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指先から血液1滴を採取するだけで血栓リスクを測定できる装置|血液凝固能の指標であるプロトロンビン時間(PT-INR検査)を測定

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指先からの血液1滴で、血栓リスク測定

(2016/9/1、日経デジタルヘルス)

 エクスプレシア ストライドは、指先から6μLの血液を採取するだけで、PT-INR値を測定可能。迅速に結果が得られるため、患者の来院時にワルファリン製剤の投与量を的確に調節できる。

シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクスが開発したのは、指先から血液1滴(6μL)を採取するだけで血液凝固能の指標であるプロトロンビン時間(PT-INR検査)を測定できる血液凝固分析装置です。




■この製品が開発された背景

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by Alisha Vargas(画像:Creative Commons)

心房細動などの患者では、脳塞栓症の要因となる血栓ができやすい。そこで、血液の凝固を防ぐために抗血液凝固薬(ワルファリン製剤)が処方されるが、ワルファリン製剤は投与量の調整が難しく、他の薬剤や食物との相互作用も起こしやすい。そのため、血液凝固能の指標であるプロトロンビン時間(PT-INR検査)を定期的に測定する必要がある。

 ところが多くのクリニックはPT-INR検査を検査センターに外注しており、その日には結果が得られない。そこで、来院日に迅速にPT-INR値を測定できるPOC(Point of Care)検査装置が望まれているという。

血栓ができやすい心房細動などの患者には血液の凝固を防ぐための薬(ワーファリン)が処方されますが、ワーファリンには1)投与の量の調整が難しい、2)他の薬剤や食べ物との相互作用も起こしやすい、というポイントがあるため、血液凝固能の指標であるプロトロンビン時間(PT-INR検査)を定期的に測定する必要があるのですが、多くのクリニックはPT-INR検査を検査センターに外注しているため、すぐに結果は得られず、その日にPT-INR値を測定できる検査装置が望まれていたそうです。

【補足】血栓の原因とは?

血栓の原因となるのは「フィブリン(Fibrin)」という物質です。

フィブリンは傷ができた時に固まって止血する役割を持っていますが、フィブリンが網目状になって固まってしまうと、血栓ができてしまいます。

フィブリンが固まりやすくなる理由は、2つ。

1.心房細動によって、血液が淀んで固まりやすくなる

通常心臓は規則的に一分間に60から100回拍動しますが、心房細動になると、心臓は不規則に300回以上拍動します。

<不整脈>飲酒量の増加で危険性高まるによれば、心房細動が起きると、心臓内の血がよどんで血のかたまり(血栓)ができやすくなり、それが脳の血管に詰まると重症の脳梗塞につながるそうです。

2.動脈硬化によって、血管が傷だらけになると、傷を治そうとして固まりやすくなる

体中の血管が動脈硬化によって傷だらけになると、フィブリンはその傷を治そうとして固まりやすい状態になります。

そして、そのフィブリンが心房細動によって、よどみやすくなった心臓に戻ってきたとたん、巨大血栓を作ってしまうのです。

動脈硬化 について詳しくはこちら。

■まとめ

今回開発された血液凝固分析装置は指先から6μLの血液を採取するだけで、PT-INR値を測定可能で、迅速に結果が得られるため、病院側にとっても、患者側にとっても、良い製品ですね。

→ 血栓とは|血栓の症状・原因|血栓を溶かす食べ物・飲み物・運動 について詳しくはこちら







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梅宮辰夫さん、8つの合併症(肺炎・心不全・腎不全・糖尿病・高脂血症・狭心症・心房細動・高血圧)を発症し生死をさまよっていた

here it goes!

by craig Cloutier(画像:Creative Commons)




■梅宮辰夫さん、8つの合併症(肺炎・心不全・腎不全・糖尿病・高脂血症・狭心症・心房細動・高血圧)を発症し生死をさまよっていた

梅宮辰夫 8つの合併症で死の淵“意識不明”で「今夜がヤマ」

(2016/6/23、スポニチアネックス)

しかし「その2日間がいけなかった。8つ、合併症が出た」と告白した。肺炎、心不全、腎不全、糖尿病、高脂血症、狭心症、心房細動、高血圧。

2016年6月23日放送の「ダウンタウンDX」に出演した梅宮辰夫さん(78歳)は今年2月にひいた風邪から体調を崩し、入院を2日延ばしたところ、8つの合併症が出たそうで、入院時、梅宮さんの奥様クラウディアさんとマネジャーが呼ばれ医師から「今夜がヤマだ」と言われたそうです。

■梅宮辰夫さんを襲った8つの合併症とは?

●肺炎

厚生労働省の人口動態統計の死因別統計によれば、「肺炎」で亡くなる人が年間12万人を超え、肺炎は「がん」「心臓病」に次ぐ第3位となっています。

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●心不全

心不全とは、心臓の働きが不十分なことが原因で起きている体の状態のことで、病名ではないそうです。

心不全の症状としては、血液を送り出す能力の低下による症状と血液のうっ滞によって起こる症状があります。

血液を送り出す能力の低下による症状としては、心拍出量が減ったことが原因で、「疲れやすい」「だるい」「動悸がする」などの症状があります。

血液のうっ滞によって起こる症状としては、血液を送り出す能力が低下すると、心臓から前方へ血液が進みにくくなり、心臓の後方、血液を受け取る側で血液のうっ滞が起こります。

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●腎不全

慢性腎臓病がさらに重症化した状態を慢性腎不全といい、慢性腎不全とは、腎臓の機能が低下し、正常に働くことができなくなった(血中の老廃物が排泄できなくなる)状態です。

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中性脂肪値が高くなると様々な病気を引き起こす原因になる!?

糖尿病

糖尿病の症状・初期症状の例

 

 

高脂血症脂質異常症

高脂血症は、血液中の脂質(コレステロール中性脂肪)が多すぎる病気のことをいいます。

●狭心症

【狭心症の症状】

  • 胸の圧迫感
  • 肩やおなかや背中の痛み

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●心房細動

通常心臓は規則的に一分間に60から100回拍動しますが、心房細動になると、心臓は不規則に300回以上拍動します。

心房細動自体は命にかかわるようなことはありませんが、心房細動が起きると、心臓内の血がよどんで血のかたまり(血栓)ができやすくなり、それが脳の血管に詰まると重症の脳梗塞につながるそうです。

→ 脳梗塞の症状・原因・予防 について詳しくはこちら

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高血圧

高血圧を放っておくと、動脈硬化によって、脳卒中心筋梗塞慢性腎臓病(CKD)糖尿病腎症など様々な病気の原因となります。