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スマホ+アプリ=医療機器になる日も近い?

Periodista

by Esther Vargas(画像:Creative Commons)




クラウド医療の時代

(2011/7/30、ITmedia オルタナティブ・ブログ)

Mobile app diagnoses malaria from a single drop of blood (springwise)

マラリアに感染しているかどうかを判定するスマートフォン用アプリを開発しようという”lifelens”プロジェクトについて。

現在一般的なRDT(rapid diagnostic test)法では精度が60パーセントのため、感染していない人にまで治療に必要なリソースが割かれてしまうことになり、本当に治療が必要な人にまで行き届かないケースがあるのだとか。

より手軽で、より精度の高い手法があれば、その分同じリソースで助かる人を増やすことができるわけですね。

さらにスマートフォンのアプリであれば、症状に関するデータや診断結果をすぐにアップロードして、マラリアの流行状況を俯瞰することが可能になります。

これは以前ご紹介した”iTerm”(パーキンソン病診断アプリ)や”Skin Scan”(皮膚がん診断アプリ)でも考慮されている機能であり、診断系アプリの利点の1つと言えるでしょう。

まだまだ様々な技術を向上させる必要はありますが、可能性として、「現実で何が起きているか」を即座にデータ化・クラウド側に集約して分析することができるようになりつつあると。

今回のケースでは、マラリアに感染しているかどうかを判定するスマートフォンアプリのプロジェクトですが、大変興味深い話ですよね。

元々は違った目的で作られたテクノロジーと別の分野の人のアイデアが合わさることで新たな価値を生み出されるというのは面白いですよね。

スマホを医療機器として活用することは、インターネットが出来る地域であれば、どこでも使えるということであり、記事に書かれている通り、症状に関するデータなどが医療に関わる人達で共有することが出来ます。

そして、さらに、そのデータ共有を通じて新たな価値を作り出す人が出てくることでしょう。

スマホが医療機器の一つのツールとして認められる日も遠くないかもしれませんね。

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肌の写真から皮膚がんの可能性を判断するiPhoneアプリSkin Scan

Selfie

by Quinn Dombrowski(画像:Creative Commons)




肌の写真から皮膚癌の可能性を判断するiPhoneアプリSkin Scan

(2011/6/28、TechCrunch Japan)

このアプリはユーザの皮膚のシミの写真を撮り、特殊なアルゴリズムを使って、人間の皮膚にあるフラクタル状の形を探す(よく見ると、健康な肌なら小さな三角形がたくさん見えるはず)。

それからアプリは、シミの発達の仕方が正常かどうかを計算する。もしかして、癌の可能性のあるメラノーマが発達中かもしれない。

皮膚のシミの写真を撮り、特殊なアルゴリズムを使って、人間の皮膚にあるフラクタル状の形を探すことで、皮膚がんの可能性を判断するアプリです。

あくまでひとつの参考としてアドバイスするだけで、ちゃんと専門医で診断してもらう必要があります。

ただ、可能性は秘めていると思います。

究極的には世界の各国各地の、皮膚癌の状況を教えてくれるかもしれないのだ。

皮膚がんの多い地域の特徴から何か見つかるかもしれません。

 

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鼻の神経細胞移植でインスリン 糖尿病治療に可能性|産総研

12/365 Those eyes see right through me

by Erika Thorsen(画像:Creative Commons)

健康・美容チェック > 糖尿病 > 鼻の神経細胞移植でインスリン 糖尿病治療に可能性|産総研




鼻の神経細胞移植でインスリン 糖尿病治療に可能性

(2011/10/7、47ニュース)

糖尿病のラットを使った実験で、鼻の奥にある神経幹細胞を採取して膵臓に移植するとインスリンが生成し、血糖値が下がったと、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)などの研究チームが7日、発表した。

人間の糖尿病の治療につながる可能性があり、チームは「他人の膵臓の組織を移植した際に起きるような拒絶反応がなく、臓器提供者不足の問題も解消できるのではないか」としている。

チームは、ラットの脳と、嗅覚にかかわる鼻の細胞からそれぞれ神経幹細胞を取り出し、2週間培養。ラットの膵臓に移植したところ、いずれも神経細胞に成長し、インスリンを生成していることが分かった。

産業技術総合研究所などの研究チームが行なったラットの実験によれば、鼻の奥にある神経幹細胞を採取してすい臓に移植すると、インスリンが生成し、血糖値が下がったそうです。

