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イヤホン難聴の若者が増えると、将来的に認知症患者が増えるかも!?




イヤホン難聴とは?突然の耳鳴りで左耳不調となった当事者「人の声の周波数が聞こえない状態」「医師からは『治らない』と言われた」(2026年1月17日、ABEMA TIMES)で解説したよし耳鼻咽喉科の山中弘明院長によれば、イヤホン難聴は基本的に治らない病気と認識を持ったほうがよいそうです。

予防には音量と時間が重要で、耳鼻科の学会によれば、音量は最大音量の60%、一時間使ったら10分休むというのが大事なのだそうです。

これから心配になってくるのが実は「認知症」です。

「なぜここで認知症?」と思う方も多いと思います。

難聴になると認知症になりやすい!難聴は認知症の最大の原因!!!によれば、難聴によって、音の刺激や脳への情報量が少ない状態になると、脳の萎縮や、神経細胞の弱まりが進み、それが認知症の発症に大きく影響することが明らかになってきているそうです。

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イヤホン難聴によって難聴の若者が増えると、将来的に難聴によって認知症になるリスクが高まることが予想されます。

■まとめ

難聴が認知症と深い関係にあるという事実は、難聴にしっかりと対処することが認知症リスクを少しでも下げることにつながるということですね。

補聴器をつけるなどの対策をすることで、1)音の刺激や脳への情報量が多い状態を維持し、脳の萎縮や神経細胞の弱まりを遅らせる、2)家族や友人、周りの人々とのコミュニケーションをすることにより認知症の予防につながることが期待されます。

また、耳垢栓塞(いわゆる耳アカ)も認知症のリスクを高めるそうです。

耳垢をほっておくと、認知症のリスクを高める!?(日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会)によれば、高齢者の中には耳垢を排出する力が弱くなり、耳垢が栓のように詰まった状態になって、聞こえにくいという方がいるそうです。

アメリカの高齢者向け施設での調査では、耳垢栓塞を取ることで入所者の聴力が改善しただけでなく、認知機能も改善されたことも報告されているそうです。

気になる方はぜひ耳鼻咽喉科で診てもらってくださいね。

→ 認知症対策|認知症に良い食べ物・栄養 について詳しくはこちら







「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

【家庭料理の視点から】日本人が認知症リスクを下げるための3つのポイントを改善すれば認知症の4割は予防できる!/認知症の14のリスク要因とは?




日本人が認知症リスクを下げるための3つのポイントを改善すれば認知症の4割は予防できる!

東海大学とデンマークのコペンハーゲン大学の研究チームは、2024年のランセットの報告書で挙げられた14の「修正可能リスク要因」(生活や健康状態で変えられるもの)を基に、日本全国の代表的なデータを分析したところ、14のリスク要因をすべて改善した場合、日本で発症する認知症のうち、約38.9%(つまり約4割)が予防できることがわかりました。

主なリスク要因と寄与度(上位のものをピックアップ)

|リスク要因|寄与度(%)|簡単な説明|
|壮年期の難聴|6.7|耳が遠くなると脳の刺激が減り、認知症リスクアップ。日本では高齢化で目立つ。|
|運動不足|6.0|座りっぱなしの生活が脳の健康を害する。|
|高LDLコレステロール血症|4.5|悪玉コレステロールが高いと血管が詰まりやすい。|
|糖尿病|3.0|血糖コントロールが悪いと脳にダメージ。|
|高血圧|2.9|血圧が高いと脳の血管が傷つく。|
|うつ|2.6|精神的なストレスが長期的に脳に影響。|
|喫煙|2.2|タバコは血管を悪くして認知症を招く。|

これらを合計すると38.9%になります。

日本人が認知症リスクを下げるための3つのポイントは1)難聴、2)運動不足、3)高LDLです。

つまり、私たち自身や私たちの親・祖父母の認知症リスクを下げるためには、1)耳の聞こえが悪くなっていないか、2)運動する習慣を持っているか、3)LDLコレステロールの数値はチェックしているか、が認知症リスクを下げるために重視したいポイントということですね。

