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【ガッテン】生存率を2倍にアップ!すい臓がんを超早期発見するエコー検査のやり方!自分では気づきにくい、意外な自覚症状!

健康・美容チェック > 膵臓がん > 【ガッテン】生存率を2倍にアップさせるすい臓がんを超早期発見する検査はエコー検査!自分では気づきにくい、意外な自覚症状!|10月17日

2018年10月17日放送のNHK「ガッテン!」のテーマは「生存率が2倍に!すい臓がん超早期発見SP」です。

→ 膵臓がんの症状(初期症状)・原因・予防 について詳しくはこちら




【目次】

■生存率を2倍にアップさせる膵臓がんを超早期発見する検査とは?

Glass

by Steven Lilley(画像:Creative Commons)

番組予告によれば、膵臓がんは5年相対生存率7.7%と低く、転移しやすく、ほとんど進行した状態で見つかるがんですが、「ある検査」によって生存率を2倍にアップさせる超早期発見法があるそうです。

【復習編】

CT検査は1975年に日本に導入され、検査費用は5000円ほど、装置の費用は数千万から1.5億ほどで、普及率は14%。

MRI検査は1983年に日本に導入され、検査費用は5000円ほど、装置の費用は1億から2億ほどで、普及率は3%。

PET検査は1993年に日本に導入され、検査費用は3万円ほど、装置の費用は2億から4億ほどで、普及率はごくわずか。

エコー検査は1960年に日本に導入され、検査費用は2000円ほど、装置の費用は300万から500万ほどで、普及率は84%。

エコー検査で1センチ以下の早期の膵臓がんを見つけるのは難しく、エコー検査で直接早期の膵臓がんを発見したわけではありません。

ポイントは2つ。

1.主膵管が太くなっていること、2.膵のう胞がある膵臓にがんが起こりやすいこと。

主膵管とすいのう胞にサインがある人は経過を見ることが必要で、定期的な検査が早期発見を可能にします。

両方のサインがある人で膵臓がんを発症する確率は30年で3割。

一方で7割の人は膵臓がんにならないかもしれないので、冷静に対応することが大切。

【予習編】

●膵臓がんの検査

膵臓がん 検査(2017/7/25、がん情報サービス)によれば、膵臓がんが疑われる場合、腹部超音波(エコー)検査、CT検査(X線でがんの広がり、転移の有無)、MRI検査(磁気を使って体の内部を撮影する検査)が行われ、これらの検査で診断に至らない場合には、病状に合わせて、超音波内視鏡検査(EUS)、MR胆管膵管撮影(MRCP)、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)、PET検査(放射性フッ素を付加したブドウ糖液を注射し、その取り込みの分布を撮影)などを行ない、総合的な判断を行ないます。

BiliScreen|スマホカメラの自撮りで膵臓がんを簡単にスクリーニングできるアプリ|膵臓がんのサイン「黄疸」の原因となる「ビリルビン値」を測定|ワシントン大学

  • 腹部超音波(エコー)検査と血液検査は早期発見率が低い。
  • 「コンピューター断層撮影法」(CT)が比較的有効とされるが、撮影のために使用する「造影剤」には、重篤な副作用リスクがある。
  • MRI(核磁気共鳴画像法)を利用した「MRCP」という検査が、早期発見にある程度有効。
  • より高度な検査方法として「内視鏡的逆行性胆管膵管造影」(ERCP)や「超音波内視鏡」(EUS)があるが、実施している医療機関が少ないうえ、費用が高額。

エコー検査や血液検査といった一般的な検査ではすい臓がんの早期発見は難しく、有効な検査方法にも副作用がある造影剤が必要であったり、費用が高額なものであったり、気軽に検査ができるものではないため、今後新しい検査方法が期待される分野です。

●尾道方式

すい臓がんを早期発見する「尾道方式」とは?|5年生存率、全国推計の3倍によれば、「尾道方式」とは、JA尾道総合病院の花田敬士診療部長(消化器内科)が尾道市医師会と連携して始めたもので、「糖尿病」「肥満」「喫煙」「家族に膵臓がん患者がいる」など膵臓がんのリスクの高い患者がいた場合に、膵臓の検診を受けてもらい、がんの疑いがある場合はすぐにJA尾道総合病院を紹介して、体内に内視鏡を入れるなどをしてがんの有無を調べるという仕組みです。

●IPMN(すい管内乳頭粘液性腫瘍)

すい臓がんを早期発見するIPMNとその手順とは?(2018/8/2、NHK健康チャンネル)によれば、すい臓にできる特殊な腫瘍で、多量の粘液を分泌したりポリープを形成するIPMN(すい管内乳頭粘液性腫瘍)が膵臓がんを早期発見するために注目されているそうです。

【参考リンク】




■「○○の痛み」「○○な下痢」「○○値の急な上昇」は危険!?自分では気づきにくい、意外な自覚症状!

