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動脈硬化の度合いが認知症になるリスクの指標の一つとして活用できる可能性がある!?

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old man

by Andreas Schalk(画像:Creative Commons)

血管硬いほど、認知症の危険…リスク約3倍

(2015/9/7、読売新聞)

血管が硬くなるほど、認知機能の低下が起こりやすいとの研究結果を、東京都健康長寿医療センター研究所のグループがまとめた。

動脈硬化は、認知症になるリスクの指標の一つとして活用できる可能性がある。

東京都健康長寿医療センター研究所によれば、血管が硬くなるほど、認知機能の低下が起こりやすいという研究結果によって、動脈硬化の度合いが認知症になるリスクの指標の一つとして活用できる可能性があるそうです。

→ 動脈硬化とは|動脈硬化の症状・原因・改善方法 について詳しくはこちら

→ 認知症対策|認知症に良い食べ物・栄養 について詳しくはこちら

Α-リノレン酸を含むクルミで血管若返り&動脈硬化予防・改善|たけしのみんなの家庭の医学 4月22日によれば、DHA・EPAには、血管を柔らかくする効果があると言われているそうで、動脈硬化の治療薬にもなっているそうです。

また、駆け込みドクター 5月17日|認知症|認知症チェック・認知症予防にアマニ油・デジタル認知症によれば、DHAが脳細胞を柔らかくし、情報伝達をスムーズにするため、オメガ3が認知症予防に良いそうです。

つまり、今回のニュースと上記の2つの記事を合わせると、認知症予防には、オメガ3やDHA・EPAが良いということになるのではないでしょうか。

⇒ オメガ3(オメガ3脂肪酸を多く含む食品)について詳しくはこちら

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歯周病(ポリフィロモナスジンジバリス菌)に対する免疫抗体が多い患者は動脈硬化に関わる悪玉コレステロール値が高い|岡山大

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■歯周病は、悪玉コレステロール・動脈硬化と関連がある!?

Teeth brushing

by Jakob Renpening(画像:Creative Commons)

岡山大、歯周病が動脈硬化に関連していることを明らかに

(2014/8/30、財経新聞)

岡山大学の工藤値英子助教・高柴正悟教授らによる研究グループは、歯周病細菌の一つであるポリフィロモナスジンジバリス菌に対する免疫抗体が多い患者は、動脈硬化に関わる悪玉コレステロールの値が高いことを明らかにした。

以前から歯周病糖尿病などの生活習慣病と関連があるのではないかと言われてきました。

岡山大学の工藤値英子助教・高柴正悟教授らによる研究グループによれば、歯周病細菌の一つであるポリフィロモナスジンジバリス菌に対する免疫抗体が多い患者は、動脈硬化に関わる悪玉コレステロールの値が高いことがわかったそうです。

【参考リンク】

今回の研究結果により、歯周病菌が脂質代謝異常の原因になりうることがわかりました。

今後の研究では、歯周病治療によって脂質代謝異常や動脈硬化にどのような影響を与えるか、動脈硬化の原因の一つとして歯周病があるのか、それらの関連を調べることによって、病気の新しい治療法の開発につながることが期待されます。

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太りやすい「悪い体脂肪」がつく人、太りにくい「いい体脂肪」がつく人

「体脂肪」・・・と聞けば多くの人が、いらないものと答えるのではないでしょうか。

しかし、体脂肪は必要不可欠な存在。

是非この記事を参考にしてみてください。




■体脂肪の役割

What DoYou Call This Shape?

by Tony Alter(画像:Creative Commons)

太りやすい「悪い体脂肪」がつく人、太りにくい「いい体脂肪」がつく人

(2010/1/25、日経ウーマンオンライン)

実は体に様々なシグナルを送り、代謝をコントロールしている。

体脂肪はいわば「エネルギー貯蔵庫をかねた一大情報発信基地」(東京逓信病院内科の宮崎滋部長)といえる。

体脂肪は、代謝をコントロールするエネルギー貯蔵庫であり、また健康維持に欠かせないシグナルを出しているのだそうです。

例えば
「もう十分に脂肪がたまっているから、食べる量はほどほどに」
「エネルギーが足りないみたいだから、ためておいた脂肪を燃やそう」
「血管に傷があるから修理して」
といった、健康維持に欠かせないシグナルを出す。

これが「いい体脂肪」で、太りにくい元気な体をつくり、動脈硬化糖尿病といった病気の予防にも役立つ。

いい体脂肪であれば、動脈硬化や糖尿病といった病気の予防に役立ち、また太りにくい体づくりにも役立つのだそうです。

しかし、体脂肪の中には、悪い体脂肪もあり、この悪い体脂肪は体の健康にとって悪いシグナルを出すのだそうです。

ところが、こうしたいいシグナルが出にくいどころか「(十分体脂肪があるのに)もっと食べて体脂肪を増やせ」「アレルギー反応を起こせ」「疲れさせろ」といった、うれしくないシグナルを出す「悪い体脂肪」もある。

■いい体脂肪と悪い体脂肪の特徴とは?

