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骨密度低下のサインは実は肌のたるみや頬のコケなど顔に現れる!




老け顔は肌のたるみやコケのように、筋肉や肌の衰えが原因と思っていましたが、ある研究によれば、顔の骨密度が影響していたんです!

【参考リンク】

  • Shaw RB Jr, Katzel EB, Koltz PF, Kahn DM, Puzas EJ, Langstein HN. Facial bone density: effects of aging and impact on facial rejuvenation. Aesthet Surg J. 2012 Nov;32(8):937-42. doi: 10.1177/1090820X12462865. Epub 2012 Sep 24. PMID: 23012659.

    Facial bone aging has recently been described as primarily resulting from volume loss and morphologic changes to the orbit, midface, and mandible.

骨密度は年を重ねるにつれて減少していきますが、骨密度の低下は見た目にはわからないものです。

しかし、この研究を参考にすると、「顔面の骨(頭蓋骨)の老化は、最近、主に眼窩、中顔面、下顎の体積減少と形態変化に起因する」とあることから、骨の体積の減少によって、肌のたるみや頬のコケが現れて老けて見えるということであり、反対に考えると、老け顔に変わった=骨密度低下のサインと考えられるのです。

また、他にも目に見える場所で骨密度低下のサインを知ることができるのではないかという研究がありました。

Not Just Skin and Bones: Wrinkles Could Predict Women’s Bone Fracture Risk(2011年6月6日、イェール大学)によれば、シワは老化の兆候ですが、このシワから骨密度を推測し、骨折リスクを予測できる可能性があるそうです。

この研究によれば、皮膚のしわが深くなることは骨密度の低下と関係していること、皮膚の硬さを示す硬度計の数値が高いほど骨密度も高くなることが分かったことから、皮膚の質を見ることで閉経初期の女性の骨密度を推測できる可能性があるそうです。

→ 骨粗鬆症を予防する方法 について詳しくはこちら

【参考リンク】

■まとめ

この2つの研究に共通するポイントはNot Just Skin and Bones: Wrinkles Could Predict Women’s Bone Fracture Risk(2011年6月6日、イェール大学)の記事にあります。

「皮膚と骨はタンパク質という共通の構成要素を共有しており、老化は皮膚の変化と骨の量と質の劣化を伴う」

皮膚に現れた老化のサインは骨の老化のサインであり、また骨が老化すると見た目の老化に影響するということです。

つまり、本当に肌を若く保ちたいと思う方は骨密度を意識することが大事というわけなんですね。

骨粗鬆症を予防するには大きく3つのポイントを抑える必要があります。

1)栄養 2)運動 3)糖尿病にならない

1)栄養

骨を健康に保つ6つの栄養素はこちらです。

1)カルシウム

2)タンパク質

3)ビタミンD

4)ビタミンK

5)マグネシウム

6)亜鉛

一番有名なのはカルシウム不足です。

血中のカルシウム濃度は一定ですので、カルシウムが不足し始めると、骨のカルシウムから補填をするようになります。

つまり、血中のカルシウムが不足すればするほど、骨のカルシウムも減っていくことで、骨がもろくなり、骨粗しょう症につながっていきます。

しかし、骨粗しょう症の原因はカルシウム不足だけではありません。

他の栄養素も大事なんです。

6つの栄養素の中で現代女性に足りないといわれるのが、カルシウム、マグネシウム、亜鉛の3つの栄養素。

また、日光にあたることもなく運動もあまりしない生活を続けていると、骨の形成に大切なビタミンDが活性化されず骨粗鬆症になってしまいます。

2)運動

骨は、新しく強い骨を維持することで疲労骨折などを防ぐために、常に作り替えられていて、大人では3~5年で全身の骨が入れ替わっているそうです。

骨の中には、骨を作る「骨芽細胞(こつがさいぼう)」と骨を壊す「破骨細胞(はこつさいぼう)」があり、この2つの細胞が骨の作り替えを行なっているそうです。

作り替えのペースを指示するのが「骨細胞」であり、「骨細胞」が骨を作る・骨を壊すという「メッセージ物質」によって作り替えの指示を行なっているのですが、作り替えのバランスが崩れると骨粗鬆症を起こしてしまいます。

