60歳未満の人がコーラやジュースなど砂糖入り飲料やダイエットコーラなど人工甘味料入り飲料を1日1杯以上飲むとうつ病のリスクが上がる!




イギリスの「UKバイオバンク」というデータベースを使い、18万8千人以上の人の飲料摂取(何をどれだけ飲むか)と、うつ病や不安障害との関係を調べたもので、11年以上にわたって参加者を追跡し、年齢によって飲み物の影響がどう違うかを分析したところ、次のような結果が出ました。

●60歳未満の人がコーラやジュースなど砂糖入り飲料(SSB)やダイエットコーラなど人工甘味料入り飲料(ASB)を1日1杯以上飲むと、うつ病のリスクが上がる(SSBで14%、ASBで23%リスク増)。

●逆に、60歳未満の人が純粋なフルーツ/野菜ジュース(PiS)やコーヒーを飲むと、うつ病のリスクが下がる(ジュースで19%、コーヒーで12%リスク減)。

●60歳以上の高齢者純粋なフルーツ/野菜ジュース(PiS)やコーヒーをたくさん飲むと、うつ病や不安障害のリスクが下がる。

つまり、この結果を参考にすると、うつ病や不安障害のリスクを減らすには、60歳未満の人は砂糖入り飲料をジュースやコーヒーに変える、60歳以上の人はミルクをジュースやコーヒーに変えるとよいということですね。

【参考リンク】

■まとめ

今回は飲み物がこころの健康に与えるメカニズムはわからなかったものの、飲み物によってうつ病や不安障害のリスクを減らす可能性があるということなので、面白い研究ですね。

最近の研究では、食べ物によって腸内細菌叢が変化し健康(体も心も)に影響を与えることがわかってきていています。

今後はその人の腸内環境と体の心の健康状態を比較しながら、食べ物と飲み物を改善することにより、生活習慣病やうつ病リスクを下げる予防医学になっていくかもしれませんね。







遅延型(遅発型)フードアレルギーの検査は必要なの?




39歳モデル、突然の全身湿疹 まさかの原因発覚「呼吸困難も…不妊も関係」病院で診断が困難…注意喚起(2025年4月7日、スポニチアネックス)によれば、モデルの武智志穂(39)さんは病院でウイルス性発疹症という診断が出て、3か月飲み薬と塗り薬を続けたものの症状が悪化していくため、自分で調べたところ【リーキーガット症候群】【遅延型フードアレルギー】ではないかと思い、遅延型フードアレルギーの検査ができる病院で検査してもらおうとしているそうです。

賛否両論の理由「遅発型フードアレルギー検査」の正しい捉え方と推奨される人(国立消化器・内視鏡クリニック)を参考にすると、「遅発型フードアレルギー」のメカニズムはよくわかっていないようです。

日本アレルギー学会や日本小児アレルギー学会は「遅延型の食物アレルギー」の原因食品がわかるとうたう「IgG抗体検査」について「推奨しない」とする見解をまとめ、注意喚起しています。

【参考リンク】

ここで気になるのは「そもそも遅延型(遅発型)食物アレルギーは存在するのか?」という点です。

「ない」と言い切ってしまえばそれで終わりなのですが、「ないとは言い切れない」(将来の研究で見つかる可能性があるため)だけなのか、それともその検査によって、過剰に食物を制限することを避けてほしいからなのかが気になるところです。

病気になった人は自身の症状に病名がつくことで安心するものです。

病名がわかることで治療のスタートラインに立てるのですから。

先ほどの武智さんの記事を読むと、元々健康的な肌が取り柄だったのに、その肌にぷつぷつと赤い湿疹が出てきて、「最初は腕から始まり、両耳、顔(特に目周り、小鼻横、顎、こめかみ~フェイスライン)、下半身と、胴体を除いた全てに湿疹が出るように」なったそうです。

そして、自身の食生活を比べてみたところ、小麦製品を摂取した後にひどくなっている気がして小麦アレルギーなんじゃないかと思ったり、遅延型フードアレルギーの原因となる食品例として挙げられていたものが今まで好んでいた食べ物が多かったり、月経異常と湿疹の時期が重なっていて、それも遅延型フードアレルギーのサインではないのかと考えているようです。

