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DHAがアルツハイマー抑制|京大iPS研究所

まぐろ さしみ

by ayustety(画像:Creative Commons)

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■DHAがアルツハイマー抑制

DHAがアルツハイマー抑制…京大iPS研究所

(2013/2/22、読売新聞)

認知症の中で最も多いアルツハイマー病患者から作製したiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使って、青魚などに多く含まれる「ドコサヘキサエン酸(DHA)」が同病の発症予防に役立つ可能性があることを確認したと、京都大iPS細胞研究所の井上治久准教授らのチームが発表した。

京都大iPS細胞研究所のチームによれば、DHAがアルツハイマー病の発症予防に役立つ可能性があるということが確認されたそうです。

ただ、DHAを多く含む青魚などを食事で摂ればアルツハイマー病が予防できるかどうかはまだこの研究では明らかになっていません。

今後の研究に期待ですね。

⇒ DHA・EPA|DHA・EPAの効果・効能・食品・摂取量 について詳しくはこちら

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■DHAの摂取量は?

こうした症状への効果を得るために必要なDHAの量にはさまざまな説がありますが、厚生労働省は特に心筋梗塞などへのリスクの減少を考え、DHAと同じ魚の脂のEPAをあわせて1日に1グラム摂取する事を推奨しています。(厚生労働省 食事摂取基準2010改訂より)。

これをDHA単品の値に換算すると0.8グラム以上~1グラム以下ほどの値だと考えられます。

DHAを0.8g~1gほど摂取すると良いようです。

DHAは青魚に多く含まれていますが、DHAを1g摂取するには、どれくらいの量を食べれば良いのでしょうか。

DHAを1グラムとるのに必要な魚の分量(日本食品成分表 脂肪酸成分表編より)

・真いわし・・・およそ77グラム
・まだい・・・およそ164グラム
・くろまぐろ 赤身・・・833グラム
・くろまぐろ とろ・・・31グラム
・銀鮭(輸入品)・・・83グラム
・もどりがつお・・・103グラム

DHAは、まぐろ、かつお、あじ、さば、いわし、ぶりなど背中が青みがかった魚に多いと言われ、特に旬のもの(脂肪が貯めこまれているため)が良いそうです。

■DHAと赤ちゃんの脳の関係について

番組では出生後、DHAを十分に摂取した赤ちゃんと摂取しなかった赤ちゃんで10か月時点での課題解決テストの成績に差が出たことを紹介しました。この論文を発表したイギリスの雑誌The Lancetによると、10か月時点での課題解決テストの成績は、その後、成長した子どものIQと関係することにふれています。

≪赤ちゃんの課題解決テストの点数≫
(44人/18点満点)
・DHAなし・・・11点
・DHAあり・・・14点
(Willatts,P .,et al.:Lancet.352,688(1998)より)

また、同じイギリスの別の論文では、低体重児の場合、出世以後DHAを十分にとった場合と全くとらなかった場合、8歳の時点で知能指数に10以上の開きがあったケースも報告されています。
(Lucas,A.,et al. :Lancet,339,261(1992)より)

こうした事例から、順天堂大学小児科学教室の清水俊明教授は妊娠中から3歳くらいまでの間は特にDHAを意識して摂取したほうがよいといいます。

DHAの観点から言うと、特に母乳で育てられている12か月未満の赤ちゃんにとって、母親が魚を食べる頻度はとても重要なものになります。母乳中のDHAの量は母親が週にどれくらい魚を食べるかに大きく関係しているからです。

今回、番組では年に数回しか魚を食べないと言うアメリカ人のお母さんと日本で魚屋さんを営み、ほぼ毎食魚を食べるという女性のDHAの量を比較しました。その結果、アメリカ人のお母さんが脂質中のDHAの割合が0.24パーセントであったのに対し、お魚屋さんを営むお母さんの母乳はおよそ37倍にあたる8.94パーセントという数値が出ました。

これは極端な差ですが、鈴木平光先生は子どもの成長のためにも週に4~5回以上は魚を食べるのが望ましいと考えているということです。

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妊娠中1週間340gの魚を食べると胎児に良い?|ホンマでっかTV

1週間に340g以下の魚類を摂っていた妊婦から生まれた子供は、340g以上摂っていた妊婦からの子供に比べて、言語能力、運動能力、社会性、すべての面で発達が遅れていたということである

<中略>

この340gという数字は、FDA(米国食品医薬品局)のガイドラインで、水銀中毒のリスクを避けるために、妊婦の魚の摂取量は1週間に340gまでとしているようです。

■DHAと認知症予防について

番組では島根大学医学部の橋本道男准教授が島根県川本町で111名の高齢者を対象に行った研究も紹介しました。高齢者のグループを二つにわけ片方に1700ミリグラムのDHA入りソーセージを、もう片方には普通のソーセージを食べてもらい、その結果を長期的に追いかけるというものです。

結果はDHAをとっているグループで認知機能の低下を有意に抑えることができるというものでした。国内でこれほどの大規模な実験が行われたのは初めてのことです。

この実験の際、特に成果をあげたのが84歳の男性でした。男性は30点満点の認知機能のテスト(長谷川式知能評価スケール)で13点という状態でしたが、DHA入りのソーセージを食べ始めて以降、機能が21点まで回復し、その値をキープし続けています。(20点以下が介護施設入所の目安となります)