今回の研究のポイントは、自家細胞の移植であるので、他人の組織を移植した際に起きるような拒絶反応が起こることはなく、また、ドナー(臓器提供者)が不足するという問題もないことが期待される点です。

今回の研究は、糖尿病治療につながる可能性があるそうですが、まずは自分のすい臓を大事にしていきたいですね。

糖尿病の症状・初期症状|糖尿病とは について詳しくはこちら。

すい臓 について詳しくはこちら。

インスリン について詳しくはこちら。







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スマホで放射線量や体脂肪、アルコールを測れるジャケット開発|NTTドコモ

Smartphone

by Yacine Petitprez(画像:Creative Commons)




放射線量やアルコール臭、体脂肪を測れるジャケット――NTTドコモ

(2011/10/4、ITmedia)

NTTドコモが同社ブースで、各種センサーを内蔵したスマートフォン向け「着せ替えセンサジャケット」を展示している。

ジャケットは放射線センサー、UVチェッカー・口臭/アルコールチェッカー、体脂肪計を内蔵した3種類。

いずれもスマートフォンにジャケットを装着し、専用のアプリを立ち上げることで計測できる。

センサーを使った機能のニーズはユーザーによって異なるほか、端末に内蔵すると価格が上がることから、外付けのジャケットという形で開発した。

NTTドコモは、放射線センサー、UVチェッカー・口臭/アルコールチェッカー、体脂肪計を内蔵した3種類のスマートフォン向け「着せ替えセンサジャケット」を開発したそうです。

 

■放射線センサー

説明員によると、センサー付きジャケットの開発は2010年から進めていたが、放射線センサー付きジャケットについては、東日本大震災を受けて開発されたという。

アプリを起動して測定を開始すると、1時間あたりの放射線量が表示される。

単位はマイクロシーベルト(μSv/h)。

「安定して計測できるまでには2~3分かかる」(説明員)とのこと。

測位した場所の現在地を取得し、地図上にアイコンで表示することも可能で、測った日時と場所を履歴から手軽に確認できる。

記事によれば、計測したデータをSNSやメールで共有する機能も実装可能ということで、データを地図上に表示すれば、リアルタイムに近いデータを共有することが可能になりそうです。

 

■体脂肪計

体脂肪計付きジャケットには、販売されている大和製衡の製品を使っており、高い精度で計測できるという。

ジャケットの側面に2つずつ電極を備えているのが特徴。

年齢、身長、体重などのデータを入力して「測定開始」をタップ後、計4つのうち2つの電極に触れ続けていると、体脂肪率と筋肉率が表示される。

測定結果をグラフなどで管理できるのは、スマートフォンならではだろう。

身長や体重などの情報を入力して計測開始後、電極を押すと結果が現れるという仕組みになっているようです。

また、スマートフォンを使っているので、測定結果を管理することが簡単になるのもよさそうですね。







ドラマ「1リットルの涙」で知られる難病の脊髄小脳変性症(SCA)、発症の仕組み一部解明|群馬大




難病の脊髄小脳変性症、発症の仕組み一部解明

(2011/10/6、読売新聞)

群馬大の平井宏和教授(神経生理学)らの研究グループは5日、女性患者の日記を基にしたドラマ「1リットルの涙」で知られる難病の脊髄小脳変性症が発症する仕組みの一部をマウス実験で解明したと発表した。

群馬大大学院の平井宏和教授らの共同研究グループによれば、難病の脊髄小脳変性症が発症する仕組みの一部をマウス実験で解明したそうです。

脊髄小脳変性症:酵素、情報伝達妨げ 難病、群馬大大学院グループが解明

(2011/10/5、毎日新聞)

歩行障害などの運動失調をもたらす難病「脊髄(せきずい)小脳変性症(SCA)」の一種、SCA14型の原因となる酵素が、生物内で細胞内部への情報伝達を担う「たんぱく質リン酸化酵素C(プロテインキナーゼC=PKC)」の機能を妨害していることを、群馬大大学院の平井宏和教授(神経生理学)らの共同研究グループが突き止めた。

歩行障害などの運動失調をもたらす脊髄小脳変性症は、SCA14型の原因となる酵素が、生物内で細胞内部への情報伝達を担う「たんぱく質リン酸化酵素C(プロテインキナーゼC=PKC)」の機能を妨害していることがわかったそうです。