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■温泉入浴の習慣のある人は動脈硬化につながる脂質異常症(高脂血症)になりにくい可能性がある
by Chi Tranter(画像:Creative Commons)
(2016/6/23、ヨミドクター)
早坂信哉・東京都市大学人間科学部教授の研究によれば、日常的に温泉に入浴する人は、5歳未満の男性でLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の平均値が低く、65歳以上の女性でHDLコレステロール(善玉コレステロール)の平均値が高いことから、動脈硬化につながる脂質異常症(高脂血症)になりにくい可能性があるという調査結果が得られたそうです。
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温泉に入ることは脂質異常症になりにくい可能性があるというだけではなく、温泉入浴の習慣があると高血圧になりにくい可能性があるで紹介した熱海市が東京都市大人間科学部の早坂信哉教授(温泉医学)に依頼した調査によれば、自宅に温泉が引かれていると高血圧症の割合が低い可能性があるそうです。
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■和温療法
ヒートショックプロテイン(熱ショックたんぱく質)の効果|体温アップする方法|ためしてガッテンで紹介した鹿児島大学医学部 鄭忠和教授によれば、慢性心不全の人の心臓を見ると健康な人の心臓に比べて動きが小さく、血液循環が滞ってしまい、症状が重くなると、心臓移植が必要になることもあるそうですが、和温療法を継続することで日常生活を普通にできるそうです。
【和温療法の方法】
60度のサウナに入り体温を約1度上昇させたあと、保温30分
和温療法の目的は心臓の完治ではなく、血流を良くして症状を改善すること
血管若返り=血管が柔らかくなること
血管が硬くなると、高血圧になり、心筋梗塞や脳梗塞の危険があるそうです。
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●血管が若返る仕組み
体を温めて深部体温が上がると、熱を逃がそうとして血流が良くなります。
この時血管の内壁からNO(一酸化窒素)という物質が出てきます。
この一酸化窒素には血管を広げようとする働きがあります。
このことによって、内部の筋肉がほぐれて、血管が柔らかくなる、つまり血管が若返るそうです。
■和温療法と同じ+1℃はお風呂では何分くらいかかる?
湯温40度の状態(安全な温度)
さら湯の場合、+1℃になるまでに13分
入浴剤を入れた場合、+1℃になるまでに9分半、
※炭酸が肌から吸収されると血管が広がってその結果温まりやすくなると考えられるそうです。
※個人差があります。
■まとめ
日常的に温泉に入浴する人は脂質異常症になりにくい可能性があるということですので、温泉地の方にとっては大変うれしいニュースですね。
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