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微小血管狭心症の症状・原因|更年期の女性の10人に1人が発症!?| #ためしてガッテン #あさイチ #ドクターG

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「微小血管狭心症」は、ためしてガッテン(2013年7月24日放送)、ドクターG(2016年4月27日放送)、あさイチ(2017年12月27日放送)で取り上げられました。

「微小血管狭心症」とはどんな病気なのでしょうか?




【目次】

■微小血管狭心症とは

Coffee Shop Study Time

by Vincent Albanese(画像:Creative Commons)

  • 心臓の微小血管が狭まって血流が悪くなる病気
  • 閉経前後の女性で発症頻度が高い。
  • 更年期の女性の10人に1人が発症。
  • 1980年代にアメリカで初めて報告される。

●微小血管狭心症

狭心症|公益財団法人 日本心臓財団

冠動脈には異常がないのに、心筋の小さな細い血管が狭窄して血流配分に支障をきたしているのではないか、と考えられるために微小血管狭心症といわれています

2013年7月24日放送のためしてガッテンでは「40代から多発!恐怖の“隠れ心臓病”」というテーマで微小血管狭心症について取り上げていました。

「微小血管狭心症」のメカニズムにはエストロゲンが関わっているそうで、安静時に発生する割合が高いが、なぜ安静時に起こるのかはわかっていないということでした。




■症状

安静にしている時に胸や背中の痛み、あご・肩・歯が痛いなどの症状が現れることがある。

微小血管狭心症と通常の狭心症との違いは、微小血管狭心症は安静時に発症することが多いのに対し、通常の狭心症は運動時などの多く起こります。

■原因

更年期になり、動脈硬化を防ぐ作用や血管を拡張する作用のある女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減少する事によって、心臓の毛細血管が狭窄し、微小血管狭心症が起こると考えられるそうです。

■検査

微小血管狭心症の診断に血漿セロトニン濃度がバイオマーカーになる可能性|#東北大学によれば、微小血管狭心症は心臓カテーテル検査による冠動脈造影のみでは診断が困難であり、しばしば見過ごされてきていたそうです。

また、閉経後の女性に多く発症し、正確な診断には侵襲的な心臓カテーテル検査が必要であり、簡便な診断方法の確立が待たれていたそうです。

■治療

微小血管狭心症の治療には、血管を広げ血圧を下げる作用のあるカルシウム拮抗薬が用いられるそうです。

また、更年期障害の症状を併発している場合はホルモン補充療法などが用いられます。

■まとめ

微小血管狭心症の代表的な症状は、次の通り。

  • 安静時に発症すること
  • 広範囲な胸の痛み
    また、背中の痛み、あご・肩・歯が痛いなどの症状が現れることもある
  • 痛みが5分~半日続く

こうした症状に加え、「冷え」や「頭痛」「だるさ・疲れ」などの更年期障害の症状にお悩みの場合は、微小血管狭心症が疑われるので、気になる場合は、病院を受診してみてください。

→ 更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代の更年期の症状 について詳しくはこちら




更年期障害の食事・更年期を乗り切る方法

●食生活の見直しをする

●ビタミン・ミネラルなどバランスの取れた食事で栄養を十分に摂る。

亜鉛は、ホルモンバランスを整える働きがある。

女性の場合は、亜鉛が不足すると女性ホルモンの働きが悪くなったり、月経異常を引き起こしてしまう可能性がある。

特に更年期ともなれば、亜鉛不足がホルモンバランスをさらに乱れさせて症状を悪化させてしまうことにもありえる。

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●軽いウォーキングなどの適度な運動

寝る前に毎日10分間、ヨガを取り入れたストレッチを3週間行うことで、更年期女性の「更年期症状」と「抑うつ」を改善することがわかったそうです。

→ 寝る前のストレッチ&ヨガは、女性の「更年期症状」と「抑うつ」を改善する効果がある!おすすめのやり方 について詳しくはこちら

●ご自身にあったリラックス方法

更年期障害の症状を和らげたいと考えている方は、呼吸をゆっくりしたり、音楽を聴いてみてはいかがでしょうか?

