■あなたがお金持ちになりたいなら、世界の中心に近づいていくか、自分が世界の中心になる必要がある!
by Susanne Nilsson(画像:Creative Commons)
「お金持ちになりたいなー」
「お金振ってこないかなー」
「○○(今だったら仮想通貨)が儲かるっていうからやってみようかなー」
と考えている人もいるのではないでしょうか?
中には、「仮想通貨で〇億円儲けた友人に嫉妬している」とYahoo!知恵袋に投稿している人もいました。
仮に「仮想通貨」を例に挙げますと、そう考えている人の中にはTwitter上で仮想通貨分野で人気のある方に「儲かるコイン(銘柄)教えてください」と尋ねる人がいます。
この瞬間に「お金持ちにならない側」にいることが確定しています。
そう「教わる側」にいるからです。
なぜ教わる側にいることがお金持ちにならない側になってしまうのでしょうか?
「豊かなものはますます豊かに」という言葉を聞いたことはないでしょうか?
クレディスイス「わずか4%が、ビットコインの97%を所有」についてネットワークの性質の視点から考えてみたでは、ネットワークの性質上、すでに多くのリンクを持つノードほど選ばれやすい、つまり、良質な情報源と多くつながっている人ほどネットワークを広げやすく、社会的ネットワークにおける、状況的不平等(一部の人は社会経済的によりよい状況にある)と位置的不平等(一部の人はネットワーク上でよりよい位置を占めている)によって、「豊かなものはますます豊かに」になるのです。
ネットワーク格差が機会の格差、健康格差、収入格差を生む!?|貧困や社会の不平等を減らすには、いかにネットワークにつないでいくかが重要!でも紹介した「つながり 社会的ネットワークの驚くべき力」(著:ニコラス・A・クリスタキス ジェイムズ・H・ファウラー)によれば、人間関係と本人の幸福度の比較において、2.不幸な人はネットワークの端っこに位置することが高いということがわかったそうです。
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マサチューセッツ州フレーミングハム出身の12万67人からサンプル集団を作り、その内の1020人を人間関係のつながりと本人の幸福度を比較した。
第1に、ネットワーク内では幸福な人は幸福な人同士で、不幸な人は不幸な人同士で群れを作っていた。
第2に、不幸な人はネットワークの周縁に位置するようだ。つまり、社会関係の連鎖の末端、ネットワークの外れに存在する傾向が高いのである。
つまり、「教える側」にいる人というのは有益な情報と多くつながっている人であり、「教わる側」はネットワークの端っこにいる存在なのです。
そう考えると、もしあなたがお金持ちになりたいならば、少なくとも教わりたいと思えるような存在になる必要があるわけです。
それではどうしたらよいのでしょうか?
方法としては2つ。
世界の中心に近づいていくか、自分が世界の中心になる必要があるのです。
世界の中心に近づくというのは、例えば、ある業界内でこれだけはあの人に聞きたいと思われるような存在になれば、多くのリンクを持つノードとなり、多くのチャンスが得られるようになるはずです。
自分が世界の中心になるとは、これまでの世界の枠組みから外れて、全く新しい枠組みを作る立場になることです。
最近ブログで取り上げたニュースを「ネットワーク」の視点から見てみると、見えてくるものがありませんか?
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仮想通貨クラスタと金融界が激突すると仮定。
●金融界の大物による発言
●カリフォルニア系の人々がプラットフォームを守るために動く(仮定)
●ビットコインによる非中央集権を望まず、自国の通貨コインの流通を目指し中央集権化をしたい国による主導権争い
と妄想すると今の動きはドラマみたいだ。 pic.twitter.com/4ZsdH2Aomh— ハクライドウ (@hakuraidou) 2017年11月18日
例えば、金融業界ですでに大きな力がある人は、仮想通貨によって新しい世界ができてくることを望まないため、良くない未来を予測するコメントをしてしまいがちですが、自分たちの業界にとってメリットがあり、そのポジションがとれると考えれば、すぐにそのポジションでのコメントを行なっています。(推測です)
既存社会や特定業界の中心にいる人達が強烈な拒否反応を抱き、その真逆の位置にいる人達が熱狂するような温度差のあるところに大きなヒントがある。新たな枠組みは中心から離れた「はじっこにいる人達」から生まれる。彼らは何かを変える「必要性」を持っているから。
— Katsuaki Sato (佐藤航陽) (@ka2aki86) 2018年1月12日
一つ驚いたのは、トヨタが「クルマを売る会社」から「モビリティー・サービス企業」へ転身するように舵をとったこと。
すでに自動車業界でトップに近い地位にありながら、新しいポジションに転換するというのは想像もできないくらい難しい決断だと思いますが、(トヨタの方たちが)未来から予測する限り、モビリティーサービスに未来があると感じたからこそ、こうしたポジションをとったということでしょう。
逆に、敢えて必要性を強制的に作り出す人や、中心にいるのに自ら進んではじっこに移動する人は、環境に取り込まれずに進化し続ける。
— Katsuaki Sato (佐藤航陽) (@ka2aki86) 2018年1月12日
「あなたは世界の中心に近づいていきますか、自分が世界の中心になることを目指しますか」
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