骨細胞には骨にかかる衝撃を感知するという働きを持っており、その衝撃があるかないかによって、骨を作るペースを決めているそうです。

骨に衝撃がかからない生活をすると、骨を作らないでよいと考えてしまい、骨細胞が「スクレロスチン」を大発生させることによって、骨芽細胞の数を減らし、骨を作ることを休んでしまい、骨量が減ってしまうのです。

運動の中でもポイントになるのが「衝撃」です。

スクレロスチンの値を下げて骨量を増やし骨粗鬆症を予防する方法(ランニング・水中ウォーキング・ヨガ・ストレッチ)のコツと注意点|#NHKスペシャル #人体で紹介したNHKスペシャル「人体」で紹介された米ミズーリ大学のヒントン博士の研究によれば、週に6時間以上ランニングまたは自転車に乗っている男性の骨量を調べたところ、骨粗鬆症予備軍とされる人の割合が自転車に乗っている人が63%だったのに対して、ランニングしている人は19%だったそうです。

ポイントは、「自転車では骨への衝撃が伝わらないから」という点。

ヒントン博士の研究によれば、週3回30分の「ジャンプ運動」を骨粗鬆症予備軍の男性にしてもらったところ、スクレロスチンの値が下がり、骨量が増えたそうです。

高齢者は「水中ウォーキング」や「ヨガ」「ストレッチ」もおすすめなのだそうです。

3)糖尿病にならない

糖尿病患者は糖尿病でない人と比べると骨密度が10年程度早く低下する傾向がある|奥羽大によれば、糖尿病患者は糖尿病でない人と比べると骨密度が10年程度早く低下する傾向があることがわかったそうです。

糖尿病でない人と比べ、一型糖尿病患者さんは6~7倍、2型糖尿病患者さんは1.5~2倍、骨折リスクが高いことが報告されています。

糖尿病はインスリンの作用不足によって起こりますが、インスリンが作用しないと骨を作り出す細胞を減らしてしまうことなどから、糖尿病になると骨粗鬆症のリスクが高まります。

また、糖尿病腎症になると、カルシウムの吸収を助けるビタミンDの働きが低下して、骨量が減りやすくなるそうです。

ちなみに、ビタミンDとカルシウム摂取で糖尿病の発症のリスクを「低減させ得る」|厚労省研究班によれば、ビタミンDとカルシウムを摂取することで、糖尿病を予防する可能性があるそうです。

先ほど紹介した栄養の話とつながってきたと思いませんか?

骨密度を高める栄養素であるビタミンDとカルシウムは実は糖尿病を予防する栄養素としても大事である可能性があるということなんです。

最後にまとめると、1)骨密度を高める栄養をとり、2)骨に刺激がある衝撃のある運動をして、3)糖尿病にならないように生活習慣を改善することが骨粗しょう症予防につながり、きれいな状態を保つことにもつながるというわけなんです。

もう一つ大事なポイントとして、骨粗鬆症によれば、閉経後の女性の場合、女性ホルモン(エストロゲンは骨の形成に関わる細胞の働きを促進し、骨吸収を抑制する働きがある)の分泌が低下して骨量が急激に減ってしまいます。

若いうちから骨密度を高めることを意識することが将来の骨折リスクを下げることにもつながりますので、ぜひやっていきましょう!

→ 骨粗鬆症を予防する方法 について詳しくはこちら







【関連記事】

ヒロミさん、熱さ1000度で全身の約25%をやけどした大事故を経験!やけどのステージⅢ度とはどのくらいひどいの?