【復習編】

■膵臓がんのリスク要因

●家族に膵臓がん経験者がいる

●慢性膵炎(診断から4年以内はリスクが高まる)

●糖尿病(診断から2年以内は危険性が高い)

●飲酒(ビール350ml缶3本以上は危険性あり)

●喫煙

■膵臓がんの症状のサイン

●みぞおちのあたりの痛み

●背中の痛み

肩甲骨の下から腰の上が痛い

●急な血糖値の上昇

●油が浮いたような下痢

膵臓で作られる膵液には消化を助ける機能がありますが、膵臓が悪くなると、脂が消化できず下痢になってしまいます。

【予習編】

すい臓がんの症状として共通しているのが、胃のあたりや背中が重苦しい、お腹の調子がよくない、食欲不振やだるさ、体重の減少などがありますが、いずれもすい臓がん特有の症状ではなく、胃腸の調子が悪い程度のもので見過ごしてしまいがちです。

すい臓がんがある程度進行すると、はっきり黄疸が出たり、腹痛も強くなり、背中や腰に痛みが走り、体重の減少といった症状もみられるようになります。

●血糖値の急な上昇

すい臓がんを早期発見する鍵は「血糖値」|ためしてガッテン(NHK)

番組で紹介したすい臓がんの早期発見に役立つその鍵は「血糖値」。

ポイントは、血糖値が理由がないのに急上昇すること。

糖尿病の人の大腸がんになるリスクは1.4倍、肝臓がんは1.97倍、すい臓がんは1.85倍も高いによれば、糖尿病の人はそうでない人に比べて、すい臓がんになるリスクは1.85倍なのだそうです。

すい臓がんに関しては、すい臓はインスリンを分泌する臓器であり、糖尿病の人がすい臓がんになりやすいとは考えやすいですよね。

番組によれば、すい臓でインスリンを作るβ細胞が、すい臓がんができると働きが悪くなり、その結果として血糖値が急上昇することがわかってきたのだそうです。

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アキレス腱の厚さを超音波で調べて「家族性高コレステロール血症(FH)」かどうかを診断できる手法を開発|基準値は男性6ミリ以上、女性5.5ミリ以上|国立循環器病研究センターなど

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【目次】

■アキレス腱の厚さを超音波で調べて「家族性高コレステロール血症(FH)」かどうかを診断できる手法を開発|国立循環器病研究センターなど

Street Feet #1

by Raúl González(画像:Creative Commons)

コレステロールの新診断法 アキレス腱厚さ、超音波で

(2017/7/31、産経ニュース)

研究ではFH患者130人と、糖尿病や高血圧症、脂質異常症の患者計155人のアキレス腱の厚さを超音波で調べて比較、解析し、男性は6ミリ以上、女性は5.5ミリ以上ある場合、FHの可能性が高いとする基準を国内で初めて作った。

国立循環器病研究センターなどのチームは、アキレス腱の厚さを超音波で調べて「家族性高コレステロール血症(FH)」かどうかを診断できる手法を開発したそうです。




■FHの身体的特徴として「アキレス腱肥厚」

以前もアキレス腱の厚さを測ると、全身の動脈硬化(家族性高コレステロール血症)がわかる!?では、オランダでは、アキレス腱の厚さを測ることで全身の動脈硬化を見つける方法が医療現場で使われていると紹介しました。

血管を修復しようとコレステロールがたまることでアキレス腱の厚さが太くなるそうです。

FH診断マニュアル(2017年3月、サノフィ)によれば、FHの身体的特徴として「アキレス腱肥厚」が挙げられており、視診や触診が可能ですが、診断の評価にはX線低電圧撮影を用いているそうです。

アキレス腱肥厚の評価はX線低電圧撮影で行い、最大径9 mm以上を肥厚ありと診断します。

■背景

今回アキレス腱の厚さを超音波で調べて「家族性高コレステロール血症(FH)」かどうかを診断できる手法を開発されたのには次のような背景があるそうです。

 エックス線撮影や触診で厚さを診る方法があるが、腱と皮膚の境界が不明確で測定しにくいほか、開業医などでは撮影装置を備えるところが少ない。超音波検査の機器は設置されていることが多く、FHの早期発見、治療が期待される。

触診で厚さを診る方法では腱と皮膚の境界が不明確で測定しにくく、またそもそも開業医などではエックス線撮影装置を備えていることが少ないため、設置されているところが多い超音波検査機器による診断方法はFHの早期発見・早期治療につながることが期待されているそうです。

→ 動脈硬化とは|動脈硬化の症状・原因・改善方法 について詳しくはこちら

→ 動脈硬化改善・予防に良い食事・食べ物・食品 について詳しくはこちら




→ 家族性高コレステロール血症 について詳しくはこちら




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360度の方向から計測し高精度の乳がん検診を行うことができる超音波計測技術を開発|#日立