自身の症状が心配で、自身の症状に当てはまるものを検索して、点と点がつながったと思うケースもあるのだと思います。

ただそれがうまくつなぐことができればいいですが、誤ってつないでしまうケースもあるので、その点が心配ですね。

■まとめ

最近の研究では、最近注目されているのが炎症性皮膚疾患と脳腸相関の関係で、腸の調子が悪いと、免疫のバランスが崩れて脳に炎症が起き、それが皮膚病やうつ病を悪化させる可能性があるそうです。

【参考リンク】

ストレスや生活習慣が引き起こす炎症が、脳や腸、皮膚に影響を与え、それがまた心の病気を悪化させる…という感じで、すべてが繋がっているんですね。

この論文の大事なメッセージは、見た目に悩む皮膚病の患者さんにとって、周囲の目や心理的な負担も大きいので、皮膚病や心の病気を治すには、医者だけでなく、心理学者や栄養士などいろんな専門家が協力する「学際的アプローチ」が必要だということです。

武智さんのケースでも早く湿疹の原因がわかって治療が進むといいですね。







エゴマに含まれるαリノレン酸(アルファリノレン酸)はうつ病のリスクを軽減―ハーバード大|#あさイチ(NHK)【論文・エビデンス】

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2015年7月14日放送のNHK「あさイチ」では「エゴマ」について取り上げました。

井上浩義先生(慶應義塾大学)が解説




エゴマはうつ病のリスクを軽減

oil and water

by Martin Cooper(画像:Creative Commons)

エゴマ油に含まれるαリノレン酸はうつ病のリスクを軽減してくれるそうです。

アメリカのハーバード大学公衆衛生大学院の発表によると、10年間にわたって5万人以上の女性を対象にした研究によれば、リノール酸の摂取を控え、α-リノレン酸を与えたところ、うつ病の発生が減少したそうです。

【参考リンク】

えごま油で認知症対策|林修の今でしょ!講座 2月24日によれば、えごま油はうつ病のリスクも軽減してくれるそうです。

うつ病は、認知症と同じ脳の病でもあります。

認知症の場合には進行を遅らせることは可能ですが、治すことは難しいです。

しかし、認知症と違い、うつ病の場合は神経細胞が弱っている状態なので、もう一回神経細胞を元気にすれば、病気になってしまった後でもえごま油は良い効果をもたらしてくれるそうです。

→ エゴマ油 についてさらに詳しくはこちら

→ オメガ3脂肪酸|オメガ3の効能・効果・食べ物・オメガ3ダイエット について詳しくはこちら







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【あさイチ】オメガ3の上手な摂り方!美と健康に良いアブラの新常識|1月8日

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2020年1月8日放送のNHK「あさイチ」のテーマは「美と健康の理想食!アブラの新常識」でオメガ3と健康・美容との関係について取り上げました。

■オメガ3に期待される効果

心筋梗塞・脳梗塞・肝臓がん・乳がん
ADHD・筋肉痛・疲労回復・持久力アップ
美肌・花粉症・産後うつ・イライラ・夫婦仲

●血液中のオメガ3:オメガ6の割合で心臓病での死亡リスクが変わる。

1:1<1:2<1:4

オメガ6の割合が多くなるにつれて心臓病での死亡リスクが上昇する。

理想のオメガ3:オメガ6の比率は「1:2」。

ですが、多くの日本人の比率は「1:10」以上の割合になってしまっています。

●虚血性心疾患(心筋梗塞

肝臓がん

乳がん

オメガ3系脂肪酸摂取による不安症状の軽減によれば、オメガ3系脂肪酸を少なくとも 2,000mg 以上摂取した場合に抗不安効果を認めることが分かりました(JAMA Network Open, 2018;1(5):e182327)。

乳がんサバイバーを対象に観察研究を行ったところ、血中アルファリノレン酸の割合が高いほど、再発不安が低いという関連を見出しました(J Affective Disorders, 2019)。

【参考リンク】

大腸がん

●ADHD

●筋肉痛

●疲労回復

●持久力向上

【関連記事】

●美肌

花粉症

●妊娠前期

■オメガ3の摂取量

厚生労働省の日本人の食事摂取基準(2010年版)によれば、オメガ3(EPA・DHA)を1日に1000mg以上摂取することが望ましい。

オメガ3

EPA・DHA

オメガ3はたんぱく質と一緒に摂るのがいいので、毎日の食事に魚介類を食べるのが理想の食事ですが、毎日は大変なので、えごま油やアマニ油などのオメガ3のオイルを摂るといいですね。