→ 更年期障害の症状の顔のほてり(紅潮)は音楽を聴くと改善する! について詳しくはこちら

●家族との会話をする機会を増やす

●更年期障害のツボ

→ 更年期障害のツボ:三陰交(さんいんこう)の位置・押し方|たけしの本当は怖い家庭の医学 について詳しくはこちら

●相性の合う医師・病院を見つけておく

●エクオール

大豆イソフラボンは、更年期障害の原因といわれる「エストロゲン」と構造が似ているため、体内に入ると、エストロゲンと同じような働きをするといわれています。

大豆イソフラボンは大豆製品などから摂れます。

ただ、最近の研究によれば、大豆イソフラボンの健康効果の恩恵を受けやすい人とそうでない人がいることが明らかになったそうです。

その違いは、エクオールを作り出すためのエクオール産生菌という腸内細菌を持っているかどうかです。

腸内細菌によって大豆イソフラボンに含まれるダイゼインという成分をエクオールに変えることで、ダイゼインのままと比べ、よりエストロゲンに似た働きをすると言われています。

更年期症状の軽い人はエクオールの量が多いそうで、更年期症状の重い人のグループに、エクオールをつくれる人が少なかったそうです。

更年期のホットフラッシュ(ほてり)や首や肩のこりを改善する効果が確認されているそうです。

エクオールの産出能力をチェックするには、「尿中エクオール検査」や「ソイチェック」といった簡単な尿検査で調べることができるそうです。

→ エクオール(EQUOL サプリ)が更年期(更年期障害)症状の軽減に役立つ について詳しくはこちら

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糖尿病患者は心血管疾患の発症リスクがそうでない人の約4倍高い!

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【目次】

■糖尿病患者は心血管疾患の発症リスクがそうでない人の約4倍高い!

Scared!

by Matt(画像:Creative Commons)

続・高血圧と脳・心臓病50話:第42話 糖尿病のリスク

(2009/1/14、毎日新聞)

糖尿病患者さんの心血管疾患発症率はそうでない人の約4倍と高く、糖尿病のリスクは、加齢に換算すると15年分に相当します。

一方、厚労省の07年国民健康・栄養調査で、わが国において、糖尿病が「強く疑われる人」は約890万人(02年調査は約740万人)、「予備軍」は約1320万人(同約880万人)と、著しく増加していることが分かりました。

糖尿病患者の場合、そうでない人に比べて心血管疾患発症率は約4倍なのだそうです。

厚生労働省の07年国民健康・栄養調査で、糖尿病が「強く疑われる人」は約890万人(02年調査は約740万人)、「予備軍」は約1320万人(同約880万人)と、著しく増加しているため、心血管疾患の増加が心配されます。

糖尿病による血管障害には、眼、腎臓、末梢(まっしょう)神経の病気をおこす細小血管障害と、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞=こうそく)を代表とする大血管障害の二つがあります。

細小血管障害の発症には、糖尿病を発症してからある程度以上の期間が必要ですが、大血管障害は、予備軍の時期から発症するといわれています。

欧米の研究では、虚血性心疾患のリスクは、HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)が正常範囲から連続的に上昇することが示されており、予備軍の段階から心血管疾患への対策が必要となります。

この部分を見やすくまとめて見ました。

■糖尿病による血管障害

  • 細小血管障害
    例:目(糖尿病網膜症)、腎臓(糖尿病腎症)、末梢神経の病気(糖尿病神経障害
    糖尿病を発症後ある程度の期間が必要
  • 大血管障害 
    例:虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)
    糖尿病予備軍の時期から発症
    そのため、糖尿病予備軍の時期から心血管疾患への対策が必要。

心血管疾患対策のためにも、糖尿病予備軍の段階から、食事や運動などの生活習慣の改善を行いましょう。

→ 糖尿病の症状・初期症状 について詳しくはこちら

→ 糖尿病危険度チェック について詳しくはこちら







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耳たぶのシワが心筋梗塞・動脈硬化のサインの可能性!?【名医のthe太鼓判】【論文・エビデンス】

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■耳たぶのシワが動脈硬化、狭心症・心筋梗塞のサインの可能性!?

