「糖尿病」タグアーカイブ

糖尿病の食事療法の基本|適正な摂取エネルギー・栄養のバランス・規則正しい食事

健康・美容チェック > 糖尿病 > 糖尿病の食事 > 糖尿病の食事療法の基本|適正な摂取エネルギー・栄養のバランス・規則正しい食事




【目次】

■糖尿病の食事療法の基本|適正な摂取エネルギー・栄養のバランス・規則正しい食事

Wall_Food_10390

by Michael Stern(画像:Creative Commons)

糖尿病の食事療法の基本について、大変参考になる記事を見つけましたので、ご紹介します。

糖尿病講座:(15)食事療法の基本

(2008/11/11、毎日新聞)

食事療法は運動療法とならぶ糖尿病治療の基本です。

太っている糖尿病の患者さんはもちろん、太っていなくても、また、どのような治療をしている人にとっても、食事療法が必要です。

食事療法のポイントは、

(1)適正な摂取エネルギー(食べ過ぎない)、
(2)栄養のバランス(偏食しない)、
(3)規則正しい食事の3つです。

これらは、血糖コントロールを改善し、合併症を防ぐために役立つとともに、健康で長生きするための食生活の基本でもあります。

つまり、糖尿病の食事療法は患者さんのための特殊な食事ではなく、家族全員にとっても生活習慣病の予防につながる「健康食」なのです。

糖尿病の方の食事は、糖尿病でない方にとっても安心して食べることのできる食事といえます。

この糖尿病の方の食事を学ぶことは、健康的な食生活を送る上で大変参考になると思います。




(2)栄養のバランス

食事療法にあたっては、エネルギー量だけでなく、炭水化物・たんばく質・脂質の三大栄養素をバランスよくとり、併せて適量のビタミン、ミネラル、食物繊維も摂取できるようにします。

バランスよい食事は欠かせません。

エネルギー量にだけ気を取られることなく、炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル・食物繊維をバランスよく摂取するようにしましょう。

(3)規則正しい食事

 食後の血糖値の上昇をできるだけ少なくするために、1日の摂取エネルギー量を朝・昼・夕でほぼ均等に分け、食事と食事の間隔を十分にとりながら、毎日同じ時間帯に食事をするのがコツです。

食事の量や食事の内容だけでなく、食習慣も大事なポイントです。

忙しい方には難しいことかもわかりませんが、できるだけ毎日同じような時間帯に食事をすることが大事なようです。

また、このほかにも食事の関しては注意すべきポイントがあります。

糖尿病の患者さんでは、外食や間食によるエネルギーのとりすぎ、アルコールの飲みすぎなども問題となります。

高血圧を合併している場合、塩分制限も必要です。

自分自身で食事をコントロールすることは想像以上に難しいことです。

食事が制限されることでストレスがたまったりします。

もし、できない場合は、医師や管理栄養士に相談したほうがよいようです。

そして、家族の協力を得ることが、継続していく上で、大事なポイントとなりそうです。







【関連記事】
続きを読む 糖尿病の食事療法の基本|適正な摂取エネルギー・栄養のバランス・規則正しい食事

やせすぎも注意 月経異常、骨粗しょう症 子どもの健康に影響




Wait

by mrhayata(画像:Creative Commons)

やせすぎも注意 月経異常、骨粗しょう症 子どもの健康に影響

(2008/10/28、東京新聞)