いい体脂肪

  • 食べ過ぎを防ぐ
  • 太りにくい体にする
  • 血管をきれいに保つ
  • 肉より魚が好きな人に多い
  • 運動する習慣がある人に多い

悪い体脂肪

  • 体を疲れやすくする
  • 肌荒れ
  • アレルギー
  • 太りやすい体にする
  • 魚より肉が好きな人に多い
  • 肥満に多い
  • ダイエットとリバウンドを繰り返す人に多い
■いい体脂肪・悪い体脂肪を見分けるには?

いい体脂肪か悪い体脂肪かを左右するのは、まず脂肪の量だ。

体脂肪が多すぎると、食欲の調整や脂肪燃焼にかかわるシグナルがうまく働かなくなり、さらに太りやすくなる。

つまり肥満気味の人では、悪い体脂肪が多くなる悪循環が起こる。

次に、急にやせて体脂肪を減らしても、悪い体脂肪ができるので注意を(下の注意参照)。

ダイエットとリバウンドを繰り返している人は要注意だ。

悪い体脂肪をいい体脂肪に変えたいなら、「ゆっくりと減量することが大切」と宮崎部長はいう。

脂肪の量が多すぎる、つまり肥満の場合は悪い体脂肪が多くなるということのようです。

また、痩せているからといって、悪い体脂肪がないわけではなく、急激に体脂肪を減らした場合(注)やダイエットとリバウンドを繰り返している人も悪い体脂肪がつきやすいのだそうです。

(注)

体は「飢餓への危機感にさらされると、生存に有利なように体脂肪をためこもうとする」(小川教授)。

いい体脂肪をつけるためにも、肥満気味の方は、ゆっくりとダイエットするようにしましょう。

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明治や雪印メグミルク、マーガリンのリニューアル|「トランス脂肪酸の低減」「部分水素添加油脂の不使用」

【目次】




■明治や雪印メグミルク、マーガリンのリニューアル|「トランス脂肪酸の低減」「部分水素添加油脂の不使用」

Vegan Butter

by Veganbaking.net(画像:Creative Commons)

<マーガリン>低「トランス脂肪酸」強調 相次ぐ新製品

(2018/2/27、毎日新聞)

しかし、米国が規制導入を決めた2015年以降、国内でも消費者のマーガリンに対するイメージが悪化。顧客離れで市場が約2割も縮小したため、国内乳業各社は食感を損なわない代替油脂の開発を進め、「部分水素添加油脂」を使わないマーガリンを実現した。

乳業大手各社が、トランス脂肪酸が多く含まれる「部分水素添加油脂」を使用していない家庭用マーガリンをリニューアルしています。

【参考リンク】

明治は家庭用マーガリン類のトランス脂肪酸の低減に取り組んでいます
明治は家庭用マーガリン類のトランス脂肪酸の低減に取り組んでいます
トランス脂肪酸の認知率|「明治コーンソフト」トランス脂肪酸値推移
トランス脂肪酸の認知率|「明治コーンソフト」トランス脂肪酸値推移

参考画像:トランス脂肪酸を多く含む部分水素添加油脂不使用へ 家庭用マーガリン類 2018年3月1日 リニューアル発売(2018/2/8、明治)|スクリーンショット

雪印と明治の大手2社の新商品におけるトランス脂肪酸の含有量は、使用1回(10グラム)当たり0.1グラム程度。10年前の商品と比べて1割程度まで低減させた。油の高温処理など製造過程で微量に生じる分だけが残っているという。

アメリカ食品医薬品局(FDA)が2018年6月から開始する「部分水素添加油脂」の食品への使用規制の前に、明治では家庭用マーガリン類10商品で部分水素添加油脂を不使用にし、パッケージに「部分水素添加油脂の不使用」・「トランス脂肪酸の低減」を訴求するロゴを付与し、全国でリニューアル発売します。

また、雪印メグミルクも「ネオソフト」など家庭用マーガリン全12品で、同油脂の使用を順次取りやめる方針なのだそうです。




■トランス脂肪酸と健康の関係

トランス脂肪酸を多く含む部分水素添加油脂不使用へ 家庭用マーガリン類 2018年3月1日 リニューアル発売

(2018/2/8、明治)

トランス脂肪酸を過剰に摂取した場合、悪玉コレステロールの増加と善玉コレステロールの減少により、心臓病のリスクを高める可能性が指摘されています。トランス脂肪酸には2つの由来があり、油脂の加工の過程で生じるものと天然に生じるものがあります。

トランス脂肪酸の摂取が細胞死を促す|動脈硬化症の発症のメカニズム解明につながる発見|東北大によれば、トランス脂肪酸を摂取すると、LDLコレステロールを増やしたり、HDLコレステロールを減らすため、動脈硬化などの原因になったり、また、狭心症や心筋梗塞などの心臓の筋肉へ血液を供給する冠動脈が狭くなったりふさがったりすることによって、心臓への血液供給が減少または完全に遮断される病気である冠動脈性心疾患のリスクを増やすことがわかっています。

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朝食を抜く食生活をしている人は、動脈硬化を発症するリスクが高くなる!?