■オメガ3の多い食品

サバ 2120mg
サンマ 3780mg
マグロ(トロ) 5810mg
サーモン 1590mg
いわし 2100mg
うなぎ 2420mg
カキ 290mg
ムール貝 280mg
イクラ 4700mg
たらこ 1190mg
アン肝 7680mg
くるみ 8960mg
エゴマ油 58310mg
アマニ油 56630mg
しそ油 60000mg
サチャインチオイル 48600mg

■オメガ6の多い食品(可食部100g当たり)

牛肉(カルビ)1070mg
豚肉(バラ) 3320mg
鶏肉(もも) 2680mg
ソーセージ 3380mg
卵 1490mg
バター 1860mg
アボカド 2030mg
マヨネーズ 23080mg
カレーパン 2190mg
ポテトチップス 12010mg
ドーナツ 5700mg
シュークリーム 930mg
大豆油 49670mg
コーン油 50820mg
ごま油 40880mg
米油 32110mg

文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(第七訂)」他から作成

■オメガ3と中性脂肪

【ガッテン】スプーン1杯のえごま油で体重・中性脂肪が減る!オメガ3とオメガ6のバランスが重要!

ニッチェ近藤さん、小さじスプーン1杯のオメガ3(えごま油)の摂取でダイエット・中性脂肪低下効果(#NHK)

■オメガ3と美肌

麻布大学の守口徹教授によれば、オメガ3が細胞にあると本来の細胞の機能が維持でき、皮脂の供給などすべてがバランスよくいく。

オメガ3の美肌効果

EPAを摂ると、赤血球がしなやかになり、顔色が良くなり、目の下のクマがなくなる!

■オメガ3と花粉症

順天堂大学の横溝岳彦教授らの研究グループは、DHAやEPA、αリノレン酸といったオメガ3脂肪酸の食事摂取がアレルギー性結膜炎(花粉症)を改善させるメカニズムの解明に成功。

オメガ3脂肪酸(DHAやEPA、Αリノレン酸)がアレルギー性結膜炎(花粉症)を改善する!|順天堂大学

【参考リンク】

Dietary omega-3 fatty acids alter the lipid mediator profile and alleviate allergic conjunctivitis without modulating Th2 immune responses

■オメガ3と脳の関係

オメガ3を摂取することがストレスやイライラの軽減につながると考えられています。

■オメガ3とこころの健康

エゴマに含まれるαリノレン酸はうつ病のリスクを軽減―ハーバード大|#あさイチ(NHK)【論文・エビデンス】

●心的外傷後のストレス反応の強さがオメガ3を摂取していた人の方が下がる

オメガ3で心も変わる|オメガ3を摂っていないと母性の発動が遅れたり、産後うつになりやすい

オメガ3を摂っていないと母性の発動が遅れ、子供にあまり興味を示さない、興味を示すまでに時間がかかると考えられるそうです。

【参考リンク】

【関連記事】

■オメガ3を効果的に摂取するには?

●タンパク質と一緒に摂取する!

●オメガ3を摂取するタイミングは朝食がおすすめ!

【林修の今でしょ講座】亜麻仁油(αリノレン酸)で血管若返り!亜麻仁油の一日の必要摂取量!摂るタイミング!注意点!亜鉛を含む牡蠣で効果アップ!亜麻仁油(オメガ3)を朝から飲んで運動すると脂肪燃焼を早める!|#林修の今でしょ講座によれば、オメガ3系脂肪酸を摂取して運動をすると、脂肪燃焼を早めるという結果が出ているそうです。

【参考リンク】

●えごま油やアマニ油の保管場所は「冷蔵庫」がおすすめ!

オメガ3のオイルは熱や光、空気に触れると酸化しやすいので、直接光が当たらず、温度管理ができる「冷蔵庫」で保管しましょう。

開封後は空気に触れて酸化しやすいので、早めに使い切りましょう!

【補足】

Αリノレン酸(えごま油・亜麻仁油)の注意するポイントは「加熱に弱い」という性質があるのは本当!?