朝バナナダイエットがブームになるなど若い女性を中心に「やせ」志向は強い。

メタボリック症候群が注目され「太りすぎ」が健康によくないことは広く知られるが、「やせすぎ」も要注意。

小児科や産婦人科の専門家は「骨粗しょう症や月経異常につながる。

生まれてくる子どもの健康にも影響する」と指摘。過度なダイエットに警鐘を鳴らす。

メタボリックシンドロームなどの肥満・太りすぎが健康に良くないといわれていますが、やせすぎも体の健康にはよくないそうです。

特に妊婦のやせすぎは、子供の健康に影響を与えるそうです。

「特に妊婦のやせは低出生体重児が生まれやすく、子どもが将来、肥満高血圧糖尿病など生活習慣病になりやすい」と指摘する。

さらに記事によると、過度なダイエットを行うと、健康に影響が出てくるそうです。

「過度なダイエットをすると月経が止まる。低血圧や、疲れやすくなったり、便秘になったり。思考や記憶力も低下する」。

太りすぎも健康にとってよくありませんが、女性のやせすぎは、骨粗しょう症など自身の健康だけでなく、不妊症など将来の子供の健康にも影響する恐れがあるようです。

過度なダイエットには注意して、バランスの良い食事と運動で、健康的なカラダを目指しましょう。







【関連記事】
続きを読む やせすぎも注意 月経異常、骨粗しょう症 子どもの健康に影響

劣化コレステロール(酸化コレステロール)に注意

> 健康・美容チェック > コレステロール > 酸化悪玉コレステロール > 劣化コレステロール(酸化コレステロール)に注意




Popcorn Time!

by Donnie Ray Jones(画像:Creative Commons)

電子レンジに潜むリスクとは?

(2010/3/19、TREND通信)

昨年末、厚生労働省が発表した国民健康・栄養調査は、「男性の50歳代は3人に1人が肥満」という驚くべきものだった。

男性の肥満には、内臓に脂肪がたくさんついている「内臓脂肪型肥満」が多いといわれ、高血圧糖尿病高脂血症動脈硬化といった様々な生活習慣病を引き起こすリスクを伴っている。

例えば、高血圧は「サイレントキラー(沈黙の殺人者)」とも呼ばれ、自覚がないまま放置しておくと、知らないうちに身体に悪影響を与え、脳や心臓、腎臓などに致命的な疾患を招くことがある。

また、こと糖尿病に関する同省の調査においては、ここ10年、糖尿病有病者は実に200万人も増加しており、そのほとんどが男性だという。

糖尿病とは、一度なってしまうと完治ができず、食生活の改善と適切な血糖コントロールを行うことで上手に付き合っていくしかない恐るべき疾患だ。

さらに、この病気の恐ろしさは合併症にあり、高血糖の状態を放置すれば、神経障害、網膜症、腎症、その他にも脳梗塞・狭心症・心筋梗塞などを引き起こす恐れが高まり、その予防や生活習慣の改善を促す声は日増しに増えている。

厚生労働省が発表した国民健康・栄養調査によれば、男性の50歳代は3人に一人が肥満だったそうです。

肥満が続くと、糖尿病・高血圧・脂質異常症・動脈硬化といった生活習慣病になる恐れが高まります。

そのためにも、食生活や運動といった生活習慣の見直しが必要となるわけですが、この記事では、「劣化コレステロール」(おそらく酸化コレステロールと同じ意味)に注意が必要としています。

とりわけ、忘れられがちになるのが、普段の食生活の中でも盲点になっている「劣化コレステロール」の存在だろう。

劣化コレステロールとは、その言葉通り、コレステロールが何度も加熱されたり、長時間空気にさらされることで酸化(劣化)したものを指し、普通のコレステロールに比べると、体内で分解されにくく留まりやすいため、動脈硬化を起こす要因にもなり得る悪しき物質だ。

食品に含まれる量としては、例えばフレンチフライ100gに約2mgと少ないが、微量でも身体に与えるダメージは大きい。

食品がどのような状態になると、酸化コレステロールが発生するのでしょうか。

・電子レンジで2度、3度加熱した食品
・電子レンジで10分以上加熱した食品
・揚げ直した、揚げ物
・肉や魚の焦げた部分
・マヨネーズが酸化して変色した部分
・空気や紫外線にさらされながら保存されたもの(干物など)
・レトルト加工され、長期間保存された肉製品

時間が経ったことにより空気や光に触れたものや揚げなおしたもの、そして意外と意識していなかった電子レンジで再加熱したものが含まれます。

電子レンジがあるのは意外でしたが、かといって、電子レンジを使わない生活にはもう戻れないと思います。

そう考えると、どのようにしたらよいのでしょうか。

我々ができることから考えれば、酸化したコレステロールをシャットアウトできる抗酸化作用を持った食品を一緒に摂取するといったことが極めて現実的ではないだろうか。

抗酸化作用を持った食品を一緒に摂取すると良いようです。

記事の中では、アスタキサンチンを含んだ食品やサプリメントを薦めていますが、他にも抗酸化作用を持った食品はたくさんあります。

ぜひ抗酸化作用を持った食品をたくさんとりましょう。

抗酸化作用 のある野菜や果物などの食品についてはコチラ!