→ 悪玉コレステロールを下げる食事・食べ物|LDLコレステロールが高い原因 について詳しくはこちら

予防効果のシミュレーションによれば、すべてのリスクを10%減らせば、約20万8千人の認知症患者を防げ、20%減らせば、約40万7千人の減少が可能です。

2050年の推計認知症患者数(約587万人)に対して、20%低減で1割近く減らせるかもしれません。

→ 認知症対策|認知症に良い食べ物・栄養 について詳しくはこちら

■【家庭料理の視点から】

食生活を改善することで高LDLコレステロール血症糖尿病高血圧を予防することが、認知症の予防につながることが期待できます。

炎症を引き起こす食事をしている人は認知症のリスクが高い!によれば、地中海式ダイエット(野菜、果物、魚、オリーブオイルなどが中心)など健康的な食事をしている人は認知症のリスクが低く、反対に炎症を引き起こす食事をしている人は認知症のリスクが高いことがわかりました。

認知症予防のために毎日食べたい!抗炎症力や抗酸化力を持つ○○科の野菜とは何?によれば、認知症リスクを減らすために毎日食べたい食材としてアブラナ科の野菜を紹介しています。

その理由としては、アブラナ科の野菜には、認知症予防に欠かせない「抗炎症力」「解毒力」「抗酸化力」という3つの力が備わっているから。

ブルーベリーやイチゴなどフラボノイドを豊富に含むベリー類を摂取すると、高齢女性の記憶力低下を2.5年遅らせることができる!では、ブルーベリーやイチゴに含まれる**フラボノイド(特にアントシアニン)**が活性酸素(細胞を傷つける物質)を減らし、脳の神経細胞を老化やダメージから守る抗酸化作用があり、また、脳の炎症を抑え、認知症やアルツハイマー病のリスクを下げる抗炎症作用があると紹介されています。

つまり、認知症リスクを下げる方法の一つとして、抗炎症作用のある食品を選択するといいのではないでしょうか?

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■まとめ

認知症は生活習慣を改善することで日本の認知症の4割を予防することができます。

例えば、大音量の音楽を避けることで難聴予防をしたり、週に150分以上の散歩やジョギングといった運動する習慣をつけること、バランスの良い食事、禁煙など。

若いころからいい習慣をつけて認知症を予防しましょう!

【補足】

認知症の新たな2つのリスク要因(視力低下とLDLコレステロール値の高さ)が追加!認知症の45%は遅らせたり軽減できる可能性/ランセットによれば、医学誌『The Lancet』の新たな研究では、2020年の調査結果が修正され、視力の低下とLDLコレステロール値の上昇という2つの新たなリスク要因が特定され、リスク要因の総数は14となりました。

そして、認知症の45%は遅らせたり軽減したりできる可能性があることが明らかになり、これは2020年の調査結果から5%増加しています。

【子供・青年期】

1)子供たちに初等・中等教育を提供する 5%

【中年期】

2)難聴への対策(補聴器など) 7%
3)外傷性脳損傷を防ぐ(頭部のけがを防ぐ) 3%
4)高血圧対策 2%
5)過度のアルコール摂取を避ける 1%
6)肥満対策 1%

【晩年期】

7)禁煙 2%
8)うつ病予防 3%
9)社会的交流・社会的接触を増やして社会的孤立を防ぐ 5%
10)大気汚染を減らす 3%
11)運動不足を解消する 2%
12)糖尿病予防 2%

13)視力低下 2%
14)LDLコレステロール値の高さ 7%

→ 認知症対策|認知症に良い食べ物・栄養 について詳しくはこちら

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【参考文献】







「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

ミカンの皮に含まれるフラボノイド成分「ヘスペリジン」と「ノビレチン」が認知症改善に役立つ!?




