by Masahiro Ihara(画像:Creative Commons)
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今なら間に合う生活習慣病対策…なるほど健康アカデミー
(2010/2/25、読売新聞)
生活習慣病は、高血圧、糖尿病、高コレステロール、肥満、脂肪肝といろいろあります。
こうした生活習慣病群の疾患は、大雑把に分類して50%は体質によります。
遺伝的な要素が大きく、親や祖先に糖尿病の方がいるなどの場合は危険度が高くなります。
残りの50%は飽食とか運動不足とか乱れた生活習慣によると見られます。
細かく個別に見ると色々と要因がありますが、ほとんどが生活習慣に起因するという例もたくさんあります。
高血圧、糖尿病、高コレステロール、肥満、脂肪肝といった生活習慣病の原因の50%は、食べ過ぎや運動不足などの生活習慣の乱れが原因です。
生活習慣病を予防するためにも、定期的に健診を受けることは、大事です。
ただ、健診を受けても、そのまま放置する方もいるので、注意が必要です。
グリコヘモグロビン(HbA1c)、総コレステロール、善玉と呼ばれるHDLコレステロール、悪玉のLDLコレステロール、中性脂肪、糖負荷血糖などのデータを総合して判断しますと、この方は境界型といわれる、このまま放置すれば糖尿病を発症する恐れのある危険な状態です。
生活習慣を改めて運動をし、高脂肪の食事をとらない、お酒を控えるなどの食事療法、運動療法が必要です。
例えば、糖尿病の診断基準の血糖値以下であっても、総合的にデータを判断すると、糖尿病を発症する恐れのある恐れがある方もいます。
そういった方は、しっかりと、食事や運動といった生活習慣を改善しなければいけません。
生活習慣を改善することなく、糖尿病になってしまうと、怖いのが合併症です。
糖尿病になりかかっていても、早く対応すれば元の健康が取り戻せますが、高い血糖値状態が続くと血管が侵されて動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞など脳・心血管系の障害を発症します。
糖尿病ではこれに加えて網膜症や腎不全、壊疽などの合併症を引き起こし、失明したり人工透析が必要になったりし、壊疽により脚を切断しなけなければならないこともあります。
それだけに健診で分かった危険な数値を早く正常値に戻す必要があります。
健診データを比較しながら、しっかりと自己管理を行っていきたいですね。