骨粗鬆症とは|骨粗しょう症の症状・原因・予防する方法(食べ物・運動)

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骨粗しょう症とは・症状

「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」とは、骨がスカスカになり、骨折しやすくなる病気です。

骨粗しょう症は、転倒から骨折、寝たきりになる危険性が高まることで知られていますが、自覚症状に乏しく、骨折してはじめて病気に気づく人も少なくありません。

60代女性の3人に1人がかかるとされる骨粗鬆症であり、骨粗鬆症の潜在患者は1千万人以上といわれるそうですが、自覚症状に乏しいため、実際に治療を受けている人は1割程度なのだそうです。



【目次】




若い人も骨粗しょう症になる恐れがある!?

北京市民の3割が高脂血症!?肥満や脂肪肝、骨粗しょう症も増加によれば、北京市民には、骨粗しょう症、骨密度の減少などの問題を抱えた人が目立っているそうです。

「骨粗しょう症は若い人には関係ない」と思っている人も多いと思いますが、実は骨粗しょう症の危険性は若い人にも十分にあります。

その原因は、誤った栄養に関する知識です。

例えば、ダイエットのために低カロリーの食事が様々なメディアで紹介されていますが、その食事がビタミンやミネラルなどの栄養バランスが崩れた食事だった場合、栄養不足を招き、体調を崩す恐れがあります。

ダノン健康・栄養普及協会が2009年3月に全国の20代から50代の女性722人を対象にした「現代女性の栄養知識調査」によれば、BMI値が低い人ほど3食きちんと食べなかったりするため、骨粗しょう症になりやすいそうです。

【参考記事】

BMI値が低い人ほど骨粗しょう症になりやすい!?|カルシウムと骨粗鬆症の関係

やせすぎも注意 月経異常、骨粗しょう症 子どもの健康に影響によれば、女性のやせ過ぎが骨粗しょう症や月経異常の原因になっているそうです。

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骨粗しょう症の原因

骨粗しょう症の原因は、カルシウム不足です。

血中のカルシウム濃度は一定ですので、カルシウムが不足し始めると、骨のカルシウムから補填をするようになります。

つまり、血中のカルシウムが不足すればするほど、骨のカルシウムも減っていくことで、骨がもろくなり、骨粗しょう症につながっていきます。

また、日光にあたることもなく運動もあまりしない生活を続けていると、骨の形成に大切なビタミンDが活性化されず骨粗鬆症になってしまいます。


糖尿病

糖尿病患者は糖尿病でない人と比べると骨密度が10年程度早く低下する傾向があることがわかったそうです。

糖尿病でない人と比べ、一型糖尿病患者さんは6〜7倍、2型糖尿病患者さんは1.5〜2倍、骨折リスクが高いことが報告されています。

糖尿病はインスリンの作用不足によって起こりますが、インスリンが作用しないと骨を作り出す細胞を減らしてしまうことなどから、糖尿病になると骨粗鬆症のリスクが高まります。

また、糖尿病腎症になると、カルシウムの吸収を助けるビタミンDの働きが低下して、骨量が減りやすくなるそうです。

→ カルシウムの多い食品 についてはこちら。

【関連記事】

ビタミンDとカルシウム摂取で糖尿病の発症のリスクを「低減させ得る」|厚労省研究班

糖尿病患者は糖尿病でない人と比べると骨密度が10年程度早く低下する傾向がある|奥羽大


骨に衝撃がかからない生活

骨は、新しく強い骨を維持することで疲労骨折などを防ぐために、常に作り替えられていて、大人では3〜5年で全身の骨が入れ替わっているそうです。

骨の中には、骨を作る「骨芽細胞(こつがさいぼう)」と骨を壊す「破骨細胞(はこつさいぼう)」があり、この2つの細胞が骨の作り替えを行なっているそうです。

作り替えのペースを指示するのが「骨細胞」であり、「骨細胞」が骨を作る・骨を壊すという「メッセージ物質」によって作り替えの指示を行なっているのですが、作り替えのバランスが崩れると骨粗鬆症を起こしてしまいます。

「スクレロスチン」はメッセージ物質の一つで、「骨を作ることをやめる」というメッセージを持っており、通常は骨の量が増え過ぎないように「スクレロスチン」によって「骨芽細胞」の数を減らしているのですが、この「スクレロスチン」が大発生すると、骨量が減ってしまうのです。

骨細胞には骨にかかる衝撃を感知するという働きを持っており、その衝撃があるかないかによって、骨を作るペースを決めているそうです。

骨に衝撃がかからない生活をすると、骨を作らないでよいと考えてしまい、骨細胞が「スクレロスチン」を大発生させることによって、骨芽細胞の数を減らし、骨を作ることを休んでしまい、骨量が減ってしまうのです。

