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トランス脂肪酸、食品への使用禁止へ|米FDA

Margarine in the fridge

by Matthew Paul Argall(画像:Creative Commons)




トランス脂肪酸の安全性否定 食品への使用禁止も 米当局

(2013/11/8、CNN)

米食品医薬品局(FDA)は7日、マーガリンなどに含まれるトランス脂肪酸の成分は「一般的に安全とはみなされなくなった」との仮判断を示した。これが公式見解になれば、加工食品への使用は禁止される。

FDAがトランス脂肪酸の安全性を否定し、今後の成り行きによっては、加工食品への使用は禁止されるようです。

FDAによると、米国の消費者が1日に摂取するトランス脂肪酸の量は、2003年の4.6グラムから、2012年には約1グラムに減った。

消費者が摂取するトランス脂肪酸の量は企業が方針を変更したからか、消費者が避けるようになっているからかはわかりませんが、減少傾向にあるようです。

しかし、どれほど摂取量が減少していても、トランス脂肪酸が悪玉コレステロールを増加させることがわかっていることから、安全基準は存在しないとして、今回のような判断になっているようです。

また、このFDAの方針を米心臓協会や医学界も歓迎しています。

米心臓協会や医学界などもFDAの方針を歓迎し、「トランス脂肪酸を含む食品を食べると心疾患のリスク要因である悪玉コレステロールが増えることは、科学的に実証されている」とコメントしている。

日本でも同様の動きがみられるかもしれませんね。

ちなみに記事によればトランス脂肪酸は次のような食品に含まれているそうです。

冷凍ピザやマーガリン、コーヒー用クリームなどに含まれるトランス脂肪酸は、心疾患のリスク増大との関連が指摘されている。主成分の部分水素化油脂は、マーガリンやショートニングなどの固形油脂を製造するために液状の油脂に水素を添加して人工的につくられる。

LDLコレステロールが気になる人は注意してくださいね。







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ジャンクフードを食べている男性は精子の品質が低い!?|米研究

Hamburgers

by Niklas Rhöse(画像:Creative Commons)




ジャンクフードは精子を損傷する、米研究

(2011/10/23、AFPBB)

ジャンクフードを食べ過ぎると、健康な若い男性の生殖能力が危険にさらされるとの研究を、米ハーバード大(Harvard University)が発表した。特に、揚げ物や加工食品などのトランス脂肪の多い食品を食べる人が最も危険にさらされているという。

以前、「コーラをよく飲む男性は精子の数が少ないことが明らかに」という記事を紹介しましたが、今回の記事によれば、ジャンクフードを食べ過ぎると男性の生殖能力が危険にさらされるそうです。

英大衆紙サン(The Sun)によると、研究チームが食事日記と精子の関係を調べたところ、クッキーやケーキ、チョコレート、ポテトチップ、フライ料理、それに加工食品を多く食べている男性は、健康な食生活の男性と比較して、精子の品質が低いことがわかった。

医師によると、彼らの精子は、卵子に到達して受精する可能性がより低いという。

たとえ男性が日常的に運動していて健康的な体重でも、食事は精子に影響を与えていた。

卵子に到達する能力が最も低かったのは、硬化油のようなトランス脂肪の多い食品を食べていた男性の精子だった。

ジャンクフードを食べている男性は、健康な食生活の男性と比較すると、精子の品質が低いということがわかったそうで、特に精子の能力が低くなるのは、トランス脂肪酸の多い食品を食べていた男性だったそうです。

逆に能力が最も高かったのは、全粒粉や野菜、魚を食べている男性の精子だった。

男性の生殖能力を高めることが示されている食品には、タマゴやサケ、天然ヨーグルト、ナッツ、種子、ベリー、サツマイモ、ブロッコリー、アスパラガスなどが含まれる。

精子の能力が最も高かったのは、健康的な食事をしている男性の精子だったそうです。

また、男性の生殖能力を高めるために良い食品としては、タマゴやサケ、天然ヨーグルト、ナッツ、種子、ベリー、サツマイモ、ブロッコリー、アスパラガスなどがよいようです。

