「わき汗が目立つため満員電車でつり革がつかめない」|脇汗対策商品(制汗剤・塩化アルミニウム・汗取りパッド・インナー)




■「わき汗が目立つため満員電車でつり革がつかめない」

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by Elvert Barnes(画像:Creative Commons)

「わき汗」が気になり、つり革恐怖症になる女性が急増 新手の制汗剤が続々登場 汗取り機能付きインナーも…

(2016/7/6、産経新聞)

汗で気になるのは、におい(59%)▽服が汗で湿る(46%)▽わき汗が目立つ(41%)-の順で、わき汗は社会人の汗の3大悩みの1つだった。

ユニクロは今春、社会人千人を対象にインナー着用に関する調査したところによると、41%が「ワキ汗が目立つ」ことを悩みとして抱えていることがわかったそうです。

夏になると、暑くなって薄着になる機会も増えますが、気になるのが「汗染み」です。

人によっては、「満員電車で(脇汗が目立つため)つり革がつかめない」「暑いけどジャケットが脱げない」という人もいるようです。

ワキ汗を気にしている方は様々な対策を行なっているようです。




■脇汗対策商品

●制汗剤

ライオンは平成26年、定番の制汗剤「バンロールオン」の持続効果を高めた新商品「Ban(バン)汗ブロックロールオン」を発売。従来品と合わせ、同年のロールオンタイプの制汗剤の売り上げが2倍以上伸びた。購買層は主に20~40代の女性だ。

<中略>

 ライオン快適生活研究所の景山晶子さんは「働く女性の間で、わき汗を抑えたいというニーズが高まっている」と話す。

ワキ汗防ぐ制汗剤が進化して人気になったのは、NHKあさイチの有働アナがきっかけ!?(2015/7/8)によれば、NHKの情報番組「あさイチ」で有働由美子アナウンサーが着るブラウスのわきに汗がにじみ、視聴者が「見苦しい」と指摘したことに対して謝罪したことから始まった「わき汗論争」ですが、これをきっかけに、汗腺に蓋をして汗を出ないようにする制汗剤の改良が進んだそうです。

●塩化アルミニウム

 佐藤製薬の「テノール液」は、多汗症の治療にも用いられ、汗腺をふさいで発汗を抑制する作用のある塩化アルミニウムを配合した制汗剤。38年前からある定番商品だが、同社は「塩化アルミニウムの効果がインターネットで話題になり、ここ数年、売り上げが伸びている」とする。

なぜ人並み以上に汗かきの人がいるのか

(2016/3/18、WSJ)

健康だが汗かきの人へのアドバイスとして、手のひらや足の裏から汗が吹きでそうな状況時には薬局の店頭で手に入る塩化アルミニウム制汗剤を使うことを勧めている。塩化アルミニウムは汗管細胞に干渉して発汗を減らす働きを持つ(敏感な肌を刺激する可能性もある)。

塩化アルミニウムは汗腺をふさいで発汗を抑制する働きがあるそうです。

●ワキ汗用汗取りパッド・汗取り機能のあるインナー(キャミソール)

脇汗用汗取りパッドや汗取り機能のあるインナーが売れているそうです。

■脇汗は医療機関での対象となることもある!?

対策商品を利用しても汗が抑制できず、多量のわき汗に悩んでいる場合は、医療機関で治療の対象となることもある。わき汗を止める治療法としては、塩化アルミニウムの塗布▽海外の多汗症治療器具の利用▽ボツリヌス毒素の注射▽交感神経を遮断する手術-などがある。

多汗症治療では、次のような治療が行われるそうです。

●塩化アルミニウムの塗布:汗の成分と結びつき、汗の出口を塞ぐ効果

●海外の多汗症治療器具の利用

●ボツリヌス毒素の注射:発汗を促す神経信号「アセチルコリン」の分泌を抑制

●交感神経を遮断する手術

【追記(2022/7/15)】

わきの多汗症 治療の幅広がる…副作用少ない薬で快適に(2022/7/14、ヨミドクター)によれば、20年に保険適用されたのが、「ソフピロニウム」と「グリコピロニウム」。

ソフピロニウム:1日1回わきの下に塗り、ゲル状の薬の成分が、汗腺の受容体にくっついてアセチルコリンの結合を防ぎ、発汗を抑制。重症の人を対象にした臨床試験では、5割以上の人は6週間で汗の量が半分以下になり、皮膚のかぶれや赤みの副作用は5%程度だったそうです。

