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メタボリックシンドロームの原因となる内臓脂肪の炎症が起きる仕組みが解明|免疫細胞Tリンパ球が炎症の引き金|東大




How to achieve your weight loss goals

by Army Medicine(画像:Creative Commons)

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<メタボ>原因の仕組み解明 免疫細胞が炎症誘発 東大

(2009/7/27、毎日新聞)

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の原因となる内臓脂肪の炎症が起きる仕組みを、永井良三・東京大大学院医学系研究科教授らが、マウス実験で突き止めた。

免疫細胞の一つ、Tリンパ球が炎症の引き金になっていた。

メタボリックシンドロームの治療薬開発につながる成果という。

26日付の米専門誌「ネイチャーメディスン」(電子版)に掲載される。

永井良三・東京大大学院医学系研究科教授らによるマウス実験によれば、メタボリックシンドロームの原因となる内臓脂肪の炎症が起きる仕組みが解明されたそうで、このことは、メタボリックシンドロームの治療に役立ちそうです。

→ 内臓脂肪を減らすには|内臓脂肪の落とし方 について詳しくはこちら

内臓脂肪を減らす方法

内臓脂肪の落とし方

内臓脂肪を減らすには、生活習慣の改善が重要です。

バランス良い食事

ミネラル・ビタミン、食物繊維をバランスよく積極的にとる。緑黄色野菜を積極的にとりましょう。

野菜不足が気になる方に!

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食事の量を適正な量に減らす

ストレスによる食べすぎも多いようです。

ストレスによる食べすぎを避けるためにも、睡眠や休息をとり、リラックスしてストレスを解消しましょう。

規則正しい食事

脂肪は就寝中にたまりやすいため、就寝前の食事や間食を避けることを心がける。

糖質・糖分の摂り過ぎに注意する。

油を飽和脂肪酸(おもに動物性脂肪に多い)より不飽和脂肪酸(おもに植物性脂肪・魚の脂に多い)を多く摂る。

油分の多い食事は減らし、油の種類も不飽和脂肪酸の油に切り替えましょう。

青魚やえごま油・くるみなど不飽和脂肪酸に含まれるオメガ3脂肪酸(EPA・DHA・アルファリノレン酸など)など不飽和脂肪酸を多く含む食品は、肝臓での中性脂肪の合成を抑え、血中の中性脂肪を減らすといわれています。

オメガ3

また、オメガ3系脂肪酸を摂取して運動をすると、脂肪燃焼を早めるという結果が出ているそうです。

内臓脂肪を落とすためのおすすめドリンクとしては、にんじん(4本)・レモン(1個)・リンゴ(1/2個)で作った野菜ジュース(3人分)に亜麻仁油(小さじ1杯)を入れたドリンクです。

オメガ3系の油には、エゴマ油、シソ油、青魚の魚油があるため、どれでも良いそうですが、このジュースには亜麻仁油が合うようです。

内臓脂肪を燃やすためには、オメガ3脂肪酸を摂るだけでなく、ビタミン・ミネラルも必要なため、野菜や果物と一緒に摂るのが効果的です。

また、このドリンクは朝に飲むとよいそうです。

飲む時間帯は朝に飲むといい理由は、朝から通勤で歩いたり、家事をしたりすることが運動となり、それが脂肪燃焼に役立つからです。

オメガ3脂肪酸について詳しくはこちら。

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お酒(アルコール)の飲みすぎに気をつける。休肝日を週2回作りましょう。

糖質・脂質が多く含まれている食事やお酒の飲み過ぎで必要以上のエネルギーが体に入り、また運動不足でエネルギーが消費されないと、エネルギーが余り、その余ったエネルギーが中性脂肪となることで、中性脂肪の値が高くなります。

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運動不足を解消し、運動する(歩くなど)機会を増やす

肥満の人は、週250分以上早歩きなどのやや強めの運動をすると、体重が減らなくても、肝臓に蓄積した脂肪が減少したり、善玉コレステロールや肝臓の炎症を防ぐ物質が増えていることがわかったそうです。

