「食道の病気」カテゴリーアーカイブ

食道がんの再発リスクを禁酒で抑制できる|食道がんの予防には禁酒・禁煙・緑黄色野菜の摂取|京都大学




■食道がんの再発リスクを禁酒で抑制できる|食道がんの予防には禁酒・禁煙・緑黄色野菜の摂取|京都大学

日本酒

by Tatsuo Yamashita(画像:Creatibe Common)

食道がん、禁酒で再発抑制か=早期患者330人追跡調査-京大

(2016/8/24、時事通信)

禁酒した患者は酒を飲み続けている患者に比べ、別の部位に食道がんが発生する程度が53%抑制され、特に異型上皮が食道内に多発している患者では77%抑制されることが判明した。

京都大の武藤学教授らの研究チームが行なった330人の早期食道がん患者の追跡調査によれば、禁酒をすることによって食道がんの再発の割合は半分に抑制されることが分かったそうです。

飲酒で顔赤くなるアジア人、食道がんのリスク高い=研究では日米の研究チームによれば、飲酒で顔が赤くなるアジア系の人々は、食道がんにかかるリスクが高いという研究結果が発表されているということを紹介しましたが、実際に飲酒と食道がんにはどれほどの関連性があるのでしょうか?




■飲酒と食道がんの関係とは?

飲酒と食道がんの発生率との関係について|多目的コホート研究|国立がん研究センター

飲酒については、飲まないグループに比べ、1日当たり日本酒にして1合以上から食道がんのリスクが上がり、1合から2合のグループで2.6倍、2合以上のグループで4.6倍高くなっていました。

国立がん研究センターによれば、お酒の飲む量が多くなればなるほど食道がんのリスクが高くなるということが分かっています。

お酒に弱いのに飲酒・喫煙をすると食道がんリスク190倍になる!?で紹介した東京大学の中村祐輔教授と松田浩一助教の研究によれば、顔がすぐに赤くなるお酒に弱い体質の人が飲酒・喫煙をすると、食道がんになるリスクが190倍になる可能性があるそうです。

「お酒を飲むと顔が赤くなる」という体質の人が飲酒・喫煙すると食道がんのリスクが高くなる理由としては、東京大学の中村祐輔教授と松田浩一助教の研究で分かったことを参考にすると、次のような仮説が考えられます。

  • アセトアルデヒドをアルコールから作る酵素と、アセトアルデヒドを分解する酵素の2つが、食道がんのリスクに関連している。
  • 発がん性が指摘されているアセトアルデヒドは、お酒だけでなく、タバコの煙に含まれている。

つまり、お酒に弱い人(2つの酵素を作る働きが弱い人)が、飲酒・喫煙をすると、アセトアルデヒドが増えることで、食道がんになるリスクが高くなるという仮説が考えられます。

食道がんを予防するためには、禁酒・禁煙が望ましいと考えられるのですが、今回の京都大学の研究ではもう一つ重要なことがわかっています。

食道と頭頸部での扁平上皮がん発生増加原因を検証―食生活と前がん病変、がん発生との関連性―

(2016/8/25、京都大学)

武藤学 医学研究科教授らの研究グループは、食道扁平上皮がんの発生する予兆(前がん病変)とされる異型上皮の発生程度には、飲酒、喫煙、緑黄色野菜の摂取という三点が関連していることを明らかにしました。

京都大学の武藤学 医学研究科教授らの研究によれば、飲酒、喫煙をして、緑黄色野菜を食べないと、食道扁平上皮がんの発生する予兆(前がん病変)とされる異型上皮の発生リスクが上昇することが分かったそうです。

つまり、食道がんの予防には禁酒・禁煙、緑黄色野菜を食べることが効果的であることが分かったということです。

野菜・果物摂取と扁平上皮細胞由来食道がんとの関連について|多目的コホート研究|国立がん研究センター

野菜・果物の高摂取グループでは、低摂取グループに比べ食道がんのリスクがほぼ半減していました。野菜・果物の合計摂取量が1日当たり100グラム増加すると、食道がんのリスクが約10%低下していました。