コレステロールを下げる食品・食事 はコチラ!

悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事 はコチラ!







続きを読む 劣化コレステロール(酸化コレステロール)に注意

肥満から糖尿病や高血圧などの生活習慣病になる仕組み解明|阪大




■肥満から糖尿病や高血圧などの生活習慣病になる仕組み解明|阪大

Student research day 54

by University of the Fraser Valley(画像:Creative Commons)

肥満から糖尿病・高血圧、引き金のたんぱく質解明 阪大

(2015/4/7、朝日新聞デジタル)

肥満が進んで糖尿病や高血圧などの生活習慣病になる仕組みを、大阪大の研究グループがマウスの実験で解明したと発表した。高脂肪・高カロリーの食事をとると出てくる特定のたんぱく質の働きを抑えることで人でも糖尿病の発症を防ぐことが期待できるという。

肥満になると、脂肪組織で炎症が起こり、この炎症が生活習慣病糖尿病高血圧動脈硬化など)につながると考えられていましたが、何がその炎症の引き金になっているのかが今回の研究のポイントです。

今回の研究のポイントをまとめると次の通り。

■肥満から生活習慣病になる仕組み

高脂肪・高カロリーの食事

→ 脂肪細胞が炎症の引き金となる特定のたんぱく質を出す

→ 脂肪細胞が炎症

→ 生活習慣病

この研究は以前紹介した肥満の内臓脂肪組織にあるミンクルとは関係ないのでしょうか。

「ミンクル」が脂肪組織の線維化のカギによれば、ミンクルを取り除いたマウスとそうでないマウスで高脂肪食を食べさせて太らせる実験をしたところ、ミンクルを取り除いたマウスは肝臓への脂肪の蓄積や血糖値の異常が軽減されたことがわかりました。

「ミンクル」が脂肪組織の線維化のカギ

栄養の摂りすぎ・運動不足

→脂肪の蓄積=肥満

→ミンクルを介した脂肪組織の線維化

脂肪肝肝臓に脂肪が蓄積)

→脂質代謝異常(コレステロール値の異常)や耐糖能障害(血糖値の異常)

動脈硬化

糖尿病NASH(非アルコール性脂肪肝炎)

今回の研究では、高脂肪・高カロリーの食事をとると出てくる特定のたんぱく質の働きを抑えることで生活習慣病を予防できるとありましたが、「ミンクル」が脂肪組織の線維化のカギでは、メタボの人や肥満の人が生活習慣病を予防することができる方法として、高脂肪食などの食生活を改めることや運動をすることで脂肪を燃焼させることを紹介していました。

メカニズムとしては、特定のたんぱく質にあるのでしょうが、生活習慣病の引き金としては、やはり「高脂肪・高カロリーの食事」にあるので、食事には気を付けたいものです。

→ 糖尿病の症状(初期症状)チェック について詳しくはこちら







糖尿病は自覚症状なし 深刻化すると合併症も|日本人はインスリン分泌量が少ない・糖尿病の治療薬

健康・美容チェック > 糖尿病 > 糖尿病は自覚症状なし 深刻化すると合併症も|日本人はインスリン分泌量が少ない・糖尿病の治療薬




■糖尿病は自覚症状がほとんどない

Untitled

by Diabetes Education Events(画像:Creative Commons)

糖尿病は自覚症状なし 深刻化すると失明、腎不全、心筋梗塞

(2011/5/29、ポストセブン)

自覚症状がほとんどなく、重症化すると失明、腎不全、心筋梗塞などの合併症を引き起こす。

<中略>

予備軍を含めると約2210万人と推計されている糖尿病患者は、この10年間で約1.6倍に増えている。

糖尿病は膵臓から分泌されるインスリンの作用が低下して血糖値が高くなる病気で、自覚症状がほとんどなく、発見された時は症状が進行していることが多い。

重症化すると糖尿病性網膜症での失明や腎不全による人工透析、脳梗塞や心筋梗塞などの合併症が起きる危険性が高い。

そのうち、インスリンを分泌する細胞が破壊される1型糖尿病は約1割で、大半が過食や運動不足、肥満などの生活習慣による2型糖尿病だ。

糖尿病は自覚症状がほとんどないため、検査で血糖値が高かったり、治療が必要といわれたことがあっても、そのまま治療を受けない人が多く、そのまま重症化することがあるようです。