その他にも、男性機能低下には、亜鉛が良いと言われています。

男性機能低下は亜鉛で防げる?|ホンマでっかTV

男性機能低下を防ぐには、亜鉛。

亜鉛を多く含む食品は、牡蠣(カキ)。

亜鉛 について詳しくはコチラ

牡蠣(カキ)の栄養 について詳しくはコチラ

【関連ページ】

滋養強壮に良い食べ物

亜鉛

また、精子を作るために不可欠な亜鉛が含まれていることも、カキをして強精・強壮のための貝類の王者たらしめているのでしょう。

亜鉛には、ホルモンバランスを整える働きがあります。

男性の場合、亜鉛が不足すると、セックスの衰え、前立腺肥大、精子減少、インポテンツ(生殖能力の低下)、ED(勃起不全)などが心配があります。

亜鉛は、性ホルモンの合成をサポートして、精子を作ったり、精子の運動を活発にする働きがあるので、男性には是非摂ってほしいミネラルです。

時にはサプリメントを上手に利用しましょう。

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食品にトランス脂肪酸の表示を 消費者庁、心臓疾患の懸念

Oven-Fried Potatoes

by Naotake Murayama(画像:Creative Commons)




食品にトランス脂肪酸の表示を 消費者庁、心臓疾患の懸念

(2010/10/8、47ニュース)

悪玉コレステロールを増やし心臓疾患のリスクを高めるとされるトランス脂肪酸について、消費者庁は8日、食品表示の指針案を公表。成分を含む可能性のあるマーガリンなどを製造する食品業者に対し自主的に含有量の表示をするよう要請する。

現在、トランス脂肪酸の食品表示は義務付けられていないが、消費者庁は、健康へのリスクが懸念され、欧米などで表示の義務化や使用規制が進んでいることから表示が必要と判断した。

正式な指針を年内をめどにまとめ、将来的に表示を義務化する法案を検討している。

食品表示にトランス脂肪酸の含有量を表示するよう消費者庁が指針を出すようです。

それにしても本当にトランス脂肪酸の表示をする必要があるのでしょうか。

消費者庁の存在感を示す意味合いが強いように感じます。

トランス脂肪酸の表示を義務化するよりも、日本の食生活に合わせた栄養表示を行うようにメーカーに推奨することの方がまず先なのではないでしょうか。







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トランス脂肪酸、3割の女性が摂りすぎ!原因はお菓子の食べすぎ?

chips

by stu_spivack(画像:Creative Commons)




トランス脂肪酸、女性は過摂取 お菓子の食べすぎ原因?

(2010/3/23、朝日新聞)

マーガリンやショートニングといった油脂に含まれ、心臓病との関係が指摘されるトランス脂肪酸の摂取量を探る日本で初めての本格調査の結果がまとまった。

世界保健機関(WHO)と国連食糧農業機関(FAO)がすすめる「1日にとる総カロリーの1%未満」という目安を超えて摂取していた人が、30~40代の女性で3割を超えた。

疑われるのは「お菓子」だ。

日本初のトランス脂肪酸の摂取量調査によれば、WHOとFAOが勧める目安を超えて摂取していた人が、30代から40代の女性で3割を超えたそうです。

トランス脂肪酸の表示を義務化する必要があるのか?によれば、日本人のトランス脂肪酸摂取量(平成18年度)は、1日平均0・7~1・3グラムで、総エネルギー量に占める摂取割合は0・3~0・6%であり、目安を下回っていました。

しかし、今回の調査によれば、3割の女性がトランス脂肪酸を摂り過ぎているようです。

1日の平均摂取量は男女とも1.7グラム、総カロリーに占める割合はそれぞれ0.7%、0.8%。

WHOなどの推奨の範囲内に収まった。

30代の女性では2.1グラム(総カロリーの1%)、40代女性で1.9グラム(同0.9%)。

だが、両世代の女性の中に、1%以上の人がそれぞれ33%、38%いた。

女性全体では、トランス脂肪酸のもとになった食べもののうち、お菓子類が22%を占めた。

男性は15%。

お菓子をたくさん食べる女性の習慣が、トランス脂肪酸を多く摂取することにつながった可能性がある。

女性のトランス脂肪酸の摂取量が多かった理由としては、現在のところ、お菓子の食べ過ぎではないかと考えられるようです。

 

※トランス脂肪酸とは

トランス脂肪酸は植物油を加工した油や、それを使ったビスケットやケーキ、ファストフードなどに含まれる。たくさんとると血中の悪玉(LDL)コレステロールを増やし、善玉(HDL)コレステロールを減らして、心筋梗塞(こうそく)のリスクが上がるとされる。

 

悪玉コレステロール について詳しくはコチラ

コレステロール について詳しくはコチラ







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トランス脂肪酸の表示を義務化する必要があるのか?