グリコピロニウム:1日1回薬液がしみこんだシートでわきの下を一拭きする







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大久保佳代子さんは更年期障害を告白!最近怖いのが尿漏れ




【目次】

大久保佳代子「もしかしたら更年期障害?」 “常に不調”な老いの恐怖を告白…今ちょっと怖いのは“尿もれ”で(2025年5月24日、集英社オンライン)によれば、大久保佳代子さんが更年期障害を意識したのが51-52歳ごろで、気持ちの落ち込み、眠りが浅い、ホットフラッシュ(暑い)などの更年期症状に悩まされたそうです。

ちなみに最近怖いのが尿漏れで、尿もれ防止のための骨盤底筋スクワットを始めようとしているそうです。

→ 更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代の更年期の症状 について詳しくはこちら

■尿道、膣、肛門を閉める力を鍛える体操「骨盤底筋訓練」

1)仰向けになって、両足を少し開いて膝を立てた姿勢をとる。
2)尿道・肛門・膣をキュッと閉めたり緩めたりして、これを2-3回繰り返す。
3)尿道・肛門・膣をぎゅうっと閉めて3秒ほど静止し、そのあとゆっくりと緩める。これを2-3回繰り返す。少しずつ引き締める時間を延ばしていくのがポイント。

はじめは1日5分ほどから始め、徐々に10分、20分と時間を延ばしていきます。

この「骨盤底筋訓練」は生活の中でもできます。

例)朝・晩に布団の中で、膝を床につき、肘をクッションに乗せて頭を支えて行う。
例)テーブルを支えにした姿勢で、両足を肩幅に開いて立ち、手を机の上にのせて、骨盤底筋訓練をする。
例)テレビを見ながらなど椅子に座った姿勢で、両足を肩幅に開いて、足の裏の全面を床につけて、骨盤底筋訓練を行う。

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■更年期とは?更年期障害とは?

●更年期とは?

更年期とは、女性の場合、卵巣機能が衰えはじめ、女性ホルモンの分泌が減少する「閉経を迎える前後の期間」のことをいいます。

女性の更年期は40代半ば(月経異常・月経不順が続く方が多い)頃といわれています。

もちろん、更年期が始まる時期には個人差がありますが、閉経年齢で最も多いのが、50歳だといわれますので、45歳ぐらいがその目安といえます。

40代・50代という更年期の時期は、仕事での責任感が増し、子供の独立・夫の定年・親の介護など急激に生活のリズムが変わる時期でもあり、生活のリズムの変化による精神的ストレスや家庭や職場でのストレスなども加わって、更年期障害が現れます。

更年期になると、どんな症状が現れるのでしょうか?

●更年期障害とは?

更年期障害とは、ホルモンバランスの乱れが原因の身体的・精神的不調のことであり、自律神経失調症の一つです。

更年期を迎える時期になると、卵巣の機能が衰え、その結果、卵巣から分泌されている女性ホルモン(エストロゲン)の量が減少します。

エストロゲンの分泌量が減ると、脳は盛んに卵胞刺激ホルモンを分泌し、卵巣からエストロゲンを分泌するように促します。

しかし、更年期を迎えた卵巣は、必要な量のエストロゲンを分泌することが出来ないため、エストロゲンの減少と卵胞刺激ホルモンの増加という「ホルモンバランスの乱れ」が起こります。

そして、ホルモンバランスの乱れによって次のような症状が現れます。

→ 女性が更年期に太る3つの原因|更年期に太りやすい女性は生活習慣病に注意! について詳しくはこちら

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運動器官系の症状

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更年期障害の食事・更年期を乗り切る方法

●食生活の見直しをする

●ビタミン・ミネラルなどバランスの取れた食事で栄養を十分に摂る。

亜鉛は、ホルモンバランスを整える働きがある。

女性の場合は、亜鉛が不足すると女性ホルモンの働きが悪くなったり、月経異常を引き起こしてしまう可能性がある。

特に更年期ともなれば、亜鉛不足がホルモンバランスをさらに乱れさせて症状を悪化させてしまうことにもありえる。

→ 亜鉛の多い食品 について詳しくはこちら

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→健やかに過ごしたい40代・50代の女性に亜鉛サプリ!まとめ買いで最大18%OFF!