2025年1月7日放送の仰天ニュースでヒロミさんに起きた大事故について取り上げています。

ヒロミ、全身大ヤケドの大事故を回顧……熱さ1000度で救急搬送(2020年5月16日、RBB TODAY)によれば、1990年にTBSの記者だった秋山豊寛さんが宇宙に行ったことがアイデアの素となって、ヒロさんは「ロケット花火を背負って月に行く」という企画にチャレンジしました。

背中の積んだ1万本のロケット花火に点火したところ、強風にあおられ、炎と煙がヒロミさんを包み込みました。

無事なように見えましたが、耐熱性のレーシングスーツの中には1000度以上の熱が伝わっており、実際にはやけどのステージは最も重度なⅢ度で、やけど後に皮膚を移植する手術を行いました。

日本創傷外科学会によれば、やけどの深さで3段階に分類されます。

Ⅰ度は表皮まで、Ⅱ度は真皮まで、Ⅲ度は皮下組織まで傷害が及んだものです。

Ⅲ度になると皮膚に血の気がなくなり蠟のように白くなったり、炎で受傷した場合には炭のように黒くなったりします(図6)。Ⅲ度になると痛みを感じる神経まで損傷されるので逆に痛くないのが特徴です。

ヒロミさんの場合は、皮下組織まで傷害が及んだⅢ度で、痛みを感じる神経まで損傷していたので逆に痛くないという状態だったために、一見無事なように見えていたんですね。

この時の大事故では全身の約25%を火傷したそうで、現在の活躍ぶりを見ると、その後遺症を感じさせませんが、本当に大変だったんですね。







Mrs. GREEN APPLE(ミセスグリーンアップル)・大森元貴さんはりんごアレルギーだった!?




Mrs. GREEN APPLEの大森元貴さんのXによれば、大森さんはりんごアレルギーなのだそうです。

花粉症の人で「口の中がピリピリしびれる」は要注意!野菜や果物でアレルギー反応が起きる!?によれば、りんごアレルギーといえば、花粉症のアレルゲンと似た物質は果物や野菜の中にも含まれていて、口や唇、喉などにかゆみやピリピリ感を生じることがあり、こうしたアレルギー症状を「口腔アレルギー症候群(OAS)」と呼びます。

花粉のアレルゲンと似た構造を持つアレルゲンが含まれると報告されている食べ物は多く、代表的なものにリンゴ・モモ・キウイ(ハンノキ、シラカバなどの花粉)、スイカやメロン(カモガヤ、ブタクサなどの花粉)などがあります。

ロート製薬が行なったインターネット調査によれば、花粉症の子どもの20.6%に「口腔(こうくう)アレルギー症候群(OAS)」の症状である「果物を食べたときの口や喉のかゆみやピリピリ感」がみられるという結果が出ており、花粉症の子供は「OAS」の症状が出やすいと考えられるようです。







アルコール(お酒)にたばこ並みにがんリスクの警告することを勧告/米HHS




酒に発がんリスク明記を 適量基準見直しも勧告―米当局(2024年1月4日、時事通信)によれば、米・保健福祉省(HHS)のマーシー医務総監は「国民の大多数は(アルコール摂取の)リスクを認識していない」として、アルコール飲料のラベルにがんの発症リスクが高まるとする警告を表示するよう勧告し、また、1日の適量に関する現行基準も見直すよう求めました。

飲酒はがんの原因なのか?|肝臓がん・大腸がん・食道がん・乳癌(閉経後)・口腔がんのリスクが高くなるで紹介した最近の国際的な評価では、アルコールが直接触れる消化管(口腔・咽頭・喉頭・食道)、アルコールを代謝する肝臓、そして女性ホルモンの影響が大きい乳房のがん、大腸がんのリスクが確実に高くなるとされています。

また、日本におけるアルコールによるがんのリスクは、2008年7月現在、肝臓、食道、大腸については「確実」と判定されています。

アルコールのがんのリスクに対する国際的な評価と日本の評価では分かれる点もあるようですが、肝臓、食道、大腸については共通した意見のようです。

がん最新ニュースまとめによれば、大量飲酒は肝臓がん・大腸がん・食道がん・乳癌(閉経後)・口腔がんなどのガンのリスクを上げる条件となっています。

【関連記事】

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『副腎疲労症候群(アドレナルファティーグ)』とは?副腎を助けるためにどんな食べ物を摂るといいの?