この研究でのポイントは、くだものを多く摂取するグループや野菜を多く摂取するグループよりも、野菜・果物の両方の摂取量が多いと、食道がんのリスクが低下しており、野菜・果物の合計摂取量が1日当たり100グラム増加すると、食道がんのリスクが約10%低下しているということです。

野菜・果物の種類別には、キャベツ・大根・小松菜などが含まれる十字花科の野菜でのみ統計学的に有意な関連がみられました。十字花科の野菜は、実験研究などで発がんを抑制するとされるイソチオシアネートを多く含んでいるという特徴があります。

また、野菜・果物の種類別では、キャベツや大根などのアブラナ科の野菜の摂取がよいそうで、アブラナ科の野菜は、がんを抑制するとされる成分『イソチオシアネート』を多く含むため、効果があるのではないかと考えられるそうです。

■アブラナ科の野菜とは?

アブラナ科の野菜には青汁で有名なケール、ブロッコリー、芽キャベツ、キャベツ、カリフラワー、クレソン、大根、白菜、小松菜、水菜、チンゲン菜、菜の花などが含まれます。

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■まとめ

以前食道がんになったことがある方は食道がんの再発リスクを下げるためにも禁酒が重要です。

また、食道がんの予防には禁酒・禁煙、緑黄色野菜を食べることが効果的だと考えられますので、食道がんを予防したい人は、全部を改善するのは難しいことかもしれませんが、できる限り生活習慣を改善しましょう。







【関連記事】
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逆流性食道炎の治療には禁煙が効果的|大阪市立大

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【目次】

■逆流性食道炎の治療には禁煙が効果的|大阪市立大

No smoking

by farhanstories(画像:Creative Commons)

胃酸逆流、禁煙が効果 大阪市立大発表、食道炎治療に差

(2016/2/5、毎日新聞)

胃酸が逆流して食道に炎症が起きる「逆流性食道炎」について、禁煙で症状が改善したとする研究成果を大阪市立大の研究グループが発表した。

<中略>

その結果、禁煙を続けていた51人のうち22人(43%)は逆流性食道炎が治っていた。

大阪市立大医学研究科の藤原靖弘准教授(消化器内科学)の調査によれば、禁煙をすることによって、逆流性食道炎の症状が改善したそうです。




■逆流性食道炎とは?

逆流性食道炎は成人の10〜20%が発症するとされる。胃酸で食道の粘膜が傷つき、胸焼けなどの症状が出る。悪化すると出血の恐れがあり、まれにがんを発症する。喫煙、飲酒などの生活習慣や肥満が一因とされる。

逆流性食道炎は、文字通り、胃酸を含む胃の内容物が食道に逆流してくることによって生じる病気です。

食道は消化液による刺激に強くなく、胃酸(酸性の強い消化液)が逆流することによって、食道炎が起こります。

症状としては、胸やけや呑酸、喉がつかえる感じなどの自覚症状があります。

■まとめ

逆流性食道炎の治療には、食事の改善や胃酸の分泌を抑える薬による治療が行われますが、禁煙でその症状だけで治る可能性があるということで、副作用の心配もないため、うれしいニュースですね。

胸やけや呑酸などの逆流性食道炎かもしれないという症状で悩んでいる方はぜひ禁煙をお勧めします。

→ 逆流性食道炎の症状・原因・治し方・食事 について詳しくはこちら







【参考リンク】
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なぜ逆流性食道炎が起こるのか?その原因・治療|逆流性食道炎の症状

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【目次】

■逆流性食道炎とは

Alison

by Lawrence Murray(画像:Creative Commons)

がん発症も「逆流性食道炎」放置のリスク

(2015/2/5、ガジェット通信)