●軽いウォーキングなどの適度な運動

寝る前に毎日10分間、ヨガを取り入れたストレッチを3週間行うことで、更年期女性の「更年期症状」と「抑うつ」を改善することがわかったそうです。

→ 寝る前のストレッチ&ヨガは、女性の「更年期症状」と「抑うつ」を改善する効果がある!おすすめのやり方 について詳しくはこちら

●ご自身にあったリラックス方法

更年期障害の症状を和らげたいと考えている方は、呼吸をゆっくりしたり、音楽を聴いてみてはいかがでしょうか?

→ 更年期障害の症状の顔のほてり(紅潮)は音楽を聴くと改善する! について詳しくはこちら

●家族との会話をする機会を増やす

●更年期障害のツボ

→ 更年期障害のツボ:三陰交(さんいんこう)の位置・押し方|たけしの本当は怖い家庭の医学 について詳しくはこちら

●相性の合う医師・病院を見つけておく

●エクオール

大豆イソフラボンは、更年期障害の原因といわれる「エストロゲン」と構造が似ているため、体内に入ると、エストロゲンと同じような働きをするといわれています。

大豆イソフラボンは大豆製品などから摂れます。

ただ、最近の研究によれば、大豆イソフラボンの健康効果の恩恵を受けやすい人とそうでない人がいることが明らかになったそうです。

その違いは、エクオールを作り出すためのエクオール産生菌という腸内細菌を持っているかどうかです。

腸内細菌によって大豆イソフラボンに含まれるダイゼインという成分をエクオールに変えることで、ダイゼインのままと比べ、よりエストロゲンに似た働きをすると言われています。

更年期症状の軽い人はエクオールの量が多いそうで、更年期症状の重い人のグループに、エクオールをつくれる人が少なかったそうです。

更年期のホットフラッシュ(ほてり)や首や肩のこりを改善する効果が確認されているそうです。

エクオールの産出能力をチェックするには、「尿中エクオール検査」や「ソイチェック」といった簡単な尿検査で調べることができるそうです。

→ エクオール(EQUOL サプリ)が更年期(更年期障害)症状の軽減に役立つ について詳しくはこちら

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■更年期障害と有名人

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ビリー・ジョエルさんの病気は正常圧水頭症でツアー中止!正常圧水頭症とは?




ビリー・ジョエル、脳疾患公表でツアー中止 正常圧水頭症で「聴覚、視覚、バランス感覚に問題」(2025年5月24日、日刊スポーツ)によれば、ビリー・ジョエル(76)さんが「正常圧水頭症」と診断され、ツアーを中止しました。

■正常圧水頭症とは?

 この疾患は、頭蓋骨内に脳脊髄液がたまり、脳を圧迫することで発症する病気で、65歳以上で発症することが多く、歩行障害や認知障害、排尿障害を伴うという。

ばあちゃん、介護保険制度の申請をする/ケアマネージャー(ケアマネ・介護支援専門員)に相談/介護保険制度とは?サービスの流れでは、以前脳外科クリニックで働いている看護師のフォロワーさんから「おばあちゃん水頭症ではないですか?歩行障害・転倒・認知障害・最後に失禁が出てくる症状です。転倒が多いのが気になりまして。」というメッセージを頂いたことを思い出しました。

【特発性正常圧水頭症(iNPH)】

特発性正常圧水頭症(iNPH)は、脳に溜まった脳脊髄液が脳を圧迫することで歩行障害(歩き方がおかしい)・認知症・尿失禁・やる気が出ないなどの症状が出る病気です。

脳脊髄液(99%は水)が産生や吸収を繰り返しながら、脳や脳脊髄液を物理的に保護したり、脳内を移動することで脳の老廃物を除去していると考えられています。

ところが、何かしらの原因で頭蓋内に脳脊髄液が溜まり、脳室が拡大します。

これが原因で様々な症状が現れる病態が水頭症です。







グルテン・小麦=老化の原因!?グルテンフリーだとアンチエイジングになるって本当?調べてみた!




グルテンが老化の原因で、グルテンフリーだと「慢性的な疲労感が軽減して、ニキビやアトピーが改善したり、肌がキメ細かくなって、艶肌になり、反対に小麦を摂り続けると皺と弛みが加速して一気に老け込んでしまう」というような、「小麦=老化」というイメージを持つ投稿を見かけました。

果たして、グルテンは本当に老化の原因なのでしょうか?

