■ユーグレナ粉末と野菜粉末の同時摂取による腸内細菌叢の調節を介して内臓脂肪蓄積の抑制作用および抗炎症作用を示唆する研究結果を確認
ユーグレナ粉末と野菜粉末の同時摂取による内臓脂肪重量および炎症性サイトカイン量の減少を確認
(2018/10/12、武田コンシューマーヘルスケア)
武田コンシューマーヘルスケアとユーグレナ、東北大学大学院農学研究科食品機能健康科学講座食品化学分野の都築毅准教授との共同研究で、微細藻類ユーグレナの粉末と野菜粉末の同時摂取により、腸内細菌叢の調節を介して内臓脂肪蓄積の抑制作用および抗炎症作用を示唆する研究結果を確認しました。
マウスを、1.通常食を与えたマウス群、2.パラミロン粉末を与えたマウス群、3.ユーグレナ粉末を与えたマウス群、4.ユーグレナ粉末と野菜粉末の混合物を与えたマウス群の4つに分け、2ヵ月間経口摂取する実験を行った結果、ユーグレナ粉末およびユーグレナ粉末と野菜粉末の混合物の摂取により、内臓脂肪である腎周囲脂肪組織重量および精巣周囲脂肪組織重量を有意に減少させることを確認し、ユーグレナ粉末と野菜粉末の混合物を摂取したマウスでは、精巣周囲脂肪面積の有意な減少が確認されました。
また、健康長寿者では炎症性指標が低レベルに維持されていると報告されていることから、主要な炎症性サイトカインであるIL-6およびIL-1beta(血清中の炎症性サイトカインIL-6およびIL-1beta: 生体内の様々な炎症症状を引き起こすサイトカイン。サイトカインとは生体内で免疫の伝達を担うたんぱく質のこと)を測定した結果、ユーグレナ粉末と野菜粉末の混合物を摂取したマウスではIL-6の有意な減少、そしてユーグレナ粉末およびユーグレナ粉末と野菜粉末の混合物を摂取したマウスではIL-1betaの有意な減少が確認されました。
更に、ユーグレナ粉末と野菜粉末の混合物を摂取したマウスの腸内細菌叢では、Lactobacillus属などの宿主に有益な菌の増加を、ユーグレナ粉末およびユーグレナ粉末と野菜粉末の混合物を摂取したマウスの腸内細菌叢では、炎症に関係する有害菌のClostridiaceae科の減少を確認しました。
これらの結果から、ユーグレナ粉末と野菜粉末の同時摂取による腸内細菌叢の組成変化が、内臓脂肪および血清中の炎症性サイトカインの減少に寄与したものと考えられます。
【参考リンク(論文・エビデンス)】
続きを読む ユーグレナ粉末と野菜粉末の同時摂取による腸内細菌叢の調節を介して内臓脂肪蓄積の抑制作用および抗炎症作用を示唆する研究結果を確認【論文・エビデンス】