逆流性食道炎は、胃酸を中心とした酸性の内容物が食道内に逆流することにより生じる疾患です。

逆流性食道炎は、文字通り、胃酸を含む胃の内容物が食道に逆流してくることによって生じる病気です。

食道で増えている病気-逆流性食道炎と食道癌-|日本消化器病学会

胃の中には胃酸という酸性の強い消化液があり、主に胃酸の逆流により食道粘膜が障害を受けて食道炎を生じます。

食道は食事を口から胃に送るのが主な役割で、食べたものを消化する働きはなく、消化液による刺激には抵抗力が強くありません。

食道は消化液による刺激に強くなく、胃酸(酸性の強い消化液)が逆流することによって、食道炎が起こります。

■逆流性食道炎の症状

がん発症も「逆流性食道炎」放置のリスク

(2015/2/5、ガジェット通信)

自覚症状としては、胸やけや呑酸(酸っぱい水が上がってくる感じ)などの典型的なものの他に、「物を飲み込んだ時につかえる感じがする」「喉に何かが詰まっている感じがする」といったことが見られるケースもあります。

逆流性食道炎の主な症状は次の通りです。

  • 胸やけ
  • 呑酸(どんさん:すっぱい液体が口まで込み上げてくる)
  • 喉がつかえる感じがする(のどに詰まっている感じ)
  • のどに違和感がある
  • 胃が痛いと感じる
  • 食後のゲップが多い




■なぜ逆流性食道炎が起こるのか?

食道で増えている病気-逆流性食道炎と食道癌-|日本消化器病学会

したがって胃の内容物は食道に簡単には戻らないように、胃と食道のつなぎ目は筋肉(下部食道括約筋といいます)で締まった状態になっており、食事が通るときだけ緩むという仕組みになっています。

ところが胃が膨らむと一時的にこの筋肉がゆるむ生理現象があります(食事の後などで ゲップが出るような状態です)。この生理現象でも胃酸が逆流して症状が出ることがあります。

通常は、胃の内容物が食道に戻らないように、下部食道括約筋で締めた状態になっているのですが、脂肪分のとりすぎや食べ過ぎによって、胃が膨らむとこの筋肉が緩む生理現象によって、胃酸が逆流することがあります。

さらに食道裂孔ヘルニアという筋肉の緩んだ状態になると簡単に胃酸逆流が生じてしまい食道炎を発症しやすくなります(図1)。また肥満による腹圧の上昇も逆流の原因となりやすいとされています。

また、食道裂孔ヘルニアや肥満による腹膜の上昇も逆流となりやすいそうです。

逆流性食道炎|アステラス製薬

ピロリ菌と逆流性食道炎の関係について、ピロリ菌に感染している人の割合が高い国は逆流性食道炎の患者さんが少ないことが分かっています。これは、ピロリ菌によって胃に炎症が起こると、胃酸の分泌が少なくなるためと考えられています。

ピロリ菌に感染している人は、胃酸の分泌が少ないため、逆流性食道炎の人が少ないそうです。

■逆流性食道炎の原因

逆流性食道炎の原因は、主に2つに分けられます。

1.下部食道括約筋をゆるむこと

2.胃酸が増えすぎること

 

1.下部食道括約筋をゆるむこと

●脂肪分の摂り過ぎ

逆流性食道炎|アステラス製薬

脂肪の多い食事をとった時に十二指腸から分泌されるコレシストキニンというホルモンの働きや、たくさんの食事で胃が引き伸ばされることで、下部食道括約筋がゆるむと考えられています。

●加齢

逆流性食道炎|アステラス製薬

年をとると、下部食道括約筋の働きが悪くなります。

●肥満

腹圧が上がることで逆流しやすくなるそうです。

 