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【目次】

■360度の方向から計測し高精度の乳がん検診を行うことができる超音波計測技術を開発|日立

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by ThoroughlyReviewed(画像:Creative Commons)

日立製作所,簡便・無痛・高精度な乳がん検診を実現する超音波計測技術を開発〜360度の方向から計測することで,動物臨床で5mmの腫瘍検出に成功〜

(2017/5/24、innavinet)

本技術では,360度の方向から超音波を照射し,音波の反射を360度の方向から取得するリング状の超音波デバイスを用いて自動スキャンを行うため,検査者の熟練度に依存しない検査が可能。受診者はうつぶせになり,水を満たした検査容器に乳房を入れるのみでよいため(図1),痛みを伴わず,安全に検査できる。

日立製作所は、検査をする人のスキルに左右されずに、高い精度で乳がん検診を行うことができる超音波計測技術を開発しました。

■背景

現在,乳がん検診はマンモグラフィや超音波により行われているが,マンモグラフィ検診では微量の放射線被ばくや痛みを伴うほか,若年層やアジア人に多い高濃度乳腺の場合に,腫瘍の検出感度が低いことが課題である。一方,超音波検診では,検査者の熟練度により腫瘍の検出感度が異なることが課題となっている。

乳がん検診を行う際には、超音波検査やマンモグラフィ検査が行われていますが、それぞれにデメリットがあります。

●超音波検査のデメリット

腫瘍などの発見は検査をする人の技量(どれくらい熟達しているか)に左右されている。

●マンモグラフィ検査のデメリット

  • 微量の放射線被ばくや痛みを伴う。
    乳がん検診を受けない理由とはで紹介したアストラゼネカによる乳がん検診に対する意識についての聞き取り調査によれば、受診しない理由の第2位には「マンモグラフィは痛そうだから」が挙げられています。
  • 若年層やアジア人に多い高濃度乳腺の場合に、腫瘍の検出感度が低い。
    米「40代の乳がん検診でのマンモ勧めず」で波紋(2010年)によれば、米国では、相対的に閉経後の高齢者が乳がんにかかる確率が高く、日本では40代後半から罹患(りかん)率が高くなるそうなので、日本では40代のマンモグラフィー検診による効果が高いそうです。

【参考リンク】




■360度の方向から計測する超音波検診の特徴とは?

日立製作所,簡便・無痛・高精度な乳がん検診を実現する超音波計測技術を開発〜360度の方向から計測することで,動物臨床で5mmの腫瘍検出に成功〜
日立製作所,簡便・無痛・高精度な乳がん検診を実現する超音波計測技術を開発〜360度の方向から計測することで,動物臨床で5mmの腫瘍検出に成功〜

参考画像:日立製作所,簡便・無痛・高精度な乳がん検診を実現する超音波計測技術を開発〜360度の方向から計測することで,動物臨床で5mmの腫瘍検出に成功〜(2017/5/24、innavinet)|スクリーンショット

従来の超音波検診では,1方向から照射した超音波に対して,後方(照射源の方向)に反射した音波のみを取得していたが,今回360度の方向から超音波を照射し,前方や側方を含む360度の方向に反射する音波を取得・解析する技術を開発した。

日立が開発したのは、360度の方向から超音波を照射し、音波の反射方向や強度などを分析することによって、腫瘍の硬さや粘性、表面の粗さが計測できる技術で、また乳腺内の微小石灰化の可視化を可能にしました。

乳がん検査を行なう人は、うつ伏せになり、超音波を効率的に乳房に伝搬させるため水を満たした検査容器に乳房を入れます。

従来の検診では1つの方向から超音波を照射するため、腫瘍の発見は検査をする人のスキルに左右されていましたが、日立が開発した上下動するリング状の超音波デバイスは360度の方向から超音波が照射・取得されるため、腫瘍などの検出の精度が大きく高まるそうです。

また、マンモグラフィーのように乳房を挟む必要がないため、痛みがなく、また自動スキャンで行なわれるため、検査をする人のスキルに依存しない検査となります。

■まとめ

乳がんの早期発見のためには乳がん検診を受けることが重要なのですが、検査を受ける人の肉体的・精神的負担が大きいことが課題としてあります。

今回の日立の超音波計測技術は、痛みがなく、高精度であり、簡単であるため、乳がん検診を受ける人にとって肉体的負担が軽減されるものになっているようです。

また、今回の技術は、検査をする人のスキルに左右されず、誰が行なっても同じ結果が出ることを目指して開発されているため、検査をする側にとってもメリットが大きいと考えられます。

こうしたテクノロジーの進歩によって、乳がん検診自体の印象が良くなり、検診を受ける人が増えることで、乳がんの早期発見ができるようになるといいですね。

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