『副腎疲労症候群(アドレナルファティーグ)』とは?副腎を助けるためにどんな食べ物を摂るといいの?
『副腎疲労症候群(アドレナルファティーグ)』とは?副腎を助けるためにどんな食べ物を摂るといいの?

キンガCichewicz|unsplash

■『アドレナルファティーグ(副腎疲労症候群)』とは?

疲労・うつに新たな概念 米国で注目の「アドレナルファティーグ(副腎疲労症候群)」  「朝起きられない」うつと間違われやすい“まじめ疲労” ビジネスマンの食事と治療法(2017/12/21、一般社団法人 日本オーソモレキュラー医学会)

「アドレナルファティーグ」とは、副腎の機能低下により、疲労やうつ症状が起こる副腎疲労症候群のことで、米国で生まれた概念です。

重症化すると代謝や循環器系などにも異常をきたすので注意が必要です。

米国では、ストレスの治療として採用されるなど、拡がりを見せています。

『副腎疲労症候群(アドレナルファティーグ)』とは、副腎の機能低下により、疲労やうつ症状が起こることで、溝口徹新宿溝口クリニック院長によれば、それまでやる気満々だった人が、突然朝起きられなくなったり、一晩寝ても疲れがとれず元気がなくなったり、普段感じたことのない強い疲労感で、仕事も手につかなくなったりといったことで、心の疲労である「うつ」を疑うのですが、実はこれらの疲労感は栄養失調で起きている場合が多いと指摘しています。

■副腎とは?副腎疲労とは?

抑うつ状態が続くなら「副腎疲労」かも…腸内環境を乱す食習慣を避ける【2025年は疲労知らずで過ごしたい】(2025年1月5日、日刊ゲンダイ)

副腎とは、左右の腎臓の上にある3~4センチほどの小さな臓器で、生命維持に欠かせない50種類以上のホルモンの産生を行っている。中でも重要な役割を担うホルモンが、体内の炎症を抑えたり、ストレスに対抗する作用を持つ「コルチゾール」だ。

「ヒトはストレスにさらされると、脳の視床下部や下垂体が副腎に対してコルチゾールを分泌するよう指令を出します。ところが過度なストレスが頻回にかかり続けることで下垂体からの指令が出なくなり、コルチゾールの分泌が途絶えると、疲労感、寝覚めの悪さ、食欲不振、体力低下、抑うつ状態、性欲衰退、不安などの不調を引き起こしてしまう。これが副腎疲労です」

以前テレビ番組で「ストレスホルモンのコルチゾールというホルモンが増加すると、鬱病に似た症状が起こることがある」と紹介されていました。

うつ病→脳の病気

副腎疲労症候群(アドレナルファティーグ)→副腎の病気

うつ病とうつ状態は違い、うつ病は病気で、うつ状態は症状。

うつ病以外の病気でもうつ病のような症状が出ることがあり、うつ状態の人にうつ病の治療をしてもうつ病でなければ治らないと紹介されていましたが、栄養失調によってコルチゾールが減少するとうつ病に似た症状が出てしまうんですね。

仕事への気合が空回りしてストレス+過剰なアルコール摂取

→ビタミンB(神経の働きを正常に保つ働きのある)を消費

→エネルギー不足が起こり強い疲労感や抑うつ感を引き起こす

もちろん食生活も大きくかかわってきます。

食事を簡単に済ませてしまう人ほど炭水化物だけの食事をとってしまいがちですが、炭水化物=糖質を過剰に摂取すると、その代謝に大量のビタミンB群が消費されてしまい、ストレスでビタミンBを消費しているところへ、さらに消費→欠乏という悪循環に陥ってしまうそうです。

基本的にはバランスの良い食事をすることなのですが、より具体的に言えば、ホルモンの材料となる栄養素を摂ることという「足し算」と副腎に負担をかける食べ物を減らすという「引き算」をすることです。

ではどのような食べ物を食べて、どのような食べ物を減らしていくとよいのでしょうか?

