1つです。線条体には、脳全体の情報、つまり、みなさんが実際にしている行動と心に思い描ける行動の情報が集まってきます。
人間は、脳が興奮したときに出る「ドーパミン」が線条体に分泌され、刺激を起こし、その線条体に集まる情報に応じて行動します。私たちの行動の動機付けはある意味、ドーパミンが左右しているといっても過言ではありません。
AVの見過ぎで線条体の体積が小さくなると、ドーパミンが出にくくなってしまいます。すると、ドーパミンが得にくくなる私たちはやる気が失われたり、満足感を得られなくなってしまうかもしれません。
このような現象を、心理学的には「馴化(じゅんか)」といいます。
この記事の仮説では、AVを見過ぎると、刺激がなくなり、飽きてしまうという馴化が起きているのではないかというものです。
そして、線条体が小さくなると、ドーパミンが出にくくなり、やる気が失われるのではないか、と。
ここで心配なことがひとつ。
線条体は、やる気と深い関わりがあることから、最近良く言われるやる気が感じられない人が多いというのは、もしかするとこのことが関係しているのかもしれません。
ただ、クーン氏によれば、そう単純なことではないようです。
ポルノを見過ぎて線条体が縮小するのか、生まれつき線条体が小さい人がポルノをたくさん見るのか、どちらが先なのか明確ではないという。
記事の中でも、「鶏が先か卵が先か」という表現をしていますが、まだまださらなる研究が必要なようです。
クーン氏も
「頻繁に繰り返す行動が、人間の脳構造や機能を作るのです」
というようにいっていることからも、人間は習慣によって脳の構造は変わると言われています。
だからこそ、ポルノを見るから線条体が小さくなるのか、それとも線条体が小さいからポルノを見るのかについては長期的な研究が必要なのですね。
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