by Ed Yourdon(画像:Creative Commons)
(2010/5/26、ロイター)
健康増進に役立つとの考えから「オーガニック」をうたった食品を選ぶ消費者が多い中、そうした有機栽培の食品に健康を増進する栄養学的効能は特に認められないとする研究結果が発表された。
英国のロンドン大学衛生熱帯医学大学院の研究チームによれば、有機・オーガニックの食品に健康増進効果は認められないとする研究結果が発表されたそうです。
英国のロンドン大学衛生熱帯医学大学院の研究チームが検証を行い、米国臨床栄養学ジャーナルでレビューを発表した。調査は、過去50年間に科学文献に掲載された計162の論文を検証する方法で実施された。
それによると、有機栽培の食品が通常栽培の食品よりも優れた健康増進効果があるかどうかを適切に調べた研究の数は「失望するほど少数」だった。
また、研究の多くは体内で抗酸化を活性する機能など、オーガニック食品の短期的な有効性に焦点を絞っており、長期的な健康増進効果を見たものではなかったという。
オーガニック食品に対しては、健康増進効果を求めているのではなく、安全性を求めていると思います。
調査するとすれば、有機栽培の食品とそうでない食品を食べてきた人を比較するという調査の方が興味深いですね。
【追記(2016/5/27)】
栄養学的視点から見れば、有機(オーガニック)で作ることに意味がないとしても、微生物(腸内細菌)の視点から見れば、意味があるのではないかと思いますが、どうでしょうか?