→ 糖尿病の症状・初期症状 について詳しくはこちら

 

■日本人は欧米人に比べてインスリン分泌量が少ない

日本人は欧米人に比べてインスリン分泌量が少なく、不規則な生活習慣や多少の肥満でも糖尿病を発症する。

<中略>

昭和大学病院糖尿病・代謝・内分泌内科の平野勉教授の話。

「糖尿病には欧米型とアジア型があり、欧米人はインスリンが分泌されても作用しないために発症します。肥満による栄養過多で体内に蓄えられた脂肪のせいでインスリンの効果が出なくなるのが原因です。

日本人を含むアジア人は、もともとインスリンの分泌が欧米人の約半分と少なく、少しの体重増加でも糖尿病を発症します。食の欧米化と生活習慣の不規則から、年々糖尿病患者が増えています」

日本人は欧米人に比べてインスリン分泌量が少なく、少しの肥満でも糖尿病を発症するそうです。

【関連記事】

日本人が糖尿病を発症しやすくなる遺伝子「UBE2E2」が発見されたそうです。

東洋人は、欧米人のように明白な肥満でなくても発症する人が多い。

また、血糖値を制御するインスリンの分泌量が欧米人の半分しかないことが知られており、今回の遺伝子はインスリンを分泌する細胞内で働いている。

つまり、太っていないからと言って糖尿病にならないと過信してはいけないということです。

 

■糖尿病治療薬

昨年、糖尿病に対する新薬として、血糖値の高い時だけインスリン分泌を促すDPP-4阻害薬が発売された。

従来の内服薬に比べて低血糖を起こしにくく、薬の服用で太る副作用もない。

<中略>

DPP-4阻害薬の内服薬は、現在4製品発売されており、1日1回ないし2回の服用で血糖値をコントロールする。

ほかにも注射薬のインクレチン製剤があり、腹部への注射でDPP-4阻害薬以上に血糖値を低下させることができる。

現在2種類が発売されており、1日1回ないし2回自己注射する。

【関連記事】

インクレチンは小腸などから分泌されるホルモンで、膵臓に働きかけることでインスリンの分泌を促し、血糖値を下げる。

 

「ジャヌビア錠」「グラクティブ錠」(一般名:シタグリプチンリン酸塩水和物)は、米メルクが創製し、万有製薬と小野薬品が共同開発した国内初のDPP‐4阻害薬。

経口2型糖尿病治療薬としては、10年ぶりの新規作用機序を持つ薬剤となる。

インクレチンを分解する酵素「DPP‐4」を選択的に阻害することで、活性型インクレチンを増加させ、血糖低下作用を示す。

糖尿病に関連してインクレチンというホルモンが注目を集めている。

血糖値が高いときはインスリン分泌を促進する一方、血糖値が低いときはあまり作用しないという特徴を持つ。

このインクレチンの効果を持続させて糖尿病を治療しようという新しいタイプの糖尿病治療薬が承認され、近く登場する。

インクレチンは炭水化物や脂質を摂取した後に腸から分泌されるホルモンの総称。

代表的なインクレチンとしてGLP-1とGIPの二種類が知られている。

GLP-1は、主に小腸下部から分泌され、膵臓におけるインスリン分泌の促進と血糖値を上げるグルカゴン分泌の抑制をする作用を持っている。

GIPは小腸上部から分泌され、同じような作用を持つが、インスリン分泌作用はGLP-1の方が数倍強いとされている。

→ 糖尿病の症状・初期症状 について詳しくはこちら

→ 糖尿病危険度チェック について詳しくはこちら







糖尿病関連ワード

続きを読む 糖尿病は自覚症状なし 深刻化すると合併症も|日本人はインスリン分泌量が少ない・糖尿病の治療薬