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■朝食を抜く食生活をしている人は、動脈硬化を発症するリスクが高くなる

breakfast

by zoghal(画像:Creative Commons)

「Journal of the American College of Cardiology」に掲載された研究論文によれば、朝食を抜く食生活をしている人は、動脈硬化を発症するリスクが高くなるそうです。

なぜ朝食を抜く食生活をする人は動脈硬化の発症リスクが高くなるのでしょうか?

朝食欠食する習慣をする人は、全体的に不足した食事であったり、頻繁にアルコールを摂取していたり、喫煙といった不健康な生活習慣を持っていて、また、高血圧や過体重、肥満である人が多かったそうです。

■朝食の欠食状況

朝食を食べる回数が週2回以下の人は、毎日食べる人に比べて脳出血リスクが36%高まるによれば、磯博康大阪大教授と国立がん研究センターなどのチームによれば、朝食を食べる回数が週2回以下の人は、毎日食べる人に比べて脳出血リスクが36%高まるそうです。

朝食欠食状況の変遷|平成28年食育白書
朝食欠食状況の変遷|平成28年食育白書

参考画像:第1部食育推進施策をめぐる状況|平成28年食育白書スクリーンショット

第1部食育推進施策をめぐる状況|平成28年食育白書

普段、朝食をほとんど毎日食べていると回答した成人は83.7%、小学6年生は87.3%、中学3年生は83.3%という結果でした。

一方、朝食の欠食状況について、朝食を「週に2~3日食べる」、「ほとんど食べない」と回答した成人は11.4%だったのに対し、朝食を「あまり食べていない」、「全く食べていない」と回答した小学6年生は4.5%、中学3年生は6.6%という結果でした(図表1-1-5)。

平成28年食育白書によれば、朝食の欠食状況について、朝食を「週に2~3日食べる」、「ほとんど食べない」と回答した成人は11.4%だったそうです。

朝食抜き、30代男性の30%超=10年で10ポイント上昇で紹介した厚生労働省の「2007年国民健康・栄養調査」によれば、若い男女を中心に朝食を取らない人の割合が増加傾向にあり、30代男性では10年前に比べ約10ポイント上昇し、30%を超えているそうです。

朝食を抜く生活習慣を持つ人は、脳卒中になりやすかったり、むし歯になりやすいそうです。

なぜ朝食を食べないことが脳出血の危険性を高めるのでしょうか?




■朝食の欠食と脳卒中の関連

朝食の欠食と脳卒中との関連について|国立がん研究センター

脳出血の最も重要なリスク因子は高血圧で、特に、早朝の血圧上昇が重要なリスク因子であると考えられています。また、朝食を欠食すると空腹によるストレスなどから血圧が上昇することが報告されています。逆に朝食を摂取すると血圧上昇を抑えられることも報告されています。これらの報告から、朝食を欠食することで朝の血圧が上昇し、毎日朝食を摂取する人に比べて脳出血のリスクが高くなっていた可能性が考えられます。

脳出血の危険因子は高血圧で、特に早朝の血圧上昇が重要な危険因子なのだそうです。

朝食を食べないとストレスなどから血圧が上昇すると報告されており、そのことから、朝食を食べないことによって、脳出血リスクを高めると考えられるようです。

朝食をたくさん食べると、糖尿病や高血圧の予防になる!?|テル・アビブ大学によれば、たっぷり朝食を食べる派の人は、やせやすく、また糖尿病高血圧高コレステロール血症を予防できるという結果が出たそうです。

それは、食後の血糖値の上昇が緩やかであることにより、太りにくく、糖尿病高血圧高コレステロール血症といった病気にもなりにくくなっているようです。

→ 高血圧の症状・食事・数値・予防・原因・対策 について詳しくはこちら

■朝食欠食する子供は虫歯が多い

虫歯は、朝食を欠食する子供に多い |富山大学
虫歯は、朝食を欠食する子供に多い |富山大学

参考画像: 虫歯は、朝食を欠食する子供に多い |長時間メディア利用、睡眠不足、朝食欠食の子供は虫歯になりやすい?(2017/5/29、富山大学)|スクリーンショット