■良質なたんぱく質と脂質

まずホルモンの材料となる栄養素を摂るためには、良質なたんぱく質と脂質が欠かせません。

良質なたんぱく質としては、豚肉・鶏肉・牛肉などの肉類やアジやイワシ、サンマなどの青魚。

良質な脂質としては、オメガ3系(n-3系)脂肪酸を含むえごま油や亜麻仁油。

青魚も良質な脂質であるオメガ3を含む食べ物です。

■ビタミンB群とミネラル

ビタミンB群は、ホルモンの生産過程で消費されるため、副腎疲労の人が不足しやすい栄養素であり、また、副腎が上手く働かない人は、腸にも不調を抱えるため、ミネラルの吸収が上手くできずに不足しやすくなるそうです。

そのため、ビタミンB群とナトリウムやカリウム、亜鉛、マグネシウム、カルシウムといったミネラルが大事になります。

ビタミンB群を含む食べ物は、豚肉・ウナギ・豆腐・さば・さんま・のり・納豆・レバー・卵・海苔・玄米などです。

ミネラルを含む食べ物は、魚介類・海藻・海苔・チーズなどです。

ビタミンB群の一種である葉酸を含む食べ物

[葉酸を摂ることのできる食品]

ほうれん草・小松菜・ブロッコリーなどの緑黄色野菜、豆類、レバー、のり、茶葉(抹茶、玉露)

葉酸含有量ランキング

【野菜以外編】(食材料100g中)

  1. 焼き海苔 1900μg
  2. 味付け海苔 1600μg
  3. 岩海苔 1500μg
  4. 鶏レバー(生)/煎茶 1300μg
  5. 抹茶/干し海苔/かわ海苔 1200μg
  6. 牛レバー(生) 1000μg
  7. 豚レバー(生) 810μg
  8. まつも 720μg
  9. 板わかめ 510μg
  10. うなぎの肝(生) 380μg

【野菜編】(食材料100g中)

  1. なばな(菜の花) 340μg
  2. 枝豆 320μg
  3. からしな 310μg
  4. バジル 290μg
  5. モロヘイヤ 250μg
  6. 芽キャベツ/しいたけ(乾燥) 240μg
  7. パセリ/マイタケ(乾燥) 220μg
  8. ほうれん草/ブロッコリー/あさつき 210μg
  9. すぐきな 200μg
  10. アスパラガス/春菊/よもぎ 190μg

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【追記(2025年1月5日)】

抑うつ状態が続くなら「副腎疲労」かも…腸内環境を乱す食習慣を避ける【2025年は疲労知らずで過ごしたい】(2025年1月5日、日刊ゲンダイ)

腸内環境の乱れは腸に炎症を起こしやすくさせ、腸内細菌のバランスが崩れて腸壁の細胞間に隙間ができると、未消化の栄養素やウイルスなどの異物が血管内に侵入する“腸漏れ”を起こしやすくなる。それらが血液に流れて脳で炎症を起こすと、下垂体が副腎にコルチゾールを分泌するよう指令を出せなくなり、副腎疲労を招く。

メタボリックドミノを予防するカギは「腸と腎臓」!腸の炎症と慢性腎臓病を避けるにはどんな食事をするといいの?によれば、腸の炎症を抑制するとメタボの症状が引き起こされないこともわかったことにより、メタボリックドミノは腸の炎症から始まるということもわかりました。

そして、腸の炎症が起こりやすくなる食べ方も分かったそうです。

糖分の過剰摂取
→腸内細菌の働きの抑制・腸内の免疫細胞の防御力が弱まる
→腸管の表面を覆う細胞によってつくられる防御壁が壊れる
→脂肪が体内に入りやすくなる
→炎症性サイトカインが大量に分泌
→腸の炎症
→メタボリックドミノの進行