Ear

by Travis Isaacs (画像:Creative Commons)

2018年5月21日放送の「名医のthe太鼓判!」のテーマは「あなたの血管が危ない!コレステロール中性脂肪改善SP(心筋梗塞脳梗塞動脈硬化を防ぐコレステロール&中性脂肪改善をするための食事とは!?)」です。

『名医のTHE太鼓判!』5/21(月) コレステロール&中性脂肪 改善SP☆血管が若い秘密は〇〇!?【TBS】

番組予告で気になったのは、耳たぶのしわが動脈硬化のサインの可能性があるということ。

このことについて調べてみました。

耳たぶにあらわれる動脈硬化、糖尿病のサインとは?(2018/2/23、PHPオンライン衆知)

シカゴ大学医学部の助教授だったウィリアム・J・エリオット博士がおこなった54~72歳までの108人を8年間調査した研究によれば、耳たぶにしわがある人はない人に比べて冠動脈疾患のリスクが3倍高いことが分かったそうです。

なぜ耳たぶのしわと動脈硬化に関係があると考えられるのでしょうか?

体内の動脈の硬化が進んでくると、当然、耳たぶの中を走っている動脈の硬化も進んできて、血流が悪くなります。もともと、動脈の数が少ない耳たぶですから、血流が悪くなると耳たぶ内の脂肪はいち早く栄養不足によって萎縮してくるので、シワになるのです。

動脈硬化→心臓の筋肉へ栄養を送っている冠動脈の動脈硬化→狭心症→心筋梗塞

冠動脈疾患|eヘルスネット(厚生労働省

心臓に血液を供給する冠動脈で血液の流れが悪くなり、心臓に障害が起こる病気の総称。

心臓の心筋に十分な血液が供給されないために起こる病気で、心筋に血液を供給する冠状動脈の血流が悪くなることによって生じます。coronary heart diseaseの頭文字をとってCHDとも表記されます。狭心症、心筋梗塞が冠状動脈性心疾患に含まれます。

【参考リンク】

この研究を参考にすると、耳たぶのシワを動脈硬化のサインと考えて、サインが現れている場合には、しっかりと生活習慣の改善に取り組むとよいのではないでしょうか?

→ 心筋梗塞の症状・原因・前兆・予防 について詳しくはこちら

このブログではこの他にも動脈硬化のサインについて取り上げてきました。

【関連記事】

【2つの未来予測】1.未病の観点から病気のサインを見つける、2.健康的なライフスタイルがお金のような価値を持つ予防医療が広がることで、自分の健康状態を天気予報を見るようにダッシュボードで見て予測できるような未来になる!?で取り上げたように、今後はますます予防医学・予防医療が重要になってくることでしょう。

血行状態が映る「魔法の鏡」開発|将来的には自律神経指標に基づく未病対策が目的|東北大学を参考にすれば、もしかすると、鏡を見て、病気の予兆となるサインが現れると、病院へ連絡が送られて、診察を促されるような仕組みになっていくのではないでしょうか?

→ 動脈硬化改善・予防に良い10の食事・食べ物・食品・サプリ について詳しくはこちら







→ 【名医のTHE太鼓判】コレステロール&中性脂肪SP|香り野菜レシピ(パクチー納豆・ニラサバ)|生姜の酢漬け|亜麻仁油・カメリナオイル|5月21日

【出演者】

#渡部建 #山瀬まみ #児嶋一哉 #原西孝幸 #藤本敏史 #石井明美 #中山秀征 #ハイヒール・モモコ #LiLiCo

松山千春さん、狭心症の症状悪化でコンサートツアーの中止を発表




松山千春 狭心症の症状悪化でコンサートツアーの中止を発表 「手術に臨み、再び歌えるよう頑張りたい」(2024/8/12、スポニチアネックス)によれば、松山千春さんが狭心症の症状が悪化したためコンサートツアーを中止することを発表しました。

■狭心症の分類

【狭心症の分類と特徴】

  • 安定狭心症(症状が固定していて心筋梗塞になりにくい)
  • 不安定狭心症(2週間以内に心筋梗塞を発症する可能性が極めて高い)