こんな実験もあります。

サンマに含まれるEPA・DHAが調理方法によってどれだけ減少するかという大阪ガスが行った実験によれば、調理時のEPA保持率はフライ(200度)43%、グリル(350度)77%、フライパン91%であり、DHAではそれぞれ48%、75% 99%でした。

EPA・DHAが減少する理由は、脂の飛散と熱分解・酸化にありますが、フライでは脂の飛散と熱分解・酸化、グリルでは脂の飛散、フライパンでは加熱分解が減少メカニズムと考えられます。

つまり、熱に弱い性質があるといわれていますが、フライパンで加熱する程度ではほとんど影響がないことがわかります。

また、エゴマ (シソ) 油の加熱安定性と食品成分添加の影響によれば、180℃、70分までの加熱では、大豆油に比べてエゴマ油の劣化は若干進んでいたものの、α-リノレン酸の残存率も90%以上であり、栄養的に支障がなかったそうです。

熱に弱い性質があるからといって使わないよりも、積極的にαリノレン酸が豊富なオメガ3を料理に活用しましょう!

→ オメガ3脂肪酸|オメガ3の効果・効能・食べ物(オイル)・ダイエット について詳しくはこちら

→ DHA・EPAとは|DHA・EPAの効果・効能・食品・摂取量 について詳しくはこちら

→ 【NHKスペシャル】体にいい油「オメガ3」!|オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸のバランスがカギ!【食の起源】|1月12日 について詳しくはこちら

島根県産えごま油|オメガ3(αリノレン酸)を摂ろう!
島根県産えごま油|オメガ3(αリノレン酸)を摂ろう!

【新物】島根県産えごま油(50g)|低温圧搾生搾り|オメガ3(αリノレン酸)を摂ろう! 1,944円(税込)







砂糖の摂りすぎで腸内細菌叢が変化し脂質代謝異常(脂肪肝や高脂血症)やメタボリックシンドロームが起きている!?




砂糖の摂りすぎによる脂肪肝や高中性脂肪血症は腸内細菌叢の変化が起こしている
砂糖の摂りすぎによる脂肪肝や高中性脂肪血症は腸内細菌叢の変化が起こしている

参考画像:砂糖のとりすぎによる脂質代謝異常(脂肪肝、高脂血症)は腸内環境の変化が鍵であった(2021年3月26日、名古屋大学)

砂糖のとりすぎによる脂質代謝異常(脂肪肝、高脂血症)は腸内環境の変化が鍵であった(2021年3月26日、名古屋大学)で紹介されている小田裕昭准教授らの研究によれば、砂糖(ショ糖、スクロース)のとりすぎによって起こるメタボリックシンドロームへつながる脂質代謝異常(脂肪肝)、高中性脂肪血症が腸内環境の変化によるものであることがわかりました。

この研究の前にこれまでの新しくわかってきたことを一つを紹介しておく必要があります。

それは、これまでメタボリックシンドロームは、食べ過ぎ、特に油のとりすぎが原因として考えられてきましたが、最近になって、砂糖(ショ糖や異性化糖)などのフルクトースを含む糖が大きな原因であるとわかってきたことです。

今回の研究によれば、砂糖の摂りすぎにより大腸の腸内細菌叢が変化していること、腸内細菌叢の変化が脂肪肝や高中性脂肪血症の原因であることを突き止めました。

【参考リンク】

砂糖の摂り過ぎによる脂質代謝異常の原因菌5つを特定 メタボなどの予防法確立へ重要なステップ(2025年3月31日、名古屋大学)によれば、砂糖の摂り過ぎによって起こるメタボリックシンドロームへつながる脂質代謝異常(脂肪肝、高中性脂肪血症)の原因となっている腸内細菌を5つ見つけました。

これらの腸内細菌をターゲットにすることにより、砂糖の摂りすぎによる脂質代謝異常やメタボリックシンドロームを腸内環境を整えることにより予防できる可能性が出てきました。

【参考リンク】

■まとめ

あなたの腸内は肉派?野菜派?どんな食べ物を食べているかで腸内細菌叢が変わる!その影響は健康や環境にも関わってくる!によれば、食事で腸内細菌叢は変わるし、健康にかかわってくることがわかっています。

つまり、食事を変えて、腸内細菌叢を変えることができれば、脂肪肝などの脂質代謝異常やメタボリックシンドロームを予防できる可能性があるわけです。







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