> 健康・美容チェック > 更年期 > 頻尿・尿もれ|何度もトイレに行きたくなる原因|女性の更年期障害の症状
更年期を迎える時期になると、卵巣の機能が衰え、その結果、卵巣から分泌されている女性ホルモン(エストロゲン)の量が減少します。
エストロゲンの分泌量が減ると、脳は、盛んに卵胞刺激ホルモンを分泌し、卵巣からエストロゲンを分泌するように促します。
しかし、更年期を迎えた卵巣は、必要な量のエストロゲンを分泌することが出来ないため、エストロゲンの減少と卵胞刺激ホルモンの増加という「ホルモンバランスの乱れ」が起こります。
このホルモンバランスの乱れによって、身体的・精神的不調が起こるのですが、その一つに「頻尿・尿もれ」があります。
「尿・尿漏れ」という悩みを抱えていると毎日が憂鬱ですが、そんな悩みがなくなれば、ストレスなく楽しい毎日が過ごせますので、なぜ更年期になると頻尿・尿漏れを起こすのかを知り、更年期を乗り切る方法を実践していきましょう!
【目次】
■なぜ更年期になると頻尿・尿もれが起きるのか?
by Pedro Ribeiro Simões(画像:Creative Commons)
頻尿とは、通常よりも何度もおしっこをしたくなることを言います。
頻尿になると、夜寝ていても尿意を感じて目を覚ましてしまい眠れなくなったり(睡眠の質が悪くなる)、何度もトイレに行く必要があるなど生活の質が低下します。
また、立ち上がった時や、くしゃみをした時に思わず尿がもれてしまったり、尿意を感じても間に合わずに漏らしてしまうというような「尿漏れ」も起きやすくなります。
光浦靖子さんは更年期障害の疑いあり!?「微熱」「異常に抜け毛が多い」「頻尿」|私の何がイケないの? 2月22日によれば、一日に20回ほどトイレに行くほどの頻尿の症状があることを告白していましたが、なぜ更年期になると頻尿・尿もれが起こるのでしょうか?
大きく分けると、2つの原因が考えられます。
1つは、加齢による骨盤底筋の衰え、もう1つは、自律神経の乱れです。
●加齢による骨盤底筋の衰え
骨盤底筋とは、骨盤の底で膀胱や子宮、直腸などが下がらないように骨盤から支えている筋肉群です。
この骨盤底筋が弱くなると、頻尿や尿もれの原因となります。
骨盤底筋を鍛える体操(肛門と膣を締める・緩めるを繰り返す)をしましょう。
ちなみに、後ろ向きに歩くと、骨盤底筋群と大殿筋というお尻の筋肉が鍛えられるそうです。
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●自律神経の乱れ
エストロゲン(女性ホルモン)の減少によって、自律神経などの身体の重要な働きをコントロールする役割を持つ視床下部が混乱します。
自律神経が乱れることによって、膀胱が過度に収縮することにより、尿が膀胱にたまっていなくても尿意を感じてしまい、頻尿になると考えられます。
→ 更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代の更年期の症状 について詳しくはこちら
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■更年期障害の食事・更年期を乗り切る方法
●食生活の見直しをする
●ビタミン・ミネラルなどバランスの取れた食事で栄養を十分に摂る。
亜鉛は、ホルモンバランスを整える働きがある。
女性の場合は、亜鉛が不足すると女性ホルモンの働きが悪くなったり、月経異常を引き起こしてしまう可能性がある。
特に更年期ともなれば、亜鉛不足がホルモンバランスをさらに乱れさせて症状を悪化させてしまうことにもありえる。
→ 亜鉛の多い食品 について詳しくはこちら
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●軽いウォーキングなどの適度な運動
寝る前に毎日10分間、ヨガを取り入れたストレッチを3週間行うことで、更年期女性の「更年期症状」と「抑うつ」を改善することがわかったそうです。
→ 寝る前のストレッチ&ヨガは、女性の「更年期症状」と「抑うつ」を改善する効果がある!おすすめのやり方 について詳しくはこちら
●ご自身にあったリラックス方法
更年期障害の症状を和らげたいと考えている方は、呼吸をゆっくりしたり、音楽を聴いてみてはいかがでしょうか?
→ 更年期障害の症状の顔のほてり(紅潮)は音楽を聴くと改善する! について詳しくはこちら
●家族との会話をする機会を増やす
●更年期障害のツボ
→ 更年期障害のツボ:三陰交(さんいんこう)の位置・押し方|たけしの本当は怖い家庭の医学 について詳しくはこちら
●エクオール
大豆イソフラボンは、更年期障害の原因といわれる「エストロゲン」と構造が似ているため、体内に入ると、エストロゲンと同じような働きをするといわれています。
大豆イソフラボンは大豆製品などから摂れます。
ただ、最近の研究によれば、大豆イソフラボンの健康効果の恩恵を受けやすい人とそうでない人がいることが明らかになったそうです。
その違いは、エクオールを作り出すためのエクオール産生菌という腸内細菌を持っているかどうかです。
腸内細菌によって大豆イソフラボンに含まれるダイゼインという成分をエクオールに変えることで、ダイゼインのままと比べ、よりエストロゲンに似た働きをすると言われています。
更年期症状の軽い人はエクオールの量が多いそうで、更年期症状の重い人のグループに、エクオールをつくれる人が少なかったそうです。
更年期のホットフラッシュ(ほてり)や首や肩のこりを改善する効果が確認されているそうです。
エクオールの産出能力をチェックするには、「尿中エクオール検査」や「ソイチェック」といった簡単な尿検査で調べることができるそうです。
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●相性の合う医師・病院を見つけておく
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