【目次】
- 大腿筋の老化のスピードは、大臀筋や腹筋、背筋と並んでもっとも速い
- 筋肉量が減少してしまうと、どうなってしまうのか?
- 階段を降りることが怖くなってきたら、筋量が落ちている危険なサイン
- 大腿筋を鍛える筋トレ
■大腿筋の老化のスピードは、大臀筋や腹筋、背筋と並んでもっとも速い。
by Robert Bejil(画像:Creative Commons)
筋肉博士が教える 老化のスピードが速い大腿筋を鍛える方法
(2012/8/27、NEWSポストセブン)
まず、前提として、筋肉量は30才をピークに減少しはじめ、40代半ばからそのスピードは加速。
なかでも大腿筋の老化は深刻で、30~70才までの40年間で、前側(大腿四頭筋)は2分の1、後ろ側(ハムストリングス)は3分の2にまで落ちることが実証されている。
石井直方さん(東京大学大学院筋生理学・トレーニング科学専門)によれば、筋肉量は30歳をピークに減少し始めるそうです。
まして、日頃から運動していない人はもっと早い時期から筋肉量が減少してしまうことが考えられます。
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■筋肉量が減少してしまうと、どうなってしまうのか?
前側の筋肉が弱くなると“椅子から立ち上がれない”“転びそうになっても体を支えられない”などの弊害が出てきます。
骨との関係も重要。骨は、筋肉を使えば使うほど刺激を受けて強化されます。基本的に、太ももの筋量が多い人ほど骨の強度も高い。
一方、筋肉が衰え、活発に動けなくなると骨への刺激も減るため、骨粗鬆症などによる転倒や歩行困難、最悪の場合は寝たきりになることも少なくありません
筋肉が衰えると、
- 椅子から立ち上がれない
- 転びそうになっても体を支えられない
- 骨への刺激がなくなり、転倒や歩行困難、最悪の場合は寝たきり
になることが考えられます。
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■階段を降りることが怖くなってきたら、筋量が落ちている危険なサイン
“降りる”動作は、大腿筋にとって比較的強い刺激になると同時に、前の筋肉がブレーキとして機能していることを認識できます。階段を降りることが怖くなってきたら、筋量が落ち非常に危険な状態です。
階段を降りることが怖くなってきたら、筋量が落ちているという危険なサインです。
■大腿筋を鍛える筋トレ
大腿筋を鍛えるには、と考えると、「歩くこと」を考えますが、鍛えることを考えると、歩くだけでは足りないようです。
歩行に問題のない人が“いまの筋肉を維持しよう”、“将来的に衰えないようにしよう”という目的でウオーキングをしても不充分。普通に生活してよく歩く人でも、残念ながら大腿筋はどんどん弱くなります
では、どうしたらよいのでしょうか?
体の重さを負荷にした効果的な筋トレとして立証されたのが、スロートレーニングです。何才から始めても効果が出ますし、正しく続ければ10才ほどは筋量を戻すことも可能。体の重さだけなので負荷としては軽すぎるため、すべての動作を“ゆっくり、止めずに、連続して行う”ことが鍵。筋肉が力を発揮している時間を引き延ばし休ませない。これで筋量が増えます
スロートレーニングを行うことがよいようです。
吉永小百合さん、毎晩筋トレして肉体改造の記事でも紹介しましたが、最も大きい筋肉の大腿筋を鍛えるにはスクワットが一番オススメです。
2018年4月20日放送の金スマでは「死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい」(著:小林 弘幸)が紹介されていて、スクワットが注目されています。
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