なぜ虫歯は、長時間メディア(特にゲーム)利用、睡眠不足、朝食欠食の子供に多いの?|富山大学で取り上げた富山大学地域連携推進機構地域医療保健支援部門によれば、虫歯は朝食を欠食する子供に多いことがわかったそうです。

朝食欠食→空腹ストレスによって、交感神経活動が高くなり、唾液分泌量が低下する可能性があり、その唾液分泌の減少によって虫歯になりやすいと考えられるそうです。

■まとめ

研究論文によれば、朝食をスキップする人は体重を減らそうと思って朝食を抜いていますが、その後の時間帯に不健康な食事をたくさんとっていることが多く、その結果、ホルモンバランスが崩れたり、サーカディアンリズム(概日リズム)が乱れてしまう可能性があるそうです。

2017年ノーベル生理学・医学賞:体内時計を生み出す遺伝子機構の発見で米の3氏に

(2017/10/3、日経サイエンス)

2017年のノーベル生理学・医学賞は,サーカディアン・リズム(体内時計)を生み出す遺伝子とそのメカニズムを発見した米ブランダイス大学のホール(Jeffrey C. Hall)博士とロスバシュ(Michael Rosbash)博士,ロックフェラー大学のヤング(Michael W. Young)博士の3氏に授与されることになりました。

2017年のノーベル生理学・医学賞はサーカディアンリズム(概日リズム)を生み出す遺伝子とそのメカニズムを発見した3氏に授与されましたが、サーカディアンリズムと朝食には深い関係があります。

遅い夕食で体内時計が混乱し太ってしまう-早大によれば、体内時計をリセットする方法は「朝食を摂る」ことなのだそうです。

なぜ朝食を摂ることが体内時計をリセットする方法なのでしょうか。

まずは体内時計の仕組みから説明します。

体内時計の正体は、遺伝子に組み込まれている時計遺伝子です。

時計遺伝子とは、体内の様々な臓器の細胞に存在している遺伝子のことで、時間を刻んでいる遺伝子です。

時計遺伝子には、1日24時間を計る仕組みがあります。

まず時計遺伝子は細胞内にたんぱく質を分泌させる指令を出します。

このたんぱく質が砂時計でいう砂であり、細胞にたんぱく質がいっぱいになるまでに約12時間かかります。

次に、時計遺伝子は、細胞内にたんぱく質を減らす指令を出します。

再び、たんぱく質が細胞からなくなるまでにおよそ12時間かかります。

このように1周が約24時間となり、その人の生活習慣に合わせて、様々なリズムをコントロールしています。

そして、この時計遺伝子によって、理想的な食事時間も決まっています。

朝食の時間と夕食の時間は起床時間で決まります。

理想的な1日のリズムは、7時起床の場合は、起床から2時間以内に朝食、起床から10時から12時間の間に夕食を摂るのが理想です。

起床時間がずれれば、食事時間もずれてしまいます。

時計遺伝子は一日ごとにリセットされ、また新たに時計の針を動かしています。

体の場所によってリセット方法が違います。

脳:朝日がリセット方法

朝日を浴びることで脳のリズムがスタート

内臓:朝食がリセット方法

※内臓の時計遺伝子をリセットするには、たんぱく質が必要。

朝食にタンパク質を取ることで、その刺激が小腸に到達し、小腸の時計遺伝子を動かします。

すると、その信号が胃や肝臓にも伝わり、エネルギー代謝がはじまります。

そのため、タンパク質の少ない朝食の場合は、時計遺伝子はリセットされず、内臓の機能も低下したままになります。

食事バランスガイドを守ると死亡リスクが減少する!|バランスの良い食事をしようというメッセージは伝わっているの?で取り上げた国立がん研究センターの多目的コホート研究によれば、食事バランスガイドの遵守得点が高いほど総死亡のリスクが低下し、遵守得点が10点増加するごとに総死亡リスクが7%減少するという結果が出ているそうです。

ただ「バランスの良い食事にしましょう」というのは最も正しいメッセージですが、最も伝わりづらいメッセージでもあります。

『スイッチ!「変われない」を変える方法』(著:チップ・ハース&ダン・ハース)によれば、「もっと健康的な食生活を送る」といった総括的な目標は、不明瞭であり、その曖昧さが感情に言い逃れの余地を与え、失敗を正当化しやすくしてしまうそうです。

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つまり、「健康のためにはバランスの良い食事をしましょう」というメッセージは、受け取る側としてはわかりづらいもので、結果どうしたらよいかわからず、今まで通りの生活をしてしまうことになってしまいます。

そこで、今回の研究論文を参考にすれば、「朝食を食べる」というシンプルなアドバイスをすることが、「健康のためにはバランスの良い食事をしましょう」よりもわかりやすいメッセージになるのではないでしょうか。







【参考リンク】
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