つまり、不安定狭心症が注意すべき症状といえます。

【狭心症の症状】

  • 胸の圧迫感
  • 肩やおなかや背中の痛み

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■狭心症の原因

狭心症は冠動脈に狭窄(きょうさく;目詰まりを起こす)が起きて、血液の流れが悪くなることで起こります。

この狭窄には、粥状動脈硬化と線維性動脈硬化の2つがあります。

●粥状動脈硬化

粥状動脈硬化(アテローム性動脈硬化症)とは、動脈硬化の一種で、アテロームと呼ばれる沈着物(血液中の脂肪、コレステロール、カルシウムおよびその他の物質)が動脈の内側に蓄積した状態のことをいいます。

アテローム性動脈硬化症は、高血圧高血糖などの理由により血管内膜が傷つき、その隙間から血管内膜の下に入り込んだコレステロールが白血球の一種であるマクロファージに捕食され、その死骸が溜まり アテローム状(粥状の塊)になり、血管のしなやかさが失った状態であると考えられています。

こぶが破裂すると、その部分に血栓ができて血管が狭くなります。

そして、完全に血管が詰まれば脳梗塞心筋梗塞などの病気になる恐れがあります。

この状態を不安定狭心症と呼ぶそうです。

→ 動脈硬化の症状・予防・原因・改善 について詳しくはこちら

→ 動脈硬化に良い食べ物 について詳しくはこちら

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●線維性動脈硬化

線維性動脈硬化は破裂することがなく、安定しているため、安定狭心症と呼ぶそうです。

■不安定狭心症の症状の特徴

  • 運動時にも安静時にも起きる
  • いきなり安静時に5分以上続く症状が出現する(大量の血栓によって閉塞一歩手前)
  • 症状の持続時間がどんどん長くなる(血栓が増大して閉塞しかかっている)

→ 心筋梗塞の症状・原因・前兆・予防 について詳しくはこちら

■まとめ

急性心筋梗塞の前兆・予兆で気をつけるべきなのは「狭心症」|狭心症の症状・原因・特徴によれば、急性心筋梗塞の発症から1時間以内に30~50%が死亡するといわれ、突然死の原因となり、実は助かった患者の半分から3分の2で、前兆となる何らかの狭心症状があったと報告されているそうです。

つまり、急性心筋梗塞の前兆が狭心症であり、このサインを見逃さないことが重要なんですね。







【心筋梗塞 関連記事】
続きを読む 松山千春さん、狭心症の症状悪化でコンサートツアーの中止を発表

『マツケンサンバII』の振付師・真島茂樹さん(77歳)が虚血性心不全のため死去。虚血性心疾患のリスクを下げるには?

『マツケンサンバII』の振付師・真島茂樹さん(77歳)が虚血性心不全のためなくなりました。

虚血性心疾患の代表例は、狭心症や心筋梗塞です。

→ 心筋梗塞 について詳しくはこちら

虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)の4大危険因子は、糖尿病高血圧脂質異常症・喫煙です。

→ 糖尿病 について詳しくはこちら

→ 高血圧 について詳しくはこちら

→ 脂質異常症高脂血症) について詳しくはこちら

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■心不全とは?

心不全とは、心臓の働きが不十分なことが原因で起きている体の状態のことで、病名ではないそうです。

心不全の症状としては、血液を送り出す能力の低下による症状と血液のうっ滞によって起こる症状があります。

血液を送り出す能力の低下による症状としては、心拍出量が減ったことが原因で、「疲れやすい」「だるい」「動悸がする」などの症状があります。

血液のうっ滞によって起こる症状としては、血液を送り出す能力が低下すると、心臓から前方へ血液が進みにくくなり、心臓の後方、血液を受け取る側で血液のうっ滞が起こります。

心不全の種類、程度、原因が様々あるように、その症状も多様で、紹介した症状が全ての患者さんに当てはまるわけでもなく、また、紹介した症状があるからといって心不全と判断できず、また他の病気の可能性もあるそうです。

息切れや動機、疲労感というのは年齢のせいかなとも思ってしまう症状ですので、自己判断が難しいようですね。

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■心不全になりやすい人とは?