2.胃酸が増えすぎること

●脂肪の多い食事で胃酸が増える

脂肪分のとりすぎや食べ過ぎによって、胃酸が増えることで、胃酸の逆流を起こしやすくなります。

■逆流性食道炎の治療

●脂肪分の多い食事を改善する

●肥満を解消する

●薬物療法

逆流性食道炎 薬の働き|アステラス製薬

逆流性食道炎の薬としてもっとも効果が高く、よく使われるのは、胃酸の分泌を抑える薬です。食道へ逆流している胃酸を少なくすることで、逆流性食道炎の症状や炎症を改善します。食道の粘膜を保護する薬や胃酸を中和する薬、胃の運動を活発にする薬を一緒に飲むこともあります。

逆流性食道炎は、胃酸の分泌を抑える薬や食道の粘膜を保護する薬、胃酸を中和する薬、胃の運動を活発にする薬で治療をするそうです。

 

■まとめ

逆流性食道炎には、優れた薬があるので、症状を緩和するのが簡単になってきています。

また、胸やけは逆流性食道炎以外の病気の可能性もあるので、しっかりと病院で診てもらいましょう。

→ 逆流性食道炎の症状・原因・治し方・食事 について詳しくはこちら




→ 胃が痛い・胃の痛み|胃腸の病気の症状・原因・予防 について詳しくはこちら




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逆流性食道炎チェック|逆流性食道炎の症状となりやすい食習慣とは?

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【目次】




■逆流性食道炎チェック

Surprised!

by Beta-J(画像:Creative Commons)

《逆流性食道炎》 食べ過ぎ飲み過ぎが原因に

(2015/12/21、朝日新聞デジタル)

日本医科大大学院の岩切勝彦教授による逆流性食道炎チェックを紹介します。

1.胸のあたりがチリチリと熱い

2.口の中に酸っぱい感じがある

3.食後のげっぷが最近増えた

4.就寝前に食事をすることが多い

5.食べ過ぎが続いている

6.お酒をたくさん飲んでいる

7.油っこいものをよく食べている

8.早食いの癖がある




■逆流性食道炎チェック【解説編】

1.胸のあたりがチリチリと熱い

2.口の中に酸っぱい感じがある

3.食後のげっぷが最近増えた

1~3は逆流性食道炎の典型的な症状です。

逆流性食道炎の主な症状は次の通りです。

4.就寝前に食事をすることが多い

5.食べ過ぎが続いている

6.お酒をたくさん飲んでいる

7.油っこいものをよく食べている

4食べてすぐ寝ると胃酸の逆流が起きやすくなり、睡眠の質も落ちます。

56食べ過ぎやアルコールの過剰摂取は胃の働きを悪くします。

7油っこいものは胃酸の分泌が増えます。

胃袋では、食べ物を溶かして腸で吸収するため、胃壁から塩酸とたんぱく質分解酵素が加わった強力な胃液が出ています。

通常は、胃の内容物が食道に戻らないように、下部食道括約筋で締めた状態になっているのですが、脂肪分のとりすぎや食べ過ぎによって、胃が膨らむとこの筋肉が緩む生理現象によって、胃酸が逆流することがあります。

また、脂肪分のとりすぎや食べ過ぎによって、胃酸が増えることで、胃酸の逆流を起こしやすくなります。

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8.早食いの癖がある

8.早食いは飲み込む空気の量も多くなり、げっぷが増えます。

「ゲップが多い」のはどんな病気!?げっぷがよく出る原因とは?によれば、食事をする際に、食べ物と一緒に空気を飲み込むことによって、食道や胃に入った空気をゲップとして吐き出します。

ゲップが多い場合には、早食いやドカ食いをしている習慣がないかチェックしましょう。

■まとめ

どれくらい当てはまりましたか?