【関連記事】

スクレロスチンの値を下げて骨量を増やし骨粗鬆症を予防する方法|骨が作り替えられるメカニズム|#NHKスペシャル #人体

オステオカルシン(骨ホルモン)を増やして血糖値を下げる!|オステオカインが全身の臓器を制御している|#ガッテン




カルシウムチェック

1・□牛乳をあまり飲まない

2・□ヨーグルトをあまり食べない

3・□チーズをあまり食べない

4・□納豆をあまり食べない

5・□豆腐、大豆製品はあまり食べない

6・□ほうれん草、小松菜などの野菜をあまり食べない

7・□しらす、ししゃもなどの小魚はあまり食べない

8・□朝食を抜くことが多い

9・□ダイエットをしている

チェック数が少ない人は、カルシウムが十分摂取できていると考えられますが、チェック数が多い人は、カルシウムが不足していると考えられますので、ぜひカルシウムを含む食品を摂取しましょう。

→ カルシウムを含む食品 についてはこちら。

ごまにもカルシウムが多く含まれていますのでおススメです。

【参考記事】

BMI値が低い人ほど骨粗しょう症になりやすい!?|カルシウムと骨粗鬆症の関係



骨粗しょう症を予防する方法(食べ物・運動)

骨を健康に保つ6つの栄養素

1)カルシウム

2)タンパク質

3)ビタミンD

4)ビタミンK

5)マグネシウム

6)亜鉛

6つの栄養素の中で現代女性に足りないといわれるのが、カルシウム、マグネシウム、亜鉛の3つの栄養素。


エクオール(大豆イソフラボン)

エクオールの効果|エクオールを作れる人、作れない人の違いとは?|世界一受けたい授業によれば、女性は更年期以降女性ホルモンの分泌量が減少するに伴い、骨量が減少します。

大豆イソフラボンを摂取することによって、骨からカルシウムが溶け出すことを抑えることができるのですが、エクオールを作れる人は作れない人に比べて、豆乳を飲んだ場合に、より骨密度に対して高い効果を示すことがわかったそうです。

45〜60歳の閉経後女性に一年間エクオール10mgを摂取してもらったところ、エクオールが骨量の減少を50%抑えたという結果が出ています。

【関連記事】

体脂肪・内臓脂肪面積・動脈硬化…エクオールに生活習慣病リスク低減の可能性


カルシウムやビタミンDを多く含む食品の摂取

キクラゲのビタミンDで風邪対策|ビタミンDの濃度が高い人は死亡率が低く、寿命が延びるによれば、ビタミンDの含有量はあらゆる食べ物の中でキクラゲはトップクラスなのだそうです。

【関連記事】

【みんなの家庭の医学】骨粗しょう症予防にゴマ(カルシウム・マグネシウム・亜鉛)


毎日の適度な運動

老化のスピードが速い大腿筋を鍛える方法|大腿筋の老化のスピードは最も速いによれば、骨は、筋肉を使えば使うほど刺激を受けて強化されるそうで、基本的に、太ももの筋量が多い人ほど骨の強度も高いそうです。

また、筋肉が衰え、活発に動けなくなると、骨への刺激も減るため、骨粗鬆症などによる転倒や歩行困難、最悪の場合は寝たきりになることも少なくないそうです。


適度に日を浴びる


骨密度アップ運動

ウエイトリフティングをしている方の体の特徴としては、「骨密度が高いこと」が挙げられます。

ジャンプにこそ骨密度をアップさせるポイントがあるそうです。

骨の中では古い骨が壊され新しい骨が作られるという作業が繰り返されています。

このバランスが加齢によって崩れてくることがあり、この状態が骨粗しょう症というわけです。

ジャンプによって骨がたわむことが刺激になって、骨を作る細胞の働きが活発になるそうです。

●骨密度アップの運動

  1. 高くジャンプ 10回/日
    若い方や日頃運動している方向け。
  2. 軽くジャンプ 50回/日
    ラジオ体操第1第2を通して行うと、およそ50回分に相当するそうです。中高年におすすめ。
  3. 階段をポンポンと下りる 4階分程度/日
    「軽くジャンプ」と同様の効果が期待できるそうです。

※年齢や日頃の運動習慣に合わせて、週2〜3日を目安に。

※骨粗しょう症の方や足腰に痛みのある方は、無理をせず、医師とご相談ください。

【関連記事】

ウエイトリフティングの選手は骨密度が高い!?その理由とは?|ジャンプで骨密度UPさせて骨粗しょう症予防!


レモン

県立安芸津病院と県立広島大学、ポッカサッポロフード&ビバレッジによる共同研究によれば、平均年齢63・8歳の中高年女性44人を対象に、カルシウムを強化したレモン果汁飲料を6か月間毎日200ml飲んでもらったところ、骨密度の上昇に効果があることがわかったそうです。

レモンにはクエン酸が含まれていますが、そのクエン酸にはカルシウムを体に吸収する働きがある「キレート作用」があることで、カルシウムとクエン酸を同時に摂取すると、吸収されやすいと考えられるそうです。

【関連記事】

レモンを食べると骨密度がアップして骨粗しょう症予防に効果がある|県立広島大


早期発見のため、検査を受ける


閉経後の女性の場合、女性ホルモンの分泌が低下して骨量が急激に減るので、注意が必要




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