●血糖値が高い糖尿病患者

血糖値高い糖尿病患者ほど心不全にー国循研究センターで紹介した国立循環器病研究センターによれば、血糖値が高い糖尿病患者ほど心不全で入院する割合が多いということから、血糖値と心不全には関係があることがわかったそうです。

「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」は、赤血球に含まれるヘモグロビンにブドウ糖が結びついたもので、赤血球の寿命が長いため、過去1~2カ月の血糖状態を把握できます。

HbA1cが8.4%以上のグループでは心不全入院が多かったそうです。

また、心筋梗塞の持病をもともと持っている患者では、HbA1cが 8%以上と6.9%以下で心不全の危険性が高まる傾向にあり、心筋梗塞の持病をもともと持っていない患者では、HbA1cが低い方が心不全が少ない傾向がわかったそうです。

●メタボリックシンドローム

慢性心不全患者:メタボの人の割合、一般の2倍--厚労省が全国調査で紹介した厚生労働省研究班の全国調査によれば、慢性心不全患者の人は、メタボリックシンドロームの人の割合が一般の人の2倍以上であることそうです。

メタボを放置すると心筋梗塞(こうそく)を発症し、慢性心不全へと移行する可能性が示唆されています。

●高血圧

心不全の原因は様々で、心筋梗塞などの心臓病だけでなく、高血圧で心臓に負担がかかっている場合も心不全の原因となるそうです。

高血圧以外にも、動脈硬化やアルコール、遺伝、感染症が原因となって心臓病になり、過労やストレス、暴飲暴食、風邪などの因子が加わって、心不全の症状が現れるそうです。

●鉄分不足

心臓は1日に約10万回鼓動していて、加齢とともに心臓機能は落ちていきます。

心臓では収縮や拡張が繰り返されていますが、心臓の機能が弱くなると、十分な血流を送ることができずに、心不全に陥りやすくなってしまいます。

いま心臓が衰えた人が増えているそうで、例えば、体を動かすと息切れを起こす、疲れやすいという方は、心不全の一歩手前の心不全の予備軍の可能性があります。

心臓の機能が低下・衰えている理由として、心臓に必要な栄養素が足りていないのではないかという説があるそうです。

その栄養素とは、「鉄分」。

身体の中には、3~5gの鉄分(釘1本分)が含まれていて、鉄分を含むヘモグロビンが全身に酸素を送っています。

また、鉄分は筋肉を動かすエネルギー源になり、鉄分が不足することによって心臓も動きが悪くなると考えられます。

スタミナアップ!ミトコンドリアを増やす2つの方法|ためしてガッテン 8月26日によれば、「鉄」はミトコンドリアがATP(エネルギー)を作り出すのを助ける働きをしてくれるそうです。

そこで、鉄分を補給することによって、心不全を予防できるのではないかという説が立てられたのです。

→ 鉄分の多い食品 について詳しくはこちら

●新型コロナウイルス感染

コロナ感染が心不全のリスクを高める?によれば、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の持続的な感染が心不全のリスクを高める可能性があることを、ヒトiPS細胞を用いた実験で明らかにしました。

■心不全のサイン

【たけしの家庭の医学】握力を鍛えて血管年齢若返り!NO分泌入浴法のやり方!によれば、握力を維持できていない人は心血管疾患による死亡リスクが高いと考えられ、反対に握力が維持できている人は心血管疾患による死亡リスクが低いそうです。

【補足】

握力が強いほど長生き?|循環器病の発症リスクも低い|厚生労働省研究班(2012/2/20)

厚生労働省研究班の約20年間にわたる追跡調査によれば、握力が強いほど長生きする傾向があり、死亡リスクだけでなく、心臓病や脳卒中といった循環器病の発症リスクも下がっていたことがわかったことで、健康状態を表す指標として、握力が使える可能性があるそうです。

”#血圧サージ”が危ない~命を縮める血圧の高波~|タオルグリップ法(ハンドグリップ法)|#NHKスペシャル #ガッテンで取り上げたカナダ・マクマスター大学の研究者によれば、8週間のアイソメトリックハンドグリップ(IHG)トレーニングをしてもらったところ、血圧が低下し、動脈の拡張能力が増加することがわかったそうです。

高血圧の代替療法として効果的なのはウォーキングなどの「有酸素運動」と「ハンドグリップ法」であるとして、その理由として、有酸素運動やハンドグリップ法をすると、血管の内皮細胞から血管の壁を柔らかくして血管を広げる作用がある一酸化窒素が出てくるためと紹介されています。

