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「第二の皮膚(セカンドスキン)」がこれからのビジネスのトレンドになる!?




ミノキシジルを代表とする発毛剤・育毛剤市場の将来性はある?ない?どっち?について考えていた時に、「第二の皮膚(セカンドスキン)」がこれからのビジネスのトレンドになる可能性が高いんじゃないかという考えが浮かびました。

【目次】

■「第二の皮膚(セカンドスキン)」がこれからのビジネスのトレンドになる!?

花王の「Fine Fiber(ファインファイバー)技術」
花王の「Fine Fiber(ファインファイバー)技術」

参考画像:花王 Fine Fiber技術 Kao Fine Fiber Technology|YouTubeスクリーンショット

これまでに、パナソニックの「シミを隠したい」「メイクの時間を短縮したい」という人のために肌に「シート」を貼るというアイデアや花王の第二の皮膚を肌表面に作り出す「ファインファイバー技術」、MITの目の下のしわやたるみを消す「Second Skin」、バイオスキンが体の熱と汗に反応しフラップが開き体を冷やす「Second Skin」というアイデアを取り上げました。

このように「第二の皮膚(セカンドスキン)」というアイデアは少しずつ形になってきており、社会実装も進んできています。

■ウェアラブルも「第二の皮膚(セカンドスキン)」と捉えてみる

この「第二の皮膚(セカンドスキン)」というアイデアを広く捉えると「ウェアラブル」なものも含むのではないでしょうか?

病気を予防するためのウェアラブルデバイスや体の動きを助けるパワードスーツ、皮膚貼り付け型のセンサーなどをすべて含めたデジタルレイヤーのことを「第二の皮膚(セカンドスキン)」と捉えてみると、ヘルスケアに関わる多くの企業が参加してくることが予想されます。

■私たちの清潔に対する意識の高まりも「第二の皮膚(セカンドスキン)」が浸透する理由

この「第二の皮膚(セカンドスキン)」が浸透するのではないかと考えるもう一つの理由として、私たちの清潔に対して求める要求が高まっていることが挙げられます。

料理をする人も手袋をつけるようになったのを見かけるようになりましたし、試食販売をする人の中には手袋、透明のマスクをつけている人もいます。

私たちの清潔に対する意識の高さを反映して企業やお店側が対応しているわけですが、これらの考え方を極端にしていくと、人間はもう一枚の皮膚をまとうようになるのではないかと考えました。

■すでに人間の肌(皮膚)による体温調節機能では対応できない気温になっている?

その他にも、熱中症で倒れる人が夏になると続出しますが、すでに人間の皮膚による体温調節機能では対応できない気温になっていると考えれば、体温調節のための「第二の皮膚(セカンドスキン)」を着用するということも考えられます。

Make It Wearable Finalists | Meet Team Wristify

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このように考えると、「第二の皮膚(セカンドスキン)」市場はかなりの規模になってくるのではないでしょうか?

【まとめ】

「第二の皮膚(セカンドスキン)」がこれからのビジネスのトレンドになる!







アスリートの体の熱と汗に反応して微生物細胞が開閉する換気フラップ付きトレーニングスーツ・ランニングシューズをデザイン|MIT




■アスリートの体の熱と汗に反応して微生物細胞が開閉する換気フラップ付きトレーニングスーツ・ランニングシューズをデザイン|MIT

Biologic
Biologic

参考画像:Biologic|Vimeoスクリーンショット

Researchers design moisture-responsive workout suit

(2017/5/19、MIT NEWS)

The cells act as tiny sensors and actuators, driving the flaps to open when an athlete works up a sweat, and pulling them closed when the body has cooled off.

MITの研究者のチームは、湿気の変化に応じて収縮したり膨張したりする微生物細胞を活用して、アスリートの体の熱と汗に反応して開閉する換気フラップ付きの通気性のあるトレーニング用スーツや同様の仕組みを使った空気を抜き、水分を吸い取るランニングシューズをデザインしたそうです。

両方のデザインの詳細はScience Advancesに掲載されています。

【参考リンク】




■Second Skin

[vimeo]https://vimeo.com/142208383[/vimeo]

魔法をテクノロジーで創りだそうとする科学者|「充分に発達した科学は魔法と見分けがつかない」では、MITメディアラボの石井裕さんは、バイオロジーを活用して、ダンサーの体温上昇や発汗に合わせて開閉するウェアを開発したという記事を紹介しました。

人と機械はどこまで近づくのか?最先端の科学者らが語る『機械で能力を拡張し始めた人類』

(2016/3/31、CodeIQ MAGAZINE)

このウェア、よく見るとたくさんの通気孔があるが、これがダンサーの体温上昇や発汗に合わせてゆっくりと開閉するという。

センサーやアクチュエーター(何かの動作を促す仕掛け)の役割を果たしているのは「納豆菌」だ。「同じことは機械でもできるが、生物である納豆菌は増殖し、耐久性も高い」。

石井らは、納豆菌が温度や湿度でどう膨張するかを調べ、どのような形状にすればどんな動きを再現できるかを試作、それを人の体温や発汗のメカニズムの研究に重ね合わせてウェアをつくったという。

MIT used bacteria to create a self-ventilating workout shirt

(2017/5/23、Popular Science)

But what worked best for creating the vented wearable was coating latex on both sides with a type of bacteria called B. subtilis .

通気性のあるウェアラブルを作るのに最も効果的だったのは、ラテックスに枯草菌(Bacillus subtilis)に属する納豆菌(Bacillus subtilis var. natto)を両面にコーティングすることだったそうです。

[vimeo]https://vimeo.com/142212881[/vimeo]

Making of Biologic

Tangible Media Groupは、MIT Media Lab、MIT(マサチューセッツ工科大学)、RCA、New Balanceによる共同プロジェクトで、「Second Skin」(バイオスキンが体の熱と汗に反応し、フラップが開き、体を冷やす)によりスポーツウェアの世界に変化を起こすのではないでしょうか。

【参考リンク】

  • bioLogic|MIT Media Lab Tangible Media Group

■まとめ

WIRED VOL.20によれば、都市や建築に対するバイオロジーの実用性という意味では、近い将来、室内の空気と外気のバランスによって換気を自動制御する建築が登場するかもしれないそうです。

WIRED(ワイアード)VOL.20 [雑誌]

今後はこうしたバイオロジーを活用した製品が増えていくのではないでしょうか。







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