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アディポネクチン

アディポネクチンは、中性脂肪の燃焼を助けるホルモンで、内臓脂肪が少ないほど分泌量が増えるそうです。

反対に、メタボリックシンドロームが進行する=内臓脂肪が増えると、アディポネクチンは減少してしまいます。

アディポネクチンを増やす方法としては、内臓脂肪を減らす・食物繊維を多く含む海藻類の摂取・オスモチンを含む野菜や果物の摂取・EPA・禁煙です。

→ アディポネクチンを増やす方法 について詳しくはこちら

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ラクトフェリン

牛乳や母乳に含まれるたんぱく質「ラクトフェリン」が人間の内臓脂肪を低減させる作用があるそうです。

脂肪細胞は、エネルギーが多くある時には体内にあるグルコースや脂肪酸から脂肪を合成し、エネルギーが足りない時には脂肪分解酵素リパーゼの働きによって脂肪を脂肪酸とグリセロールに分解します。

ラクトフェリンの添加量が多くなるにしたがって、グリセロールの量も増加したことから、「ラクトフェリン」の脂肪分解促進作用があることが確認できたそうです。

通常は、脂肪はリパーゼの働きを阻害する「ペリリピン(脂肪滴の分解阻害タンパク)」によって、脂肪の分解を促進するリパーゼから守られているのですが、ラクトフェリンを添加すると、ペリリピンが減少し、リパーゼが脂肪を分解しやすくなると考えられるそうです。

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<睡眠障害>糖尿病や高血圧など生活習慣病と密接な悪循環

sleepy

by Varvara(画像:Creative Commons)




■<睡眠障害>糖尿病や高血圧など生活習慣病と密接な悪循環

睡眠障害 生活習慣病と密接な悪循環

(2009/7/3、東京新聞)

睡眠不足や不眠があると、糖尿病、高血圧、メタボリック症候群などを悪化させたり、誘発することがあります。

逆に、こうした病気の症状や治療薬によって、不眠が引き起こされることも多い。

睡眠不足・不眠だと、糖尿病高血圧メタボリックシンドロームなどの生活習慣病を悪化させることがあるそうです。

また、逆に生活習慣病の治療薬によって、不眠が引き起こされることもあるそうです。

睡眠不足と生活習慣病の負のスパイラルに陥ってしまう恐れがあるということですね。

どんなに健康な人であっても、睡眠不足だと健康に影響を与えるようです。

健康な人でも、睡眠不足の状態では、糖尿病と同様にインスリンの働きが弱まり、血糖値が下がりにくくなることが、米国の研究などで分かってきている。

睡眠不足だと、健康な人であっても血糖値が下がりにくくなるそうです。

睡眠不足・不眠と生活習慣病(糖尿病・高血圧など)の関係について下記に紹介されています。

■糖尿病と不眠

糖尿病の患者の中には不眠を訴える人が多く、頻尿、痛み、肝臓疾患などがその原因となるほか、血糖コントロールの乱れ自体が不眠につながると考えられるようになってきた。

糖尿病の患者には不眠の人が多いそうで、その原因には、頻尿・痛み・肝臓の病気・血糖コントロールの乱れがあるそうです。

■血圧(高血圧)と睡眠不足

血圧も、睡眠不足だと上がる。

米国の疫学調査では睡眠時間が五時間以下の群では、高血圧が全体平均の一・六倍に達した。

睡眠時間が短いと、血圧が高くなる=高血圧になるそうです。

■睡眠不足と食欲

睡眠不足だと食欲を抑制するレプチンというペプチドが低下。

逆に、食欲を高めるレニンが増加し、特に炭水化物がほしくなる。

七万人を対象にした米国の大規模追跡調査でも、睡眠時間が長い人ほど体重の増加が少ないことが確かめられている。

睡眠不足だと、食欲を抑えられなくなりやすく、そのために肥満になりやすいということでしょう。

■まとめ

このように、睡眠不足・不眠と生活習慣病には密接な関係があるようです。

実際に、睡眠障害だとわかったら、かかりつけの医師に相談するようにしましょう。

→ 睡眠不足・不眠と生活習慣病・うつ関係|質の良い睡眠をとる方法 について詳しくはこちら

→ 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状・原因・検査・治療法 について詳しくはこちら







睡眠

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メンタルヘルス(うつ・鬱病・不安)|こころの病気

メタボや高血圧、高血糖の改善に効果がある物質「ヒドロキシメチルフルフラール(HMF)」の量産に道|産総研など




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by John Loo(画像:Creative Commons)