Chocake

by superscheeli(画像:Creative Commons)




■トランス脂肪酸とは

トランス脂肪酸の表示義務化検討のその後は? 他の脂質とのバランスもあり…

(2010/2/13、産経新聞)

トランス脂肪酸は油の構成成分である脂肪酸の一種だ。

植物油を加工してつくるマーガリンや、菓子によく使われるショートニングなどに多く含まれる。

大量に摂取すると、血液中の「悪玉コレステロール」が増えて「善玉」が減り、動脈硬化や心筋梗塞(こうそく)などのリスクを高めるとされる。

トランス脂肪酸を含む食べ物を大量に摂取すると、動脈硬化や心筋梗塞のリスクが高めるといった情報から、海外ではトランス脂肪酸の表示を義務付けるようになり、日本でも表示義務付けを求める動きが出たようです。

米国やカナダ、フランス、韓国も加工食品の栄養成分表示にトランス脂肪酸を義務付けており、日本でも消費者団体が表示の義務付けや含有量規制を求めていた。

福島瑞穂・消費者担当相は昨年11月24日、閣議後の記者会見で「健康の増進を図る観点」からトランス脂肪酸の食品中の含有量の表示について検討することを表明。

 

■日本とアメリカのトランス脂肪酸の摂取量の比較

食品安全委員会が調べた日本人のトランス脂肪酸摂取量(平成18年度)は、1日平均0・7~1・3グラム。

総エネルギー量に占める摂取割合は0・3~0・6%。

世界保健機関(WHO)と国連食糧農業機関(FAO)の専門家会合が示した目安である「最大でも1日当たりの総エネルギー摂取量の1%未満」を下回っている。

一方、米国の成人平均は1日当たりの摂取量が5・8グラム、総エネルギーに占める割合は2・6%で、目安を大きく上回る。

米国の死因の1位である心疾患は、肉などの脂質を多く摂取する食生活が背景にあるため米政府は2006年、飽和脂肪酸やコレステロールに加え、トランス脂肪酸の表示も義務付けた。

日本でのトランス脂肪酸の摂取量は、総エネルギー量に占める摂取割合の目安と比べると低いようです。

アメリカでのトランス脂肪酸の摂取量は、総エネルギー量に占める摂取割合の目安と比べると大幅に上回っているです。

こうみると、アメリカにおいてトランス脂肪酸の表示を義務付けるのは良いように思えますが、日本では、表示義務付けをする必要性があるようには思えません。

食品安全委員会は日本の場合、平均的な食生活では問題ないという立場だ。

ただ、「偏った食事をしている場合は平均を上回る可能性があるため注意する必要がある」と指摘している。

こうしたことを受けて、トランス脂肪酸を多く含む製品を販売するメーカーではトランス脂肪酸を減らす取り組みを行なっているようです。

こうした動きを受け、ドーナツやチーズ、油などの製品でトランス脂肪酸を低減する取り組みをアピールするメーカーも出ている。

 

■トランス脂肪酸の表示を義務化する必要があるのか?

消費生活コンサルタントの森田満樹さんは「そもそも日本には栄養成分の表示自体が義務化されておらず、先進国の中で遅れている。できたばかりの消費者庁としての存在感を示すためにトランス脂肪酸をとりあげた印象は否めない」と疑問を呈する。

菅野道広・九州大学名誉教授は「日本人はトランス脂肪酸よりも飽和脂肪酸の摂取量が多い傾向にある。トランス脂肪酸だけではなく、飽和脂肪酸や脂質全体の摂取量も含めて理解してもらえなければトランス脂肪酸の表示義務の意味がない。トランス脂肪酸表示にかけるコストとその効果を全体的に考える必要がある。重要なのは何より、バランス良く食べることだ」と指摘する。

トランス脂肪酸の表示を義務化するよりも、日本の食生活に合わせた栄養表示を行うようにメーカーに推奨することの方がまず先なのかもしれません。