52歳モデルがヴィーガン食で「死にかけた」慢性の消化器疾患「セリアック病」と診断!ヴィーガン食によりセリアック病を起こすことがあるの?によれば、セリアック病では、小麦や大麦などに含まれるたんぱく質グルテンを摂取することにより免疫系が小腸を攻撃し、栄養の吸収を阻害してしまうので、グルテンアレルギーやセリアック病の予防・改善のため、「グルテンフリー」小麦・大麦・ライ麦などに含まれる「グルテン」というたんぱく質を避ける食事法があります。

多くの人がグルテンフリーが健康に良いという時にはこの情報をベースにしたものを参考にしているのではないでしょうか?

しかし、読み返してもわかるように、グルテンフリーでは決してグルテンが老化の原因として紹介されているわけではありません。

1. グルテンと老化に関連はあるの?

現時点では、グルテンが直接的に老化(シワやたるみなど)を引き起こすという主張を裏付ける科学的根拠は見つかりませんでした。

ただし、グルテン関連疾患(セリアック病や非セリアックグルテン過敏症)が炎症を引き起こし、慢性的な炎症が老化に間接的に影響する可能性は研究されています。

論文例:
タイトル: “Celiac Disease and Non-Celiac Gluten Sensitivity: A Review”
著者: Catassi, C., et al.
掲載誌: JAMA, 2015
内容: セリアック病や非セリアックグルテン過敏症(NCGS)では、グルテン摂取が腸内炎症や全身性炎症を引き起こす可能性がある。慢性的な炎症は、老化に関連する酸化ストレスや組織ダメージを増加させる可能性があるが、グルテンが老化を直接促進するという証拠は不足している。
リンク: https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2463260
補足: この論文は、グルテン関連疾患のメカニズムを解説しており、炎症が老化に影響を与える可能性を示唆していますが、「グルテン=老化」という主張を直接支持するものではありません。

2. グルテンフリーの効果(疲労感、ニキビ、アトピー、肌の改善)

セリアック病やグルテン過敏症の人々では、グルテンフリーにすることで疲労感が軽減されるという報告はあり、これは、グルテン摂取による炎症や消化不良が改善されるためと考えられます。

また、グルテンと皮膚疾患の関連については研究が進められていますが、直接的な原因であるという明確な証拠はありません。

一部の人々では、グルテンフリーにすることで皮膚の状態が改善することが報告されていますが、個人差が大きいと考えられます。

グルテンフリー食が直接的に肌のキメを細かくしたり、艶肌にしたりするという科学的根拠は乏しいです。

もし肌の状態が改善するとすれば、それはグルテンフリーによって体内の炎症が軽減されたり、消化吸収が改善されたりすることによる間接的な影響かもしれません。

論文例 1:
タイトル: “Gluten-Free Diet in Non-Celiac Gluten Sensitivity: A Systematic Review”
著者: Lionetti, E., et al.
掲載誌: Nutrients, 2021
内容: 非セリアックグルテン過敏症の患者において、グルテンフリー食が疲労感や消化器症状、頭痛などの改善に役立つ可能性がある。疲労感の軽減は、腸内環境の改善や炎症の抑制による間接的効果と考えられる。ただし、一般人口への効果は不明で、プラセボ効果の影響も指摘されている。
リンク: https://www.mdpi.com/2072-6643/13/8/2579
補足: 疲労感の改善は一部の患者で報告されているが、グルテンフリーが全ての人に同様の効果をもたらす証拠はない。

論文例 2:
タイトル: “The Role of Gluten in Skin Diseases”
著者: Drucker, A. M., et al.
掲載誌: Journal of the European Academy of Dermatology and Venereology, 2018
内容: セリアック病患者やグルテン過敏症の人では、グルテンフリー食がアトピー性皮膚炎やその他の皮膚症状(例:皮膚炎疱疹様皮膚炎)の改善に関連する可能性がある。ただし、ニキビとの直接的な関連は証拠が限定的で、グルテンフリー食が肌のキメや艶を改善するという主張を支持するデータは不足している。
リンク: https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jdv.15150
補足: 皮膚症状の改善はグルテン関連疾患を持つ人に限られ、一般的な「艶肌」効果は科学的根拠が薄い。

3. 小麦摂取と老化(シワやたるみの加速)

小麦に含まれる精製炭水化物の過剰摂取が、血糖値の急上昇を通じて終末糖化産物(AGEs)を増加させ、老化を促進する可能性は指摘されています。

ただし、これは小麦そのものではなく、精製された炭水化物全般に当てはまる話です。

【参考リンク】

論文例:
タイトル: “Advanced Glycation End Products in Foods and Their Effects on Aging”
著者: Uribarri, J., et al.
掲載誌: Journal of the American Dietetic Association, 2010
内容: 高GI(グリセミック指数)の食品、特に精製された小麦製品(白パン、パスタなど)の過剰摂取は、血糖値の急上昇を招き、AGEsの生成を促進する。AGEsは皮膚のコラーゲンを損傷し、シワやたるみを加速させる可能性がある。ただし、これは小麦に特異的な現象ではなく、糖質の多い食事全般に当てはまる。
リンク: https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0002822309012093