産総研など、抗メタボ物質 量産に道

(2009/6/24、日経産業新聞)

産業技術総合研究所と北海道立工業試験場は、内臓脂肪症候群(メタボリック症候群)や高血圧、高血糖の改善に効果があるといわれる物質を、低価格で素早く作る技術にメドをつけた。

産業技術総合研究所と北海道立工業試験場によれば、メタボリックシンドローム高血圧高血糖に効果的だといわれる、体の中の様々な分子に働きかけ、活性化する生理活性物質「ヒドロキシメチルフルフラール(HMF)」を低価格で素早く作る技術にメドをつけたそうです。

この物質は、記事によれば、

はちみつなど様々な食品に含まれており、血圧降下作用や血液中の脂肪酸を減らす効果があることが研究からわかっている。

とのこと。

この物質が、はちみつ以外に、どんな食品に含まれているのか、気になるところです。

今後、この物質に注目してみていきたいですね。







動物の胆汁にメタボリックシンドロームを予防する効果がある|富山県薬事研究会が確認




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by Brad(画像:Creative Commons)

健康・美容チェック > メタボリックシンドローム > 動物の胆汁にメタボリックシンドロームを予防する効果がある|富山県薬事研究会が確認

「動物胆」がメタボ予防に効果 富山県薬事研究会が確認

(2009/6/12、富山新聞)

富山県内の製薬会社の研究員らでつくる県薬事研究会のグループは11日までに、動物の胆汁にメタボリックシンドロームを予防する効果があることを突き止めた。

主成分の胆汁酸が血糖値の上昇と体脂肪の増加を防ぐことを、実験で確認した。

クマや牛などの胆のうからつくった生薬は「動物胆」として古くから消化を促進させることが知られているが、新たな薬効の可能性が出てきた。

富山県内の製薬会社の研究員らでつくる県薬事研究会のグループによれば、動物の胆汁の主成分である胆汁酸がメタボ予防(血糖値の上昇・体脂肪の増加予防)の効果があるそうです。

今後の研究に注目ですね。







太り気味の人が、やせ型より7年長生きする!?|厚労省調査




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by peteandcharlotte(画像:Creative Commons)

やっぱり「ちょい太」、やせ形より7年長生き…厚労省調査

(2009/6/10、読売新聞)

40歳時点の体格によってその後の余命に大きな差があり、太り気味の人が最も長命であることが、厚生労働省の研究班(研究代表者=辻一郎東北大教授)の大規模調査で分かった。

最も短命なのはやせた人で、太り気味の人より6~7歳早く死ぬという、衝撃的な結果になった。

厚生労働省の研究班によれば、太り気味の人がやせ型より7年長生きだということがわかったそうです。

メタボ対策やメタボ健診に疑問を抱いている人には、うれしい情報となったかもしれません。

しかし、この記事にはもうひとつ注意してみてほしい部分があります。

同じ研究で、医療費の負担は太っているほど重くなることも分かった。

肥満の人が40歳以降にかかる医療費の総額は男性が平均1521万円、女性が同1860万円。

どちらもやせた人の1・3倍かかっていたという。

太っていると、生活習慣病などで治療が長期にわたる例が多く、高額な医療費がかかる脳卒中などを発症する頻度も高い可能性があるという。

この研究で分かったことは、肥満の人は、生活習慣病の治療が長期となることが多く、医療費負担が重くなるということです。

この記事から考えられる一つの考えとしては、太り気味の人は、定期的に病院に通うことになることが多く、そのため、やせ型の人に比べて体の健康の心配をする人が多いために、長生きになっているのではないでしょうか。

大事なのは、生活習慣病にかからずに長生きすること。

太っていいというわけでは決してないのです。