ただ、DHAは認知症予防についてはある程度の効果が考えられているものの、男性のような劇的な改善効果があるかどうかについてははっきりしていません。

男性の場合はDHAの摂取に加え、1日20分×2回の散歩を行うなどの運動を行っていました。橋本道男准教授はそうした取り組みとの相乗効果によって症状がよくなったケースだと考えているということです。

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「DHAで認知症予防」実証 島根大医学部のグループ

青魚などに含まれる油脂のドコサヘキサエン酸(DHA)に物忘れや認知症の予防に効果がみられることを、島根大医学部の橋本道男准教授のグループが国内初の100人規模の臨床研究で実証した。







運動や食事にアルツハイマー発症リスクを低下させる効果があるという十分な根拠はない-研究結果




地中海式ダイエット、認知能力の低下抑制効果の根拠薄い-研究結果

(2010/6/15、Bloomberg)

運動や地中海式の食生活で物忘れのペースが遅くなったり、アルツハイマー発症のリスクが低下したりすることはなさそうだ。

研究結果の分析で明らかになった。

275件の研究結果を基にデータを分析したところ、運動や食事にリスク軽減の効果があると考える根拠は弱かった。

アルツハイマー病のリスクを低下させるため生活習慣の変更を政府が推奨するのに十分な証拠はなかったと米国立衛生研究所(NIH)の諮問委員会が発表した。

同委員会の見解は認知能力低下に関する研究の分析結果とともに14日、学術誌アナルズ・オブ・インターナル・メディスンに掲載された。

米国立衛生研究所(NIH)の諮問委員会によれば、運動や食事によって、アルツハイマー病のリスクが低下する効果があるという十分な根拠はないようです。

ただ、運動と身体に良い食事をすることを否定している記事ではなく、認知能力低下に役立つと言える情報が十分ではないとのことです。







インスリン抵抗性を伴った2 型糖尿病にアルツハイマーのリスク|九大研究

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■インスリン抵抗性を伴った2 型糖尿病にアルツハイマーのリスク|九大研究

2014/365/307 Eight Bottles

by Alan Levine(画像:Creative Commons)

インスリン抵抗性を伴った2 型糖尿病にアルツハイマーのリスク、九大研究

(2010/8/26、AFPBB)

インスリン抵抗性を伴った2 型糖尿病患者は、アルツハイマー病の発症に関係があるとされるプラークが形成されるリスクが高いとの論文が、25日の米国神経学会(American Academy of Neurology)の学会誌で発表された。

インスリン抵抗性を伴った2型糖尿病の場合、アルツハイマーの発症に関係があるとされるプラークが形成されるリスクが高くなるという研究結果が発表されたそうです。

九州大学(Kyushu University)の研究チームは福岡県久山(Hisayama)町の135人(平均年齢67歳)を対象に研究を行った。

対象者に血糖値の検査を行い、その後10~15年間にわたってアルツハイマーの兆候がないか観察した。

研究期間中に対象者の約16%がアルツハイマーを発症した。

対象者の死後に研究チームが脳を調べたところ、65%にプラークが見られたという。

研究チームは、血糖値の異常が認められた患者には、プラークが形成されるリスクが高いとの結果をまとめた。

九州大学の研究によれば、血糖値の異常が認められた患者にはプラークが形成されるリスクが高いという結果がでたそうです。

論文を執筆した九州大学の佐々木健介(Kensuke Sasaki)氏は、インスリン抵抗性がプラーク形成の原因と結論するにはさらに研究を進める必要があるものの、糖尿病をコントロールすることによってアルツハイマーを予防できる可能性があると指摘した。

インスリン抵抗性がプラーク形成の原因と結論づけるためには、さらに研究を続けていく必要があるとのことですが、糖尿病をコントロールすることによってアルツハイマーが予防できる可能性があると考えられるそうです。

今後の研究に注目したいですね。







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1日1杯のワインが高齢者の認知症を予防する

wine glass

by Andrei Niemimäki(画像:Creative Commons)




1日1杯のワインが高齢者の認知症を予防する

(2009/7/16、WIRED VISION)

適度なアルコールの摂取は、高齢者の認知症発症のリスクを減少させるという研究結果を米ウェイク・フォレスト大学の研究チームがまとめた。

ただし、飲み過ぎや既に障害のある人の場合、逆に悪化するという。

オーストリアのウイーンで7月11日から開催中の『2009年国際アルツハイマー病カンファレンス』で発表した。

ウェイク・フォレスト大学の研究によると、1日1杯ワイン(=適量なアルコールの摂取)は認知症を予防してくれるそうです。

ただし、飲み過ぎると逆に悪化するとのこと。

ワイン好きの方に朗報といえそうですが、ワイン好きの方が1日1杯のワインで満足できるかは疑問です。







葉酸・ビタミンB12投与、アルツハイマー改善

They see me rollin’...

by Dennis van Zuijlekom(画像:Creative Commons)

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葉酸・ビタミンB12投与、アルツハイマー改善

(2010/5/3、読売新聞)

軽症期のアルツハイマー病患者にビタミンB群の一種の葉酸とビタミンB12を投与すると症状が改善することを、見立病院(福岡県田川市)の佐藤能啓(よしひろ)副院長(神経内科)が実証した。

葉酸とビタミンB12が、アルツハイマー病の危険因子とされるホモシスチン(必須アミノ酸の老廃物)の血中濃度を下げることは従来の研究で明らかになっているが、患者の集団に投与して証明したのは初めて。

葉酸とビタミンB12を投与すると、アルツハイマーの症状の改善するそうです。

葉酸を多く含む食品 についてはこちら

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