犬の認知症緩和にミカンの皮の成分 イグ・ノーベル賞受賞者らが実証(2025年11月10日、毎日新聞)によれば、漢方薬で陳皮と呼ばれる「ミカンの皮」に多く含まれている、ポリフェノールの一種であるフラボノイド成分「ヘスペリジン」と「ノビレチン」が、認知症症状を有するラットやマウスの行動を改善させたことを知ったことをきっかけに犬の認知症緩和に取り組んだという記事です。

そこで改めてノビレチンについて調べてみました。

北里大学とエア・ウォーター みかんの皮を用いた老犬の認知症症状改善に関する共同研究成果を発表によれば、北里大学にて実験用ビーグル犬にフラボノイド成分(特にヘスペリジンとノビレチン)を経口投与し、体内に摂取された成分がどのように吸収されるかの検証と連続投与による腸内細菌叢の変化の解析を行った結果、細菌叢に抗アルツハイマー変化が認められました。

【参考リンク】

シークワーサーで肝機能改善できる!?|肝臓の解毒作用を増強する効果|シークヮーサーに含まれるノビレチンには血糖値の上昇を抑える効果ではノビレチンに認知症の症状を和らげると最新の研究があるそうです。

シークヮーサー由来ノビレチン含有食品の認知機能改善効果の可能性をヒト試験で初めて確認(2021年2月5日、静岡県立大学)によれば、シークヮーサーの皮に多く含まれる成分の「ノビレチン」に、認知機能を改善する効果があることを確認しています。

大泉研究グループによる柑橘類成分ノビレチンの抗認知症効果の薬理学エビデンスデータ(東北福祉大学)によれば、柑橘類果皮(チンピ)の成分ノビレチンが抗認知症効果を示すことを世界で初めて発見したそうです。

【参考リンク】

みかんの皮でアルツハイマー病がよくなる?

■まとめ

ブルーベリーを食べると認知症のリスクを下げ、うつ病や血糖値の改善に役立つ!ブルーベリーやイチゴなどフラボノイドを豊富に含むベリー類を摂取すると、高齢女性の記憶力低下を2.5年遅らせることができる!のように、フラボノイドがうつ病や認知症に役立つのではないかという研究がおこなわれています。

また、最近の研究では、食べ物によって腸内細菌叢が変化し健康(体も心も)に影響を与えることがわかってきていています。

今後はその人の腸内環境と体の心の健康状態を比較しながら、食べ物と飲み物を改善することにより、認知症やうつ病リスクを下げる予防医学になっていくかもしれませんね。

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認知症の前段階「MCI」と診断された高齢者の3割が5年後に「正常」に戻る!




認知症の前段階「MCI」、3割が5年後に「正常」に戻る…九州大調査・生活習慣病や筋力と関係か(2025年10月15日、読売新聞)で紹介された九州大のチームによれば、認知症の前段階と診断された高齢者の約3割は、5年後に認知機能が正常に戻ったそうです。

認知機能が正常に戻った高齢者のポイントとしては、生活習慣病がないことや、筋力が保たれていることなどが関係しており、認知症の発症予防につながる可能性があるそうです。

MCIハンドブック(国立長寿医療研究センター)によれば、MCIでは、1年で約5~15%の人が認知症に移行する一方で、1年で約16~41%の人は健常な状態になることがわかっているそうです。

【参考リンク】

認知症の一歩手前で踏みとどまるには:認知機能を鍛える運動「コグニサイズ」(2025年9月4日、nippon.com)で紹介されている、鶴川サナトリウム病院の小松弘幸医師(認知症疾患医療センター長)によれば、身体を動かしながら認知機能を鍛える「コグニサイズ」の医学的効果として「(身体活動の機能と認知機能の間に)新たな回路ができて、脳内のまだしっかり生きている部分が鍛えられて強化される。そのおかげで衰えている部分を補えるのではないか」と語っています。

まずここで大事なことは、認知症と健常な状態の「中間のような状態」である「軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment)」はそのまま認知症に移行することもあり得るし、健常な状態に戻る可能性もあるということです。

そしてそのカギとなるのが、生活習慣病がないことや、筋力が保たれていること、体を動かしながら認知機能を鍛えることで脳内に新たな回路を作って衰えている部分を補うことができるのではないかということです。