握力は健康のバロメーター!?|握力低下は心臓発作・脳卒中リスク増加に関連(2015/5/15)

カナダ・マクマスター大学(McMaster University)が主導した国際研究チームは、握力が健康のバロメーターになる可能性についての研究を行ない、その結果、握力が低下すると、心臓発作や脳卒中の発症リスクの増加に関係していることがわかったそうです。

具体的には、握力が5キロ低下するごとに、何らかの原因による死亡リスクが16%増加する関連性が認められ、この握力低下は、心臓発作リスクの7%増、脳卒中リスクの9%増にそれぞれ関連していたそうです。

■虚血性心疾患のリスクを下げるには?

食事からのマグネシウム摂取量が多いグループは虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)の発症リスクが低い|#国立がん研究センター

食事からのマグネシウム摂取量と循環器疾患発症との関係(男性・女性)
食事からのマグネシウム摂取量と循環器疾患発症との関係(男性・女性)

参考画像:食事からのマグネシウム摂取量と虚血性心疾患発症との関連-多目的コホート研究(JPHC研究)からの成果-(2017/9/8、国立がん研究センター)|スクリーンショット

国立がん研究センターと国立循環器病研究センターの共同研究によれば、食事からのマグネシウム摂取量と循環器疾患(脳卒中及び虚血性心疾患)との関連を検討したところ、マグネシウム摂取量が多いグループは虚血性心疾患の発症リスクが低いことがわかったそうです。

●魚、果物、大豆による循環器疾患の発症リスク

多目的コホート研究の先行研究では、魚、果物、大豆による循環器疾患の発症リスクの低下が報告されています。

魚・n-3脂肪酸摂取と虚血性心疾患発症との関連について|多目的コホート研究

魚を多く食べるグループで虚血性心疾患のリスクが低下

n-3系多価不脂肪酸摂取量が多いグループで虚血性心疾患のリスクが低下

多目的コホート研究によれば、魚やオメガ3脂肪酸の摂取量が多いと、虚血性心疾患に予防的な効果があるということが示されています。

【関連記事】

野菜・果物と全がん・循環器疾患罹患との関連について|多目的コホート研究

果物で循環器疾患のリスク減

果物の摂取量が最も多いグループでは、最も少ないグループより循環器疾患リスクが19%低いという結果が出ましたが、野菜と循環器疾患リスクとの関連はみられなかったようです。

イソフラボンと脳梗塞・心筋梗塞発症との関連について

大豆をよく食べる女性グループで脳梗塞・心筋梗塞のリスクが低下

大豆を週に5日以上摂取するグループで、週に0-2日摂取するグループに比べて、脳梗塞のリスクが0.64倍、心筋梗塞のリスクが0.55倍、循環器疾患による死亡リスクが0.31倍と低いことがわかっています。

なぜ喫煙によって虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)リスクが上がってしまうのか?

喫煙は、糖尿病高血圧脂質異常症と並び、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)の4大危険因子の1つなのだそうです。

なぜ喫煙によって虚血性心疾患リスクが上がってしまうのでしょうか。

喫煙によって、直接血管の壁が傷害され動脈硬化が促進されます。

それだけでなく、喫煙は、血清脂質に悪影響を及ぼし、善玉のHDLコレステロールを減少させ、悪玉のLDLコレステロールを増加させたり、ニコチンを介して血圧上昇させたりすることによって動脈硬化促進を助長させます。

また、フィブリノーゲンなどの凝固因子を増加させ、血小板の粘着及び凝集を高め血栓が形成されやすい(血が固まりやすい)状態となり、血管も収縮しやすくなるので、心筋梗塞の引き金となります。

血管がぼろぼろになる、血液がどろどろになるというのは、決して食事や運動などだけの問題ではないのです。

喫煙が健康への影響について記事の中から簡単にまとめてみました。

喫煙により虚血性心疾患のリスクは約3倍になるそうです。

また、1日の喫煙本数が多いほど心筋梗塞のリスクが増加することがわかったそうです。

逆に、禁煙すると、2年以内で虚血性心疾患の発症リスクが低下したそうです。

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