腸の炎症はメタボリックドミノを進行させるだけでなく、副腎にも影響を与えてしまうのであれば、いかに腸の炎症を防ぐかが大事になりますね。

■肝臓の解毒機能を助ける食べ物

肝臓の解毒機能を助けるための食べ物を摂ることも重要です。

春の野菜と果物には「抗酸化成分」「解毒成分」が豊富によれば、解毒成分が豊富な食べ物とは、ポリフェノールやカロテノイドなどの抗酸化作用をもつ食べ物です。

具体的には、ほろ苦い菜の花や春キャベツなどのアブラナ科の野菜や、においの強いタマネギなどのユリ科の野菜は、肝臓を元気にするグルタチオンやポリフェノール、硫黄化合物をはじめ、老廃物などの毒素をつかまえて排出しやすくするケルセチンも豊富に含まれているそうです。

疲れにくくする

キャベツ、菜の花、小松菜、ニラ、ブロッコリー

グルタチオン(毒を捕まえて肝機能を高める、抗酸化作用で美肌)

硫黄化合物(肝臓の解毒酵素の働きを高める)

血流が良くなる

玉ねぎ、ほうれん草、ブロッコリー、りんご

ケルセチン(血流を改善し、巡りを良くする)

カリウム(有害金属など毒を含む尿を排出)

便秘改善

アボカド、玉ねぎ、りんご

オリゴ糖(ビフィズス菌の餌となり、善玉菌を増やすのに役立つ)

食物繊維

肌荒れが良くなる

ほうれん草、ブロッコリー、トマト

ポリフェノール、ビタミンC、ビタミンE(抗酸化作用により、血流をよくして、美肌に)

つまり、簡単に言えば、香味野菜やハーブ・スパイス、野菜を摂取するといいということなのですが、もう一つのポイントは、色とりどりの野菜を選ぶこと。

植物性食品には、ビタミンやミネラルなどの栄養素、食物繊維などが含まれていますが、フィトケミカルとは、「色」「香り」「苦味」といった今まで栄養素とは考えられていなかった成分のことをいい、抗酸化作用があります。

→ 抗酸化作用 について詳しくはコチラ

■副腎を守るために減らしたい食べ物

体内の炎症の原因となるグルテンやカゼインを含む食べ物:小麦や乳製品

副腎を刺激してコルチゾールの分泌を促すカフェイン:コーヒー

砂糖や炭水化物(糖質):甘いお菓子

花粉症は栄養療法で8割以上が改善|砂糖をとらない・オメガ3・ビタミンD(溝口徹)|#ジョブチューンによれば、アレルギーを抑制するコルチゾールというホルモンは血糖値の上昇を抑えるためにも使われるため、血糖値が上下動するとコルチゾールがアレルギーを抑制することに使われなくなるのです。

食品添加物

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■まとめ

【ガッテン】大豆たんぱく質で筋力アップ(二川健)&心疾患予防(家森幸雄)!必要摂取量!で紹介した家守幸雄教授が行った発展途上国で尿を集めた研究によれば、長生きのカギとなる3S「Salt(塩)」「Seafood(魚介類)」「Soy(大豆)」であることがわかりました。

Avoid Salt. Eat fish and Soy. Live longer – [日本語]: Yukio Yamori at TEDxTokyo

この「Salt(塩)」「Seafood(魚介類)」「Soy(大豆)」に含まれるのは、たんぱく質と脂質、ビタミンB群とミネラルなんですよね。

【関連記事】

『アドレナルファティーグ(副腎疲労症候群)』から身を守るためにも、良質なたんぱく質と脂質、ビタミンB群とミネラル、肝臓の解毒機能を助ける香味野菜やハーブ・スパイスを摂りましょう!







【参考リンク】

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