〇生活習慣病と認知症

中年期においては糖尿病、脳卒中、高血圧、肥満、脂質異常症が認知症の危険性を高めることがわかっていますので、生活習慣病対策に取り組むことが大事です。

〇筋力が保たれていること

サルコペニア(加齢性筋肉減弱現象)とは、筋肉が減り筋力が衰えた状態のことです。

近年中高年を中心に増加しているサルコペニアは、寝たきりや認知症を引き起こす原因とされ、健康寿命を縮める一因となっています。

サルコペニアの定義とは、筋肉量(骨格筋量)の減少に加えて、筋力の低下(握力など)または身体(運動)機能の低下のいずれかが当てはまる場合、サルコペニアと診断するというものです。

たんぱく質摂取と骨格筋|たんぱく質の関与|フレイルティ及びサルコペニアと栄養の関連|高齢者|厚生労働省によれば、最近のコホート調査でも、たんぱく質摂取量が少ないことは3年後の筋力の低下と関連し、さらに高齢女性の3年間の観察で、たんぱく質摂取量が少ないとフレイルティの出現のリスクが増加することが確認されているそうです。

また、日本人の高齢女性の横断研究でもフレイルティの存在とたんぱく質摂取量との関連が明らかにされています。

これまでにも要介護者の中にはたんぱく質が不足する低栄養の人が多いということを紹介してきました。

適切な食物摂取ができず、栄養状態が悪化していることを「低栄養」と呼びます。

低栄養になると、免疫が低下したり、筋肉が減少したり、骨が弱くなったりすることで、感染症に掛かりやすくなったり、骨折するおそれが高くなるようです。

今回紹介した厚生労働省のまとめによれば、高齢者はたんぱく質の摂取量が少ないと、フレイルティの出現リスクが増加するそうです。

たんぱく質並びにアミノ酸の介入研究|たんぱく質の関与|フレイルティ及びサルコペニアと栄養の関連|高齢者|厚生労働省では、サルコペニア予防および改善の観点から、高たんぱく質食品、プロテインやアミノ酸などのサプリメント、β─ ヒドロキシ─β─ メチル酪酸(beta-hydroxy-beta-methylbutyrate:HMB)を単独もしくはアミノ酸と配合したサプリメントを補給する介入研究が紹介されています。

→ アミノ酸の効果・効能・種類・アミノ酸を含む食べ物 について詳しくはこちら

→ なぜ筋肉をつけるにはタンパク質(アミノ酸)の摂取が必要なの?【論文・エビデンス】 についてくわしくはこちら

〇コグニサイズ

うつ病性仮性認知症対策|前頭葉の血流を増やす方法は有酸素運動(散歩など)+知的刺激(川柳など)|たけしのみんなの家庭の医学によれば、国立長寿医療研究センターでは、暗算やクイズなどの課題を解きながら速足で歩いたりするような、頭を使いながら有酸素運動する、「コグニション」(認知)と「エクササイズ」(運動)を組み合わせ「コグニサイズ」を勧めており、週1回90分の運動プログラムを10か月間参加したグループでは、認知機能や言語機能が維持されており、また脳の特定部位の萎縮傾向がなかったそうです。







「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

タモリさん、認知症の前兆「全部ある」と告白!NHK『知的探求フロンティア タモリ・山中伸弥の!?』




2025年9月6日放送のNHK『知的探求フロンティア タモリ・山中伸弥の!?』でタモリさんが『人の名前は出てこない、やったことは忘れている。冷蔵庫を開けたら、何しに開けたんだろう』というような認知症の兆候と言われる症状は『全部ある』と発言したことが話題になっています。

→ 認知症対策|認知症に良い食べ物・栄養 について詳しくはこちら

日本人の死因第1位は「認知症」/平均寿命は延びたが都道府県格差が広がるによれば、慶應義塾大学や米ワシントン大学の研究グループが日本人の過去30年の健康状態を解析した結果、’15~’21年で最も多い死因が「アルツハイマー病およびその他の認知症」だとする研究成果を国際医学誌『THE LANCET Public Health』に発表しました。

2021年の日本人の死亡原因上位5つは、1)アルツハイマー病およびその他の認知症、2)脳卒中、3)虚血性心疾患、4)肺がん、5)下気道感染で、アルツハイマー病およびその他の認知症は、1990年から2021年の間に6位から1位に上昇しています。

つまり、アルツハイマー型認知症は日本人にとって珍しいものではなくなってきています。

認知症の新たな2つのリスク要因(視力低下とLDLコレステロール値の高さ)が追加!認知症の45%は遅らせたり軽減できる可能性/ランセットによれば、45%の症例は遅らせたり、軽減したりできる可能性があると提言していますので、認知症対策に取り組んでいきましょう!