■まとめ

「グルテン=老化」「小麦=老化」ということを示す論文はありませんでした。

グルテンフリー食が一部の人々にとって健康上のメリットをもたらす可能性はあり、また小麦製品の過剰摂取がAGEsを通じて老化に間接的に影響する可能性はありますが、グルテンや小麦が悪という構図にはなっていません。







ビタミンD3の摂取がテロメアの短縮を抑え、老化や病気(がんや自己免疫疾患など)の予防に役立つ可能性




ビタミンD3と海洋性オメガ3脂肪酸(魚油に含まれるEPAやDHAなど)のサプリメントが、白血球テロメア長(LTL)にどのような影響を与えるかを調べた研究です。

テロメアは、染色体の末端にある構造で、細胞分裂のたびに短くなり、短くなると細胞の老化や病気(がんや心血管疾患など)のリスクが高まるとされています。

この研究では、ビタミンD3やオメガ3脂肪酸がテロメアの短縮を抑え、老化や病気の予防に役立つかどうかを検証しました。

米国で50歳以上の男性と55歳以上の女性、合計25,871人を対象に、5年間にわたって行なった実験で、ビタミンD3グループ(1日2,000 IUのビタミンD3を摂取)、オメガ3脂肪酸グループ(1日1gの海洋性オメガ3脂肪酸(EPA 460mg + DHA 380mg)を摂取)、プラセボグループ(何も効果のない薬を摂取)、両方摂取グループ(ビタミンD3とオメガ3脂肪酸の両方を摂取)に分けて、1,031人の参加者の白血球テロメア長を測定したところ、次のような結果が出ました。

1)ビタミンD3の効果

ビタミンD3を摂取したグループでは、4年間でテロメアの短縮がプラセボグループに比べて140塩基対(bp)少なく、統計的に有意な差(p=0.039)が確認されました。

1年あたり約0.035キロ塩基対(kb)のテロメア長の維持が観察されました。これは、ビタミンD3がテロメアの短縮を抑え、細胞の老化を遅らせる可能性を示しています。

2)オメガ3脂肪酸の効果

オメガ3脂肪酸を摂取したグループでは、2年目や4年目でテロメア長に有意な変化は見られませんでした。オメガ3脂肪酸はテロメア保護に目立った効果を示しませんでした。

【参考リンク】

■テロメアとは?

テロメアは、DNAの「保護キャップ」のようなもので、短くなると細胞が老化し、病気になりやすくなります。

健康的な生活や栄養がテロメアを長く保つ手助けになるかもしれません。

■ビタミンDと健康の関係

ビタミンDはどんな栄養素?必要摂取量は?によれば、ビタミンDが不足すると、骨粗しょう症だけでなく、高血圧、結核、癌、歯周病、多発性硬化症、冬季うつ病、末梢動脈疾患、自己免疫疾患などの疾病への罹患率が上昇する可能性が指摘されています。

また、厚生労働省によれば、ビタミンD欠乏は転倒や骨折などから身体活動が低下し、筋肉量を減少させ、サルコペニア(加齢に伴う筋力の減少、または老化に伴う筋肉量の減少)及びフレイルティのリスクを高める恐れがあると書かれています。

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高齢者を対象にした研究によれば、血中25─ヒドロキシビタミン (体内のビタミンD量の指標となるビタミンDの代謝物)濃度が50nmol/L未満であると身体機能の低下、筋力の減少、血中パラトルモン(副甲状腺ホルモン)濃度の増加、転倒及び骨折のリスクが高いことが報告されています。

■まとめ

ビタミンD3(1日2,000 IU)の摂取は、テロメアの短縮を抑え、細胞の老化や加齢に伴う病気(がんや自己免疫疾患など)の予防に役立つ可能性があります。

ビタミンDは日光や食事(サーモン、卵黄など)から得られますが、サプリメントで補うことで老化防止に役立つ可能性があります。特に日光不足の人は注目!

→ ビタミンDはどんな栄養素?必要摂取量は?ビタミンDを含む食品・サプリメント について詳しくはこちら







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