逆流性食道炎チェックに多く当てはまった人は一度診てもらいましょう。

→ 逆流性食道炎の症状・原因・治し方・食事 について詳しくはこちら




→ 胃痛(胃が痛い)|胃の痛みから考えられる病気とその原因・特徴的な症状 について詳しくはこちら

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チバユウスケさん、食道ガンの治療のため当面の間休養




チバユウスケ、食道がんと診断「治療に専念すべく当面の間休養」によれば、映画「THE FIRST SLAM DUNK」のオープニング主題歌を担当したThe Birthdayのチバユウスケさん(54)が、食道がんと診断され、治療に専念するため当面の間休養するそうです。

■食道がんのリスク要因

○アルコール

飲酒はがんの原因なのか?|肝臓がん・大腸がん・食道がん・乳癌(閉経後)・口腔がんのリスクが高くなるによれば、最近の国際的な評価では、アルコールが直接触れる消化管(口腔・咽頭・喉頭・食道)のリスクが確実に高くなるとされています。

また、日本におけるアルコールによるがんのリスクは、2008年7月現在、肝臓、食道、大腸については「確実」と判定されています。

○喫煙

お酒に弱いのに飲酒・喫煙をすると食道がんリスク190倍になる!?で紹介した東京大学の中村祐輔教授と松田浩一助教の研究によれば、顔がすぐに赤くなるお酒に弱い体質の人が飲酒・喫煙をすると、食道がんになるリスクが190倍になる可能性があるそうです。

アセトアルデヒドをアルコールから作る酵素と、アセトアルデヒドを分解する酵素の2つが、食道がんのリスクに関連しているそうです。

アセトアルデヒドは、お酒だけでなく、タバコの煙に含まれているそうです。

つまり、お酒に弱い人で、2つの酵素を作る働きが弱い人が、飲酒・喫煙をすると、アセトアルデヒドが増えることで、食道がんになるリスクが高くなるというわけですね。

○65度以上の温度の熱い飲み物

65度以上の温度の熱い飲み物は食道がんの要因に「恐らく」なる|国際がん研究機関(IARC)で紹介した国際がん研究機関(IARC)によれば、65度以上の温度の非常に熱い飲み物は食道がんの要因に「恐らく」なるとの研究結果を発表しました。

■まとめ

食道がんの再発リスクを禁酒で抑制できる|食道がんの予防には禁酒・禁煙・緑黄色野菜の摂取|京都大学で紹介した京都大学の武藤学 医学研究科教授らの研究によれば、飲酒、喫煙をして、緑黄色野菜を食べないと、食道扁平上皮がんの発生する予兆(前がん病変)とされる異型上皮の発生リスクが上昇することが分かったそうです。

つまり、食道がんの予防には禁酒・禁煙、緑黄色野菜を食べることが効果的であることが分かったということです。

食道がん、野菜と果物で危険半減|アブラナ科のイソチオシアネートで食道がんのリスクが低下|厚労省研究班によれば、厚生労働省研究班によれば、野菜と果物を多く食べる男性は、あまり食べない男性に比べ、食道がんになる危険性がほぼ半減するということが分かったそうです。

野菜・果物摂取と扁平上皮細胞由来食道がんとの関連について|多目的コホート研究|国立がん研究センター

野菜・果物の高摂取グループでは、低摂取グループに比べ食道がんのリスクがほぼ半減していました。野菜・果物の合計摂取量が1日当たり100グラム増加すると、食道がんのリスクが約10%低下していました。

この研究でのポイントは、くだものを多く摂取するグループや野菜を多く摂取するグループよりも、野菜・果物の両方の摂取量が多いと、食道がんのリスクが低下しており、野菜・果物の合計摂取量が1日当たり100グラム増加すると、食道がんのリスクが約10%低下しているということです。

野菜・果物の種類別には、キャベツ・大根・小松菜などが含まれる十字花科の野菜でのみ統計学的に有意な関連がみられました。十字花科の野菜は、実験研究などで発がんを抑制するとされるイソチオシアネートを多く含んでいるという特徴があります。

また、野菜・果物の種類別では、キャベツや大根などのアブラナ科の野菜の摂取がよいそうで、アブラナ科の野菜は、がんを抑制するとされる成分『イソチオシアネート』を多く含むため、効果があるのではないかと考えられるそうです。