【子供・青年期】

1)子供たちに初等・中等教育を提供する 5%

【中年期】

2)難聴への対策(補聴器など) 7%
3)外傷性脳損傷を防ぐ(頭部のけがを防ぐ) 3%
4)高血圧対策 2%
5)過度のアルコール摂取を避ける 1%
6)肥満対策 1%

【晩年期】

7)禁煙 2%
8)うつ病予防 3%
9)社会的交流・社会的接触を増やして社会的孤立を防ぐ 5%
10)大気汚染を減らす 3%
11)運動不足を解消する 2%
12)糖尿病予防 2%

【新たに追加された2つの要因】

13)視力低下 2%
14)LDLコレステロール値の高さ 7%

→ 認知症対策|認知症に良い食べ物・栄養 について詳しくはこちら

■ちなみに

●認知的予備力

若い時によく勉強した人はアルツハイマー型認知症になりにくい?認知機能の予備力を鍛えて認知症が予防できる?で紹介したジョンズ・ホプキンス医科大学の研究によれば、高齢になっても認知機能にまったく問題がない修道女は、脳にアルツハイマー型認知症と同じ変化が確認されているにも関わらず、病気の症状が表れにくいことが分かったそうです。

そのポイントは、10代の頃に高い言語技能を習得していること。

フレイルは「予備力の低下」が主要因として起こりやすい!?によれば、緊急事態や危機的状況で、普段は意識的にコントロールしている力を超えて、潜在的なパワーを発揮する「火事場の馬鹿力」や脳には筋肉や骨に過度な負担がかかるのを防ぐため、普段は100%の力を発揮しないようにする安全装置(リミッター)が備わっているといわれますが、これが予備力なのだと思います。

つまり、フレイルとは加齢に伴い身体や認知機能の予備力が低下して食欲の低下や活動量の低下、筋力低下、認知機能低下、多くの病気を抱えるといった状態と言い換えることができます。

若い時によく勉強した人はアルツハイマー型認知症になりにくいというのは、若い頃に勉強していたことによって、認知機能の予備力が鍛えられていたからだとは考えられなしでしょうか?

認知症の予防につながる9つのリスク要因|中年期の聴力低下・中等教育の未修了・喫煙・うつ・運動不足・社会的孤立・高血圧・肥満・2型糖尿病認知症の発症リスクが高いのは、脳卒中の経験がある人、糖尿病や心臓病の持病がある人、握力が弱い人、うつ傾向がある人で紹介した国立長寿医療研究センターなどのチームによれば、学校教育の年数が9年以下の人のリスクは、9年を超える人の2倍だったそうです。

中等教育を修了しないのは大きなリスクで、論文の著者たちは、大人になっても学び続ければ脳の「予備力」を増やせる可能性が高いと述べている。

中等教育の未修了だからといって即、認知症になりやすいというのではなく、大人になって学習意欲がある人は「認知的予備力」(人生の過程で頭を使うことによって蓄えられる)を増やせる可能性が高いそうです。

→ デジタル認知症はウソ?テクノロジーで認知症リスク42%減!認知的予備力理論にテクノロジーが役立つ について詳しくはこちら

鼻をほじるとアルツハイマー型認知症になるリスクが高まるって本当?で紹介した近年の研究でアルツハイマー病における神経炎症プロセスが外部から侵入する病原体が関与している可能性があり、鼻をほじると病原菌を押し込むリスクが高まる、鼻毛を抜くとバリア機能が低下するというように感染リスクが増加することから鼻をほじる行為による細菌感染と認知症仮説は研究するに値するものと言えそうです。